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見覚えのあるヨット

 最近、三重の五ヶ所湾から回航されてきた黒いヨットがポンツーンの端っこに係留されている。艇名は入っていない。ハルの色には覚えがないが、1箇所、バウのアンカーローラーに見覚えがあった。

 1999年頃、2丁目でご近所に係留していたヤマハ34ケッチによく似ているのだ。当時のハルの色はビルダーオリジナルの白だった。スターンにボートダビットがついていてハードディンギーが括りつけてあった。オーナーはウイークデイにハーバー来る人で、ボク達が前に乗っていたJ24の舫いを手直しして頂いたとかで、名刺の裏に書かれたメモが入っていたのでよく覚えている。だが、そのヨットとオーナーもいつの間にかいなくなってしまった。


見覚えのあるヨット_c0041039_91681.jpg ヤマハ34ケッチも各地で時々見かける位の数は出ているしと思いながら、作業中のヨット業者にお聞きするとやっぱりそのヨットらしい。彼も見覚えがあったと話していた。それはバウのアンカーローラーのシャフトを延ばして左右に小型のタイヤを装着していた。
 槍付けの際、もし、岸壁に当たってもそのタイヤが衝撃を吸収し、岸壁のコンクリートを車輪が上下してバウの損傷を防ぐのだ。当時、それを見て、「ほぉ~ やるなぁ」と感心したものだった。
 真似をしなかったのは、もし11トン近い重量のヨットが岸壁に当たるとそのタイヤとシャフトの強度が持つだろうかと思ったことと、一寸かっこ悪いなと思ったことだった。

 だが、その後、オーナーも変ったのだろう。船体の色は黒、セールカバーは赤になり、スターンのダビットの代わりにエアコンのためのジェネレーターボックスが載っている。バウにも新しいウインドラスや三方ローラーが取り付けられている。だが、バウの小型タイヤはしっかりついていた。多分、各地のクルージングできっと有効に働いてきたからだろうね。

 いま、ヨット業者さんが整備中である。いずれ新しいオーナーさんに引き渡されるのだろう。ボクには全く関係はないが、今後もバウのタイヤは取り外さず乗ってほしいね。
 
見覚えのあるヨットとして・・・。

by pac3jp | 2006-02-24 09:20 | ウオッチング  

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