ヒービングライン

c0041039_1346650.jpg ヨットでヒービングラインと言えば、落水者に浮力のあるものを投げて救助するレスキュー用のグッズをいうことも多いが、一般的な用途は船が岸壁に近づいた時、船から岸壁にいるラインマンに舫いロープ(ホーサー)を送るため、先に重りの付いた細いロープを投げる。このロープのセットを「ヒービングライン」という。画像はゴム製の重り(約700g)

 近くの港で小型の自動車運搬船のバウに立ったクルーがヒービングラインをぐるぐると回し、岸壁のビット近くにいるラインマンに上手く投げていた。毎日やっているので中々上手いもんだなと感心して見ていた。
 海難救助のプロ、海保の例では、巡視船船長の回想記「泣き笑い、航海術」(舵社)によれば、嵐の日本海沿岸で遭難し座礁しそうだと救助を求める貨物船を曳航するため、激しくローリングする巡視船のバウから40m先の貨物船に一発でヒービングラインを送った名人がいたと書かれていた。

 ヨットでも母港の浮桟橋にいればそう思わないが、クルージング先など係留する状況が変わればヒービングラインが必要になることもある。

1.一応の係留は出来たが、今夜の前線通過に備えて対岸にもう1本増し舫いを取りたい。
2.台風接近などで長い舫いが何本も必要な時。
3.波のある海面で他船に曳航索を渡したいなど、太いロープを簡単に渡せない場合などにも有効だ。
4.エンジン不調で着岸する際、長めの舫いを岸から取ってもらい着岸援助を頼む時など。

c0041039_13441818.jpg ボクも必要に迫られて自作した物があった。←画像
それはソフトボールを魚網に包んで細いロープをつけたものだ。本物のヒービングラインの重りは浮かないが、ソフトボールは投げ易いし浮力もある。当ってもそう痛くはないので落水者の救助にも使える。欠点は本物に比べて軽いのでそう遠くまで投げられないことだがボクが必要な用途には充分役にたつ。

 ハーバーでヒービングラインなど不要な普通の着岸作業もよく見ているが、桟橋に的確にもやいロープを送りスマートに係留しているフネもある一方、ロープが団子になって海へポチャンと落ちたり、舫いの長さが足りなかったり、最初にとる舫いが違ったりと色々である。

 ボク自身も着岸ではよく失敗があり、人のことをあれこれ言う資格もないが、ロープの投げ方はいつも練習している。だが、いつまで経っても風上に投げるのは中々難しいなぁ。(^^♪
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by pac3jp | 2008-02-25 14:08 | シーマンシップ  

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