タグ:搭載艇 ( 9 ) タグの人気記事

 

クルージングヨットのテンダー(ディンギー)

 外国からやってくるクルージングヨットは必ず何かしらのテンダー(ディンギー)を搭載している。一方、日本人の国内をクルージングしているヨットはテンダーを搭載してるフネは少ないようだ。欧米人らとはヨット文化の違いもあるが、日本ではいたるところに大小の港湾があり空いた岸壁もある。そのためわざわざ沖止めして不自由な生活をしようと思うヨットマンは少ないのでしょうね。

 でも、心の片隅には「だ~れもやってこない静かな入り江で数日を過ごしたい」という願望は誰もが持っているだろう。ボクもその一人で、いつか役に立つだろうと手軽にチョイスした10fの船外機付きインフレータブルボートをデッキ下に積んでいた。

c0041039_1316586.jpg 昨日、大型バースに見慣れない大型のダブルエンダーが泊っているのが見えた。そして、船尾のボートダビットにかなりこだわって建造された?と思われる12~13fのハードテンダーが吊られていた。それはラウンドボトムの船底中央に長いスケグが直進性を、左右には前後に独立したビルジキールが2枚ずつ合わせて4枚のビルジキールがあり、それはローリングを抑える目的にデザインされているのだろうか。

 前方から見ると後部のビルジキールは水流を妨げているようにも見えるので、馬力のある船外機を使っても滑走はしないかもしれない。でもオールで漕ぐ分には問題はないのでしょうね。

 インフレータブルボートを漕ぐと推進力と直進性は悪いとすぐに感じるが、平底なのでローリングはない。反対にラウンドボトムは直進性などは問題ないが波のある海面では横揺れに弱いからその対策を講じた船型なんだとボクは理解したが、いつかこのフネのオーナーさんにお会いしたら本当の狙いを聞いてみよう。
[PR]

by pac3jp | 2009-06-15 13:19 | ウオッチング  

“さんふらわあ ごーるど”と、搭戴艇

 港内の錨泊地でよく見掛た「いるかマーク」のダイヤモンドフェリーの姿がなくなり、関西汽船のカーフェリーでお馴染みの「ひまわり」を描いた大型フェリーにいつのまにか変わっていた。でも良く見るとファンネルマークは「D」なので、ダイヤモンドフェリーの船であることが分かった。

 昨日、六甲アイランドのフェリー埠頭にゆくとオレンジフェリー「オレンジエイト」、阪九フェリー「すおう」、ダイヤモンドフェリー「さんふらわあ ごーるど」が並んで、その後には自動車運搬船も泊まっていた。岸壁には乗用車やトラックなど車とトレーラの荷台、各種の建設機械などが並んでいる。船舶のRO/RO船化が進んでいるのが分かるような埠頭である。

c0041039_17355399.jpg

「さんふらわあ ごーるど」はひまわりの色も鮮やかでまだ新造船というような外観を持っている。
2007年11月21日就航。11,380総トン。
全長165.5m、幅27.0m、出力24,480馬力、航海速力23.2ノット。
旅客定員780名。車両積載数:トラック147台・乗用車75台。三菱重工業下関造船所建造。
「さんふらわあごーるど」 の乗船感想や詳細な旅客設備の紹介・評価などはこちらをクリックしてください。

c0041039_17364017.jpg フェリーの高い後部デッキに変わった救命艇が搭載されていた。ボートのスターンに大きくて分厚いアーチが乗っている。日除けには分厚すぎるし、なんだろう。もしかしてオープンボートの転覆防止の装置なのかと想像したが、ちょっと見ただけでは分からない。ボートの推進装置はカバーが掛かっているがどうもウォータージェットのようだ。

 気がつくと前に泊まっている阪九フェリーも同じタイプの救命艇を搭載している。内航フェリーの救命艇はこれと規則で決まっているのかあるいは同じ造船所で建造されたのかも知れないね。

 ボクも以前に「ブルーダイヤモンド」で大分県方面を家族旅行した経験もあるので、また新造船などには乗ってみたいがフェリー旅行のベテランがお勧めするのは特等船室か1等船室で船旅をすると絶対良いとおっしゃっているが、今まで2等以外は乗ったことがないボクにはかなり敷居が高いなぁ。

 でも自分のヨットで行くと、早くても6日はかかる九州・別府でもフェリーだと夜に乗れば朝には着く。全くラクチンだが・・・。

 ヨットでは船長が毎日寄港地の泊地情報を収集し、それに気象・海象を読みながら小船を操り、疲れ果てて目的地にやっと着くこともある。観光どころではないのだ。でも翌日になればまた同じことを繰り返してゆく。そんな自虐的な航海が好きなのがクルージングヨット乗りでしょうかね。(たまにはスッゴク良いことにも出っくわすから辛抱できるのかも!)
[PR]

by pac3jp | 2008-09-29 17:41 | ウオッチング  

艦船の搭載艇あれこれ

 先日、神戸港開港140年の記念イベントで日本丸と海王丸の2隻が並んで停泊していた。ボク達は海上からこの姉妹船を見物したが、船名を確かめるまでどのフネが日本丸だか分らない位そっくりだ。最初に気がついたのは船首像が違うことだが、もう少し注意して見るとボート・ダビットに吊られた搭戴艇が違っていた。
 下の画像は日本丸のカッターだ。全く動力はなくオールで漕ぐライフボートである。
c0041039_1163358.jpg

c0041039_1165059.jpg

 一方、海王丸に搭戴されているライフボートはエンジンが搭載された動力艇(↑画像)である。色も船体と同じく白く塗られていて船尾にガードで囲まれたプロペラが見える。
 本船に搭載される子ブネは親船の性格を凝縮されて作られていると言う。

 これらの帆船は、これから船舶の運航に関わる職業に就こうとしている若い学生たちが航海訓練につかう船である。帆船にはオールで漕ぐボートがよく似合うが、沖がかりで碇泊していると陸との連絡がちょっと不便でもある。サブアンカーワークでも機動力があれば手早くできる。海王丸は富山湾の事故のあと動力艇に変更されたのだろうか。

c0041039_1172873.jpg
 ↑巡視船「せっつ」の搭戴艇は海難救助も出来る高速のジェットボート(左舷)が1隻と普通の動力艇(右舷↑画像)1隻とオールで漕ぐカッター(両舷)が2隻の合計4隻の搭戴艇を持っている。沖で碇泊している「せっつ」の周りでよく見るのはやっぱり高速艇の方だ。しっかりとカバーが掛かったカッターはいつ使うのでしょうか。もしかして、春に新人の海上保安官が配属されてきた時、彼らの訓練のために積んでいるのでしようかね。ヘリ搭載の大型巡視船の搭戴艇としては手漕ぎのカッターはちょっと時代遅れと思うが他に使い道があるんだろう。

c0041039_1175143.jpg
 ついこの間見かけた潜水艦救難母艦「ちよだ」の艦戴艇(↑画像)は11m内火艇(36f)である。一般のDDでは7.9m内火艇(26f)を搭戴しているが「ちよだ」は沈没した潜水艦を救援するダイバーの支援業務用の装備や人員が乗るので大型の内火艇が搭載されている。

 ちなみに搭戴艇の艇ナンバーは右舷は奇数、左舷は偶数となっている。画像で紹介した帆船も巡視船も搭戴艇番号はそのように打ってあった。
[PR]

by pac3jp | 2007-12-14 11:21 | 帆船  

ヨットの搭載艇(テンダー)

 ボクのヨットはクルージング艇なので人並みに搭載艇をもっている。日本では「テンダー」と呼んでいるが欧米では「ディンギー」が一般名である。大きさは10f(2.95m)のインフレータブルボート(ゴムボート)だ。船外機は3.5hpが付いている。この大きさだと法律によって汽船に分類されてしまうのだ。よって6年毎の定期検査と3年毎の中間検査を受ける必要がある。

c0041039_9171218.jpg JCIカレンダーによると兵庫県西宮市の検査日は毎週金曜日になっている。6月1日(金)午前11時の約束だ。中間検査の為にボートを膨らませ法定備品を並べて検査を待った。定刻前にJCIの検査員はやってきた。チェックリストを出してライフジャケットの数、救命浮環、消火バケツ、工具、笛、マリンVHFとチェックしていった。VHFは信号紅炎の代わりに有効な無線設備として認められている。アンカー、黒球は錨泊しないので不用。
あと、船外機の番号を調べ、船体の型番を確認し検査は終了した。その間、約10分。中間検査料 5,100円の検査はあっというまに終わった。
 この搭載艇を積んでから9年になるが、その間に法律が規制緩和され2hp以下の船外機ボートは船検が不要になっていた。いまさら船外機を買い換えるのも勿体ないのでそのままにしている。

 検査が終わるとここのハーバーに係留しているクルージングヨットで搭載艇を積んでいそうなフネはどれ程いるのか気になったのでちょっと調べてみた。ボート本体は船内収納も多いので船尾に船外機が乗っかっているヨットをカウントしてみようと思う。

●07.6.3 朝、実際に調べてみると15隻のヨットが船外機を
 見えるところに搭載していた。
●大きさは3.5HP~6HP位が多く船検が不要の2HPエンジンは
 1台だけだった。
●ボートは殆どがゴムボート(推定)だが、組み立てボートも1隻あった。
●外国のロングクルージング艇によく積み込まれているハード
 ディンギーは見かけなかった。

c0041039_9173690.jpg 実際にはもっと多くのフネが積んでいるのだろうが、船外機は有ってもボートがないフネもあるだろうし、その逆もある。時々桟橋に放棄されたようなインフレータブルボートがあるが、維持管理が意外と面倒でデッキに積んだままとか桟橋に置いていたりして紫外線や雨水で劣化を早めることもある。ハーバーに住む大きなネズミに食い破られてしまったという話も聞いた。

 ボクは船内に収納しているが、毎年夏に子供のゲストが来るときに浮かせて水遊びを兼ねてボートの点検とエンジンの走行運転をやっている。今年は折角の搭載テンダーなので是非とも有効に使おうと近くの運河を探検する遊びを考えているが、ハーバー内の試走でシブキがかかるとビビッテいる。さてどうなることだか・・・。
[PR]

by pac3jp | 2007-06-06 09:26 | ヨットの艤装と艤装品  

巡視船「せっつ」の搭載艇

c0041039_913451.jpg 昔から伝馬をみれば親船が分ると言われてきたそうだが、それだけ搭載されているボートには親船の性格が凝縮されているようだ。
先日、ハーバーの桟橋に年季の入った無骨なボートが泊っていた。巡視船の搭載艇である。本船は「PHL07 せっつ 」(総トン数 3100トン)で、五管所属の大型巡視船だ。神戸港を定係港にしている。

 艇名は「PLH07-M2」6m位のFRP製だ。防舷材を張り巡らした船体は頑丈そうでコックピットは深く、船室の出入り口はアルミの水密ドアのようだ。エンジンは1基で救助艇としての安全度が高いウォータージェット推進になっている。船首水線下には衝突にも耐えるようにステンレス鋼板で補強がしてあるのだろう。

c0041039_935883.jpg 外観から見ればはかなり重そうだが、整備中のメカニックによれば20ノットくらいで航行出来るという。そして“せっつ”の「若いネーチャンが回航してきたで!」とおっしゃった。神戸港で見た大型コンテナ船の救命艇も女性の操縦士だったが、「せっつ」のレスキューも女性海上保安官が乗っているのだろうか。

 巡視船の搭載艇はいつもここのヤマハで整備するという。同型艇がエンジン換装の為に工場で作業中だった。ボクはこのフネに助けてもらうような状況にはなりたくないが、沖合いで遭難してしまった人達にはキット頼もしくみえるだろう。

c0041039_942215.jpg
 ちなみに「せっつ」はジェットボート2隻とカッタータイプの大型オープンボート2隻を両舷に分けて4隻のボートを搭載しているように見える。
 海上での遭難者救助はヘリの仕事みたいに報道されているが、実際は時化た現場でこのボートも大活躍していることだろう。
[PR]

by pac3jp | 2007-04-23 09:10 | 海保  

TV 3508 練習艦「かしま」

 3月末の日曜日、神戸港第4突堤に3隻の護衛艦が停泊しているのが見えた。近寄ってみると艦番号が3500番台だ。練習艦である。練習艦隊の近海練習航海の途中に神戸港で一般公開しているようだ。大勢の見学者がデッキを歩いている。
c0041039_910473.jpg

かしま
基準排水量:4050t
主要寸法:全長143m×幅18.0m×深さ12.3m×喫水4.6m
主 機:  CODOG ディーゼル2基 ガスタービン2基2軸 出力:27000PS
速 力:  約25kt
船 型:  長船首楼型, 乗員:約360名
3インチ62口径単装速射砲:1基、3連装短魚雷発射管:2基
将官艇 礼砲

c0041039_933481.jpg 練習艦隊旗艦の「かしま」は普通の護衛艦とは少し違う装備とすっきりしたスタイルをしている。毎年4月からの遠洋航海で諸外国を訪問し、公式儀礼を行う為、公室は一般の護衛艦より立派に造られているらしい。また艦の後半に、実習幹部訓練用設備が集められている。艦尾は広いデッキがありヘリの発着や寄港地でのレセプション会場に使われるのだろう。戦闘艦ではないので大物兵装はなくマストのレーダー等のアンテナの数も少ない。だが各種シミュレーション装置の搭載により、近代戦の実習になんら不足はないとされている。

c0041039_935215.jpg その代わりではないが、立派な艦隊司令官専用の将官艇を搭載している。日本の自衛艦の中では一番豪華なボートである。普通の護衛艦は隣と同じような内火艇が搭載されている。

c0041039_944645.jpg
 また、外国を訪問する軍艦の公式儀礼といえば礼砲だが、「かしま」は専用の礼砲を艦橋前部に2基設置されている。イラスト画像は先代「かとり」の礼砲だが空砲なのでシンプルな構造だ。

 話は変るが、日本の軍艦が最初に外国で礼砲を撃ったのは「咸臨丸」だといわれている。その際の艦内のやり取りが「咸臨丸の礼砲事件」としてあちこちで語り継がれている。

万延元年(1860)咸臨丸渡米には、運用方兼鉄砲方として乗り込み、大いに活躍する。桐太郎の名を高めたのはサンフランシスコ入港の際における礼砲事件であった。   米国軍艦の礼砲に応えて、当直将校の佐々倉が答砲の許可を求めると、艦長の勝麟太郎は、「失敗すると恥になるから、撃つな」と言った。桐太郎は「失敗するはずはない」と強気で答えた。 「それでは撃て。失敗しなかったら、俺の首をやる」と売り言葉に買い言葉で、気の強い佐々倉は、副直の赤松を号令官に、見事に答砲を撃ち納めした。

 ちなみに日本では神奈川県の観音崎にある海上自衛隊の警備所にも2基の礼砲用の砲台があり、今でも礼砲をうっているそうだ。

 4月下旬、練習艦隊は約850名(第57期一般幹部候補生課程学生約180名(うち女性14名、タイ王国留学生1名、シンガポール留学生1名)を含む)が乗り組み東京から長期の遠洋練習航海に出発する。

☆彡退役潜水艦を陸上展示 「てつのくじら館」がオープン(呉市)
[PR]

by pac3jp | 2007-04-04 09:20 | ウオッチング  

救命艇の訓練?

 六アイ、マースク専用バースで大型コンテナ船からオープンデッキの救助艇が海面近くまで吊り下げられているのを見かけた。コンテナ船は荷役時間が短いので搭載艇の訓練を海面に降ろしてやっているのは今まで見たことがなかった。何をしているのかなと思ったが、通り過ぎてしまった。

c0041039_935214.jpg 帰りにまたそのコンテナ船の傍を通ると今度はオレンジの全閉式救命艇が本船の周囲をゆっくりと航行している。本船からはダビットのワイヤーが海面までぶら下がっている。オモシロそうなので邪魔にならない距離まで近づいて、よくみるとスキッパーはマースク色のヘルメットをかぶった金髪で細身の美人だ。北欧のコンテナ船は女性のクルーが乗っているんだね。船長が奥さん同伴で乗っている船があるとは聞いたが、なんとも羨ましい!

c0041039_9354968.jpg ライフボートデッキでは行きにはワイヤーに吊られていたレスキューボートがもう訓練は終わったのか、ラックに納まっている。デッキではライフボートを吊り上げる用意をして、ウインチマンがスタンバイしている。

 船舶が緊急事態に陥ったときに運用される救命艇はクルーの誰でもが扱えるわけではないのだ。日本では正式に国家資格を取った「救命艇手」が救命設備の操作を担当する。さっきの救命艇の美人スキッパーは日本で言う「救命艇手」なんだろうね、キット。

もし、やってみたいなぁと、思う方は以下をご覧下さい。



救命艇手

概要
救命艇手(きゅうめいていしゅ)とは、救命艇手試験に合格した者。
国内外において船舶が非常事態に陥ったとき、救命艇に食料や航海用具を積み込んだり、海員や旅客の誘導、救命設備の操作などをする。

受験資格
18歳以上で健康証明書を所持し、遠洋区域若しくは近海区域を航行区域とする船舶(旅客船にあつては、沿海区域を航行区域とするものを含む。)又は乙区域若しくは甲区域(船舶職員及び小型船舶操縦者法施行令 (昭和58年政令第13号)別表第一の配乗表の適用に関する通則12又は13の乙区域又は甲区域をいう。第13条第1項第3号ロにおいて同じ。)において従業する総トン数500トン以上の漁船に一年以上甲板部の職員又は部員として乗り組んだ者、遠洋区域若しくは近海区域を航行区域とする船舶(旅客船にあつては、沿海区域を航行区域とするものを含む。)又は乙区域若しくは甲区域(船舶職員及び小型船舶操縦者法施行令 (昭和58年政令第13号)別表第一の配乗表の適用に関する通則12又は13の乙区域又は甲区域をいう。第13条第1項第3号ロにおいて同じ。)において従業する総トン数500トン以上の漁船に1年以上甲板部の職員又は部員として乗り組んだ者の船舶以外の船舶に2年以上甲板部の職員又は部員として乗り組んだ者、船舶に、前条第1号の試験にあつては3年、同条第2号の試験にあつては1年以上乗り組んだ者また、18歳以上で健康証明書を所持し、6ヵ月以上の船舶乗船経験者で以下のいずれかに該当する者は無試験で認定される。

海技士(航海、機関、通信)のいずれかの資格にかかる海技従事者。
大学、高等専門学校、高等学校において、救命艇の操作に関する教科課程を修めて卒業した者。
海技大学校、海員学校、海上保安大学校、海上保安学校または、水産大学校を卒業した者。
国土交通省が認定した講習を修了した者。

なお、国内を航行する船舶の膨張式救命いかだのみ扱うことができる。「限定救命艇手」という資格もある。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


参考:以前の関連記事から「スライダーに乗った救命艇」
[PR]

by pac3jp | 2007-03-23 09:46 | 貨物船  

スライダーに乗った救命艇

c0041039_8265953.jpg 神戸港に入ってくる大型のコンテナ船やRORO船を見ていると船尾のかなり高いところにある滑り台に乗った救命艇を良く見かける。それを見ると昔乗ったことがある遊園地のウオータースライダーを連想してしまう。
 そして遊園地のボートよりももっと高く、傾斜も急で、着水までに空中を15mも落下する場面もあり、スリル一杯の救命設備であるが、中に乗っている人はどうしているのだろうかと心配する。窓の無いずんぐりしたどんぐりのような救命艇で海面に向かって落下しているときはどんな気分なんだろうか。確かに本船からの脱出は早いだろうが怖いでしょうね。

c0041039_8274055.jpg 飛鳥Ⅱの救命艇は船客が専用デッキからボートに乗り移り易い構造になっているし、窓のある救命ボートもある。海面に降ろす場合はダビットに吊られてゆっくりと降ろされる。

 救命ボートで本船を脱出するときは座礁や衝突で沈没の恐れがあったり、船火事で生命の危険が迫っているときだろう。船が傾いて両舷にある救命艇も片舷のボートしか降ろせない場合もあるので片舷ボートだけで定員を満たさなければならないそうだ。船を捨てて救命ボートで脱出する場面はタイタニックをはじめ船舶パニック映画のクライマックスだが、映画同様、救命艇の運用は危険が一杯だ。

c0041039_8281921.jpg 画像は海岸に打ち上げられた救命艇の残骸であるが、このボートは台風で鹿児島・志布志湾で乗り上げた貨物船のものだ。ダビットに吊られ海面に降ろそうとしたが、風波で救命艇が本船の船体に打ち付けられて大破、結局乗組員は救命艇からも脱出し多くの死者を出した。

 一方ヨットの場合、近海以上は救命筏(ライフラフト)の搭載が義務付けれれているが沿海区域仕様では艇を捨てて脱出する時の救命設備は「救命浮器」である。浮力体が入った四角い箱に手掛かりのロープが付いている。4人掴まれる物が4人用で6人掴まれる物が6人用の浮器だ。
 ライジャケを着け、この浮器に掴まり救助を待つのだ。限定沿海ではそれもなく、ただライジャケと小さい浮環だけで救助を待たねばならない。季節にもよるが救命筏(ライフラフト)に乗れるのと天と地の違いはある。

 でも船検で救命筏の搭載義務はなくても用意の良いヨットマンは自分のためにチャンと準備しているもんだ。
 ボクもライフラフトは欲しいが本体の価格も高く、更新にもかなりの費用が掛かるので手が出ない。航行区域を変える時には仕方がないが、今は救命浮器に掴まらなくてはならない事態が起きないことだけを願って安全にクルージングしている。

※参考:外航船に必要な救命設備
[PR]

by pac3jp | 2006-11-08 08:36 | 貨物船  

自衛艦旗(軍艦旗)

c0041039_12535760.jpg

 国体セーリング競技の運営にはいつも海上自衛隊が協力していると聞いている。今回もレース海面の沖に掃海艇「くめじま」(490ton)が停泊している。小さいけれどしっかりと軍艦のシルエットとして見える。レース海面付近を掃海艇搭載の黒いインフレータブルボートがスターンに軍艦旗をはためかせて航走している。クルーは2名、黒いウェットスーツのようなものを着ているように見える。実戦では海中にある機雷を処分する危険な作業を担当するフロッグマン達だ。選手の落水事故救助を受け持つ。

 レースサポートのインフレータブルボートが多い中でも軍艦旗を掲げたボートは目立つ。ボクも対抗して?国旗をスターンに付けたがやっぱり目立つ軍艦旗には負けているように思ってしまう。

 でも、今の自衛艦旗もすんなりと海軍から海上自衛隊へ引き継がれたわけではないのだ。
 太平洋戦争の敗戦で大日本帝国海軍は解体され、軍人も軍艦旗を掲げる軍艦もない状態でその権利は長く放棄されていた。そこで旧海軍出身のヨット乗りたちが歴史ある軍艦旗を残すため当時のGHQと交渉し、自分たちのエンサインとして国際機関に登録した。そしてクルージング・クラブ・オブジャパン(CCJ 日本外洋帆走協会の前身組織)の公式のエンサインとして使われていた。
 だが、やがて海上警備隊から昭和29年、晴れて海上自衛隊となったとき、旧軍艦旗は日本外洋帆走協会(NORC)からすじを通して、海上自衛隊にお返ししたらしい。以来、自衛艦は旧軍艦旗を使い、NORCは今のレース旗のデザインがエンサインになったのだ。
c0041039_8584077.jpg

自衛隊旗の規定は以下のようになっている。

構造及び寸法

1.形状
本品は縦2、横3、の旗布の中心より風上に水平に移項すること縦の1/6の点に、縦の1/2を直径とする赤色の日章を描く。光線は赤色にして円の中心点より垂線及び水平線に中心を合わせる光線を基本とし、各光線の幅及び間隔を各11 1/4度に取り、方光状に描くものとする。

2.種類及び寸法
1.5幅、2幅、3幅、4幅とする。
基準寸法は1幅の仕上がりを430mmとする。許容誤差はプラス、マイナス10mmとする。

3、材料
生地は国産荢麻(ちょま)原料を完全に乾燥した長綿糸を使用し、糸質が均一にして最強かつ自衛隊旗用として最適なもの、と規定されている。

 なお、荢麻(ちょま)とはイラクサ科の植物で「からむし」ともいう。日本での栽培は古く、織物として各地で生産されてきた。草丈は2メートル余となり、根元から刈り取った茎からは極めて強く、長くて軽くて美しい繊維がとれるので、昔から上布を織るのに用いられる。産地の特性ににより、越後上布、小千谷縮、奈良晒布、八重山上布、宮古上布などと呼ばれている。

 さすがに伝統ある自衛艦旗ですね。いい材料が使われています。処分艇の旗は一番小さい1.5幅よりもっと小さい旗だった。いくら小型ボートでも旗が海に浸かったらみっともないですからね。
 
 大きなフネに小さな旗や反対に小さなフネに大き過ぎる旗もアンバランスだ。ちなみにヨットと旗のサイズのベストマッチは1フィート・1インチと昔からいわれているらしい。


参考:艦船メカニズム図鑑 森 恒英著
[PR]

by pac3jp | 2006-10-13 09:05 |