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どこかで見たヨット?

 ここのフローティングボートショーに出展されているヨットは「新品ヨット」よりもディーラーが最近販売した「新型のヨット」を展示しているほうが多い。
 バブルの頃、東京・晴海の大きな会場で国際の名に値する国内外のピカピカの新艇がズラッと並んでいるのを神戸から見に行った時代もあった。その時代から考えると今のボートショーはまるで中古艇の展示会のように思うなあ。長い不況でボートショーはもうこんなもんだと洗脳されてしまったようだ。

 今回はヨットショー会場桟橋の端っこながら「本物」の中古艇が8隻だけ纏まって並んでいる。ヨットショーへくるお客さんは「新艇はただ見るだけ」に来て、「中古艇は探しにくる」人の方が多いはずだ、とボクは思っている・・・。
 顔見知りのディーラー社長がボクに自社で売り出している中古艇をよく見てブログの記事で宣伝してくれなどいっている・・・。

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 並んだ中の一隻で、その29フィートのアイランドパケット(IP)をどこで見たのだろう、船名に見覚えはあるが思い出せない。
 スターンにウインドベーンやレーダー・ソーラーとクルージング装備はついているが、フェンダーはみすぼらしいのが疎らに吊ってあるし、なにかがらんとした雰囲気のフネだ。社長にお聞きすると沖縄から持ってきたとおっしゃる。

 沖縄と言えば各地のクルージング艇が集まるのは宜野湾マリーナだろう。そう思って考えていると、この夏、確か同じ桟橋の数隻隣に和歌山のIP「ジェニファー」さんがいて、対面に少し大きいIPが泊まっていたなあ、そうだ、6月末頃にそのバースに入ってきたようだが、ボク等は座間味レースに出て7月1日には出港したのでオーナー氏とは会ってないなあ、と思っていたら写真が出てきた。

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 デッキにライフラフトは見あたらないが大きなドジャーとライフラインにコクピットを囲み込むようスプレーフードをつけ、コクピット後部のレーダーアーチにはレーダーとソーラーパネル、それに小さい船外機を装備した国内ロングクルージング中という雰囲気のヨットだった。

 やっぱり同じフネだった。ドジャーとスプレーフードを取り外していたので受けた印象が大きく変わったのだ。沖縄で見たときは南太平洋から帰ったばかりでまだ現役だったのかも知れない。しかし、「for sale」となるとヨットの印象は大きく変わりますね。

by pac3jp | 2009-10-28 14:12 | ウオッチング  

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