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潮 汐

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春分、春のお彼岸だ。太陽が真東から昇り、真西に沈むみ、昼と夜の長さが同じ日である。これからは昼の時間がどんどん長くなってくる。

最近、自分で夜空の月を見る事が少なくなってきたと感じている。世間一般もその様らしい。ちょっと昔、大正生れの我々の親の代では日常の中に、月にまつわる旧暦の言葉がもっとあったように思う。今は農業、漁業関係者そして季節を告げるニュースの中に語られているだけになってしまったのだろうか。

新しく造成された埋立地に建設されるヨットハーバーは充分な水深があり、ポンツーンに係留されていて港の出入りが潮汐時間で制限されることはまずない。

ところが古くからある港やマリーナの中には水深が充分ないところもある。喫水の浅い船外機を使う漁船や小型のボートが多い泊地は総じて浅い。港湾施設なので時には公費で浚渫をしているのだろうと思うが、いつ行っても浅い所は浅い。浚渫するより外港を作るほうが予算もついて単なんかな。

30f前後のセールボートが安心して入れるのは最低でも2mくらいの水深が欲しい。かってお世話になっていたマリーナはマリーナ内の水路の途中に浅いところがあってよく座礁して止まってしまっているヨットを見ていたし、実際に体験もしてしまった。底質は泥と砂なんでキールにダメージを与える程のことはないが、次の上げ潮までの間、多少カッコ悪い。
通りかかる知り合いから「なにしてはりまんねん!」と冷やかされたりする。潮汐を考えず何とか行けるだろうと思い浅い水路を通過しようとした事が原因だったが。

このマリーナにフネを預けていた頃、休日前夜は必ず夜空を見上げ、お月さんの形を見て明日の潮汐を予想したものだ。より自然との関わりが深いマリーナといえば言い過ぎか?。
レースに参加していた時は前夜は勿論、しっかりと潮汐表でもチェックし、流れが有利になるタックで走らせていたもんだ。

お月さんの呼び名も沢山あるが新月から3日目の「三日月」、新月の前の「三日月型の月」は「三日月」と言わない事を迂闊にも勘違いしていた。 「有明月」とか「二十六夜月」とよぶそうだ。考えれば当然そのとおりだ。そして、みんなが月を見なくなってきたので月を表現する言葉も使われなくなってしまうのだって。そして・・・日本語は段々難しくなって行く・・・。

by pac3jp | 2005-03-22 10:41 | 徒然に  

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