コンパス自差の修正

 新しくヨットを買ったり、譲り受けたときには航海計器のキャリブレーションをしなくてはならない。
 ボクはステアリングコンパスの自差の補正と、スピード・ログメーターの校正をする。

 新艇のときにはまず、ステアリングコンパスの自差の確認をしてみた。コンパスはほぼ初期の修正は出来ている模様で、東を除く各方位はまず正確に方位を示した。近くの静かな港内で各方位の値を測定して補正表にして保存している。また、時々は電子コンパスやGPSで方位を比べ自差の変化を確認している。

 オートパイロットの普及でヨットの運用におけるステアリングコンパスの相対的重要性が落ちてきたことにもよるが、自艇の磁気コンパスの自差修正をしているというヨットマンはボクの周囲では少ない。ボクもコンパスに自差修正用のネジがあるのは知っていたが、「スント」のマニュアルは英語で書いてあるし、読むのも面倒だと思っていたのと、コンパスは補正表で良いと思っていたので、仕組みや調整の方法にも関心がなかった。


c0041039_943744.jpg 先日、ペデスタルのスプロケットに掛かっているチェーンとワイヤーを外す機会があり、コンパスも取り外したので自差修正の装置が丸見えになった。船首尾方向と90度直交した2組の調整棒がコンパス下部に見える。電線はコンパスの夜間照明用の配線である。

 こうして自差修正の仕組みを眺めてみると実に簡単なものだ。我艇のコンパスの場合、90度付近に少し自差が出るので船首尾方向の調整棒を動かしてやってみようかと思っているが、そう簡単ではないでしょうね。たぶん、きっと!。

 一般的に見てコンパスの自差は、船体中央線上のペデスタルについているコンパスより、左右のバルクヘッドやデッキに埋め込まれてついている複数のコンパスのほうが自差は大きいと言われているし、その修正も難しいらしい。

 今や、クルージングヨットの航海には必須であるオーパイの電子コンパスも地磁気で動くセンサーが入ったコンパスである。当然、偏差も自差もある。そのセンサーが船体中央部の磁気の影響を受けにくいところに取り付けられておれば問題はすくないが、意外なところについている事もあるので、日頃からオーパイの方位には注意が必要ですヨ。
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by pac3jp | 2006-02-10 09:12 | シーマンシップ  

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