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神戸港サンシャインワーフへランチクルージング♪

 神戸港東部の東灘区青木にフェリーターミナル跡地を再開発したサンシャインワーフ神戸という複合施設がある。元々長距離フェリー用の港湾施設があったところなので高い岸壁と大型フェリー用の防舷材が多数残っていて、小型のヨット・ボートは係留しにくい場所だった。でもそこにはボクのランチにぴったりの、そう高くないレストランがいくらかあるのだ。
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 沖側から観察すると、所々にステンレスの梯子が付いている場所がある。その場所に槍付けでアンカーを打ち、バウから梯子を昇って上陸することにしようと計画した。

 仲間に声を掛けると、最近新しいスターンアンカーシステムを開発?したオーナーがテストを兼ねて行ってみるという。いつものランチクルージング専用艇になってしまった感のあるヨットも、まだ使ったことがないアンカーモニターを使ってみたいねと提案があった。
 「昔はよくアンカーを打ったもんだ!」と古手のヨットマン達はよく言っているが、近頃は桟橋横付けばっかりでアンカーを入れる機会がぐっと少なくなってきた。アンカーは持っているが一度もアンカーリングをしたことがないヨットマンもかなり居るかもしれない。機会があれば練習しとくと後々きっと役に立つ。

c0041039_871929.jpg ハーバーから30分くらいで到着。大潮、これから潮は引いてくる。風はSW、後ろから吹いている。アンカーを打ち、10kgのモニターを入れて岸壁から艇を離す。新システムを運用するアイデアヨットマンも手順が狂ったらしく大慌てだが、何とか無事係留完了。

c0041039_884341.jpg 上陸するとガードマンがやってきて、ここは係留も上陸も出来ないと言う。でも公共岸壁に係留できないのはおかしいと反論すると。彼の上役が出てきて30分くらいならいいという。・・・もう目的の半分はしてしまったから、いまさら口論しても仕方がないので早々にランチに行く。久し振りに高めの回転寿司を賞味する。
 帰りは我艇のオーナーがヤマダ電機で買物し、引き潮で一段と下がってしまったヨットに慎重に乗り移りアンカーを揚げ、順風になってきたが、帆走するほどの距離でもない。機走で帰路につく。

 係留する場所は通船の引き波や沖から風波が直接当らない岸壁の西側が良さそう。でも、この泊地はアンカーリングが必要なことと、ガードマンと交渉することが出来る人には面白い場所だが一般的ではないようだ。困難を克服した後にこそ喜びがある(ちょっと大げさ!)が信条の方は一度試してみたらどうでしょうか!!
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by pac3jp | 2007-03-26 08:15 | クルージング  

救命艇の訓練?

 六アイ、マースク専用バースで大型コンテナ船からオープンデッキの救助艇が海面近くまで吊り下げられているのを見かけた。コンテナ船は荷役時間が短いので搭載艇の訓練を海面に降ろしてやっているのは今まで見たことがなかった。何をしているのかなと思ったが、通り過ぎてしまった。

c0041039_935214.jpg 帰りにまたそのコンテナ船の傍を通ると今度はオレンジの全閉式救命艇が本船の周囲をゆっくりと航行している。本船からはダビットのワイヤーが海面までぶら下がっている。オモシロそうなので邪魔にならない距離まで近づいて、よくみるとスキッパーはマースク色のヘルメットをかぶった金髪で細身の美人だ。北欧のコンテナ船は女性のクルーが乗っているんだね。船長が奥さん同伴で乗っている船があるとは聞いたが、なんとも羨ましい!

c0041039_9354968.jpg ライフボートデッキでは行きにはワイヤーに吊られていたレスキューボートがもう訓練は終わったのか、ラックに納まっている。デッキではライフボートを吊り上げる用意をして、ウインチマンがスタンバイしている。

 船舶が緊急事態に陥ったときに運用される救命艇はクルーの誰でもが扱えるわけではないのだ。日本では正式に国家資格を取った「救命艇手」が救命設備の操作を担当する。さっきの救命艇の美人スキッパーは日本で言う「救命艇手」なんだろうね、キット。

もし、やってみたいなぁと、思う方は以下をご覧下さい。



救命艇手

概要
救命艇手(きゅうめいていしゅ)とは、救命艇手試験に合格した者。
国内外において船舶が非常事態に陥ったとき、救命艇に食料や航海用具を積み込んだり、海員や旅客の誘導、救命設備の操作などをする。

受験資格
18歳以上で健康証明書を所持し、遠洋区域若しくは近海区域を航行区域とする船舶(旅客船にあつては、沿海区域を航行区域とするものを含む。)又は乙区域若しくは甲区域(船舶職員及び小型船舶操縦者法施行令 (昭和58年政令第13号)別表第一の配乗表の適用に関する通則12又は13の乙区域又は甲区域をいう。第13条第1項第3号ロにおいて同じ。)において従業する総トン数500トン以上の漁船に一年以上甲板部の職員又は部員として乗り組んだ者、遠洋区域若しくは近海区域を航行区域とする船舶(旅客船にあつては、沿海区域を航行区域とするものを含む。)又は乙区域若しくは甲区域(船舶職員及び小型船舶操縦者法施行令 (昭和58年政令第13号)別表第一の配乗表の適用に関する通則12又は13の乙区域又は甲区域をいう。第13条第1項第3号ロにおいて同じ。)において従業する総トン数500トン以上の漁船に1年以上甲板部の職員又は部員として乗り組んだ者の船舶以外の船舶に2年以上甲板部の職員又は部員として乗り組んだ者、船舶に、前条第1号の試験にあつては3年、同条第2号の試験にあつては1年以上乗り組んだ者また、18歳以上で健康証明書を所持し、6ヵ月以上の船舶乗船経験者で以下のいずれかに該当する者は無試験で認定される。

海技士(航海、機関、通信)のいずれかの資格にかかる海技従事者。
大学、高等専門学校、高等学校において、救命艇の操作に関する教科課程を修めて卒業した者。
海技大学校、海員学校、海上保安大学校、海上保安学校または、水産大学校を卒業した者。
国土交通省が認定した講習を修了した者。

なお、国内を航行する船舶の膨張式救命いかだのみ扱うことができる。「限定救命艇手」という資格もある。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


参考:以前の関連記事から「スライダーに乗った救命艇」
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by pac3jp | 2007-03-23 09:46 | 貨物船  

HAT神戸へランチクルージング♪

 先週末の土曜日は一日中ブローがキツイ日だったが、翌、日曜日はいいお天気になった。快晴。でも冷たい北よりの風が吹いている。例年なら正に厳冬期と言える時期だが今年は暖冬だ。冷たい風といってもそう大した事はない。ハーバー桟橋は後ろに建っている高層マンションで北風が遮られて上手い具合に陽だまりになっている。そんな中、仲間のヨットが2隻が近くをセーリングするらしく出港準備中だ。好天に誘われボクも冬用のドジャーを持った艇に便乗する。

 神戸港の埋立て地に囲まれた奥の水路を散歩がてら偵察する。神戸大学海事科学部(前の神戸商船大学)のポンドを覗いてみる。練習船「深江丸」は不在だったがセーリングクルーザー(X-44)は専用桟橋に係留中だった。海面はガランとしている。陸上にはJ24が2隻、カッターが数隻船台に乗っている。さすがに海員を長く養成してきた商船大学だ。立派な専用マリーナも持っているね。

 そうこうしている内にお昼が近くなってきた。今日は麻耶埠頭の奥の水路に面したHAT神戸でランチをしようと話しがまとまった。神戸港の埋立ての人口島には各々に橋が架かっているが、中には橋桁が低いのもありヨットも30f以上のマストだと通れないこともあるので自艇のマスト高さに注意が必要だ。ボク達が乗ったジャヌー32は大廻で目的地に入った。係留予定岸壁に着けるすぐ前にも麻耶大橋があってそこは海面上18mと表示があり40f以上のヨットでは難しそうだ。
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 HAT神戸は阪神大震災で被害があった川崎製鉄と神戸製鋼の工場跡地に震災後、神戸の副都心として開発された全く新しい街だ。ヨットはその中心部に近い「なぎさ公園」のマリンステージ前に横付けできる。交通艇などの通行があるので多少揺れるが、いやな人はもっと西奥に行くか、槍付けがいいかも。

 岸壁から徒歩5~6分で「プルメール」という複合ショッピングセンターがある。その中にランチにぴったりなレストラン群がある。ボクの大好きな汚い縄のれんのかかった居酒屋はないが、きれいなお店は多い。パソコンやゲームを買いたい人はヤマダ電機が、温泉好きはすぐ東に「なぎさの湯」@700円。なんでも只が好きな人はすぐ外に足湯がある。これでも暖まるよ。芸術に目がないヨットマンには安藤忠夫氏が設計した芸術の館「県立美術館」がすぐそこにある。中にはレストランもあるヨ。
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 ここまでの距離は新西宮ヨットハーバーから六甲アイランド沖回りで約7マイル。ヨットの機帆走では1時間と少しかかる。殆どが港内だからセーリングだけでは難しいだろう。でも最近は神戸港も本船が少なくなってきたからなぁ、責任は持ちませんが出来るかも・・・。帆を減じて・・・順法精神で!
モーターボートだと橋の下通行が全てOKなので20分で行くでしょうね。

ご参考:前の停泊時の記事「11月5日 神戸港 HAT神戸」
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by pac3jp | 2007-02-05 15:17 | クルージング  

コンテナ船の落書き

 ホームポートから西に向かってクルージングに出るのに近年どんどんと遠回りになってきた。神戸港とその沖が埋め立てられ空港や新しい人工島ができ、セーリングするヨットはその沖を通るのだ。でも沖の波が高そうな時や急ぐ時は港内の六甲アイランドコンテナ岸壁の前を通ってゆく。
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 その東端の岸壁はNYKの大型コンテナ船が何時も使っているが他の船会社の船が着いていることもある。その岸壁をよく見ればここに入った記念だろうか多くの船名がペイントでサインされている。○○○MARUなんて名前もあるので日本の船もあるのだろう。でもオーナーは日本の船会社でも船籍はパナマ、船員は全員外国人の船も珍しくない。

 その落書き風のサインを見ていると、なぜこの岸壁に書くのか、どうやって書いたのだろうかチョット不思議だった。100年以上も前、世界の海に出ていた捕鯨船の薪水の補給基地だったガラパゴス諸島では母国に手紙を託したポスト付近に自分たちの船名を流木に書いて置いた場所があったそうだ。そんな船乗りの伝統が今だ残っているのか、あるいはただの落書きかも知れない・・・。

 で、どうやってその岸壁に書いたかだが、勿論ボートを下ろして海側から書けば簡単だが、コンテナ船は荷役が終わればすぐ出港してしまう。またそんな手ごろなボートなんか積んでいない。多分コンテナクレーンが荷役中に暇なクルーが書くのだろうが、本船と岸壁の間はフェンダーの幅しかないので身体は入るがペイント作業は出来そうにない。多分岸壁の上から逆さ文字を書いたのかもしれない。ご苦労なことだね。

 ボクも昔、旅先の洞窟で小さくイニシャルを刻んできた記憶はあるが、ペンキで大々的に書いたことはない。ヨットのクルージングでこんなことをすると必ず大顰蹙を買うね。ヨット乗りの皆さん、港はきれいに使おうよ!!
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by pac3jp | 2007-01-04 10:43 | 貨物船  

スライダーに乗った救命艇

c0041039_8265953.jpg 神戸港に入ってくる大型のコンテナ船やRORO船を見ていると船尾のかなり高いところにある滑り台に乗った救命艇を良く見かける。それを見ると昔乗ったことがある遊園地のウオータースライダーを連想してしまう。
 そして遊園地のボートよりももっと高く、傾斜も急で、着水までに空中を15mも落下する場面もあり、スリル一杯の救命設備であるが、中に乗っている人はどうしているのだろうかと心配する。窓の無いずんぐりしたどんぐりのような救命艇で海面に向かって落下しているときはどんな気分なんだろうか。確かに本船からの脱出は早いだろうが怖いでしょうね。

c0041039_8274055.jpg 飛鳥Ⅱの救命艇は船客が専用デッキからボートに乗り移り易い構造になっているし、窓のある救命ボートもある。海面に降ろす場合はダビットに吊られてゆっくりと降ろされる。

 救命ボートで本船を脱出するときは座礁や衝突で沈没の恐れがあったり、船火事で生命の危険が迫っているときだろう。船が傾いて両舷にある救命艇も片舷のボートしか降ろせない場合もあるので片舷ボートだけで定員を満たさなければならないそうだ。船を捨てて救命ボートで脱出する場面はタイタニックをはじめ船舶パニック映画のクライマックスだが、映画同様、救命艇の運用は危険が一杯だ。

c0041039_8281921.jpg 画像は海岸に打ち上げられた救命艇の残骸であるが、このボートは台風で鹿児島・志布志湾で乗り上げた貨物船のものだ。ダビットに吊られ海面に降ろそうとしたが、風波で救命艇が本船の船体に打ち付けられて大破、結局乗組員は救命艇からも脱出し多くの死者を出した。

 一方ヨットの場合、近海以上は救命筏(ライフラフト)の搭載が義務付けれれているが沿海区域仕様では艇を捨てて脱出する時の救命設備は「救命浮器」である。浮力体が入った四角い箱に手掛かりのロープが付いている。4人掴まれる物が4人用で6人掴まれる物が6人用の浮器だ。
 ライジャケを着け、この浮器に掴まり救助を待つのだ。限定沿海ではそれもなく、ただライジャケと小さい浮環だけで救助を待たねばならない。季節にもよるが救命筏(ライフラフト)に乗れるのと天と地の違いはある。

 でも船検で救命筏の搭載義務はなくても用意の良いヨットマンは自分のためにチャンと準備しているもんだ。
 ボクもライフラフトは欲しいが本体の価格も高く、更新にもかなりの費用が掛かるので手が出ない。航行区域を変える時には仕方がないが、今は救命浮器に掴まらなくてはならない事態が起きないことだけを願って安全にクルージングしている。

※参考:外航船に必要な救命設備
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by pac3jp | 2006-11-08 08:36 | 貨物船  

巨大なコンテナ船がやってきた「エマ マースク」

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 先週、神戸港六甲アイランドのマースクバースに巨大なコンテナ船が入ってきた。世界最大のコンテナ船「エマ・マースク」(約17万トン)で20フィートコンテナ換算で11,000個を積載できる超大型船だ。 全長約400m、全幅約56m。パナマ運河は通れない大きさだ。でも欧州~アジア間専用では関係ないか。スターンから喫水標を見れば満載で約17mとなっている。神戸港で最初に出来たコンテナバースがもう使えないと聞いていたが、この喫水ラインを見て納得した。

 ボクのフネは喫水1.7mだが停泊するときは20パーセントのマージンで最低でも2mの水深は欲しい。この巨大なコンテナ船では水深20m以上は必要になるのだろうか。でもここの水深はそんなに深くない。
 この付近の岸壁はコンテナ船ずらっと横付けで着く。横から通してみると東側のNYKの7~8万トンクラスが小さく見える。「エマ・マースク」の横幅はかなり広い。コンテナクレーンの長いアームがもう一杯だ。スターンデッキに積まれたコンテナを数えると22個ある。黒いNYKコンテナ船はデッキには12個並んでいるだけだ。凡そ倍の幅がある。
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 前に回ると40フィート以上はありそうな巨大なバルバスバウが付いている。バウスラスターマークが2個、、マースクライン船のアンカーはみんなハルに嵌まり込むタイプでこのフネもそのようになっている。400mもある長い船体もまだ新しいのでダグボートがつける傷もない。

 ブリッジを見上げるとマストにデンマークの国旗がはためいていた。デンマークもドイツも北欧の外航船はしっかりと船籍は自国に登録している。それに較べて日本の外航船は殆どが便宜置籍船になっていて近所のバースに入ってくる日本郵船や川崎汽船も船籍はパナマだ。日本の命運を担って海外からエネルギーや多くの生活物資を輸送する船舶のうち日本国籍の外航船は100隻を割ったといわれている。

 外航船の国旗を見ると生来の心配性?が頭をもたげてくるのだ。もし、いざという事態になったとき日本商船隊はどうなるのだろうかと。船は外国籍、船員は殆ど、あるいは全員外国人の船もある。日本国の船会社の指令通りに運航できるのだろうか。
 多分、大幅な危険手当を出すといっても外航船舶を運航する人手は激減して、国内の物資不足が大問題になるでしょうね。
 そうならない事を願っているが、もしそういう事態になった時、国民の生活を守る術は出来ているのだろうか。大いに心配ではある。
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by pac3jp | 2006-10-18 10:12 | 貨物船  

海底資源探査船 ラムフォーム・ビクトリー号

 いつもの六甲アイランド東岸壁にオモシロそうな船が着いていたので見に行ってきた。遠くから見てもずんぐりしたスタイルだ。大きさは隣の岸壁に泊まっている大型コンテナ船に較べると寸詰りで小さく見えるが結構大きな外航船である。

 近くによって良く見るとデッキ上に船位測定や衛星通信のアンテナだろうか大小のアンテナドームが4ヶ所にある。スターンの水線上にはサイドスラスターのマークが見える。船尾左右にも同じマークがある。船位を正確に調整できる船なのだ。船尾からこの船を見て驚いた!横幅も40m位とむっちゃ広いが、その船尾の形状も特異である。船体後部をスパッと切り取ってしまったらこんな断面になるのだろうな、と思われるような形だ。
 そこから見える船内は奥の方からケーブルを巻いたドラム、ケーブルを吊り下げる多数のシーブが見える。最初ケーブル敷設船かなとも思ったが、普通、海底に敷設する光ケーブルはもっと太くて長い、そして殆どが1本の長いケーブルを繰り出して海底に埋設していくと聞いている。それとはチョット違うなと思っていた。
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船名:Ramform Victory 船籍:ナッソー 総トン数:約1万トン 全長:約86メートル 幅:約40メートル 喫水:約7メートル ノルウェーの船会社所有
 
 帰って調べてみると3ヶ月のチャーター代が30億円もする海底資源探査船だった。そしてWebで検索すると少し古い情報だが凡そ以下の情報が得られた。



 政府は十六年七月、ノルウェーの調査船一隻をチャーターし、東シナ海の日本側排他的経済水域(EEZ)の日中中間線付近で独自の海底資源調査を開始した。海底資源の三次元探査は調査船の船尾から十二本の機器を付けた六千メートルのケーブルを引いて行う、物理探査の一種で、エアガンから音波を発射し、海底の地層の境界面からはね返ってくる音波を拾って、資源が埋蔵されている地層を探り当てる。調査は台風や故障で作業は何度も中断し、当初予定した三カ月の探査期間は大幅にずれ込み、費用も三十億円の見積もりが七十億円以上に膨れ上がっている。調査は十七年春には終える予定だ。

物理探査の結果、中国が開発している天然ガス田などが「日本側まで連続している蓋然(がいぜん)性が高い」との中間報告を発表した。

 政府は十七年度予算案には、自前の三次元探査船の建造費101億円と調査経費129億円を計上した。調査経費は今年度の38億円の三倍以上に増やした。 また、地下構造などのデータの提供を中国側に求めているが、中国側は応じていない。昨年十月の初の実務者協議で、中国側はこう主張した。 「資源は地下で一枚の皿のようにつながっているわけではない。割れた皿の破片のように、バラバラに点在しているのだ」と、いい加減なことを言っているのだ

 日本固有の領土、領海の権益は自力で守らなくてはならないのは当然だが、「戦争をせず日本の領土も三倍になる」と京都大学の芦田譲教授は以前から力説してきた。日本近海の海底の地形や地質を調査し、日本から続く大陸棚だと国連で認められれば、この海底が領土となるからだ。画像のような高性能の探査船を早急に建造するよう政府に要請もしてきた。やっと来年度予算で一隻分の建造費が認められたが、同種の船を中国は四隻、韓国も二隻保有ずみだという。

 中国は尖閣諸島や沖ノ鳥島について、日本の権益を無視する動きを露骨に示している。詳細なデータがないと国連で却下される恐れもあるという。国連への申請期限は二〇〇九年。政府も事の重大性に気づき本格調査を始めたが、子孫に恥ずかしいような結果で終わらせてはならないと京大の芦田教授は話している。



 ラムフォーム・ビクトリー号が今どこの調査をしていて、何のために神戸港に入っているか、ボクは全く知らないが、天然ガスや石油が埋蔵する可能性がある海の国境線を巡って緊張が続く海域で調査するのは大変だが、新しい探査船が出来るまでしばらく頑張って欲しいと思っている。
 でも、1ヶ月10億円也、ホント高いチャーター料ですなぁ。
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by pac3jp | 2006-09-20 09:36 | 特殊船  

旧陸軍が運航していた船艇

近くのJMSDF阪神基地に年季の入った上陸用舟艇が停泊していた。
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LSU 4171「ゆら」 基準排水量590t / 全長58m・喫水1.7m / ディーゼル2×2 3000PS / 速力12kt / 20mm機関砲×1

 太平洋戦争が終わってから61年。毎年8月になると当時の話が色々と報道されるが、ボクはこの伝統的なスタイルをもつ小型の上陸用舟艇をみて当時日本軍がした上陸作戦を少しだけ調べてみた。

 戦前の日本の軍隊は敵前上陸作戦は陸軍の受け持ちだった。海軍は輸送船の護衛はするが直接上陸用舟艇で兵士と物資を送り込む任務はしなかったようだ。陸軍が本土から兵士と陸軍が開発した「大発(大発動機艇)」と称する(長さ15m・幅3.5m兵員なら70名、物資だけなら11tが積める)上陸用舟艇を一般商船を徴用した輸送船のデッキに積み、その他全ての物資を船で現地に運んでいた。そして大発などの上陸用舟艇は陸軍工兵隊が運用していた。

 作戦では、輸送船のデッキから大発を降ろし、海上で兵員や物資を積み込む作業をするが、風波がある状況では時間かかるので、陸軍は前もって兵員を大発に搭載したまま母船を発進できる神州丸を1934年(昭和9年)に造った。2000名の将兵を収容する設備と一度に1000名以上の兵員の上陸を可能にした今でいう強襲上陸艦を世界で初めて造ったのである。だが、同型船が実戦に投入されたのは10年後の戦争末期だった。

 日本の敵前上陸作戦は兵員が上陸した後、弾薬、燃料、糧秣等の物資が人力で陸揚げされるのだがその際、リヤカーが大活躍したそうだ。でも海岸に集積された物資は全く敵の攻撃に対して無防備だ。燃料や弾薬にに引火し苦労して運んだ物資が失われてしまう事も多かった。敵対するアメリカは自動車の国である。上陸用の物資はジープやトラック、又牽引用トラクターに引かれて上陸してくる。リヤカーとトラックでは全く勝負にもならない。

 そこで陸軍も海軍も輸送車両や戦車が揚陸できる大型の揚陸艦 LST LSMらを造ることにしたが既に敗色が濃くなってきた時期だった。制空覇権がない海でもう上陸させる戦車も車両もなくなっていたので、その機能を生かす事もなくただの輸送船になってしまっていた。陸軍も太平洋に展開する部隊に補給するため民間の輸送船をつかったが敵潜の雷撃で消耗が激しく最後は自前の潜水艦まで使って物資の輸送をしていた・・・。

 現在、上陸用舟艇の運用は海上自衛隊がやることになっている。LSTは空母型の「おおすみ」クラス(8900t)3隻が主力になっている。戦車と兵員は2隻のホバークラフト(ガスタービン 16,000PS/40kt)で揚陸し、物資はヘリで空輸する。

 画像の「ゆら」は舷側外板のへこみからも想像できるが、このフネは昭和56年の進水だということなのでもう26年も経っているのだ。でも喫水も1.7mと浅く平時の大地震など災害救援にぴったりサイズの輸送艦なので、小回りも効き使い勝手がいいのでしょうね。
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by pac3jp | 2006-09-08 08:55 | ウオッチング  

重量物運搬船

 日曜日、いつものセーリングに出ると、遠く、一文字防波堤付近でバージではない大きな円筒を積んだ台船が泊まっているのに気がつく。近くまで寄って見ていると沖からも円筒型のタンクを2本積んだ台船がダグに曳かれてやってきた。大きな方のタンクには住友のマークが書いてあった。六甲アイランドの東岸壁はいつもチョット変った本船が付くので注目しているが、今日は大型ジブを持ったクレーンを4基も装備した船が係留していた。

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 風はSW10ノット、波50cm絶好のセーリング日和。神戸港沖10マイル、大型船の入港はない様だ。左舷から来る2200トンのタンカーがボク達の航路を避けてくれる。久しぶりの航法遵守の船長だ。気分よし。
 海上でも気温は35度近くあるが、日陰に入ると過ごしよい。今日は舵を引いてくれるクルーと見張りのクルーがいるのでボクはビールを飲んで暫く昼寝をする事にする。

 セーリングを満喫して帰途につくが今度は追っ手で相対風速は少ないし、後からの日差しがキツイ。マストの前で日陰を探すがジブがメンの裏風になってしまいバタついて喧しい。

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 一文字内に入ると例の台船はもう居ない。左舷を見ると大型クレーンで台船からタンクの積み込みをしている重量物運搬船がいる。大型のタンクは既にデッキに積み込み済だ。小型の方を吊っている。2台のクレーンを使って吊りあげ、反対舷に降ろすのだろう。長いので難しい操作なんだろう暫く見ていたがスムースに荷役をしているような雰囲気ではなかった。でも、コンテナのように数を捌く物ではないので慎重に積み込みしているのだろう。良く見ると後部デッキにフィルムが掛けられた大型のモーターボートが積まれている。このプラントが組み立てられる国で使われるのだろうか。

 お天気は良かったが薄いガスがかかって視界がやや悪いし、5時頃になり逆光気味になってしまったが、写真を数枚撮る。
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by pac3jp | 2006-08-09 09:43 | 貨物船  

護衛艦「はたかぜ」見学(2)

 「はたかぜ」のデッキは見学者も多いが混みあうほどではない。さすが、対空・対潜ミサイルや5インチ単装速射砲の前には記念撮影をする人は多い。要所、要所には夏制服の士官・海曹士らが案内と警備に立っている。


c0041039_9164343.jpg ボクは大物兵装には特に興味がないので何か面白い物がないかな、と見ているとブリッジの後ろの通路で綺麗に磨かれた「時鐘」を見つけた。近所にいた隊員に聞いてみると「時鐘」はもう既に使っていないが、入港する時はピカールでしっかりと磨くそうだ。

 ブリッジに入るとチャートテーブルの壁に信号ラッパが掛かっていた。これも綺麗に輝いていた。これは毎日使っているよと、ご本人が説明してくれた。今年、5月に寄った呉港の朝、停泊中の自衛艦群の艦尾からラッパの音と共に上げられる軍艦旗の掲揚を思い出した。テープかとも思ったがナマ演奏だったらしい。

c0041039_9173757.jpg 艦内の見学をしていると各所に防水区画のハッチがある。このハッチのレバー座も真鍮製だ。きっちり磨いて薄くグリースが塗ってあった。なおも歩いていると艦内通路には大小のパイプが天井や壁にそって配管してある。そして短い間隔で消火ホースが束ねてある。狭い艦内で消火活動に便利なようにだろうか、ホースの先には短い筒先が付いている。これもピカピカだ。真鍮モンは磨くモンだと、子供の頃お祭の前に屋台の担ぎ丸太の飾り金具を真鍮みがきで磨かされたこともあった。


 ブリッジ内でボクの知ってるものは、フィックスの国際VHFとヨットでも近海を取ると必要な双方向ハンディ無線機が2台壁のラッパの横に取り付けてあり、チャートテーブルにはFURUNOのGPSがあった。だが、ここではとっても便利な電子チャートシステム(ENS)は見当たらなかった。商船と違い航海科士官の人手不足はないのだろう。奥にヘリ運用艦に必須のフィン・スタビザイラーの操作盤がある。

 艦尾のヘリコプターデッキに出た。この艦はヘリの搭載はしてないが発着艦はできるそうだ。でも、「大砲」の砲身が出ているし、狭くて難しそうだネ。
 
 デッキから右舷の海面を見るとかなり大量の海水が出ている。ジェネレーターの冷却水にしては多いなぁと思い聞いてみると、艦内消火システムに常時海水を循環させているとの事。建物等の消火ポンプは火事になってからポンプは動き出すが、さすが、弾薬を積んでミサイルが飛んでくる中を行動する戦闘艦である。弾が当たれば大火事だ。そんな準備はダメ・コンでは当然か。


c0041039_920053.jpg 見学コースのデッキで直径250mmくらいで太いが短いホースが壁に固定されていた。その周りの壁にはやけに多くのアイやクリートがついている。聞いてみると、洋上で燃料の補給を受けるホースとの事。さすが太いパイプだ。横に並んだ補給艦からワイヤーを繋いで航行しながら給油する。報道写真では見た事はあるが、波の高い外洋では大変な作業だ。今もインド洋では「無料のガソリンスタンド」と野党やマスコミから酷評されながら、米英軍らに洋上補給をやっているんでしょうね。


c0041039_9212046.jpg でも、「ミサイル護衛艦として最新型コンピュータを駆使し、空中、水上及び水中の脅威に対して迅速に対処し得る最新鋭艦であります。」と、パンフに書かれたその軍艦色に塗られた鋼鉄の塊の艦内に、しめ飾りがかけられた白木の神棚があった。ご神体は金毘羅さんですか?とお聞きすると艦の母港、横須賀の神様だとのお答えだった。

 自衛艦もやっぱり船玉様の伝統につながる日本の船だった。
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by pac3jp | 2006-07-21 09:34 | ウオッチング