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内航コンテナ船に初の女性船長が。

 神戸港・六甲アイランドのコンテナターミナルには大型コンテナ船がずらりと並びコンテナクレーンが忙しく動いている。そのバースの端の方に「IMOTO」と船体に大きな社名をいれた499トン型の内航コンテナ船がよく空船で泊っている。
 全長の割りにブリッジの背が高く変なスタイルの船なのでよく覚えている。この間は宮崎・都井岬の沖で行き会ったが、なにか知り合いに会ったように懐かしかった。

 そんな折、神戸港を拠点にしている内航コンテナ船で初めて若い女性の船長があらわれたと地元新聞が報じていた。



内航路コンテナ船で国内初の女性船長 神戸-広島

内航コンテナ船に初の女性船長が。_c0041039_9531889.jpgコンテナ船で国内初の女性船長に就任した寺田さん

 神戸-広島を結ぶ内航路のコンテナ船で、国内初の女性船長が誕生した。通常はおよそ10年はかかるといわれる船長就任。男性が9割以上といわれる業界の中で積極性や人柄が評価され、わずか5年のキャリアで異例の抜てきを受けた。「船にいる時間が何より好き」と話す女性キャプテンは真っすぐ海を見据えてかじを取る。(前川茂之)

 香川県観音寺市の三原汽船に勤める寺田美夏さん(28)=千葉県市川市。高校3年生のとき、雑誌に出ていた船員の姿に目が留まり、船員を志すきっかけとなった。「体と頭を両方使うのが船乗り。かっこいいと思った」という。静岡の海上技術短期大学に入学、卒業後同社に入社した。
 当初は船酔いが治まらず、年配の男性船員には「どうせ結婚したら辞めるんだろう」と、見られたこともあった。それでも海に出れば気持ちは自然と前向きになれる。大海原から昇る太陽や疾走する船の周りで飛び跳ねるイルカ、瀬戸内海に浮かぶ緑の島々…。「船に乗る時間が本当に好きでたまらないんです」と笑顔を見せる。
 そんな寺田さんを同社の三原康作専務は「常に積極的に取り組む姿勢が素晴らしい。今後の業界を背負っていく存在」と評価。7月27日付で井本商運(神戸市)とマロックス(広島市)が共同運航する貨物船「翔洋丸」(499トン)の船長に任命した。

 乗組員は寺田さんを含め22~30歳の6人。「船はチームワークが最も大切」といい、誕生日パーティーやクリスマス会などを次々に企画、乗組員とのコミュニケーションを図る。年代が近いこともあり、船内は常に笑い声が絶えないという。
 2年前には結婚し「ママになってもずっと船長をやっていたい」と張り切る寺田さん。「女性船長や船員がもっと増えてほしい。海の良さを知ればきっとはまるはず」と目を輝かせた。
神戸新聞 (9/1 16:00)


内航コンテナ船に初の女性船長が。_c0041039_954272.jpg
 内航コンテナ船「翔洋丸」

G/T:498t D/W:1410t 航行区域:沿海
全長 :76.68m  型幅 :13.00m 型深 : 6.62m 乗組員数: 5名
主機 :2000PS  主機メーカー:新潟原動機
進水年月日:2008年7月 船舶所有者:三原汽船

 499トンはコンテナバースでは小さいですが航路で行き交うとかなり大きな船ですよね。今まで女性船長と言えば港内の遊覧船や巡視艇の船長さんなど小型船ではいらしたようですが、いよいよ本船のキャプテンが現れましたね。

 これから六アイのコンテナバース付近で女性船長の「翔洋丸」に出会うかも知れないなぁ、もし出合ったらエールを送ることにしょう!


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