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ローボートでインド洋横断を目指す英国女性が豪を出港!

ローボートでインド洋横断を目指す英国女性が豪を出港!_c0041039_17482050.jpg 【4月14日AFP】23フィートのローボートで単独インド洋横断を目指すイギリス女性がオーストラリアのフリーマントルからインドに向け出港したと報じられた。

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 彼女は環境活動家でもあるロズ・サベージさん(42)で既にこのローボートで大西洋、そして女性初の太平洋シングルハンド横断をなしとげた経歴をもつ有名な漕ぎ手である。
 今回は、5~6か月をかけて、3600マイル先のインド・ムンバイのゲートウェイ・オブ・インディアを目指す。この航海は海洋汚染に対する人びとの関心を高めることが目的だという。太平洋は3シーズンかけて横断したがインド洋は寄港なしで一発で横断するので彼女にとって一番の長丁場の航海になる。

 当初はアフリカ東部タンザニアのザンジバルを目指す航海を計画していたが、海賊による襲撃事件が増加していることを受け、ルート変更を余儀なくされた。旅の様子はホームページ(英文)のブログで逐次報告しているが、海賊の襲撃を避けるため、正確な航行位置は公表しないという。

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 上の画像は過去に漕ぎ渡った航路と今回のインド洋、そして来年、2012年にはニューヨーク~ロンドンの航海予定が・・・。(クリックすれば大きくなります)

 今から45年前の1966年には2人乗りローボートで大西洋横断一番乗りが競われたし、1969年にはシングルハンドで大西洋横断したローボートがあり、太平洋横断は1971年4月から1年がかりでブリタリアⅡ号がダブルハンドで成功している。
その後、太洋には多くのチャレンジャーたちが色んなジャンルで冒険航海に挑戦してきたが、今や太洋を漕いで渡ってやろうという元気な女性が現れる時代になってきたというですね。

 インド洋も池とは違うので風が吹けば波も高くなり、時には嵐にも出会う。そして地域によっては海流や潮流の早いところもある。毎日長時間オールを握り漕ぎ続けなければ目的地に着かない。確かに精神面がしっかりしてなくてはと思います。
 彼女も「もっとも大事なのは精神面。それなりにハッピーな気持ちを保って、集中してオール(櫂)を動かし続けること。ごく単純なことに聞こえるけれど、12時間こぎ続けるのが大変なときもある」と、サベージさんは出発前に報道陣に語った。

 ローボートのチャレンジが始まった45年前は食糧や飲料水の確保は大変でしたが現代は海水の淡水化も簡単だし高機能食品もある。そしてソーラーによる電源でローボートからでも衛星経由でインターネットが使える時代なので航海の安全は増したが動力が人力だけなのでいざと言う時のパワー不足が・・・。でもそんな時は何もせずにじっとしているほうが正解かもね。

 フネの装備は時代で進歩するが海の営みは太古から変わっていない。無理をしないで自然に逆らわないことが肝心ですよね。


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by pac3jp | 2011-04-24 18:03 | ボート  

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