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キャビンパーティの主役

 昔、ヨットのキャビンで飲み会といえば、テーブルに無造作に積み上げられたスーパーの惣菜を肴に、日焼けした男達がビールや一升瓶を紙コップで飲んでいる図と相場は決まっていた。女性がいるといっても、元気だけが一杯の未婚のギャル達や、ちょっと怪しげな関係の女性も紛れ込んでワイワイ、ガヤガヤとやっていたものである。

 それがこのところ、様変わりしてきた。キャビンパ-ティに誰はばかることのない関係の女性が増えてきたのだ。歓迎すべき現象である「クルージングヨットのクルーは」といったブログの記事を書いたことがあったが、ボクのご近所のヨットも約25%が男女のカップルで乗っていた。

 海外のリゾートマリーナでは男女のカップルでヨットに乗ってるのが普通の状態で、男同士だと変な目で見られるそうだが、団塊世代がリタイヤする頃になればここのハーバーでもどんどんとそうなって行くのだろうね。

 そのカップルで乗る女性のヨット乗り達が数々のクルージングで他艇と同行し、ヨットの旅の楽しさを共有し始めたら女性同士、仲良くなるのは自然の成り行きだ。やがて、彼女のパートナーである男たちの仲間にも入ってくる。
 そして、女性がお手伝いしてくれるパーティは楽しく、豊かになってくる。まず、お買い物が上手だ。これは当然であるが、食材が多彩になり、長年培ってきたお料理の腕で、お味も盛り付けも美しくなる。

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 半袖では少し寒く感じる週末の夕方。だれが言うともなく、「もう鍋の季節やなぁ」。今晩は簡単に出来る鍋、湯豆腐にしようと直ぐに決まった。周りを見渡して、近くで宴会場になりそうなフネを探す。どうやら10人くらいが集まりそうだが、適当なキャビンがすぐ傍にあった。早速女性たちは近所のスーパーへ食材の買出しに行き、男たちは、宴会場の準備と鍋道具の手配。何も出来ない人はビール片手に時間まち。

 どっさり仕入れてきたものがテーブルに並ぶ、前菜の惣菜と、色んなお刺身、仕上げの雑炊からデザートまである。お鍋の材料は年季の入った包丁さばきで、あっと、いうまに用意が出来上る。湯豆腐にも各艇に我が家の作法があり、ご意見が検討され、折衷案が出て、寄せ鍋風湯豆腐鍋になった。

 二つの鍋が出来上がる頃、顔ぶれも揃う。おいしいお鍋を突っつきながら、美人で可愛い女性たちも話題に仲間入り、お話も多少は品良く、下品な話はないがそれでも楽しく盛り上がるのだった。

 残念ながらこのパーティに我艇のパートナーはいない。他の分野でお忙しく、ご来艇の予約は半年前に取らなくてはならない約束である。
 まぁ、当分は日本国の総理大臣、小泉さんと同じ、独り者と言うことでよろしくお願いししますね。

by pac3jp | 2005-10-15 06:37 | 音楽・パーティ  

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