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STANDARD の国際VHFトランシーバー

 ボートショーの陸上ブースに昨年の規制緩和から安くなってきた国際VHF無線機で「スタンダード ホライズン」から発売されているVHFトランシーバーを展示説明していた。発売元はヤマハ系のワイズギヤー(Y'S GEAR)なので今後は全国のマリンショップで販売されるでしょうね。

 展示しているのは右から5Wハンディ機が2機種4台と25W固定機が2機種の3台である。
STANDARD の国際VHFトランシーバー_c0041039_14305365.jpg

 ハンディはGPS内蔵でDSC機能内蔵の上級タイプと、その2つの機能を含まないシンプルタイプがある。買うならDSC機能が使えるのが良いと思うが、こちらは5W の出力でも資格は2級海特が必要になる。
■ブルーウエーブJ  (定価29,800円)26,820円(インターネット調べ)
■ブルーウエーブGPS DSC機能(定価44,800円)38,080円(インターネット調べ)

STANDARD の国際VHFトランシーバー_c0041039_14252162.jpg 25W機も高機能タイプとシンプルタイプの2種類あるが、ボクなら拡声器機能がある高機能タイプの方にしたいと思う。それはマスト取り付けた30Wのスピーカーで入港時に対岸と通話したり、コクピットから荒天のバウ作業など指図するときにも便利に使える。それに濃霧の時はハンディのフォグフォーンより強力な霧笛として使えるからだ。
 それにちょっと高いオプションだが無線(Bluetooth)のヘッドセットもあるので忙しいスキッパーさんは重宝するでしょうね。
 画像はフルオプションの「クアンタム」で、左にリモコンマイク、スピーカー部分に無線のヘッドセットが引っ掛けてあり、左端に黒い外部スピーカーが見える。

■エクリプス プラス DSC機能  (定価29,800円)
■クアンタム DSC機能・拡声器機能(定価98,000円)
 これらの固定機は、外部アンテナと同軸ケーブルが、そして自分で設置出来ないと業者の工事費も必要になる。

 国際VHF無線機では昔からアイコムが有名だが、まだ国内では3種類しか売り出してないようで、ついこの間まで法外な値段で販売していた固定機のIC-M504Jも34,400円とぐんと安くなってきたが、WESTMARINEのラインナップにある拡声器機能がついた高機能タイプVHFのM604(570$)はまだ日本で売り出してない。

 スタンダードのクアンタムもアイコムのM604と同クラスなので98,000円はちょっと高いからこれから下がる可能性はあるねと、営業マンに言うと、「マリンVHF固定機(5W)は20万円していましたよ、こちらはパワーは25Wになり値段も10万円安くなってさらにこの機能ですよ!」とおっしゃるが、全く普及しなかった無線機の値段など高くても安くとも無意味ですよね。

 新しくVHFの機種を選ぼうとすると残念ながら免許の問題が出てくる。5Wのハンディを仲間の連絡用に使うならばシンプルな機種で資格は3級海特でOKだが、もしケイタイが使えない沖でトラブルが発生すれば高出力のVHFで救助要請したいし、より緊急状態になればDSCで周辺の船舶に救助を要請したいなあと思うなら2級海特の資格がいる。
 そんなことで、これから海上特殊無線の資格をとるなら2級以上を取ったほうが良いとボクは思っています。

【参考Web】:国際VHFのDSC機能 

by pac3jp | 2010-04-01 14:36 | ヨットの艤装と艤装品  

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