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クラシックヨット「BABA35」

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 このところMバースに中型ヨットが増えてきたように思う。一昨日の日曜日、P3桟橋に行くとロバート・ペリー設計、台湾のターシンが建造したダブルエンダーでカッターリグの「BABA35」が新しく入っていた。そのフネはバウスプリットを持つどっしりとしたクラシックヨットでハルは最近クルージングヨットの間で流行っている濃い緑に塗ってある。デッキの木部もニスできちんと仕上がっていて、剥げたところもなく全体にきれいに手入れされているヨットである。

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 外洋仕様ヨットの定番装備であるブームレストが装備されている。ブームは木造の白色ペイント仕上げでブロック類も木製だ。ドジャーとビミニはクルージングヨットの必需品なのでこれもちゃんと付いている。
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 左画像はマスト基部であるが、金物の取り付け方で木造のスルーデッキマストだと思われる。デッキには大き目のドラドBOXつきのカウルベントがマストの前後左右に4個配置されている。ブームバンクは付いてない。右の画像はクラシックヨットの伝統的なルーバードア、しっかりとニスが塗ってある。こう見ていると、ハルはFRPのようだが、どうもこのデッキは木造みたいだなあ、こまめなメンテを怠ったらアチコチから雨漏りする恐れもあるかも。

c0041039_15304713.jpg ダブルエンダーのコクピットはトランサムが開放されてないのでなんとなく囲まれているようで安心感はありますね。それにこのスターンは何んにも装着してないのですっきりしていますね、でもロングクルージングに出ようと思うと多くの皆さんがスターンに載せているあの大荷物をさて、どこに仕舞うかが大問題ですなぁ。

 眺めていてこのヨットの船齢はどの位だろう考えてみると、デッキ?やマストが木造であることからかなり古いと思われるが、外観は大変きれいだ。最近に大規模レストアされたのかも知れなし、よくわからない。

こんな外洋仕様のクルージングヨットをしっかりとメンテし、週末のみにゆったりと乗りこなしている優雅さや余裕がいいなぁと、感想を漏らすと、それがアーバンヨットライフだよと、お仲間はいう・・・。

 もし、ボクがこんなフネを持てたとしても○△不足で優雅のかけらもないメンテのスパイラルにハマりそうな気がするなあ。やっぱりクラシックヨットは「見てるだけ!」が一番ですかね。
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by pac3jp | 2009-09-01 15:35 | ヨットの艤装と艤装品  

ヨットの船首像?

c0041039_15223060.jpg 昨日、日曜日の朝は前夜の激しい雷雨の影響だろうか、どんよりとしたお天気のせいか桟橋にも人影が疎らだった。

 そんな桟橋を歩いていると、バウの両色灯の上に小さな裸の人形が乗っかっているのを発見した。
 個人の趣味は自由だが、はてなんだろうと思って眺めていると、ふと、これはこのヨットのフィギアヘッドではないのか、と思い当たった。

 大昔から船には航海の安全を願って舳(へさき)に蛇の頭など信仰の対象や魔力をもつものの姿をかたどった船首像を取り付けてきた。時代がくだり、そのテーマは富や威信のシンボルへと変わり、女神像から、男神、騎士、鷲など幅広く使われた。
 
c0041039_15225783.jpg いまや、船首像を取り付けている船は練習帆船だけになってしまったようだが、ヨットの世界ではバウスプリットをもつヨットが可愛いが本式の船首像を飾っているのをたまに見ることもある。

 お正月には自宅の玄関に、そしてマイボートの船首にも注連飾りをつけるフネはよくある。これも日本的な魔除けの縁起物だろう。でもこの縁起物はごく短い有効期限しかついていないので船首にとりつけて航海に出るわけにはいかないのだ。

 因みにフネの神棚に納められる金毘羅さんの「航海安全のお札は有効期限などはありません」と神社ではおっしゃっていましたよ。

c0041039_15241339.jpg バウの両色灯は当然ヨットの先端についているので、「気分は船首像」の人形でも立派にその役目を果たしそうだ。画像左は別のヨットのバウの両色灯カバーだが魔除けの効果も多少はありそうだ。


c0041039_15253610.jpg 一方お仲間のヨットの船尾に飾ったドナルドダックはどう見てもマスコットだね。
何のために付けているのかさっぱり分からないし、オーナーの趣味の世界など理解できないのが普通かな。
 でも、じっと見ているとなんとなくオーナーの日ごろのイメージと重なる部分も発見できる・・・。
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by pac3jp | 2008-08-25 15:30 | ウオッチング  

ヨットのフィギアヘッド(船首像)

 帆船では長いバウスプリットの下には色んなデザインの船首像が飾られているが、国内でもバウスプリットを持ったヨットは割合あるが、フィギアヘッド(船首像)までもっているのはごく少ないだろう。

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 ↑画像は大分前にこのハーバーで見かけた時に撮ったものだ。ヨットはよく手入れされたギャツビー、船籍は「KOBE」と表示してあったので大阪湾岸のいずれかの港に係留されていたのだろう。

 クリッパーバウでも長いバウスプリットを持っているわけでもないヨットだが、ちゃんと小さいながらも船首像は付いている。このヨットのオーナーさんは「今度のヨットにはきっと付けるぞ!」とずっと前から心に決めていたに違いない。そんな想いが伝わってくるようなフィギアヘッドだった。

 ギャツビーについてはボートショウで少し見た位でよく知らないが基本のデザイン以外は割合自由にアレンジできるフネみたいだ。前にボクのご近所にも「手入れ不足」のギャツビー39が係留されていたが、それには「太く短いバウスプリット」は付いていなかった。

c0041039_1032525.jpg 今、ハーバーにもう一隻いるギャツビー45はバウスプリットに遊び心(船首像)も付いてなく、フォアスティにボブスティ、アンカーローラーと本来の機能が盛り込まれた普通のバウスプリットになっていた。

 でも、近くに係留されている2隻のギャツビーを見比べると船齢の差もあるだろうがメンテナンスの有無の差は歴然だった。チークデッキ、ルーバードア、ハンドレール、ブルワークとチーク材で造られ形は同じでも、一方はニスは剥げ、デッキは汚れで黒くなり目地も切れて真鍮ものは緑青が出ている。いいフネなのに見ているだけで少し悲しい。

 この機帆船?タイプのヨットはクルージングの乗り物として使うより、船首像を飾ったり、長く暖めていた自分の夢を叶える空間として存在感があるのでしょうね。また、ボートのグランドバンクスなどと何か共通する雰囲気があって、ボクの仲間のグラ・バンオーナーも中古艇が出た時は欲しそうな(ニスを塗ってみたかった?)口振だったなぁ。
 お掃除とニス塗りが好きな綺麗好きのオーナーさんにはぴったりのヨットだろう。
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by pac3jp | 2008-02-01 10:37 | ウオッチング  

船首像(フィギュアヘッド)

 神戸港は幕末の開港から今年で140年になったそうで、その開港140周年記念行事の最後のイベントとして「KOBE帆船フェスタ2007」が日本丸と海王丸の2隻で「セールドリル」や船内の一般公開などが「勤労感謝の日」の3連休に行われた。

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 晴天の土曜日、最近は珍しいという2隻並んだ帆船を見物に行こうという仲間のヨットに便乗して神戸港へ出かけた。

 2隻の帆船はいつもの新港一突に係留していた。再開発予定で上屋が撤去された埠頭は広々としているが車と人、それにヘリの遊覧飛行までやっていて大変賑わっている。

 岸壁に沿って流しながら見学するが2500トンの帆船をヨットから見ると本当に大きい。両船は姉妹船なのでよく似ているのは当たり前だが、違うところも見つかった。まず帆船のシンボル、船首像(フィギュアヘッド)がどうも違うようだと気がついた。陸からつぶさに観察するのとは違って動くヨットの上から老眼で観察するので細かいところはよく分らないのだが・・・。

Webを検索してみると、
先代の日本丸、海王丸には船首像が無かったが、1985年に日本丸II世が就航した際に、「日本丸と海王丸に船首像を贈る運動」が企画され、全国からの募金により製作された。日本丸II世には「藍青(らんじょう)」という、しとやかに合掌している女性像が、海王丸には、まだ少女のあどけなさを残した顔立ちの横笛を吹く女性の「紺青(こんじょう)」が配された。これらの船首像は優しさのうちに凛々しさを秘めた日本女性の姿が表現されており、東京芸術大学の西大由教授によって制作されたものである。・・・とあった。

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 デジカメの画像をよく見ると確かに別々の女性像だし、手のしぐさも違う。ボクの好みは日本丸だな、とか思いながら写真のトリミングをしてみた。

 海王丸の船首像のほうがきれいな金色なのは製作時期は同じなので、先年富山での海難事故の際、この像も負傷して、その後のお化粧直しできれいになったのでしょうか。

 小さなヨットから港に停泊している帆船の長いバウスプリットが付く高いバウに取り付けられた船首像を見上げてているとあそこまで波に浸かるとは思えないが、外洋の大波にとっては2500トンの帆船は小さなものだ。多分、海が時化たら船首像はいつも波に洗われているのだろう。

c0041039_1641221.jpg 堅固に取り付けていても波のエネルギーで引きちぎられることもあるそうで、大阪市の「あこがれ」が世界1周航海の際どこかで落としたとか、航海記に書いてあったように思う・・・。右の画像は「あこがれ」の船首像。モデルは「ヤマトタケル」できっと勇ましい戦士の像なんでしょうね。でも女性像のほうがやさしくてボクはスキだなぁ。

 護衛艦の入港前の真鍮磨きは有名だが、日本丸も海王丸も港に入港する前には真鍮磨きと自慢のフィギュアヘッドのお手入れはしっかりするのだろう。潮をかぶっって白くなった船首像はすこし見っともないからね。
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by pac3jp | 2007-11-26 16:48 | 帆船  

バウスプリットのあるヨット

 8月にここ新西宮ヨットハーバーで開かれた「ジャパンカップ2007」には最新のレーシングヨットが参加してそのスピードとセーリングテクニックを競っていた。ボクはどんどん進化するかのように見えるレーシングヨットを見るのもよいが、昔ながらのスタイルを持つクラシックなヨットを見る方がもっと好きだし、一度は乗ってみたいとも思っている。

c0041039_9403377.jpg つい最近、港内を日頃見かけぬヨットが機走していた。暫くしてビジターバースに寄るとバウスプリットを持った小柄なダブルエンダーが停まっていた。ここでゲストと待ち合わせらしく艇内には誰もいなかった。

 ヨットは全長は27~28fのダブルエンダーでハルはFRPみたいだが、デッキはフラッシュデッキ構造で木造である。バウに太いバウスプリットがある。これはクルージングスピン専用らしくファーラーの付いたフォアステイはバウスプリットの根っこの金物にセットされている。

c0041039_9405528.jpg アルミマストの後ろのデッキに採光と換気用の大きなルーバードアが据え付けてありクラシックヨットの雰囲気を出している。

 コクピットは小さなものでクルー2人でも狭いくらい。それにダブルエンダーらしく船尾には長いアウトラダーに短いティラーがついている。


c0041039_9411868.jpg 桟橋からこんなヨットも一度乗ってみたいなぁと、眺めていると何時もの癖が出てきた。「フラッシュデッキはデッキのワークエリアは広いが、デッキ下の天井は低いだろうな。」「キャビン内の作業は腰が痛くなるし、コンパニオンウエイにドジャーがないので雨や荒天のセーリングは大変だな。」なんて、他人のフネなのにあれこれと自分にとっての不具合が思い浮かぶ。

 でも、好天の週末に港近くをセーリングしたり、シングルハンドで1~2泊の近場クルージングにはもってこいだな。デッキにアイスBOXが載っているので船内に冷蔵庫は無いようだ。スターンにオーパイがつているがこれも要らない。航海計器も見当たらないし、艤装品の故障に悩まされことも少ないシンプル イズ ベストのヨットにするにはぴったりのヨットのように思う。

 クラシックなヨットは概して船体重量が重く微風や軽風では走らない。そのためにバウスプリットを突き出し、大き目のセールを展開して人並みの速度を得るのだ。それなのにマリーナによってはそれも船体長に含めて請求されるのはチョット不合理だ。

 だが、このバウスプリットはパーマネントのフォアステイが付いてなく伸縮自由のようなのでハーバーの料金計算にも好都合だなぁ・・・。
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by pac3jp | 2007-09-14 09:48 | ヨットの艤装と艤装品  

重排水量のヨット

 前回ヨットの「排水量/長さ比」について我艇に当てはめて計算してみたが、ヨットの係数はもう一つある。それはセール面積と帆走性能を関係づける数値に「帆面積/排水量比」がある。この数値はさきの「排水量/長さ比」と並んでヨットの仕様としてカタログ等によく表示してある。

 「RSAT/DSPL^2/3」の方は帆面積を排水容積の2/3乗で割ったものだ。 排水容積の2/3乗を使うのは、船体に働く水の抵抗がこの容積の2/3乗にほぼ比例するからで、この比が大きいほど、前進抵抗の割に帆にかかる推力が大きく、したがって高い速力が期待できる。
この比が14は少な目の帆、16は普通、18でやや大きい帆と言われている。(スピン・ナ・ヤーンより引用)

 ボクのヨットは「排水量/長さ比」はカタログ数値で321 満載時は435となりかなり重い。同じく「帆面積/排水量比」はカタログ値で18.20でやや大きめ、満載時は14.64でやや少なめのセールエリアになる。

c0041039_165511.jpg 昨日、ダナ24のオーナーと後進の操船についてお喋りしていたが、このヨットもフルキールで重排水量タイプのフネだ。ちなみに同じくカタログ数値から計算すると「排水量/長さ比」 362、もし、1トンの積載があるとしたら462となる。そして「帆面積/排水量比」はカタログでは14.4、燃料+水+乗員=500kgを加えると12.98になるので全体に小さめのセールエリアといえるのだろう。

 重排水量のヨットが微風でも充分なスピードを稼ぐには大きめのセールエリアが必要で、そのためには長いバウスプリットを突き出し、大きなジブを揚げることでセールエリアを稼いでいるのだ。dana24も1mほどのバウスプリットがついている。有名なファルマス・カッター29などはデッキ長は29fだが全長は40f近くある。ご近所のフジ32タイプも長いバウスプリットを持っている。

 でもこのバウスプリットは都会のヨットハーバーではちょっと辛い思いをしている。ハーバーの経営者は何故バウスプリットが付いているのかその意味が全く分ってないのだ。ここ新西宮ヨットハーバーでも係留料の計算は付属物も含めた全長で料金を計算する。知り合いのオーナーも船体長さは40fで12m級なのにバウスプリットがあるので年間40万円高い15m級の係留料を取られるのが嫌で、デッキ長で計算してくれるマリーナに替わっていった。
 dana24のオーナーも9m、30fの料金を払っているとおっしゃった。ハーバーの係留料は累進料金なのでヨットが大きいほど、バウスプリットが長いほどその差が大きくなる。

c0041039_1626694.jpg この料金システムはクラシックなヨットを持ちたいオーナーを差別しているものだし、デザイナーが設計したオリジナルのデザインからバウとスターンをカットし係留料金を意識して改造された変なフネを見かけることもある。(これはチョット違う?)

 確かに全てのヨットハーバー・マリーナが同じ料金システムではないので自分の好みの処に行けばいいのだが、そうも言えない事情もあるのでなお辛いのだろう。前にお世話になっていたところはヨットビルダーのクラス名かデッキ長だったか忘れたがヤマハ30ではバウスプリットが付いていても30f料金。牛窓YHではビジター料金は船検長さで支払った。バウスプリット分を取られた話はいままで聞いてない・・・。

 野本先生が中高年の一人乗りにお勧めの「全長約9メートル、満載排水量長さ比300、帆面積排水量比16、マストトップリグのカッターでかなり長いボウスプリットをもつことになるかと思う」と述べられているが、まず、ボクの周りではハーバーの係留料にその普及のネックがあるね。

 拝啓 ハーバー管理者殿、丈夫で頑丈なヨットは重くなるのです。高いマストの代わりにバウスプリットをつけて帆走しているのです。その分まで料金を取らないで下さいな。
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by pac3jp | 2007-01-29 16:27 | クルージング  

貿易風を突っ走れ!

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 久しぶりに元町の海文堂に行ってみた。かってはこの付近に勤務先があったので元町通りはよく歩いた。最近は大型書店ばかりが目立っているが、僕は昔からこの書店で海や船の本を買っている。海事関係のコーナーがあって本を選び易いからだ。昔、本棚に沢山あった船員向けの専門書は少なくなってしまった。日本の船会社の持ち船にも日本語が読める船員が居なくなってしまったからだろうね。

 表題の本を買った。サブタイトルに「シルバー世代のおっかなびっくり冒険野郎」とあった。ヨット雑誌のKAZIに投稿された記事を本に纏められたので、KAJI誌で読まれた方も多いだろう。(羽山泰夫著 ネコ・パブリッシング発行 定価1,600円)

 「ヨットで太平洋を渡るのはもはや冒険ではない」と誰かが言っていたが、個人が自分のためにする航海としては充分冒険の分野に入るだろう。

 今まで多くのヨットマンが凡そ7000マイルの太平洋を単独航海しているのだが、その航海を完成させようとするエネルギーの源がどこにあるかを知りたいと思って本を買っている。

 彼のヨット歴を見ると長いブランクがあり、自分のヨットを所有したことはなかった。会社を定年退職してから再度始められた様だ。その時期、人生の目標がこの大洋の横断だったようで、長く乗りたい為にアメリカでフネを買って来た訳ではなく充分に気力と体力と時間がある内に長年の夢を実現しようと思われたのだろう。

 限られた資金で太平洋の横断に適したヨットを建造し、長期間の航海に耐える艤装を施し、短時間の内にもろもろの準備に忙殺される。大変だろうと思う。それも外国で一人でやっている!

 航海の準備はいくらやってもキリがないようだと良く書いてある。そうこうする内に出発の期日が来てしまい準備不足のまま出航し、トラブルで悔やんでいる話がよくある。この春、東回り無寄港世界一周の航海をした大ベテランの堀江謙一さんはヨットが進水してから半年以上?も準備に充てていられるようだった。桟橋に繋がれたマーメードを見つけて、未だ行ってなかったの?とボクが思ったくらいだから・・・。

 航海記を読む時、動機の次に関心があるのはその航海にどの様な艤装をして、その艤装品がどのように効果を発揮したか、あるいは無駄だったかを知りたいし、興味がある。そして、その時どんな装備が一番欲しかったか等だ。

 自分がヨットを発注するときはそのヨットでどのように楽しむかをまず決めて、最大の努力(資金の)で自分が理想と思うものを艤装に盛り込む。もし、僕がこの航海をするのだったら、がっしりとした頑丈なドジャーと強力なオートパイロットを2台は何を置いても装備す。 デッキに出て見張りをするとき、同じ合羽を着ていてもしぶきを受けての濡れ具合は相当違う。又、大洋の横断のような航海でも風が弱かったり、ウインドベーンの不得意の風は必ずある。そんなときにはオーパイは大いに役立つ。しかし、電動なのでバッテリーから電気をを食う。従って充電の為エンジンを回さなくてはならない。多少燃料は余計に消費するが、正確にコースが引けたら日程も気分も楽でお釣りが来そうだ。

 カッターリグも良い選択だが、ジブの昇降に激しく揺れるフォアデッキまで行かなくてはならないので大変だったでしょうね。ジブファーラーは殆どのクルージングヨットには装備されているし、そして長距離航海にも充分耐える性能のものも多い。

 この航海でもウインドベーンに舵を引かせているが、中々上手く働かないとの記述がよく出てくる。この装備をうまく使ってる人は愛称をつけて呼んだりしているが、悩みの種になったフネも多かったようだ。最近は長距離航海もヨットの電源事情がよくなってきてオーパイで走らせているヨットも多くなっていると聞く。

 アメリカから無事日本に帰り、念願の日本一周の港巡りもされて艇は既に「ダナ24」ファンの次のオーナーの元で乗られているそうだ。バウスプリットの付いたクラシックな感じのヨットだ。高くなければ一度は乗ってみたい船だな。
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 つい最近、ボクと同型艇で鹿児島からシングルで太平洋を渡り、アメリカに行きその後、2年間くらいクルージングして帰ってこられた方とお話をする機会があった。色んなお話の後、クルージング全般としてどんな印象でしたかとお聞きすると、クルージング中は大変なこともあったが、今考えると、「すっごく楽しい時間だった!」とおっしゃった。

 やっぱり、人が書いた航海記を100冊読むより、自分でやって見るのが一番だろうなと思った。 ・・・が、しかし・・・。 
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by pac3jp | 2005-09-02 11:30 |  

バウスプリットを持つスモールボート


c0041039_8494316.jpgスモールボートと謂えどもフル装備で有名なのがパッシフイックシークラフトのフリッカだ。
もちろん、価格も高いが、作りもしっかりしているみたいで、頑丈なバウスプリットの中にCQRがしっかり収まっている。

このサイズのヨットに装備を充分載せようと思うと、かなりの排水量が必要になります。
その重い船を動かすセイルパワーの為にバウスプリットをつけてセイルのエリアを稼ぐ、ハーバーの係留料金は多少高くなるが、ヨットの格好が一段と良くなる。

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30年くらい前に明石ヨットが製造していた「バイキング22」というヨットが有った。
FRP製だがクラシックなクリンカー張り風のスタイルだった。
このフネは友人がオリジナルタイプを所有していたので、かなり昔、IORに影響された軽くて早いヨットが全盛の頃に乗せてもらったことがあり、小回りがきくフネだなあとは感じましたけど・・・。
当時、機走力も含めサイズUPされたケッチ仕様のバイキング30も有りましたが、時代が少し早かったのか、余り売れなかったようです。

最近、きれいにレストアされたバイキングを見かけることがありましたが、私も年をとったのかこんなフネも良いなあ、と思い始めています。
大型の木造ヨットのレストアは大変ですが、スモールボートの場合は作業の量も部品の単価も大型に比べて格段に早く、そして安く済みそうですし。

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コンパックもクラッシクな外観をもったスモールボートだ。オリジナルは一般的だがクルージング用にドレスアップすれば中々いい雰囲気を持つボートの様になるようだ。

外洋志向のベテランヨットマンに言わせば、古い船のレストアは「どつぼやで」とおっしゃる。
「安く改造できても、乗っているうちに次々と故障個所が出て来て大変な物入り事になるよ」と。
そして「あんなフネに幾らお金をかけても新艇にはならないよ」それだけあれば程度のよい新艇が買える。「新艇に思いどうりの艤装をすればいいのに」 と言ってらしたけど・・・。

つい最近、例のコンパックのオーナーに「フネを見かけないけど、どうしたの?」と聞くと、あれで時化た明石海峡を渡るのは怖いとおっしゃっていましたが、乗り換えたヨットが「ヤマハ23」・・・このフネは大丈夫?

フネの好みは百人百様、ほっといて頂戴!!
どっちみちヨットを買った日から「どつぼ」に嵌っていますから・・・
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by pac3jp | 2005-06-24 09:01 | ウオッチング  

バウスプリット考

バウとは船の船首部分のことを言う。英語では幹の意味だ。
船首部分も色んな部分がある。ステム。船首で水を切る部分のこと。英語では枝。スプリット。同じく英語では小枝。

昔から木造船は木の持つ性質をうまく使って作られてきた。ステムの曲がった部分は根から幹に立ちあがる曲がった部分を使ったそうだ。昔からある古い造船所にはそんな木材がよく転がっていたっけ。

長いバウスプリットと船首像フィギアヘッドを持つ快速帆船クリッパーが一世を風靡した時代があった。 そして ヨットでもクラシックな雰囲気を持つボートにその伝統が残っている。
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実利面もある。その長いバウスプリットによって大きな軽風用のセールを展開できる。
カッターリグに作りやすいので外洋の航海には好適なリグになる。
以前近くのヨット泊地でブリストル・チャンネル・カッターが浮いていたので見に行ってきたがもうなかった。

シルバーエイジの一人乗りに最適と野本先生が推薦のファルマス・カッターも同タイプのフネのようです。
木造、フルキールの重排水量のヨットを長いバウスプリットを生かして、帆走係数14くらいになっている。 こんなフネでも風力が4もあれば結構走るそうです。

しかしながら世知辛い現代では、その長くかっこいいバウスプリットがオーナーの悩みの種でもあるらしい。
マリーナの保管料金がバウスプリット等を含む全長で計算されるからだ。
我々のハーバーの場合、2mのバウスプリットがついていると、年間で30万円位は余分に払わなくてはならない。これは大変だ!
何とかしたいと思うと、船体の呼称サイズで計算してくれるマリーナに変わるか、あるいは泣く泣く自慢のバウスプリットを切るかだが、これは出来ない!
そうゆう風に見ればバブルの頃は長大なバウスプリットをつけた優美な大型ヨットも係留していたが、今はごく少なくなってしまった。

つい最近、長崎のハウステンボスマリーナに少しのあいだお世話になったが、ここにいる外国艇は格安の係留料で優遇されているので長いバウスプリットを持つクルージングヨットも多数、帆を休めていた。
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by pac3jp | 2005-06-09 09:01 | ヨットの艤装と艤装品