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STANDARD の国際VHFトランシーバー

 ボートショーの陸上ブースに昨年の規制緩和から安くなってきた国際VHF無線機で「スタンダード ホライズン」から発売されているVHFトランシーバーを展示説明していた。発売元はヤマハ系のワイズギヤー(Y'S GEAR)なので今後は全国のマリンショップで販売されるでしょうね。

 展示しているのは右から5Wハンディ機が2機種4台と25W固定機が2機種の3台である。
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 ハンディはGPS内蔵でDSC機能内蔵の上級タイプと、その2つの機能を含まないシンプルタイプがある。買うならDSC機能が使えるのが良いと思うが、こちらは5W の出力でも資格は2級海特が必要になる。
■ブルーウエーブJ  (定価29,800円)26,820円(インターネット調べ)
■ブルーウエーブGPS DSC機能(定価44,800円)38,080円(インターネット調べ)

c0041039_14252162.jpg 25W機も高機能タイプとシンプルタイプの2種類あるが、ボクなら拡声器機能がある高機能タイプの方にしたいと思う。それはマスト取り付けた30Wのスピーカーで入港時に対岸と通話したり、コクピットから荒天のバウ作業など指図するときにも便利に使える。それに濃霧の時はハンディのフォグフォーンより強力な霧笛として使えるからだ。
 それにちょっと高いオプションだが無線(Bluetooth)のヘッドセットもあるので忙しいスキッパーさんは重宝するでしょうね。
 画像はフルオプションの「クアンタム」で、左にリモコンマイク、スピーカー部分に無線のヘッドセットが引っ掛けてあり、左端に黒い外部スピーカーが見える。

■エクリプス プラス DSC機能  (定価29,800円)
■クアンタム DSC機能・拡声器機能(定価98,000円)
 これらの固定機は、外部アンテナと同軸ケーブルが、そして自分で設置出来ないと業者の工事費も必要になる。

 国際VHF無線機では昔からアイコムが有名だが、まだ国内では3種類しか売り出してないようで、ついこの間まで法外な値段で販売していた固定機のIC-M504Jも34,400円とぐんと安くなってきたが、WESTMARINEのラインナップにある拡声器機能がついた高機能タイプVHFのM604(570$)はまだ日本で売り出してない。

 スタンダードのクアンタムもアイコムのM604と同クラスなので98,000円はちょっと高いからこれから下がる可能性はあるねと、営業マンに言うと、「マリンVHF固定機(5W)は20万円していましたよ、こちらはパワーは25Wになり値段も10万円安くなってさらにこの機能ですよ!」とおっしゃるが、全く普及しなかった無線機の値段など高くても安くとも無意味ですよね。

 新しくVHFの機種を選ぼうとすると残念ながら免許の問題が出てくる。5Wのハンディを仲間の連絡用に使うならばシンプルな機種で資格は3級海特でOKだが、もしケイタイが使えない沖でトラブルが発生すれば高出力のVHFで救助要請したいし、より緊急状態になればDSCで周辺の船舶に救助を要請したいなあと思うなら2級海特の資格がいる。
 そんなことで、これから海上特殊無線の資格をとるなら2級以上を取ったほうが良いとボクは思っています。

【参考Web】:国際VHFのDSC機能 
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by pac3jp | 2010-04-01 14:36 | ヨットの艤装と艤装品  

国際VHFの無線従事者免許

 国際VHF無線機が関係各位のご努力で、やっと規制緩和されてアメリカ並みの価格で購入できるようになり、これで我々ヨット・ボートなども他の船舶と共通する通信設備としてVHFを割合安く装備できるようになってきた。

c0041039_10415811.jpg ところが、監督官庁は無線局の要件は多少規制緩和しているが、無線従事者(オペレータ)の資格は従来のままである。5Wハンディ機は第三級海上特殊無線技士、25W固定機は第二級以上の資格がいる。

←画像は第二級海上特殊無線技士免許証(模造)ですが、古いのでもうデザインが替わっているかの知れないなぁ。

 国家試験もそう難しくはないと言われていますが、ヨットマンも試験などは長らくご無沙汰の方も多く、ましてや無線工学など“とても無理!”とおっしゃる。でも、ハーバーで開催された三海特講習会では皆さんちゃんと合格されているので「なせばなる!」なんでしょうね。

 三級海特を取っておけばその内、二級に昇格するという甘い予測をしている人もいますが、さてどうなるかな。

 そんな時、芦屋市にある独立行政法人海技大学校で「第二級海上特殊無線技士養成講習」が募集中だと友人からお聞きした。それは総トン数20トン以上の内航船に乗船する甲板部職員に第二級海上特殊無線技士以上の資格所持が義務づけられたのに伴って開催されているようなので費用が少し安いのが狙い目だという。

 航海機器メーカーの古野電気が昨年、新西宮ヨットハーバーで開催した第三級海上特殊無線技士講習の受講料は2万5千円(講習料、テキスト代、免許申請料、免許証送料 )だったが、海技大学校の開催分では上級の第二級海上特殊無線技士では講習期間は2日で費用は約2万円である。(講習料、テキスト代こみ、免許申請は個人で申請する)

 募集対象者は船員としての経験がある方、もしくは船員になろうとしている方となっているので普通の人でも良いようです。

 日程は 平成22年3月29日~3月30日 (募集期間:1月12日から3月12日)
遠方の受講者には希望により、敷地内の学生寮に宿泊できて 入寮宿泊料は2泊3日で約8,500円
詳しくは下記の【参考Web】からご参照下さい。

 日本のヨットが持っていた無線機はアマチュア無線の時代からケータイへ、そして、やっと船舶共通の国際VHFになりつつあるなぁと実感しますね。


【関連記事】:6級海技士 
【参考Web】:平成21年度 「第二級海上特殊無線技士講習」開催案内 
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by pac3jp | 2010-02-04 10:50 | ヨットの艤装と艤装品  

国際VHFハンディ無線機の「無線局免許状」

c0041039_1621580.jpg 規制が緩和されるのを予想して早めに第三級海上特殊無線技士のライセンスを取得していた仲間から、年末に5Wの国際VHF無線局免許が交付されたと聞いていたので、早速その「無線局免許状」を見せてもらった。

 これがあればたとえ5Wの小出力でもおおっぴらに神戸保安に向けて試験電波も発信できるし、航路権を無視する大型船に警告もできるのだ。しかし、同時に年500円の電波使用料の支払い義務も生じますよ。
右のVHF無線機は アイコムのIC-M72J 23,940円(FMS通販)

免許状には、免許人の氏名・住所に続き以下の項目が記入されている。

無線局の種別 :船舶局
免許の番号  :33T***** 
免許の年月日 :平21.12.14    
免許の有効期間:平26.12.13
無線局の目的 :スポーツ・レジャー用
通信事項   :スポーツ・レジャーに関する事項
        船舶の航行に関する事項
通信の相手方 :船舶局 港湾通信業務を行う海岸局
識別信号   :ヨット名など
無線設備の設置場所:船舶名(船検の登録名)

電波の型式、周波数及び空中線電力
F3E(FM)  150MHZ
CH6  CH8 -CH14  CH16      5W
CH69 CH72 - CH73  (注1)
CH77         (注2)

(注1)この周波数の使用は、日本沿岸区域において、船舶相互間で使用する場合に限る。
(注2)この周波数の使用は、呼び出し及び応答する場合に限る。

 許可された周波数を見ていると、VHFハンディではシンプレックスのチャンネルのみが指定されているようです。25W機の場合はCH18-CH22までのデュプレックスのチャンネルも許可されていましたが、従事者資格の違いでしょうかね。

※CH69、CH72 、CH73はマリンVHF船舶相互間の通信チャンネルだった。(注1)
※CH77はマリンVHFの呼び出しチャンネルなので(注2)で規制されている。

 5Wハンディ機で不便なことは、たえず充電が必要なことと、5Wハンディ同士でも見通し距離の通信が可能となっているが、コクピットで座っていると波があったりして意外に電波が届かないことがある。相手がマストトップにアンテナを装着していてそれで助けられることも多い。
 無線機の価格もそう変わらない(別に外部ANTは要る)のでアチコチで開催される2級海特軽減講習会をうけて25W機にグレードアップしたらどうかと思っているんです。こちらはよく飛びますよ!

【参考Web】:国際VHF無線を使う 
【参考Web】:第3級海上特殊無線技士の資格を持っている方を対象に1日で2級免許が取得出来る第2級海上特殊無線技士軽減講習会を2010年3月14日に佐島マリーナ会場で開催致します。
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by pac3jp | 2010-01-14 16:25 | ヨットの艤装と艤装品  

AISの運用は

 画像は本日、12/21 12:50の明石海峡大橋付近でAIS信号を発信して航行している船舶です。緑は貨物船、赤はタンカー、青は「たこフェリー」と須磨沖は神戸港からのレストランシップです。淡路島側の汐鳴山の北にあるグレーの四角マークが「AIS 陸上局」の大阪マーチスです。
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 本船のブリッジではAISの情報をどのように見ているのだろうと調べて見ると、500トン以上のAIS(CLASS-A)を搭載している394隻の船舶からのアンケート調査によると、よく利用する機能としては、1.他船の船名確認(293 隻)2.他船の針路・速力(239 隻)3.他船の目的地確認(234 隻)との回答があり、どれも重要な情報として利用されていることがわかった。

 AISで安全な航海をしようと思えば出来るだけ多くの船舶がAISを搭載すれば良いわけだが、現在でも護衛艦や海上保安庁の巡視船、水産庁の漁業取締船等の船艇は職務遂行の為停波していることが多い。漁労中の大型漁船が漁場の位置を秘密にする為にも停波出来る。また海賊やテロリストがいそうな危険な海域では停波が認められている。それに船員が故意に止めたり、設定が間違っていることもある。

 しかし、500トン以下の内航船でも新造される船舶には任意にAISを取り付けする船主も多いようです。目的は航海用の他に自社船の状況をネットワークからリアルタイムで把握することが出来るからだというが、小型の内航船や漁船、それに我々のプレジャーボートまでが装備するようなると安全の為に他船に呼びかけるのも固有名詞が使えより効果が大きくなるだろう。

 一方、海上保安庁は、24時間体制でAIS 陸上局による沿岸域の動静把握を行い、VHF 無線を連絡の主な手段として、乗揚げ及び走錨のおそれのある船舶へ注意喚起を行うなど安全情報等を提供することで海難の発生を防ぐ目的も持って運用している。

AISをネットを検索しているとこんな話も出てくる。

●保安庁の言い分↑は大義名分であって実際には、沿海ラインオーバーの船舶の取り締まりや航路違反の取り締まりにも利用されています。注意喚起を行うほかと言いながら、沿海区域を数マイルオーバーしただけで検挙したケースもあると聞きます。それだけで罰金数十万円です。

●本船も船長が明石海峡で漁船を避けるために50m航路をオーバーし200m走った罪で検挙された時がありました。罰金20万円その際、注意喚起なく航路アウト後いきなり検挙。しかし女性保安官が船長操船で本船になかなか接岸できず・・・しばらくトライの末・・・本船の船尾にオカマ掘り接岸。
 こういった時は、漁船がいることを巡視船にVHFで通達し保安庁の誘導のもと行動するのが正しいそうです。その際男性保安官が言っていたのが女性保安官は容赦ありませんので・・・と、たしかに、航路オーバーした船長も悪いですが明石は航路ブイがないですからね・・・(チャートには航路枠の表示はあるが現場は航路中央ブイが3ヶ所あるだけ)
まずは注意喚起・それでもダメならなら話はわかるのですが・・・

 下の画像は今年の10月7日夜に広島・福山沖に台風避泊した船舶のAIS位置ですが、1隻だけなぜか陸上に避泊しているフネがいます。
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 12/18の記事でCLASS-BのAISを搭載したヨットをご紹介したが、お近くにもう一隻の仲間もヨットにレーダーを新設した折、AISをあわせて搭載したと聞いている。クルージング中に大型船から轢かれない様にと新規にレーダーを購入しようと思ったらレーダー画面にAISを重畳できる機種を選ぶのがいいかもね。


【関連記事】:AIS(船舶自動識別装置)を搭載したヨット

【参考Web】:インターネットでAIS情報が見えるHP MarineTraffic.com 
【参考Web】:港内航行安全システム等の見直しに関する調査 平成20年3月「AIS を活用した安全対策の検討」
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by pac3jp | 2009-12-21 15:43 | ウオッチング  

AIS(船舶自動識別装置)を搭載したヨット

 規制が緩和され、国際VHFも5Wのハンディだったら2万円少しで買って第三級海上特殊無線技士の従事者免許があれば、申請書に7100円の印紙を貼って申請すれば艇名を識別信号にした無線局免許状がくる。それを貰えばもうおおっぴらに本船と交信できるのだ。ついでに簡易型AIS(Class B)をつければもっと便利になるという。

 AISの搭載義務船舶(Class A)は、300総トン数以上の国際航海する船舶、500総トン数以上の非国際航海の船舶、国際航海の全旅客船となっている。それ以外の搭載義務の無い船舶向けには無線免許の要らない簡易型AIS(Class B)が販売されている。そんなAISをお仲間のヨットが取り付け運用していると聞いたので見せてもらってきた。
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 上の画像はヨットハーバー(右下)に係留しているヨットのコックピットにあるレイマリンチャートプロッターE80(※2)の電子チャート上にAISとレーダーを重ねて表示した画面である。三角のくさびマークはAIS信号を発信している船舶です。左の防波堤の沖(港外)にいるのは航行中で、岸壁に並んでいる③~⑧(※1)は接岸中の船舶です。ターゲットした⑨番の船のAISのデータが表示中です。プロッターの左上に⑨番の座標と方位・距離がでている。

 このよう夜間や降雨、それに濃霧が発生していても画面上にあるアイコンにカーソルを乗せれば相手の船名、種別、針路、速度、船の大きさ、国籍などが表示される。VHFで相手を呼ぶときにも正確に船名を告げられる。それに自艇もAISを発信しておけば相手もはっきりと確認してくれる。

 当然ながら監督官庁である海保にもちゃんと監視されていることにもなるので公明正大に航行する必要がありますが、位置を公開するのが嫌なオーナーさんにはAIS信号の受信オンリーのタイプもあります。

 見せてもらったヨットの簡易型AISは輸入品だったが国産では古野電気が発売↓している。

c0041039_16544162.jpg FURUNO 簡易型AIS FA-50
■NavNet 3Dやレーダー(FAR-2107シリーズ、FR-8002、MODEL1835シリーズ)、PC等で、AIS情報を表示
■周波同時受信
■クラスA、B 双方のAIS情報を受信
■周囲の船舶(AIS搭載船)の動向把握に加え、相手船に、自船の動向を明確に示すことができるため、安全航行に大きな効果を発揮
■目視がきかない夜間や濃霧時、また、混雑する海域での安全航海をサポート
■壁面装備も自在。ブラックボックスタイプ
■WINDOWS PC上で表示が可能な、AIS表示ソフトを標準装備
※本機は、クラスAの義務装備船には、代替できません

 コックピットに高級なNavNetや多機能ディスプレーを持たないヨットマン用にはパソコンの画面に表示するソフトも付いているのでCMAPなど電子チャート上に表示出来るのかもしれないですね。

※1.白丸の番号は説明用に後から記入したものです。
※2.レイマリンチャートプロッター「E80」は25WのVHFとプロッターのセットで2,700ドル(12/18Web調べ)でした。チャートデータ・レドームアンテナはオプションです。

【関連記事】1:大阪マーチスがAIS(船舶自動識別装置)の運用を始める 
【関連記事】2:APRS 
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by pac3jp | 2009-12-18 16:59 | ヨットの艤装と艤装品  

これからの国際VHFは・・・

 先月だったか、三級海上特殊無線技士の養成講座がハーバーで開かれ、仲間のうち数人が受講したと聞いていた。そのお一人がVHFの話になると「今は5ワットのハンディ機だが、もうすぐ自動的にライセンスが二級海特に昇格して25ワット機も使えるのだ」と喜んでいた。
 ボクはちゃんと二級の国家試験を受けて取ったのに不公平だとも思ったが、小型船舶免許も4級から実技なしに講習で一級に簡単に昇級できるし、規制緩和の波にうまく乗った人はラッキーですね。

 護衛艦「あたご」と漁船の海難事故をきっかけに船舶共通の通信システムをどうすべきかと大きな議論が起り、総務省総合通信基盤局にその検討会が出来、「中間とりまとめ」が平成20年7月にパブリック・コメントとして出された。
その結果、

●国際VHF機器の活用を基本とすることは妥当
●導入の費用や免許手続き、検査等のユーザー負担を極力少なくする
●運用マナーの確保


と、なりこれらを踏まえ具体的な制度設計のあり方について検討を行い報告書として平成21年1月28日に発表された。以下はその報告の概要を転載したものです。

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【参考Web】:VHF・DSC(Digital Selective Calling)とはなに?
【参考Web】:MMSI(船舶識別番号) / Maritime Mobile Service Identity とはなに?

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 報告書を読むと概ねプレジャーボートオーナーの希望通りに報告書はまとめてあるが、その実現にはVHF/DSCなどまだ少々の時間がかかりそうに思うが、格段の進歩であることは間違いないですね。
なお、報告書の本文などは↓のWebページをご覧ください。

【参考Web】:「海上における船舶のための共通通信システムの在り方及び普及促進に関する検討会」報告書(案)に対する意見募集の結果及び最終報告書の公表

【関連記事】1:風は国際VHFへ! 
      2:国際VHF 
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by pac3jp | 2009-04-09 10:05 | ヨットの艤装と艤装品  

Bluetooth & GPS機能搭載VHFラジオ

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 west marineから標題のタイトルがついたメールが届いた。

 今までにない新しい機能を搭載したハンディータイプの国際VHF無線機(HX850S)が発売されたお知らせだ。画像のVHFは通常の通話機能以外にGPS機能も搭載していて画面に位置座標が表示される。それにSOG(対地速度)やCOG(対地方位)の表示もできる。勿論、遭難警報などDSC(デジタル選択呼出し)送信のために外部からGPSデータを入力する必要もない。このVHF1台で遭難通報は完結する。値段は250ドル。

 もう1種類は同じくスタンダードのハンディVHF(HX760S)に「ブルートゥース」機能が搭載されワイヤレスのヘッドセットが付いる機種だ。これをつけるとあの邪魔なコードがなくなり条件によっては本体VHFを別の場所に置いたまま通話が可能になる?。例えばVHF本体を充電中でも近くにいればヘッドセットは使えるはずだ。値段は349.99ドル。
 ボクの周りで「Bluetooth」はそう普及しているとは思わないが以前、PCとPDAとのデータ交換に使っていた赤外線通信規格(IrDA)の代わりに東芝のノートパソコンに搭載されているのは知っていたが実際はなにに使うのかよく分からなかった。でも最近はケータイのコードレスヘッドフォンなどでも使われているらしい。

 このようにボクも欲しいなぁと思わせる高機能の国際VHFが安く販売されているのに「日本国の技術適合検定合格品」ではないので従事者免状は持っていても無線局の開局が難しく事実上国内で使うことは出来ない。

 イージス艦「あたご」と漁船の衝突事故を契機に、海上の船舶同士が共通の通信環境を持つべきだと訴え、国際VHFを個人でも簡便に使えるようにして欲しいと運動する人も出てきた。下の【関連記事】をご参照ください。

 ところが海保はこのところボートやヨットが16chの気象や海上警報を聞くために持っているVHFを臨検時に不法無線局として摘発しているらしい。無線機を没収されたヨットの話も聞いたが、ボクの近くのボートオーナーも海保の指示だといってアンテナを取り外していた。

 監督官庁は早く国際VHFをヨットやボートの安全備品の一つとして認め、アメリカ並みとは言わないまでも今よりは簡便にVHFを使えるようにして欲しいもんですね。

【関連記事】:国際VHF
【関連記事】:風は国際VHFへ!
【参考資料】:ブルートゥースとは

(注)日本ではVHFのDSCは運用されていない。
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by pac3jp | 2008-09-05 11:59 | ヨットの艤装と艤装品  

風は国際VHFへ!

 3月20日付けの朝日新聞で ◆イージス艦事故  共通の通信システム作れ と漁船など小型船にVHFを簡便に開放するようにと意見を述べられた関東のヨットマン 岡さんから以下の転送メールがやってきた。
きらきら丸 岡さんの新聞記事は下の【関連記事】からご覧下さい。


呼びかけ第2弾 風は国際VHFへ 国際VHF解放を!ヨット連絡会        
         沼津市重須(おもす)セーリングクラブ内
         ヨット・きらきら丸  岡  敬三
            vhf@ktj.biglobe.ne.jp
         http://www.geocities.jp/tiarashore/

 国際VHF解放!ヨット連絡会(略称・VHF解放連)の岡敬三です。

 前回の呼びかけに、全国の大勢のヨット愛好者のみなさんが応えてくださり、本当にありがとうございました。
 おかげで、海を知っている人たちの真摯な念願、そして貴重な体験を通して、国際VHFがなぜ必要かの血の通ったメッセージを総務省をはじめ関係他省庁へ、省庁の外郭団体へ、そして総務省管轄の各メーカー及びメーカーで構成する業界団体すべてに配布できました。
 検討会の委員のほとんどは、机上プランとして検討を重ねていましたが、はじめて海上での真剣な息づかいに触れて、理解いていただいた面も数々あったようです。そして、軌道修正もとりはじめています。

風は国際VHFへ

 次は、免許や資格、規制、手続き、費用、運用方法など、実際にVHFを生かすか殺すか、を決めてしまう【規制と運用】の在り方がヤマバになります。

 呼びかけ第2弾として、特に以下のテーマを中心にご意見をまた送って下さい。とくに、マリンVHF、国際VHFを体験した人の具体的な意見は大変説得力を持ちます。意見の数多さはそれだけヨットの力を強くなします。

次回のWG会議は、6月10日です。今週中にお願いします。

1.海特資格と無線局免許取得の体験・・・・煩雑さ、その費用、その他。
2.3年ごとの無線機検査について・・・・その費用、検査の内容は納得できるものだったかなど。
3.海岸局の費用と機能について。・・・・海岸局はどんなときに有用だったか無用か。
4.本船などと行き会いで、船名がわからなければ小型船がVHFを持っても役にたたないという意見が多くだされています。船名がわからなくても、16chで呼びかけたり、呼ばれたりして、不都合なく交信できた体験などを特に急募します。
5.無線協会講習で資格を取った方は、その内容と費用が納得いくものだったかなど。
6.その他、免許や規制、維持手続き、費用などを中心にお願いします。

なお、前回同様に、住所、氏名、船名、電話を必ず記して下さい。

【注意】変則的な書式設定やpdfで送るのは控えてください。極力、テキスト形式でお送り下さい。また、できれば見出しをつけてください。

第2回WGの報告は、ここに詳細が。
今回も、この呼びかけを一人10人に拡げてください。



【関連記事】:国際VHF
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by pac3jp | 2008-06-03 11:04 | ヨットの艤装と艤装品  

国際VHF

c0041039_16292694.jpg つい先日の3月20日、朝日新聞「私の視点」に今回のイージス艦事故の背景に「大型船と漁船やヨット・ボートなどの小型船との間に共通の通信システムがない」ことがあると訴え、小型船にも簡単な手続きと軽い費用負担で国際VHFを開放して欲しいというヨットマンの署名入りの記事が出ていたと友人が教えてくれた。ボクは大新聞が国際VHFについて発言したヨットマンの意見を記事にしたのを見て大いに驚いた。
 世の中変わりつつあるのかな、と。



◆イージス艦事故  共通の通信システム作れ 

朝日新聞 opinion  2008.3.20

岡 敬三 (元会社経営者・小型ヨットオーナー )

海上自衛隊のイージス艦「あたご」と漁船清徳丸が、2月19日早朝に衝突事故を起こしてから1ヵ月が過ぎた。この間、関係者の手で事故原因の究明が進められているが、背景には、発見の遅れとともに、大きさや目的が異なる船種間での交信が難しいという、日本に特有の事情があったように思えてならない。事故を教訓に、気軽に連絡を取り合える共通の通信システムを構築すべきではないか。

大型の船舶は、世界共通の規格である国際VHFという近距路用無線電話を積んでいる。国際ルーールでは常時、「16チャンネル」という特定の周波数を受信することとされ、緊急時はこのチャンネルで呼びかければ相手船や周辺の船と交信できる。

漁船の多くや小型レジャー船はこのルールの対象外だが、米国やカナダ、ニュージーランドやオーストラリアなど多くの国は、そうした船にも16チャンネルの常時受信を奨励している。共通の通信基盤こそが海難防止の基本だからだ。

そのために、米国では国際VHFと同じ規格で、出力だけを弱めた「小出力型国際VHF無線機」が1万円程度で販売されている。この無線機は無線免許の取得が不要で手数料も安いので、小さな漁船やレジャー船も手軽に利用できる。

ところが、日本はこうした流れとは一線を画し、いまも船種ごとに縦割りの通信システムを守り続けている。

日本の漁船は、国際VHFとは別の周波数帯の漁業用無線を使うことが一般的で、大型船と気軽に呼び掛け合える状況にはない。

小型レジヤー船向けには、16チャンネルを使って国際VHFとも通信ができる「マリンVHF」というシステムがあるが、高額な費用負担などが敬遠されてほとんど普及していない。

これは、88年に起きた海自の潜水艦「なだしお」と大型の釣り船第1富士丸の衝突事故で、共通の通信システムがないことが問題視されたため91年末にできた。国際VHFで使う周波数の一部だけを使えるように機能を絞ったものだが、販売されている無線機は1種類しかなく、価格は20万円近くする。電波利用料や数年ごとの再免許手数料などもかかるため、小型レジャー船のオ-ナーの多くは高額な費用負担や面倒な手続きを避け、アマチュア無線や携帯電話を使っている。

当時から、多くの船が国際VHFを気軽に使えるようにすれば海難防止につながる、という指摘があったが、関係省庁に顧みられることはなかった。

その結果、20年も前に提起された問題は、いまも解決されていない。私は20年以上にわたり、アマチュア無線機を積んだ型ヨットで国内外を航海しており、4年前の夏には、濃霧の北海道・日高沖で、30隻以上の漁船団と出くわして恐怖を感じたことがある。この時はレ-ダーに映った船団が急接近してくるのに気づきながら、呼びかけ合う手段はなく、相手が避けてくれるのを祈るしかなかった。

米国などのように、漁船やレジャー船に小出力型の国際VHFが普及していれば、私は16チャンネルで呼びかけ、こちらは速度の遅い帆船であり注意して欲しいと伝えられただろう。そうすれば、相手もレーダーに映る船の正体を理解できて安心できただろうし、衝突の予防にも有効だったと思う。

再び悲劇が繰り返される前に、日本も簡単な手続きと軽い費用負担で、漁船や小型レジャー船などあらゆる船種に小出力型の国際VHFを開放する政策に転じるべきだ。私には、縦割りの仕組みと複雑な制度が、海上交通の危険を高めているように思えてならない。


 海の上では小型漁船もプレジャーボートもごく小さいフネなので衝突事故が起これば一番弱い立場にある。航海中、大型船の航法に疑問があればVHFで相手に確認し退避する用意もできる。欧米など先進国ではVHFは安全備品の一つであってだれでも使える道具として価格も安くて普及している。ボク達だって安全が一番だと思っているし、手軽に国際VHFが使える環境が実現できれば大変うれしい。

c0041039_16273217.jpg 日本では1988年に起きた潜水艦「なだしお」と大型つり船「第一富士丸」の衝突事故で共通の通信システムがないことが問題化し日本独自のマリンVHFが出来たが出力は5Wで価格は20万円もするとかで普及せず現在に至っている。左画像がフルノの5Wで20万円のマリンVHFだ。

 ボクの周辺でも昔はハンディのマリンVHFを持っていた人もいたがこの頃はまったく見かけなくなったし、メーカー主催の3級海上特殊無線技士の講習会も開かれなくなってしまった。この通信システムすでに過去のものになってしまったようだ。

 旅客や貨物を運ぶ船舶は航行区域と大きさに準じた通信設備の設置が法律で定められていて、船の建造時にセットされトータルの船価となっている。

 一方、個人が楽しむために買うヨットやボートはオーナーの遊び方に応じた装備を後から自由に追加して行く。勿論、外洋レースなどは無線機の搭載が義務化されているので価格が高くて手続きが面倒でも装備する。でも、義務もない普通のヨットやボートに安全装備として普及させようとした時は「便利で安い」がキーワードになるだろう。

 昔、携帯電話が現れた頃はレンタルでも高いモノだった。やがて普及が進み、小型化してきたが、爆発的に増えだしたのは規制が緩和され価格が劇的に安くなってきた頃からだ。国際VHFも技適などの規制を緩和するだけで、現在国際VHFとして充分こなれた価格と思われる150ドル前後から数多く販売されている。機種はアイコムなど日本のメーカーのものも多いので技術的には何の問題もないと思う。
 実際、個人輸入のVHFを根性と努力(資金も)で開局している先達は大勢いらっしゃる。出来ないと言うのは役人OBが天下る先の利権守りがまず優先されるのかもしれない。

 この問題は前から各方面で議論されている。Webで検索するとNPO法人「海の会」などの掲示板に色んな意見が交換されている。ご参考に。
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by pac3jp | 2008-03-31 16:41 | ヨットの艤装と艤装品