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神戸市港務艇「竜王2」RYUOH2

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総トン数:195.00ton
機関出力:3,600PS
速  力:14.50 kt
所  属:神戸市
建  造:1995/03 金川造船 神戸
装  備:給水装置、消防設備、オイルフェンス搭載

 外観はよく見かける大型のコンテナ船などの入出港をサポートしているダグボートである。バウに大型タイヤの防舷物を取り付け、デッキに大きなウインチが載っている。船体もペンキの剥げたところもなく手入れのいいダグボートにみえる。

 クルーにお聞きすると神戸市の所属だとおっしゃる。なぜ、民間のダグも多いのに神戸市が「竜王2」を運用しているのだろうと疑問に思っていた。
 調べてみると、2~3年前に給水設備を追加し、オイルフェンスも搭載する防災型多機能ダグだったのだ。通常は港湾管理者が船舶に飲料水を提供する「運搬給水」業務についているようだ。以前はもっと小型の給水船があったようだが船舶の大型化で間に合わなくなってきたのかもしれない。それにボクの知っている岸壁の給水所も無くなってしまったし・・・。

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 ブリッジに上がると正面に主機とレックスペラの操作コンソールがある。中央の丸いハンドルが複合操縦ハンドルで、微速から全速までの前・後進、停止、旋回、横進などの操船を正確、迅速に行うことが出来る。隣のレバーは主機のスロットル。右舷側のコンソールはウインチ操作卓だ。

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 少し見難いが川崎レックスペラを装備した「竜王2」のドックでの写真である。
レックスペラは各々が360度旋回し任意の大きさの推力を発生することが出来るのだ。
■プロペラ直径:1.8m 旋回速度:10sec/180度

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 機関室を見せてもらうと主機はヤンマー6気筒1800PSディーゼルエンジンが両舷分2台が据わっている。船尾寄りに発電機が2基、1台は稼動中だった。

c0041039_853131.jpg 主任務の給水設備は船体前部タンクに90トン、船体後部右舷に15トン、同じく左舷に15トンの合計120トンの清水を搭載することができ、80トン/時間の能力がある。画像は潜水艦救援母艦「ちよだ」の給水風景だが、船により給水設備も様々で旧ロシア船籍の船舶などは給水口の口径が小さくて、直接ホースが繋げず細いホースで長時間かけて給水したことあるとのこと。

 また、船によっては船首からの給水を指示され、波や風がある沖の泊地で船首同士をくっつけての給水となり、難しい舫いとりとなるがダグボートの持つ能力を最大限に発揮することでカバーするという。

【関連記事】:港で見つけた格安の自動販売機
【参考資料】:みなと物語「近畿」VOL.13 国土交通省 近畿地方整備局
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by pac3jp | 2008-08-01 08:59 | 特殊船  

神戸港散策 簾の奥の潜水艦

 久し振りに神戸港を沖から入港した。三菱・神戸造船所は次々とエバーグリーンのコンテナ船が船台に乗っていたが、最近はNYKの自動車運搬船がシリーズで建造中のようだ。
 三菱の港内を覗くと1週間ほど前の7月9日、感電・火災事故で大騒ぎをしていたAIP潜水艦「そうりゅう」も静かに浮かんでいた。ポンド内には他にも定期検査中の潜水艦も2隻いるが、その区別は特徴あるX舵だ。進水時は艦番号も501と表示してあったが今は消されている。

 しばらく行くと兵庫埠頭の北側にある川崎造船の浮ドックで新造の大型貨物船が船底の塗装をしていた。リフトに乗った作業員2名が長い竿のようなスプレーで巨大な船底を塗っていた。

c0041039_1111661.jpg 気がつくとお隣にも中型の浮ドックがある。どうも船が入っているようだが簾が掛かっていてよく見えない。近くによって確認すると潜水艦が入っていた。こちらにはペラがあるのでどうも船尾のようだ。プロペラらしきものに白地に緑の二重丸が書かれたカバーがかけてある。潜水艦のプロペラ形状は軍事機密なのだ。簾の隙間から僅かに見えるのを「8枚ペラやなぁ」と仲間は推測したが、これは機密○○にあたるで、の声。
 隣の貨物船は5翼のプロペラが丸裸で見えている。

 浮ドックの船首側に回るときっちりと簾が掛かっていて全く中は見えない。どうも頭隠して尻隠さず風の簾だったが、ここは港内観光船も通るコースなので工場側がサービスで「ちょっとだョ」と見せて呉れているのかなと勝手に合点する。

 昼食はいつもの所にフネを止め、ハーバーランド煉瓦倉庫街のスパゲッティ屋さんでとる。食べ放題の焼きたてパンが特に美味しいのだ。

c0041039_111479.jpg 最近、水陸両用バス(ダック)を使ったツアーが港内遊覧するために海に入るスリップがハーバーランドに出来た。以前は摩耶埠頭の端っこから海に入り神戸港の場末の港内を巡っていたが、やっと賑やかな港内を楽しめるようなコースになったようだ。観光客もきっと喜んでいるだろう。
 このスリップが造られた場所はずっと前には復元船の「サンタマリア」が係留保存されていたところで、跳ね橋もあり景観はいい。奥まった場所で低い岸壁があり小型のプレジャーボートには丁度ぴったりのランチ一時係留の場所だと思っていたが、長らく開放されず放置されていた。やっと使われるようになってもただのダック用水路では勿体ない。立派な岸壁と静かな水面があるのにね。

【関連記事】:新鋭AIP潜水艦 501「そうりゅう」
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by pac3jp | 2008-07-16 11:06 | ウオッチング  

日韓の航路標識測定船「つしま」と「ハンビット」

 地元新聞に「航路標識測定船・日韓が技術交流」という見出しで、海上保安庁と韓国国土海洋部が運用している位置測定システムの精度向上を図るとともに、測定システムや業務への相互理解を深めることを目的として、航路標識測定船「つしま」と韓国の航路標識測定船「ハンビット」による共同測定、データ交換等の相互交流を行っていて、今年は神戸で実施される。と報道されていた。

 「航路標識測定船」はあまり聞いたことがないJCG船種だし韓国の同種の船も一緒だというので外観だけでも見物しようと早速出かけた。

 船は再開発予定でフェンスで囲まれた神戸港新港第一突堤に泊まっていた。以前は誰でもすぐそばの岸壁から見れたが、今はイベント開催時のみオープンされている。最近は大小官庁船の専用岸壁のようでもある。

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 航路標識測定船 LL01「つしま」

■総トン数:1706トン
■全 長:75.0m 最大幅:12.5m 深さ:6.4m
■主 機:4000馬力 ディーゼル1基
■速 力:17.2kt
■航続距離:12000マイル 最大搭載人員:54名
■就 役:1977年 船齢31年だが代替船建造の予定はないという。
 建造当時はオメガシステムの測定も業務対象になっていたので、1万マイルを越える航続力をもっている。

c0041039_10472984.jpg 航路標識測定船は、海上保安庁が保有する船舶。航路標識の一種である電波標識(1)の有効範囲や精度光波標識(2)の視認状況などの測定を主な任務とする。
 さすが電波を専門に取り扱う船舶なので前部マストには夥しいアンテナがセットされている。
 また、デッキには2基の巨大なカウルタイプのベンチレーターらしきものが立っている。昔は船内にある多数の電子機器の放熱用だったかもしれないが既にエアコンに替わっていてもう不要?。それともやっぱり機関室用かな。
 もう一つの?は煙突の後ろの上甲板に四角いタンクが両舷に2基あり、互いにパイプで連結してあった。仲間は「アンチローリング用や」と断言したが、はて・・・。

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   航路標識測定船「ハンビット」
 韓国国土海洋部所属 総トン数:575トン

 外観から観察すると「つしま」より小ぶりで船型も大分違う。前甲板に30~50t位の油圧クレーンがあり大型の航路標識も設置や回収ができるスペースがある。海上作業用のインフレータブルボートも見える。後部デッキには潜水作業に使うボンベが並んでいる。ブリッジの屋根やマストにアンテナの数が多いのがやっぱり電波標識測定装備だろう。
こうしてみると電波航法もどんどんと遷り変わりもうロランCも終わりに近づき、遠い 外洋で標識電波を観測することもなくなってきたので日本でいうところの設標船でも充分だとされたのでしょうね。

 日曜日はお休みのようでクルーたちは私服でのんびりと寛いでいるように見える。

【参考】
(1) 電波標識 とは
無線方位信号所:中波標識・マイクロ波標識 (但し、レーマークビーコン 平成21年度までに廃止される予定)
LORAN-C :もう運用していないと思っている人もいるが今だ運用中です。
ディファレンシャルGPS :運用中
(2) 光波標識とは:灯台・灯柱・灯標・立標・灯浮標・浮標・照射塔・導灯・指向灯 などです。
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by pac3jp | 2008-07-15 11:00 | 海保  

日本丸のチークデッキと無線室

 チークデッキといえば日本丸などの帆船上で大勢の練習生が並んでデッキを磨いているシーンを思い浮かべる人は多いだろう。
 セレブ派は豪華客船のプロムナードデッキかな。

c0041039_10553552.jpg ヨットやボートでもコクピットやデッキにソリッドのチーク材やチーク合板が張ってあるフネはある。「チークデッキはボウズリ(デッキブラシ)で磨いたらアカンで!」と先達から教えられた。でも、手入れの方法がオーナーによってまちまちなので中には無残な状態にしてしまうフネも出てくる。

 
 練習帆船のデッキ磨きには椰子の実を使っているとは聞いていたが、外観から想像したら堅そうなので、大勢のクルーがゴシゴシやればかなり分厚いデッキでも摩滅するんではと不思議に思っていたが、見学してみると1985年進水で23歳の日本丸でもキレイなもんですね。

c0041039_10562315.jpg 近くにいた士官にお聞きするとデッキの厚さは5cmはあるでしょうとのこと。椰子の実で磨いたくらいでは減りませんよと、実物を見せてくれたが、ボクも触ってみてガッテンした。デッキブラシよりズット細かい繊維がぎっしり詰まったデッキには優しそうな道具だ。これは遠洋航海でハワイに寄った時に仕入れてくるらしい。

 それより、「汚れた時には石で磨くのでそっちの方では減りますね」とおっしゃる。 どんな石だろうと思っていたら大阪市の「あこがれ」のデッキにカットした椰子の実と15cm×15cm×厚さ10cm位の砥石が置いてあった。これだなと、納得した。
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 船尾よりの右舷デッキを歩いていると、どこからか、かすかなトンツーの音が聞こえてきた。もう大分前にGMDSSの発効でモールスは使わないようになっているのにぃ・・・と思いながら音の出ている方向に行ってみると左舷の無線室から聞こえてくる。
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 中を覗いてみると当直の通信士が事務的なお仕事をされている。モールスは頑丈な架台にセットされた無線機から聞こえてくる。そして、手前の机にはいまだ現役らしい「電鍵」が載っている。

 一緒に覗いていたオバサンがトンツーを聞きながら「SOSはこれでするの?」と質問した。
 通信士氏は笑いながら「遭難通信などは人工衛星をつかったシステムでやっています」 「いま、流れているモールスはアマチュア無線ですよ」とおっしゃる。

 そうなんだ。ボクにとっては“とっても難しかった”和文のモールスを自在にこなすプロの仕事は、全ての船舶がハイテク通信システムに変り不要になってしまったのだ。
 いまではかってのプロたちがトンツーでお喋りする場所はアマチュア無線の世界だけになってしまったようだ。

 船ではモールス符号を今でも、発光信号などには使うとおっしゃるが軍艦ならいざ知らず、商船ではきっとVHFでしょうね。


【関連記事】:チークデッキを張る
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by pac3jp | 2008-07-02 11:13 | 帆船  

サミットがらみで騒がしくなってきた神戸港

c0041039_916068.jpg 平成20年5月24日(土)~26日(月)に神戸市で開かれる主要国(G8)環境相会合を前に、警備の準備が大詰めを迎えているという。
 地元新聞には神戸港でJCG特殊警備隊(SST)の大型インフレータブルボートが会議を妨害しようとするボートを排除する訓練をしている写真が大きく出ていた。
 昨年はドイツで開かれたG8首脳会議では、環境保護団体のゴムボートが航行禁止海域に侵入、警備船艇と衝突し、負傷者が出た。神戸ではそんな事は絶対させないということなんだろう。
 海からの妨害に備え、巡視船艇が30隻も集合していると報道されている。

 そんな時期、警備には直接関係はないはずだが、なぜか海自の大型ヘリがハーバーの上をよく飛んでくる。護衛艦(DD)に搭戴されている哨戒ヘリよりもかなり大きいので掃海・輸送ヘリ(MH-53E?)だろうか。


神戸港を利用される皆様へ

北海道洞爺湖サミット
環境閣僚会議に伴う海上警備にご協力を

~第五管区海上保安本部・兵庫県警察・兵庫県・神戸市からのお願い~

期間 平成20年5月23日(金)~26日(月)
海域 ポートアイランド・神戸空港周辺海域

期間中は、船舶の航泊(航行、停泊等)の自粛等にご協力をお願いします。
 神戸港を利用される皆様の船舶交通の安全のため、必要に応じて港則法に
基づく船舶の航泊の制限を実施することがあります。
 ご理解・ご協力をお願いします。

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 と、こんなポスターがハーバーのゲートに貼ってあり、サミット期間中はピンクに塗られた神戸港・神戸空港付近には来るなと書いてある。空港沖にブイが臨時に3つ打たれて航泊の制限エリアが設けけられている。モーターボートなどはテロリストに盗られない様にしっかりと張り番しとくようにとも言っている。どうしてもハーバーランドでランチをしたいへそ曲がりヨットマンは事前に港長に申請しなくてはならない。が、もう締め切られている。

 今回のサミットと全く関係はないが、ずっと前に神戸港に来た、国際環境保護団体では老舗のグリーンピースの帆船「RAINBOW WARRIOR」のデッキに載っている彼等の戦闘ボートを撮影したことがあった。下の画像のボートは目立つ傷はないが、他の搭戴ボートは歴戦の傷跡に黄色いパッチが沢山貼ってあった。
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 先日、南極海で調査捕鯨をしていた日本の捕鯨船に薬物など投げ込んで攻撃した「シー・シェパード」など過激な彼等の活動は「エコテロリスト」と呼ばれている。

 どちらにせよ物騒な連中には来てもらいたくないね。何事もなく会議が終わる事を祈っている。

(注)エコテロリスト(Eco-terrorist)とは環境問題や動物の権利擁護を口実に非合法の破壊、脅迫、暴行などのテロ活動を行う者。アメリカ連邦捜査局のテロリスト分類に基づく呼称。環境テロリスト、エコナチ(econazi)、環境狂(environmentalist wacko)とも。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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by pac3jp | 2008-05-23 09:29 | 海保  

艦船の搭載艇あれこれ

 先日、神戸港開港140年の記念イベントで日本丸と海王丸の2隻が並んで停泊していた。ボク達は海上からこの姉妹船を見物したが、船名を確かめるまでどのフネが日本丸だか分らない位そっくりだ。最初に気がついたのは船首像が違うことだが、もう少し注意して見るとボート・ダビットに吊られた搭戴艇が違っていた。
 下の画像は日本丸のカッターだ。全く動力はなくオールで漕ぐライフボートである。
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 一方、海王丸に搭戴されているライフボートはエンジンが搭載された動力艇(↑画像)である。色も船体と同じく白く塗られていて船尾にガードで囲まれたプロペラが見える。
 本船に搭載される子ブネは親船の性格を凝縮されて作られていると言う。

 これらの帆船は、これから船舶の運航に関わる職業に就こうとしている若い学生たちが航海訓練につかう船である。帆船にはオールで漕ぐボートがよく似合うが、沖がかりで碇泊していると陸との連絡がちょっと不便でもある。サブアンカーワークでも機動力があれば手早くできる。海王丸は富山湾の事故のあと動力艇に変更されたのだろうか。

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 ↑巡視船「せっつ」の搭戴艇は海難救助も出来る高速のジェットボート(左舷)が1隻と普通の動力艇(右舷↑画像)1隻とオールで漕ぐカッター(両舷)が2隻の合計4隻の搭戴艇を持っている。沖で碇泊している「せっつ」の周りでよく見るのはやっぱり高速艇の方だ。しっかりとカバーが掛かったカッターはいつ使うのでしょうか。もしかして、春に新人の海上保安官が配属されてきた時、彼らの訓練のために積んでいるのでしようかね。ヘリ搭載の大型巡視船の搭戴艇としては手漕ぎのカッターはちょっと時代遅れと思うが他に使い道があるんだろう。

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 ついこの間見かけた潜水艦救難母艦「ちよだ」の艦戴艇(↑画像)は11m内火艇(36f)である。一般のDDでは7.9m内火艇(26f)を搭戴しているが「ちよだ」は沈没した潜水艦を救援するダイバーの支援業務用の装備や人員が乗るので大型の内火艇が搭載されている。

 ちなみに搭戴艇の艇ナンバーは右舷は奇数、左舷は偶数となっている。画像で紹介した帆船も巡視船も搭戴艇番号はそのように打ってあった。
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by pac3jp | 2007-12-14 11:21 | 帆船  

コンテナ船の積荷

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 神戸港六アイのNYKコンテナバース近くを帆走していると何時もと少し違う雰囲気の荷役をやっている。普通、コンテナ船の荷役は専用岸壁のコンテナクレーンで20フィートや40フィートのコンテナを1個づつ吊り上げて荷役している。

c0041039_10561958.jpg でも今日は岸壁からは通常のコンテナクレーンが動き、横付けされたコンテナ船の沖側には警備のダグボートと海上クレーンがいる。コンテナ船の中央付近には小型の貨物船が横抱きでつながれている。
 何か大物貨物が出てくるのだろうと暫く見ていると、やがて大きな船体真ん中の奥深くからゆっくりとディーゼル機関車のような大型機械が出てきた。慎重に横抱きした貨物船にディーゼル機関車を積み替えている。よくみるとコンテナ船の船尾付近にもハシケが同じような機械を積んで留まっている。
 どうも大小2台の機関車風の特殊車両が輸入されてきたようだ。

 コンテナ船は同じ規格のコンテナを沢山積むばかりではなくこのように重い大型の貨物も運んでいるんだ。港に入ってくる本船もコンテナ船、自動車運搬船、タンカーと専用の貨物を運ぶ船が多く、大きなプラントなどは重量物運搬船が受け持つが中間サイズの重量物は便数が多いコンテナ船が運ぶのでしょうね。でも積み込む場所は何処にでもと言う訳ではなく中々難しいよと、港湾荷役をやっていた人から聞いたことがある。

 海外から輸入される少し大きめのヨットなどは鉄の塊の機関車と違い、大分軽いのでコンテナの最上段に屋根のないオープンコンテナに載ってやってくる。
 でも丁度、40フィートの長さに収まるヨットは良いが、パルピットが少しでも出ていたら大変だ。最近もヨットをコンテナ船の最上部に乗せたまでは良かったが、端でなかったので隣のコンテナが積み込まれたときパルピットを壊されてしまった。苦情を言うとそのヨットを港に下ろしてコンテナ船は出港してしまい。2週間も次の船を待ったとか・・・。

 内外の海運業界は好景気で貨物は幾らでもあるので船会社は規格外の面倒な貨物は載せたがらないだろうし、港の費用や運賃もキット高いこというのでしょうね。
・・・と思い、まったく関係ない見物人のボクは微風の海を沖に向かってセールを揚げた。
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by pac3jp | 2007-09-28 11:03 | 貨物船  

神戸観光に水陸両用船 全国初の定期運行

c0041039_8523876.jpg 地元新聞の夕刊に最近、標題のような記事が出た。大阪のNPOが期間限定で運航していたのをTVで放送していたので見た人も多いと思うが、今度は神戸でもアメリカで買ってきた水陸両用車でツアーをすると言う。

 新聞のタイトルには水陸両用船とあるが、写真を見てこれが「船」かと思った。水陸両用車の「DUKW」だろう。

ダックをWeb検索してみると

DUKW-水陸両用車、M36機関銃搭載、GM製、陸上走行時速50マイル(80キロ)、 水上時速6.4マイル(9.6キロ)、全長372"(9.3メートル)高さ106"(2.65メートル)、幅99"(2.45メートル)、実用開始1943年(S18年)、当初約1500台製造。
実戦に使用されたのは、太平洋戦争の終盤の1943年から1945年までで、海兵隊に属し、主に、マリアナ諸島、サイパン、グアム、硫黄島、そして沖縄の上陸作戦にその偉大な威力を発揮した事で有名です。どれも昔の日本を知っている人には、ちょっと苦い思い出ですが、日本に連続空襲をしたB29の基地作り、ひいては、あの原爆の運搬に寄与したと言われます。これらDUKWの威力を知った世界の列強に広く使われ、特に、ソ連では、それのコピーと言われるBAVが作られたほどです。
この様に、武器として作られたDUKW(ダック)も、終戦後、先ず最初にマーシャル群島で、チャールス・リンドバーグ氏に漁船として使用されたのを皮切りに、平和利用(?)されるようになり、現在のこのダックに至った次第です。因みに1台の総席数は28席です。


 と、ダックツアー会社のWeb広告が出てきた。ダックのツアーはハワイやロンドンなどで営業しているようだ。

 神戸では市内のメリケンパークや北野異人館などの観光地を回り摩耶埠頭東側の灘浜付近から海に入り周辺を周航するらしいが、東は神戸製鋼の発電所や工場、南は六甲アイランドの中古建設機械の集積岸壁であまりオモシロそうな場所はないのにどうするのだろう。まだ、HAT神戸の方が楽しそうなのに・・・。

 コース選定の一番の悩みは神戸港の中心付近には岸壁から海へ降りられるスリップがないからだろう。

 神戸港も一昔前には埠頭の入り口には税関の検問所があり、誰もが港に入るのを拒んでいるように見えた。現在それは無くなったが、埠頭は港湾業者が安全確保の為とか言ってバリケードをつくり自由に入ることを制限している。

 市民が港と海に親しむ機会を!と行政はいっているがフェンスで囲まれた高い岸壁から港を眺める場所は造っても、誰もが自由にローボートやカヌーで水に親しめるスロープなども港の片隅にでも是非作ってもらいたいもんですね。
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by pac3jp | 2007-08-27 09:00 | 特殊船  

新しい貨物船の船型

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 ヨットの船型も設計、建造技術の進歩やルールなどに影響されて時代と共にうつり変ってくるが、貨物船などの船型はいかに運航経費が安くあがるかなど経済性が第一番で決められているのだろう。

 先日、神戸港で垂直に立ったステムとバルバス・バウがない新造のばら積み貨物船が川重の艤装岸壁にいた。

 この船はパナマ船籍で、ドイツの海運会社が31隻発注したものの1隻のようで、全長190m、幅32m、総トン数31,000トン、積載量は55,000トン。穀物や石炭、鉄鉱石などを運ぶ。そして、船体は船首を細くして波の抵抗を受けにくく、従来船より燃料を節約できるという。

c0041039_9101243.jpg 現在の船は、大、中、小型船舶、漁船に至るまで殆どの業務用船舶にバルバス・バウが付いている。

バルバス・バウ(球状船首)とは、船の造波抵抗を打ち消すために、水線下船首に球状の突起を設けるもので、この突起によって造られる波を用い、航行中の船体が海水をかき分ける時に生じる波と相反する波形を生じることで波を相殺して造波抵抗を抑制する。燃料効率や速度の向上を図ることができ、幅広い船型に特に有効。


 そんな効果があるバルバス・バウをなくしたのはそれ以上に運航効率が良い船首だということだろう。目立つのは船首に膨らみがある垂直に切り立ったステムだ。昔の船、帆船から汽船になった頃はこんな船首だったな、と見ていると、同じ理由かどうかは知らないが現在のレーシングヨットのステムも同じような形になってきた。

c0041039_9105731.jpg 好況の海運会社は同型船を大量に発注して、設計コストや艤装品の単価を下げ、合わせて安い船価で商船隊を調達する方針のようだ。港内の造船所ではいつまでも同じような船がドックで建造中のように見えるが、実はどんどんと新造船が出来ているのだと実感した。



以前の記事から:バルバス・バウ
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by pac3jp | 2007-08-10 09:16 | 貨物船  

巨大な台船を見た!

c0041039_8172256.jpg 先日、神戸港六甲アイランド東端の岸壁に変なフネが泊っているのに気がついた。遠くから見ると船尾はあるようだが船首楼が見えない変な船に見える。近づいて見ても変な船だが積んでいる貨物が港湾工事用の大型クレーンが乗ったグラブ浚渫船と各種の作業船そして浚渫用の大きなハシケが3隻も乗っている。海外だろうか、何処か遠くの港湾工事を請け負ったマリコンが工事機材一式を巨大な台船に乗せて一括輸送しようといているようだ。
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 なおもぐるっと周りを回ってみると丸い形なので船尾楼と思った場所は船首楼だった。船尾デッキは正に台船、ストンと切れていてないもない。トランサムに「GIANT3 24000TON」と表示されている。24000トン積みの台船なのだ。そして岸壁の少し離れた場所に航洋タイプの大型タグボートが停泊している。これが巨大台船を曳いて外洋を航海するのだろう。そのため、台船ながら高い船首楼があるのだろう。でもそう波きりが良さそうではない。中央にアンカーが2個見えている。埋め立て用のプッシャーバージの船首によく似ている。

c0041039_8182355.jpg 巨大な台船のデッキのあちこちで溶接の火花が見える。バージや作業船を台船のデッキに固定する為の作業だろう。港の中では大きな台船だが太平洋に出れば24000トンの台船でもそう大きくはない。普通の船のように大事な積荷を船内に積み込んでいないのだ。時化で積荷を落としたら大変だ。しっかりと固定しているんだろう。

 ヨットやボートなど小型船なら大型船のデッキ積みで外国にも送れるが、普通の船舶はこのような大型台船に載せるか、動かなければ曳航で、経費が少なく動けば自力で回航してゆくのだろう。

 昔、瀬戸内海で使っていた沿岸用のカーフェリーをフィリピンに回航した話を当時雇われクルーだった人から聞いたことがあった。波静かな内海で運航される船を臨航を取って外洋を回航するのだ。現在の定期船航路のように神戸港から一直線にフィリピンに向かったのではなく、きっと中国の沿岸を航海したのだろうと思うが、それは、それは大変な航海だったと聞かされた。どんなフェリーだったか知らないが、ボクは明石海峡の「たこフェリー」をイメージし、その怖さに納得したものだった。
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by pac3jp | 2007-05-30 08:25 | 特殊船