2010 美保基地 航空祭 ビジネスジェット系
よく見れば少し離れた場所にもずらりと並んでいる。そうか、この基地に本拠がある機体なんだと分った。説明板によるとそのシックな機はT-400中等練習機とあり、美保基地の第41教育飛行隊で輸送機、救難機などの大型機パイロットを目指す学生に対して基本操縦課程(13ヶ月)の実技訓練に使われていると記されている。

T-400(054号機)
製 造:ホーカービーチクラフト社 定 員:乗員2、乗客4
全 長:14.8 m 全 幅:13.3 m
全 高:4.2 m 自 重:4,650 kg
最大速度:M0.78 航続距離:3,000km
エンジン:P&WC JT15D-5F ×2 出 力:1,315kg×2
このT-400は米国から輸入されたが、元々はMU-2の後継機として三菱重工で設計・開発された「MU-300ビジネスジェット」だが、色々の事情→ここがあり米レイシオン社に譲渡され米軍用の練習機として改良されT-1Aとなり民用としてはホーカー400となった。それを航空自衛隊初の並列座席練習機として里帰り導入したということだね。

画像はT-400のターボファンエンジン。長さ:1.6m、直径:0.68m、重さ:294kgとそんなに大きくないのに推力馬力で4223HP(THP)がでるらしい。隣には長さが6mもあるC-1のエンジンが大きかったので、これが2台で最大速力の870km/hが出るのだろうかと思った・・・。


飛行点検機 U-125 (042号機)
航空自衛隊が運用している飛行点検機(航法施設検査機)である。航空航法設備などの動作点検を行うことを目的としており、自動飛行点検装置を搭載している。それまでの三菱MU-2Jに代わって、1990年(平成2年)度より3機を調達され、全機とも入間基地の飛行点検隊に配備されている。白と赤を基調とした塗装がなされている。原型は英国ブリティッシュ・エアロスペース社のビジネスジェット「BAe125-800」です。現在は米国のホーカービーチクラフト社が製造し、ホーカー800となっている。
なお、今回の展示にはなかったが、U-125と同タイプでは国内11ヶ所の航空救援隊向けに配備された探索救難機のU-125Aがある。
by pac3jp | 2010-05-29 10:17 | 航空・宇宙