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プーアール茶(黒茶)をご馳走になる

 2月22日(日)、お天気は曇りで微風。そう寒くはないが冬の桟橋にはカバーが掛かったヨットが静かに浮かんでいて人影はまばらだ。

 ヨットマンの冬の楽しみは暖かくしたキャビンでお気に入りの飲み物を傍らに置き、静かに流れるBGMをバックに本を読むか、あるいは資料を繰り、春からの巡航プランに思い巡らせるなどチョット静かで知的な楽しみに浸る人も多いのではないのでしょうか。

 今日の話題は冬のキャビン必須のアイテム、お茶である。

 仲間のお一人が北京で開かれた学会のお土産に先方の大先生からプーアール茶(黒茶)を貰って帰ってきたという。そのお裾分けで貰った黒茶を今度はボクが友人のキャビンでご馳走になった。

 このお茶は体内の脂肪を燃やす効能があって今、流行のメタボの人にも効果があるとか。普通は高級中華料理を食べた後に出てくるらしい。
 ここの友人はお茶一般にも詳しく、また中々うるさい人でもある。キャビンの棚には珍しい紅茶をあれこれ、それに手に入りにくい高級な烏龍茶などコレクションしている。時々お相伴させてもらっているが、育ちも悪く、味覚音痴気味のボクにはその良さがよく分からないの少々残念だ。

c0041039_142286.jpg 左画像の容器に入っているのがプーアール茶(黒茶)である。醗酵茶で出来るだけ長期間発酵させるのが高級らしい。黒くて固まっている。
 それを適当に割り、急須に入れ、湯を注ぎ一回目はもったいないが捨てる。二回目から湯飲みに入れていただく。即効性は無いと思うがウエスト85cmで多分メタボと診断されそうなので3杯もお代わりした。このお茶は色が薄くなるまで何回でもお茶が飲めてその効果もあるという。・・・ホンマかな。 
 でも、緑茶のように苦くはないので何杯でもいけそうだ。

c0041039_14223771.jpg お茶の好きな彼のヨットではまず、メインテーブルにお湯が沸かせるコンロが特別に二組セットされている。一組は港内や平水用で、もう一つはジンバルに乗った航海用のものだ。当然、お料理用のコンロはオリジナルのレイアウトでシンクの隣にある。考えてみるとヒールした船内では右舷や左舷にあるコンロは高かったり低かったりして使いにくい、センターライン付近にあればそれよりずっと使いやすいでしょうね。画像の急須が乗っている台の下がジンバルコンロの場所。

 このプーアール茶は中国でも高いお茶らしい。昔は高級中華料理店にも時々は行っていたので何処かできっと黒茶も飲んでいたはずだが興味がないのでまったく覚えてない。最近は中華料理と言えば「餃子の王将」クラスなので高級な中国茶なんてとんと縁がなくなってきたなぁ。

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by pac3jp | 2009-02-23 14:25 | 音楽・パーティ  

100円ショップ(100均)でヨット用品を見つける

 どこにでもある「100均」でヨットに使えるパーツを見つける"特別の才能"があるのかなぁと思わせるヨット乗りがいる。

c0041039_11323588.jpg 先日、彼のヨットをのぞいたら丁度手ごろな大きさの3LEDのランプがいくつか取り付けてあった。一つは暗くなってからヨットに帰った時などスライドハッチを開け、手を伸ばしてランプを押さえると、コンパニオンスッテップをLEDランプが照らしてくれる。もう一つはバースの頭上になるところに付けてあった。これは夜、ちょっと起き上がるときに便利につかえる。

 わざわざ電源を用意しなくてもボタン電池が内蔵されていてどこでも取り付け可能。これが100均ショップで105円で売っている。
 アイデア次第でまだ使えそうな場所はある。例えば暗いロッカー内や奥に深い戸棚なども候補かな。

 ヨットに取り付けるためには振動対策に少々ベースの加工が必要だが、マリンショップなら一個 1000円はしそうな感じ。・・・いや、もっとするかも!

 ↑画像の上は天井に付けたLEDランプ。下はバースの頭上に付けたLEDランプ。大きさは同じで色違いである。

 LEDランプの他にもステンレスの各種ビスも少量使うときは便利だ。これは個別のケースに入っていて分類と収納し易い利点もある。またアクリル板などプラ板類も、それにコーナンで売っている超強力銀テープより対候性がよい100均テープもあるよと「100均の達人」は色々と教えてくれる。
 因みにこの3LEDランプは関西系の100均である「フレッツ」にしか置いてないという。最大手のダイソーにはどうもないらしい。

c0041039_1133383.jpg 右の画像はドジャーの内側に取り付けたマストステップ付近を照らす光源が可動式のLEDランプ。どうもLEDヘッドランプのバンドを外してドジャーの窓際に縫い付けたようだ。この器具はレンズが入っているので強い光で照射できる。これは100均であったかどうかは聞き忘れたがホームセンターでも安く売っている。

 100均といえばボクも以前から単三アルカリ電池をよく買っていたが、どうも持ちがよくない感じがしてパナソニックのアルカリを買ったりデジカメにはパナのEVOLTAを使ったりしていた。
 100均の電池売り場は色んなブランドのアルカリ電池が並んでいてどれが一番のお買い得だろうと悩んでしまい、とりあえず国産ブランドを選んでいたが、Webで「100円ショップアルカリ電池性能評価実験」をした人の記事によると国産アルカリ電池が必ずしも100均の電池より性能が良いとは言えないと結論付けている。

 電池は製造されたときから自己放電が始まっているからね、製造日からどれだけ新しいかをよく見ることがポイントらしい。でも小さい字で表示してあるし、老眼の身ではお買い得品を見つけるのもホントつらいなぁ。

【参考web】:100円ショップアルカリ電池性能評価実験
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by pac3jp | 2008-11-19 11:47 | ヨットの艤装と艤装品  

ドジャーの防水強化

 クルージングヨットにとって今や必需品になった感があるドジャーだがビルダーがオプションで取り付けてくれる純正品からセールメーカーやドジャーなどキャンバス製品を専門に製作する業者まで様々なタイプのドジャーを作り提供されている。
 ドジャーがあることを前提にデザインされたデッキにビルダー純正品のドジャーが想定している条件といえども「波穏やかな季節に沿岸を数日のクルージングを快適に過ごせる程度」と規定しているのだろうか。

 風が吹き上がり、波が高くなると打ち込む海水がデッキを流れ、ドジャーとデッキの隙間から遠慮なくコクピットに流れ込んでくる。普通はここがコクピットで唯一のドライな空間なので何やらと物を置いているがやむなく移動。ドジャーの隙間にタオルを押し込み、水を止めようとするが効果なし。と、このような経験をお持ちのヨットマンは多いと思う。普通のドジャーは荒天など全く想定もしてないのだ。

 ボクのお仲間に小笠原・母島に毎年シングルハンドでクルージングしているヨットマンがいる。彼のヨットはその厳しい外洋航海の戦訓を取り入れ毎年改良され、翌年その効果が試され正式採用になる。そして、ヨットは小笠原スペシャル仕様艇としてに磨きがかかってゆく。

 今年4月、7回目の航海は並みクラスの時化ではあったが、稀に発生する大波に襲われ横転してしまった。その時、艇内では頭上からベルトを引きちぎった電子レンジが、そして色んなものが棚から飛んできたとおっしゃる。ヨットが起き上がると、寝ていたバースは棚の物品や食器の破片でもう一杯。仕方がないのでタックを変えて反対バースで一寝入れする。
 荒天の夜が明けてデッキを見ると横転のため、落水防止に張ってあるネットの水圧で2本もスタンションが曲がっている。そして、ドジャーの裾から大量の海水が打ち込み、まず裾のスナップ部分が3ヶ所破れ、ドジャー前面のボルトロープがグルーブから外れてしまったのだ。荒天の海でドジャーを失うとつらい。その後、なんとか応急的にリカバリーして航海を続けたとおっしゃる。

 今年の小笠原スペシャル艇の改造テーマのまず一つはドジャーの防水強化と決まり、工事が始まったので、度々見学させてもらった。

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画像1.出港まえのドジャー左舷側。これでも前方から海水の打ち込みには充分耐えていた。キャンバスはシリコンを含浸させ防水を強化してあるが埃は付きやすい。
画像2.ドジャー左舷裾の下から波が打ち込み取り付けスナップ部分が破損して前面のグルーブが壊れる原因になった。
画像3.ドジャーとデッキの隙間を埋める木製ベース。
画像4.コントロールラインが通る最小の穴を開けたアクリル板を長めに張りつけ同時にドジャーのボルトロープを通すタフラグを取り付けてゆく。

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画像5.アクリル板とデッキの隙間を埋め防水する。ドジャーをセットし確認する。
画像6.ドジャーの裾沿いにウオーターブレーク用のチーク材を両舷共ビスで貼り付けてゆく。
画像7.ドジャー前面、アクリル板とタフラグ、それにデッキのカーブに合わせてを幅広のシートで張りつける。後からロープ用の穴を開けロープを通す。完成画像(前面)
画像8.ドジャーの裾沿いに貼り付けたチーク材の上からドジャーの下から海水が入らないようにアクリルのカバーをつける。同時にハンドレールが貫通する部分にも水止めの処置をする。完成画像(側面)

 ドジャーの防水補強が出来ましたねと、お話しをしているとコクピットに真新しいチークのバラ打ちシートが出来ていた。濡れたコクピットはお尻が濡れて気持ちが悪い、これがあれば快適だとおっしゃる。殆どオーパイなのになぜ?と思ったが、どうもインショア専門のお仲間の工事見本に作ったみたい。・・・仕事が早い!!

 来年の8回目の航海まであと半年、まだ色々と興味ある改造ネタが出てきそうなのでこれからもよろしくお願いいたしますよ。
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by pac3jp | 2008-11-14 09:44 | シーマンシップ  

シンクの強制排水?

 つい最近、7回目の小笠原クルージングから帰ってきた仲間がいる。

 ヨット乗りになったら誰でも一度は小笠原へ行って見たいと思っているだろう。でも実際に実行出来る人は割と少ない。
 まず、日程だ。2週間~3週間のまとまった休暇が必要。それに当然だが本物の外洋を航海できるヨット。身の安全確保のためにお金が掛かるのは当たり前だが、なにやら高いなぁと思ってしまうのが近海区域の船検を取得することだ。

 諸々の条件をクリアしてあこがれの小笠原へ往復1240マイルのクルージングが出来ても、もう一度行きますかとお聞きすると「一度行けば充分です」とおっしゃる。日本近海の変わりやすい天候が支配するエリアで台風を避けて航海するタイミングなど中々難しいのだ。

 そんな西宮~小笠原航路を毎年運航している理由はなんですか、と彼に聞いても明確なお答えがない。
 そこでボクが勝手に推測すると、彼はきっと自艇をシングルハンドの究極外洋クルージングボートにするためのテスト航海をしているだろうと睨んでいる。
 航海の後はヨットの改造に着手する。カッターリグになり、一昨年はマストも低くした。6度の航海で数々の改造、改良を重ねていったが、今年は大波で横転してソフトドジャーが壊れた。次回はより完璧なドジャーに、いや、ハードドジャーになるかも知れない。

c0041039_10594232.jpg 数年前の航海の際、艇内に溜まるビルジを、普通の速度では逆止弁を作動させるだけの負圧が発生しなかったとかで残念がっていた。
 今回はシンクの排出口に以前のカバーを張りつけて試してみると4ノットから負圧が発生し6ノットでは充分な負圧がありシンクの水は直ぐに流れてしまう。「これはええよ!」と教えてくれたが、ボクはシンクの排水が出来ないほどヒールして長時間航海するなどありえないので、残念ながらこの情報は「猫に小判」だった。

 上の画像は左舷の水線上にある排水口カバーだが、シンク用は右舷の水線下にあり、ボルト止めではなく簡単に貼り付けただけだとか。

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 余談だが小笠原にはお土産がないとよく聞く。だが今回、彼から小笠原産のパッションフルーツをもらった。果実の上部を切り取りスプーンですくって食べる。甘すっぱくて美味しい。同じくパッションフルーツクッキーもあるがここでは作ってないそうだ。
 海亀の肉も前にお土産でご馳走になったがこれも小笠原だけに捕獲が許可されているという。
 お味は? ・・・忘れてしまった!

【関連記事】:セルフベイラー
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by pac3jp | 2008-06-04 11:10 | ヨットの艤装と艤装品  

チャイをご馳走になる

 日常生活を潤す嗜好品としての飲み物は色んな物があるが、ボクの場合、飲み物はアルコール系飲料に偏向しているせいか、一般的なお茶やコーヒーなどの飲み物には特に関心も、こだわりもない。そのため少し珍しいものはよく知らない事も多い。
 先日、今年も外洋のロングクルージングを計画している友人のヨットマンを彼のヨットに訪ねると、なにやらオモシロそうなことをしている。化学の実験室にあったような乳鉢を取り出し、数種類の乾燥した種のような物をいれて、ゴリゴリと潰し始めた。チャイ(インド式紅茶)を作るという。
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1.~2.↑画像 グローブ等の香辛料をつぶしている。

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3.茶葉と香辛料を入れたお鍋に水を入れ、充分に煮出す。

4.数分間沸騰を続けてたところでミルクと砂糖を加える。(インド庶民には新鮮な牛乳は高級品だよ。今日は代用品の粉ミルクで作ってみるとのこと)再沸騰したら火を止め少し蒸らしてから濾す。

5.コーヒー用のフィルターで濾しているが粉ミルクのせいか、ろ過に時間が掛かる。普通の茶漉しの方がいいかも。

6.出来上がり

 こういう飲み物は初めて飲んだが、濃いミルクティにしっかりと香辛料の味がついている。砂糖は少なめだったのかそう甘くはなかった。紅茶の飲み方の一つのバリエーションだろうね。それなりの心の準備?があれば感想も何とかなったが、日頃はビールと焼酎しか飲まないので微妙なお茶を味わう感覚が衰えてしまっているのを感じたのみ。

 彼のフネではロングライフ牛乳で作るカッテージチーズの試食もさせて頂いた。つい先日はカッテージチーズが入った少しすっぱいスパゲッティもご馳走になった。いつ行ってもボクの奥さんが作るような普通のお料理は作ってない。まぁ、男の料理なんだろうが、単調な食事になりがちなクルージング中のレシピを考えているのかもしれないね。

 帰ってから調べてみると以下のような解説が見つかった。

標準的なチャイは庶民的なもので、一般的に鍋ややかんにより少量の水で紅茶を煮出し、大量のミルクを足して更に煮出し、大量の砂糖であらかじめ味付けする。 この飲み方は、イギリス植民地時代にインドで作られた紅茶のうち、良いものは全てイギリスに送られ、インド庶民には商品にならない紅茶の葉だけが残された事による。ダストティーと呼ばれる、細かいほこりのような紅茶の葉を、美味しく飲む方法として作られた。 それゆえ良い紅茶の葉でいれると、美味しいチャイを作る事はできない。あくまで低品質の紅茶で、ほこりのように細かくなっている物だけを使って、それを煮出すことで美味しいチャイになるという。


今回ご馳走になったのは香辛料を使っているのでマサーラー・チャーイというチャイのようだった。

 インド料理といえばボクも大分前にチャパティというカレー味の薄いパンをヨットで作ってみたことがある。小麦粉を捏ねて割りに簡単に出来たように記憶している。まだレシピはヨットのどこかにあるはずだ。今年は正月から大阪の粉モンをずっと食してきたが、今度はインドの粉モンでも作ってみるか!
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by pac3jp | 2007-03-30 09:57 | 音楽・パーティ  

ハーバーで無線LAN

 クルージングヨットでも電子海図や航海記録などパソコンが必須のアイテムになってきた。また通信機器としてヨットハーバーの桟橋でインターネットが出来たらもっと良いなと前から思っていたが、アチコチのマリーナから無線LANが出来るようになったと聞くようになってきた。サントピアマリーナは大分前から出来ると聞いていた。
 そしてつい最近、以前にお世話になっていたお隣の鳴尾ヨットクラブでも無線LANが開通したよと会長さんからメールがあった。

 システムは住宅用と違ってかなり長距離で使うのでアクセスポイント(親機)には高性能のビームアンテナが必要。各艇のクライアント(子機)はPCカードタイプよりUSB接続のアダプタータイプが電波状況に合わせてアンテナの位置を変えられるので好都合だ。どちらにしてもそう高くはない。アクセスポイントから700m離れたヨットでは受信強度は50~60%、通信速度は5.5Mbpsで繋がるそうでブロードバンドとして充分の速度はある。
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 先日、同ヨットクラブ所属のヨットにお邪魔するとお手持ちのパソコンに無線LANを導入する設定に大童だった。ブロードバンドでインターネットに繋がる様になると古いOSでCPUパワーもないパソコンはどうしても見劣りする。お隣のフネはグーグルアースがサクサクと動くのに自分のPCは止まってしまうように遅い。「新しくて速いPCが欲しい!」という誰もが罹るウイルスがこんなところまで感染してきた?

 一方、ボクたちが係留しているハーバー会社にも前から無線LAN設置の要望を出していたが、やっと具体的な動きになってきたようだ(稟議があがったとか・・・)。今年からハーバーマスターや社長にお会いするたびに《無線LAN》は未だですか?と、プッシュしようと同好の志と申し合わせている。

 でもここはサービスエリアも広いし、セキュリティやサポートにと色々ありそうだが是非とも早く作って欲しいと願っている。


参考:以前の記事から「マリーナでインターネットをしたい!」
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by pac3jp | 2007-01-05 09:31 | ウオッチング  

カッテージチーズ

 ボク達の仲間に何事につけ、メーカーオリジナルには全く満足できないヨット乗りがいる。ヨットの装備もその通りで、よく研究、工夫し自分で部品をつくり彼ふうのアッセンブリを組み立ててしまうのだ。

c0041039_12392376.jpg 先日、そんな彼のヨットを覗いて見ると「これ食べてみいひんか?」と、なんか怪しげな豆腐を潰した様なものをテーブルにだしてきた。ちょっと酢の匂いがする。「なに?」とお聞きすると「牛乳豆腐や」とおっしゃる。あんまり聞いたことないなと思っているまもなくスプーンを添え、お皿に乗せられボクの前に出てきた。原料は牛乳とミツカン酢なので食べられないことはないだろうと、恐る恐る食してみた。味は豆腐というより味の薄いチーズの感じがした。出来上がったたばかりで、まだ暖かいまま食べたが、少し冷やして固めたらもっと美味しいかもしれない。

 彼はこの食材をロングクルージングのために研究しているのだろう。数ヶ月は持つロングライフ牛乳とお酢があれば栄養豊富な食べ物が作れる。お店が少ない離島回りのクルージングにぴったりの食材だ。居酒屋がなければ困るヨット乗りも作り方が簡単なので試してみたらいかがですか。インターネットで調べると「カッテージチーズ」という洒落た名前がついていた。食べ方はレタス、赤ピーマン、キュウリ、コーンなどをドレシングであえ、カッテージチーズを和えるとカッテージチーズサラダになるそうだ。

レモン果汁を使った作り方ここです。

c0041039_12415784.jpg また、彼から前にクルージングの食材であるひき肉を上手く冷凍保存する方法を教えてもらったことがあった。お肉やさんから買ってきたひき肉は大きな塊である。適当な大きさで冷凍してしまうと使う時に無駄が出る。そこで100均ショップで買ってきたステックアイスを作るケースに各種のひき肉を詰めて冷凍し、それを保存パックで冷凍保存するのだ。料理するときは必要な量だけステックを取り出すのでまったく無駄がない。クルージング中のヨットは我が家である。自宅で奥方が毎日苦労?している家事のやりくりも一人乗りともなれば全部自分でしなければならないのだ。

 ボクもあれこれ見習いたいがクルージング中のお料理はパートナーの受け持ちだし、当面そう遠くへ航海する計画もないが「カッテージチーズ」位は一度作ってみようと思っている。
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by pac3jp | 2006-12-06 12:49 | クルージング  

セルフベイラー

 セルフベイラーは昔乗っていたディンギーのコックピットの底についていた。通常の状態では閉めていて、コックピットに水が入ってくるようスピードや海面になってくると船底に排水口を出し、船底に流れる水流の圧力差で自動的にコクピットの排水をするごく簡単な装置だった。閉じたときも完全な水密構造ではないので、微風のレース中ではセルフベーラーからの水漏れを気にする選手もいた。

c0041039_1112991.jpg 春先、5回目の小笠原クルージングを予定しているクルージングヨットにセルフベイラーを取り付けてセーリング中に船内に溜まるビルジを電力の消費なしで排出させようと計画しているオーナーがいた。
 外洋の嵐の大波がデッキに打ち込むとどこからとはなくビルジが入ってくる。いつ終わるとも知れないエンジンも回せない大時化の海でバッテリーや人力のビルジポンプでの排水には限度がある。自然の力には自然のエネルギーを使って対処しようと考えられたのだろうか。

 ヨットの船底や外板には浸水の可能性がある開口部は必要最小限しか付けないと考えているオーナーと全く反対の考え方だが、船体両舷の喫水線より少し上、少しヒールすれば水没するくらいの位置に排水口を開け、そこにカウルのようなカバーを付けた。勿論排水口には逆止弁が付いていてその開口部から浸水はしないようになっているし、もし入ってきても艇内に逆流する事はないように配管されているらしい。

 出航前にこの仕掛けを見た人は皆、その結果を聞きたがっていた。ボクもその一人だった。

 今年の4月はずっとお天気が安定しなかった。数日おきに天気が変り、彼も母島到着が予定の6日間よりも時化で2日近く余計に掛かったらしい。絶好のテスト条件だったねと聞いてみると、「大成功や」の声は聞こえず、どうも初期の目論見は外れたようで、原因はセルフベーラー効果が逆止弁を開放するだけのパワーがなかったらしい。

 このオーナーは新しい装備品を発想すると自分で工作し、ヨットに取り付け、外洋の小笠原航路で耐久テストをするのだ。そのようにしてエアコン、オルタネーター、リグ、マストまでテストし、そして改修、改造されてヨットは小笠原スペシャル艇になってきたのだが、まだまだその進化は止まらない。

 最近の彼は日除けをかけたコックピットで静かに文庫本を読んでいる。でも彼の胸の中は新しい発想が・・・いや、あのセルフベーラーシステムの解決策をあれこれと練っているはずだ。  きっとね。
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by pac3jp | 2006-09-04 11:20 | ヨットの艤装と艤装品  

コンパニオンハッチの差し板

 ご近所で今、自艇で使っているオリジナルの差し板が古くなってきたので作り替えたいとおっしゃるオーナーがいらした。だが、もう大分たつのに未だに古いままだ。お聞きすると、ホームセンターで板材が売ってないからとおっしゃる。まぁ仮にもチークのつき板は銘木合板である。ホームセンターでは値段が高過ぎて多分売れないんでしょうね。

 ハーバーにおいては、コンパニオンウェイはヨットの玄関でもあり、差し板は玄関ドアである。不法に侵入しようとする者からスライディングハッチと差し板でがっちり固め、ヨット内の乗員と財産を守らなければならない。
 航海中は大波が次々とコクピットを襲う時、その海水の塊からからキャビンの乗員を守る。また穏かな海ではキャビンの換気とデッキへの出入りを容易なものにしなくてはならないなど大事な役目を果たすドアである。

c0041039_9514911.jpg 泥棒対策には頑丈な厚手の板材で造ったものがいい。ステンレスのストラップも防犯には有効だ(左画像の上)。

 昔、キャビンの入り口が瀟洒な鎧戸のドア(左画像の下)になったヨットに泥棒が入った時、泥棒は破り易いガラリを壊して中側の錠を外した。盗られたものも残念だがそのオーナーは扉の修理費に泣いていた。


 最近のプロダクションヨットはコストの削減でか、手の込んだ木工製品より厚手のアクリル製が多くなった。スモークが入っていても夜間は外から見えてしまいプライバシーに問題もある。 また大抵は一枚ものなので、半分だけ締めたい時に都合が悪い。もしこのタイプのヨットで外洋を航海する予定があれば、丈夫な板で作った3分割の留め金付きの差し板を用意したほうが良いね。

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 上の画像は近く5回目の小笠原クルージングを予定している34fクルージングヨットの差し板である。多分に外洋指向でお洒落な感じは一つもないが質実剛健なつくりである。厚さは2枚合わせで25mmくらい、材質は普通の耐水合板だろう。ニスとペイントで塗り分けされしっかり塗装されている。キャビン側には外洋航海には必須の抜け落ち防止のショックコードでがついている。

 ものの本によれば荒天用の予備の差し板には、もしもの時にキャビンに浸水した海水を排水する緊急用ポンプのホースを引き出すトラップのついた穴を開けておくと良いと書いてあった。だが、このフネはもっと進んでいる。もしもの時の浸水対策は浸水警報から始まる排水システムがちゃんと構築されたていると聞いている。

 だが、内海や沿岸をボチボチと航海するヨットはやっぱり見た目も綺麗な方が気持ちが良い。割合小さい物なので自作も可能だが工作が苦手な人でもニス塗り位は出来るだろう。
 しっかりと塗ってピアノフィニッシュに仕上げて見よう。コックピットが一段と映えること請け合いだよ!
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by pac3jp | 2006-03-27 10:01 | ヨットの艤装と艤装品  

オルタネーターの増設を考える(2)

 バッテリーバンクが大きくて標準サイズのオルタネーターでは充分に充電できない場合はより大型のオルタネーターを付けなければならない。出力は同じく、エンジン前部のクランクシャフト直結のプーリーからVベルトで取り出す。

 ちなみに、オルタネーター出力とバッテリー容量の相関は経験則ではあるが、1:2~3が最適だとボクは聞いている。例えば、60Aのオルタネーターは60A×2=120Aのバッテリーの充電に適していて、120A×2=240Aのバッテリーバンクにはオルタネーターの出力が不足であると考える。

 この夏、新艇の回航中にエンジンのクランクシャフトが折れるトラブルを起したヨットが近所に泊まって修理を待っていた。 詳しい内容は聞かなかったが、後付けのオルターネーターのバランスが悪くてブラケットが壊れた事はよくあったが、クランクシャフトまで達する故障が発生したのは初めて聞いた。

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 画像のエンジンはヤンマー2GMである。左右に2台のオルタネーターが付いている。右の白いオルタネーターが高出力のオルタネーターでバルマーの110A これで210A×2本のバッテリーを充電している。ブラケットはオリジナルの物を使っているが、貫通ボルトはオリジナルサイズは破断したのでワンサイズ上の物に取り替えた。勿論、Vベルトは太目のものになっている。

 また、このエンジン上には白いダクトが見えるが、これからブロアでベルトの埃とオルターネーターの熱を排出する。エンジン上の黒いホースは外洋の時化の中を走ると燃料系統にエアー(泡)が入ってしまうがそれを抜く回路だと聞いている。
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 上の画像右はエンジン起動用バッテリー専用のオルタネーターでこれは軽四の中古パーツである。ベルトが車用であるので判る。これには自作のブラケットで固定されている。このアイデアはプーリーとブラケットを加工できる人には安く手に入る車用のオルタネーターで経済的に電源システムを作ることが出来る。

 充電をコントロールするレギュレーターは外付けのタイプを使っている。各オルタネーターの起動から充電のタイミングを調整してエンジンが過負荷にならないように調整している。

 このヨットはかなりの数の電気製品を積んでいるが、航海中に常時、稼動しているのは電子海図のパソコンと家庭用の冷凍冷蔵庫だ。冷凍室にはステーキ肉の塊がいつも一杯入っているそうで、オーナー曰く、肉が一番調理が簡単でおいしいとおっしゃる。そらぁそうだ! フライパンに塩と胡椒があればいつでも美味しくできそうで、ご飯を炊くより簡単で片付けも早い。

 ボクの最近10年間のクルージングでビーフステーキが出たのがたった1回だけある。1998年、山口県の平群島でだった。7年も経ったがよく覚えている。

 僕等のクルージング中の食生活はホント貧しいね・・・。
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by pac3jp | 2005-11-25 09:21 | ヨットの艤装と艤装品