掃海艇でちょっと気になった道具や装備
ボクは、伝統というものとは縁もなく、まったく我流でヨット遊びをやってきたが、今回、そんな旧海軍の伝統を引き継ぐ掃海艇を見学させていただくと勉強になることや、気になるものもあり中々面白かった。
その中の数点を紹介しよう。
まず、本船ではどんなフネでも入港時に使っている「サンドレッド」。バウデッキの片隅の収納場所には大、小の様々な重さのものが用意してあった。なぜっと思ったが、自衛艦も体験航海で大勢の乗客の視線を浴びて岸壁につけるときなど新人が緊張で失敗すると、すかさずベテランが得意の技でフォローするんだとか聞いたが、沖合いでの錨泊横抱きや天気状況によっても数種類の「サンドレッド」はきっと要るのでしょうね。
でも、近くの吉原製油の岸壁には赤ペンキで「レッド投げるな!」と大書してあるので誰かが受け損ねて労災事故になったみたいだ。ヨットではソフトボールくらいが投げ易くて、受け手も安全ですね。
自衛艦も最近は艦内禁煙になったらしく、掃海艇でもミジップデッキに唯一の喫煙コーナーが設けてあった。そこは本来、青天井だが日除けのキャンバスが張ってあり中央付近から2ヶ所、漏斗状のカップからホースがつながっている。貧乏性のヨット乗りはすぐに雨水を集めているんだと早合点したが、乗組員からは「水には不自由してませんよ!」と馬鹿にされてしまった。確かに太洋を1隻で渡ることなんてないもんね。
このフネは40人も乗り組んでいるが食堂のパイプイスは半分くらいしかない。岸壁に係留していると揺れても大したことはないが沖に出るとかなり揺れるだろう。ヨットでは固定されたシートに座るのでそう気にしなかったがパイプイスだと暴れて大変だ。ところがテーブルにイスを収納するラックが装備してあるのだ。使うときにはラックから外して座り、終わればまた元どうりにセットしておく。フネが揺れてもガチャガチャいわないように分厚いビニールシートの緩衝材が入っていた。
船には規則によって各種の灯火を設置しなければならないと決められている。左舷ブリッジの上に3種類の灯火が設置されている。赤と緑も開口角度もやや狭いが右端の灯火は隙間くらいしか開口していない。どうも夜間ぴったりのアビームで僚艇と掃海作業をするための灯火らしいと想像したが・・・。
最後はクイズにしました。
この画像の矢印型の道具はどんな時に使っているかお答えください。因みに画像は緑ですが反対側には赤く塗装されています。さて、何でしょう。
ヒント1:武器ではありません。念のため。
ヒント2:停泊に関係あります。
分かった方はコメント欄に書き込んでください。恥ずかしいなとお思いの方は非公開コメントにチェックをいれて答えを書き込んでください。他艦でも形は違うがよく使われている?・・・らしい。
残念ながら賞品の用意はございませんが、頭の体操にどうぞ!!
【関連記事】:ヒービングライン
by pac3jp | 2008-12-15 17:09 | ウオッチング