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新しいオセアニス34のドジャー

 いつものポンツーンに珍しい黄色のドジャーをつけたベネトーの新艇らしいクルージングヨットが泊っていた。
 この頃はアメリカやヨーロッパから輸入されるレーサー以外のヨットは殆どがドジャーとビミニはビルダーオプションで装着してくる。それを見ているとヨットビルダーそれぞれの特色が出ていて面白い。

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 コクピットを覆う黄色のドジャーとビミニを近くで観察すると、一番良いのは両方を展開するとしっかりコクピットをカバーするサイズになるようにデザインされていることだ。普通の34フィートクラスの場合はドジャーとビミニが離れていて、その間にもう一枚の日除けを追加しているヨットもよくいるが脱着が少々面倒である。
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 ドジャーの防水性能とか窓の材質などはデイセーラークラス?で普通だが、コンパニオンウェイ上のドジャーフレームに専用の取っ手が付いているのが良い。これがあるとドジャーが手垢で汚れない。できたらドジャーの左右の裾に各一本、デッキからコクッピトに出入りする時に握る取っ手兼用のハンドレールがあればなおいいなあ。

 普通のヨットではビミニトップの天井からバックステイが貫通して雨が漏ったりするが、このヨットは二本あるバックステイはトランサムの左右に分け、コクピットからトランサムの出入りに邪魔になるステイ類をなくしている。港では出船で係留するヨーロピアンスタイルに徹しているようだ。でも、セーリング時に必要な風見を見る天窓もないけど、クルージングボート(チャーターボート)には不要だなんてビルダーでは考えているのでしょうかね。


c0041039_1773273.jpg 一見しただけだが、ヨットの外観の特徴はオーバーラップしないジブなので引っ込み角度を小さく取る必要がないためか、シュラウドはデッキ幅一杯で取ってある。そして、マストは特別に長いスプレッダーで支えられている。マストの強度を上げるには最適だがあの細くて長いスプレッダーで本当に大丈夫かなと心配してしまう長さですね。

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by pac3jp | 2009-08-24 17:10 | ヨットの艤装と艤装品  

見晴らしが良いハードドジャー

 ステンレスパイプの加工とキャンバスの縫製が難しいのか、自作のソフトドジャーを装着しているヨットは少ない。多分、外注してもそう高くはないのかもしれないなぁ。一方、ハードドジャーはヨット業者に「おまかせ外注」すると、とても高くつきそうな気がする装備である。でもアイデア次第で自分の腕と努力でなんとかなりそうな気がする装備でもある。

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 ↑画像はセンターコックピットの「ムーディ36」である。そのオリジナルのソフトドジャーを取り外してハードドジャーを付けてしまったオーナーさんがいらした。
透明な全面アクリル窓は新艇からのオリジナル部分で、その上部の白いプラスチックプレートに黒枠の窓をつけた部分とその屋根がハードドジャーとして製作されてコクピットに接続されている。コクピットの屋根はドジャーから後のヘルムスマンにいたる部分まで日除けとソーラーパネル用のハードトップが被さっている。パイプ構造が少し弱いのかアチコチにラッシングベルトで補強してある。

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 ↑画像 このハードドジャーは従来のソフトドジャーのキャンバスを取り外し、代わりにプラスチックのプレートをそのパイプフレームに張り、ハードドジャーにしたものである。前面パネルは窓を三つ切り抜き、もう一枚全面に透明アクリルパネルを外から重ね、窓部分には防水のために黒いガスケットが入れてある。外側のパイプは窓パネルと屋根パネルの接続を置け持っているのかも知れない。側面にある3個の丸窓はオーナーさんの趣味でしょうか、中々いいですね。

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 ↑画像 ドジャーの内側を見ると、かってソフトドジャーを支えていたパイプフレームがプラスチックのハードドジャーをサドルで固定している。ハードドジャーのアウトエンドはチーク材できれいにトリムされている。
 追加したハードドジャーと船体の接続に不安?があるのか、デッキからラッシングベルトが掛けてあった。

 ハードドジャーは外洋志向のヨットによく装備されていて、機能第一で見通しの良さや、快適に過ごせる通風など考慮してない設計になっていることも多い。このフネの視界は大変良い、しかし、暑い海でのクルージングはきっと辛いでしょうね。
 でも、強度のある開閉窓の工作は難しいし、真夏の暑さはほんの一時だ。辛抱しようか! と、ボクだったら思うけど・・・。
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by pac3jp | 2009-08-19 17:29 | ヨットの艤装と艤装品  

ヨット用、新型の日除け

c0041039_1126114.jpg いよいよ夏が近づいてきました。梅雨の晴れ間にやってくる強力な夏日、沖を走っているときは海風もあり、そう気になりませんが、ハーバーに入るとその真夏並みの酷暑が身体にこたえます。セーリングから帰りバースで寛ぐとき、コックピットを覆う風通しのいい大型の日除けテントの下で冷えたビールあればもう極楽である。キャビンのエアコンを入れる手もあるが、やっぱり、自然の風が抜けるデッキが一番だ。

 ウエストマリンのカタログを見ているとブロック屋のRonstanから面白いコクピットの日除けテントが売り出されている。
 「Air Arch Inflatable Tents」という名で空気を入れてアーチ型に膨らます日除けテントだ。セールボート25f~45fの大きさに適合する4種類の商品が出ている。

 国内で比較的多いサイズ、30f~35fのヨット用でアーチの大きさは 幅:3.1m、高さ:1.1m、長さ:3.5m、重さ:5kg 価格は540ドルと表示されている。現物を見てないので高いか安いかボクには何とも判断出来ないですが、懐に余裕がある方は一度試してみてはいかがですか。

 自作の日除けを使っているヨットマンは多いが、自作といっても一番簡単な方法はホームセンターで買ってきたシルバーシートに雑索をつけてブーム上に被せ左右のライフラインに繋げば一応の日除けは出来る。予算も2,000円くらいで出来上がるが、これに居住性の向上を図るためにバテンを入れたりすると個人の美的センスが加わり個性的?にはなるが手間と費用が当然増加する。

 シルバーシートは不細工だと思う人はお好きなカラーのサンブレラを用い、セールメーカーに作ってもらうことになる。これは綺麗に出来るが費用も嵩み「Ronstan」のテントよりずっと高くなることもあるでしょうね。

 ボクはシルバーシート派だった、ブームに被せると天井が低くなるので、少し高めにマストからバックステイまで、不要になったハイテクロープ(ダイニーマやスペクトラ)を張り、しっかりとテンションをかけて、そこにシートを被せていた。間違って三つ撚りのクレモナなどを使うと風が吹いたり雨が降ってきたらロープが伸びてひどい事になりますよ。

 シルバーシートの展開は周りに打ってある鳩目からライフラインなどに留めるのだが、これには雑索よりショックコードの方がお薦めです。日除けが風に煽られるとロープだとそのショックは全部鳩目に掛かり、すぐに破れてしまう。ショックコードだと鳩目にもやさしく、シート全体にもテンションが満遍なく掛かる、従って寿命も長くなるということです。

 日除けの出入り口側を高くすると乗降が楽になります。ボクの場合はサイドステイからスターンのポールなどにもう一本のロープを張りシートをこのロープにも被せることで端が高くなってくる。

 クルージングヨットにハイテクロープが余っている訳はないが、最近のレーサーはみんな使っているので古くなったJ24のハリヤードやスピンシートなどは太さも長さもハイテク雑索?としてはねらい目ですが・・・。
 譲ってくれる知り合いもいない場合は新品のハイテクロープをリギンの応急補修キットとして購入して、それを時々使うという発想が現実的な方法かな。
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by pac3jp | 2009-06-22 10:55 | ヨットの艤装と艤装品  

ハードトップ型ドジャー

 ヨットのドジャーは大きく分けて二種類がある。一般的な金属フレームとキャンバスで作るソフトドジャーとFRPで成型し、ポリカーボネートや強化ガラスの窓をつけたハードドジャーだ。そんなドジャーもクルージングスタイルによって好みが分かれるようで、ハードドジャーはロングクルージング志向のヨットに多く装備されているように思う。

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 今月の初めに北海道から新しく転入してきたというヨットには両者の折衷タイプのドジャーが装備してあった。ハードトップ型ドジャーである。このタイプはモーターボートのフライブリッジにハードトップとエンクロージャーの組み合わせでよく装備されている。
 ヨットでは珍しいが、寒い日にエンクロージャーの中にいらした奥様を拝見して中々具合がよさそうに見えた。

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 近くで観察するとFRPのハードトップはコンパニオンウェイとコクピットの前部を覆う長さと幅があり、充分立てる高さもある。天井裏にはハンドレールが、ハードトップの上にはソーラーパネルが2枚と両側と後部に外部ハンドレールが取り付けてある。
 その天板を太目のステンレスパイプ4本で支えている。透明フィルムの取り付けは上部はハードトップの裏に取り付けられたグルーブを通して取り付ける。下部の取付けはソフトドジャーの取り付け同様にデッキにツイストスタッドが並んでいる。

 ハーバーに長らく泊っているときは画像のように取り外しておけば透明フィルムの劣化も防げる。中々いい考えである。

 夏場の航海では風通しもよく、勿論見通しも非常によい。でも、雨や時化の海では本来のエンクロージャーがやっぱり有難いですね。製作費はソフトドジャーより高りそうだが、ハードトップは長持ちするし、透明フィルムだけの劣化交換ならば比較的安く出来るかもしれないですね。
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by pac3jp | 2009-04-11 19:05 | ヨットの艤装と艤装品  

国産・新艇ヨットのドジャー

 先週末の三日間、春のフローティングヨットショーが新西宮ヨットハーバーで開かれた。ボクは日曜日に少しだけ見学に行ってきた。当日のお天気は良かったが、冷たいブローが吹き、ディーラーの営業マン達は寒そうな風だった。

 陸上のマリングッズのブースは狭い広場にテントが並んでいるので割合お客さんは入っているようにみえるが、ビジターバースに係留された展示ヨットにはチラホラという感じでお客さんが集まっている。

c0041039_1732164.jpg 小豆島の岡崎造船が2隻のヨットを展示している。「OKAZAKI 30C」と「OKAZAKI 335クラシック」だ。33f(左画像)は楕円のポートライトと大きなメタルカウルベントの換気口を採用していて、岡崎造船の社長さんがおっしゃるには「アーリーアメリカン」とか「ネオクラシック」とかいうイメージのヨットらしい。

 気がついたのはドジャーのデザインが進化して、格好もよく、今までよりかなり見通しがよい作りになっていることだった。前面からフィルムの一枚窓になり明るく広々としている。無理に難を言えば側面の海面反射からの日除け部分が少ないので夏場はドジャーの中でも日焼けは間違いない?。

c0041039_17331080.jpg どこが作ったのかと見るとドジャーの裾に「フッド」のラベルが付いている。輸入品かと思っていたが岡崎造船指定のセールメーカーだった。もう一隻、30fのドジャーのキャンバスはグレーで少しデザインは違うように見えるが基本的には同じ作りのようである。でもメーカーのラベルが「SAILTEC」となっている。
 何故だろうと聞いてみると、これはセールメーカーの都合でブランド名を変えているだけで同じくフッドで製作しているという。 なぁ~んだ!

 クルージングを始めるならドジャーは今や必須の装備であることに誰も疑いはない。でも国産の中古艇を購入したらドジャーが付いてないこともあり、その時は新しくドジャーを作ってもらうことになる。輸入艇でも程度の悪くなったドジャーの場合は新しいデザインで作り変えたいと思うこともあるだろう。その時は地元のセールメーカーやキャンバス専門の業者に頼んで作ってもらうのだが、フレーム、フィルム、大きさ、水仕舞いなどしっかりと説明して納得のゆく作りにしてもらうこと肝心です。

 でも、一回、長めのクルージングをすると具合が悪いところはちゃんと出てくるもんですけどね。
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by pac3jp | 2009-03-30 17:36 | ヨットの艤装と艤装品  

ドジャーの窓

c0041039_13151323.jpg クルージングヨットにとって必須の艤装はドジャーだろう。雨や風、波しぶきからもコックピットの乗員を守る大切な装備だ。最近のヨットはビルダーの標準装備だったり、オプションでの設定があり、殆どの新艇は新しいドジャーがついて引き渡されているようである。

 ↑プロダクションヨットを購入するお客さんはそのヨットに色んな夢をお持ちでクルージング志向の人ばかりではない。そのためビルダーはドジャーを畳んだり簡単に脱着が可能なデザインのドジャーを用意している。当然、窓は折りたたみ可能な透明塩ビシートなどが使われる。
 でも、これが新しいときは問題ないが少し古くなると折り皺ができたり、紫外線で劣化し曇ってくる。これが悩みの種になる。

c0041039_13153574.jpg ←昨日、お仲間のヨットに寄ると、「ドジャーの窓を取り替えたよ」とお聞きしたの見せてもらう。正面から見ると開閉できるクリアなポりカーボネートの窓になっている。少し薄めのポリカシートで作ってもらったので、夏など筒状に巻き上げることも出来るという。左右の三角窓もポリカーボネートだが、まだ保護シートが張ってある。
 仲間の他のヨットも前方の窓は曇らないポリカーボネートにしているが、サイドはカーブがついているので塩ビのままのフネも多い。彼のは薄めの材質を使うことで三方の視界がクリアになったが耐久性はどうなんでしょうね。

 ついでに費用は幾らかかりました? と、お聞きすると○万円と返事があり、予算よりだいぶ安く収まったようだ。(価格はマル秘になっているのでここでは書けませんので悪しからず)

c0041039_1316160.jpg ←ハーバーウォークの一番目に付く桟橋に泊めているヨットがいる。最近デッキ上の紫外線に晒される装備をすっかり更新していた。当然ドジャーも以前のエメラルドグリーンからブルーのキャンバスにかわり、前方だけだったポリカ-ボネート窓も今回は3ヶ所の窓とも薄手のポりカーボネートになっているようだ。

 新品のハリヤードを束ねているオーナーさんに「ドジャーもビミニもシートなどみ~んな取換えたんですか?」とお聞きすると「だいぶ痛んできた!」とおっしゃる。確かに、乗らなくても紫外線は満遍なく付近のヨットにも降り注ぎデッキ艤装品の劣化は進んでいる。それを今が交換時期と感じるのは各オーナーの安全、いや懐具合から発する感覚だが、ボクなど修理不能と宣言されるまでが寿命と思っているもんね。

 でもね、エンジンやリグのパーツは早め早めの交換が痛い目に遭わない秘訣ですよ。

【関連記事】:クルージングヨットのドジャーについて(2)
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by pac3jp | 2009-02-09 13:23 | ヨットの艤装と艤装品  

新しいドジャーと取り替える

 12月23日、天皇誕生日の祭日だが冷たい西風が吹くハーバーは人気もなくガランとしている。ビジターバースにはイルミネーションのコードを巻きつけたヨットが10隻ほど並んでいるが、寒々とした雰囲気だ。

 今日は長年の懸案だったドジャーの取替えをする。

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 進水以来使ってきたドジャーのキャンバスもジッパーもUVで大分弱ってきた。それに透明のビニール窓が曇ってしまい前も見にくく、何やら鬱陶しい気分のドジャーを新品に取り替えたいと思っていた。

 スウェーデンにあるこのフネのビルダーには建造する全艇種のパーツショップがありWebで直接購入できる。ボクのタイプはもう新型に変わっているが、現時点ではパーツは全部そろっている。

 11月27日にWebから発注すると12月3日に発送したと連絡があり、12月9日に国際郵便で届いた。

 価格はWebショップで4,379sekとなっているがEU域外に送るときはVATを差し引いて以下の価格になっている。

Sprayhood-canvas    3502,80
Freight Postpaket     443,00
Total         3946sek

 日本の我が家に届くと、その場で関税の5%と国内消費税をあわせて、一金、2,400円也を郵便配達のおばさんが徴収していった。

 カード決済時のスウェーデンクローネのレートがどうなるか分からないが凡そ5万円で新品ドジャーを購入した。高かった新品ドジャーを早速広げてみると、コクピットからの見通しもよくなり、気分はさすがに良い。

 その昔、もう乗り換えようと思っていた車にアルミホイールつきの新品タイヤが大当たり、おっ、満更でもないな・・・と気分が変わりあと1年も乗り続けたことがあったなぁ。それ以来、久しぶりに味わう気分のように思う・・・。
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by pac3jp | 2008-12-24 13:32 | ヨットの艤装と艤装品  

ドジャーの防水強化

 クルージングヨットにとって今や必需品になった感があるドジャーだがビルダーがオプションで取り付けてくれる純正品からセールメーカーやドジャーなどキャンバス製品を専門に製作する業者まで様々なタイプのドジャーを作り提供されている。
 ドジャーがあることを前提にデザインされたデッキにビルダー純正品のドジャーが想定している条件といえども「波穏やかな季節に沿岸を数日のクルージングを快適に過ごせる程度」と規定しているのだろうか。

 風が吹き上がり、波が高くなると打ち込む海水がデッキを流れ、ドジャーとデッキの隙間から遠慮なくコクピットに流れ込んでくる。普通はここがコクピットで唯一のドライな空間なので何やらと物を置いているがやむなく移動。ドジャーの隙間にタオルを押し込み、水を止めようとするが効果なし。と、このような経験をお持ちのヨットマンは多いと思う。普通のドジャーは荒天など全く想定もしてないのだ。

 ボクのお仲間に小笠原・母島に毎年シングルハンドでクルージングしているヨットマンがいる。彼のヨットはその厳しい外洋航海の戦訓を取り入れ毎年改良され、翌年その効果が試され正式採用になる。そして、ヨットは小笠原スペシャル仕様艇としてに磨きがかかってゆく。

 今年4月、7回目の航海は並みクラスの時化ではあったが、稀に発生する大波に襲われ横転してしまった。その時、艇内では頭上からベルトを引きちぎった電子レンジが、そして色んなものが棚から飛んできたとおっしゃる。ヨットが起き上がると、寝ていたバースは棚の物品や食器の破片でもう一杯。仕方がないのでタックを変えて反対バースで一寝入れする。
 荒天の夜が明けてデッキを見ると横転のため、落水防止に張ってあるネットの水圧で2本もスタンションが曲がっている。そして、ドジャーの裾から大量の海水が打ち込み、まず裾のスナップ部分が3ヶ所破れ、ドジャー前面のボルトロープがグルーブから外れてしまったのだ。荒天の海でドジャーを失うとつらい。その後、なんとか応急的にリカバリーして航海を続けたとおっしゃる。

 今年の小笠原スペシャル艇の改造テーマのまず一つはドジャーの防水強化と決まり、工事が始まったので、度々見学させてもらった。

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画像1.出港まえのドジャー左舷側。これでも前方から海水の打ち込みには充分耐えていた。キャンバスはシリコンを含浸させ防水を強化してあるが埃は付きやすい。
画像2.ドジャー左舷裾の下から波が打ち込み取り付けスナップ部分が破損して前面のグルーブが壊れる原因になった。
画像3.ドジャーとデッキの隙間を埋める木製ベース。
画像4.コントロールラインが通る最小の穴を開けたアクリル板を長めに張りつけ同時にドジャーのボルトロープを通すタフラグを取り付けてゆく。

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画像5.アクリル板とデッキの隙間を埋め防水する。ドジャーをセットし確認する。
画像6.ドジャーの裾沿いにウオーターブレーク用のチーク材を両舷共ビスで貼り付けてゆく。
画像7.ドジャー前面、アクリル板とタフラグ、それにデッキのカーブに合わせてを幅広のシートで張りつける。後からロープ用の穴を開けロープを通す。完成画像(前面)
画像8.ドジャーの裾沿いに貼り付けたチーク材の上からドジャーの下から海水が入らないようにアクリルのカバーをつける。同時にハンドレールが貫通する部分にも水止めの処置をする。完成画像(側面)

 ドジャーの防水補強が出来ましたねと、お話しをしているとコクピットに真新しいチークのバラ打ちシートが出来ていた。濡れたコクピットはお尻が濡れて気持ちが悪い、これがあれば快適だとおっしゃる。殆どオーパイなのになぜ?と思ったが、どうもインショア専門のお仲間の工事見本に作ったみたい。・・・仕事が早い!!

 来年の8回目の航海まであと半年、まだ色々と興味ある改造ネタが出てきそうなのでこれからもよろしくお願いいたしますよ。
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by pac3jp | 2008-11-14 09:44 | シーマンシップ  

フルドジャーを装備したクルージングヨット

c0041039_13383153.jpg 最近このハーバーに外国のクルージング艇はよく寄港してくるようになったが、日本のロングクルージング艇が寄港してくることは少ない。日本一周クルージングなどの航路から外れているのか、あるいは停泊料金が高いので敬遠されてているのかもしれない。

 連休後半の土曜日、フル装備のクルージングヨットがビジターバースに入ってきた。 38fのカッターだ。バウデッキに足舟を積み、マストにレーダーと、プロファールのブームファーラーが付き、フルドジャーを装備している。一目でよく整備されたロングクルージング指向のヨットだと分る。

 コクピットにいらした女性に声を掛けると「日本一周もしましたよ!」とおっしゃる。でも、お忙しいそうだったので又、明日にでもと思っていたら翌朝早く出港されてバースはもう空だった。あぁ残念!
 のんびりと長居している外人ヨットマン達とは違っていたのだ・・・。

c0041039_1339458.jpg ボクはクルージングヨットのフルドジャーに興味があるので少し観察させてもらった。
 フルドジャーは寒い時や雨天、あるいは時化の時など大変ありがたい装備だ。だが、マストトップの風見が見えない、咄嗟の場合にデッキにすぐ出れないなど問題もあるが、これは運用でカバーできるはず。ロングクルージングでは快適さの確保が一番だ。

 このドジャーの前面はハードドジャーになっている。その上からコックピットを覆うビミニトップにつながりヘルムスマン後方の窓までがキャンバスのソフトドジャーになっている。そして左右の出入り口がある。今の季節は後方の窓は巻上げてあり、後方視界はオープンで良好だ。

c0041039_1341090.jpg コクピット後部はムアリングやアンカーワーク、ディンギー乗降のために露天甲板が残っている。以前にトランサムまでフルドジャーのヨットに乗った時、狭い場所のアンカーワークで手こずったのでこれは良いなと思う。

 それにドジャーの上にパイプ架台があり大きなソーラーパネルが2枚セットされている。ソーラーパネルはブームの日陰にならないよう左右に離されているようだが、ソーラーパネルは一部に陰が入ると効率がグンと落ちると聞いているので時間によってはブームを振ることも必要かも。

 ハーバー会社の社長さんによると、ここを多くのフネと人々が集う「賑わうヨットハーバー」にしたいとおっしゃる。確かに近年、外国ヨットは増えてきたが国内をクルージングする普通のヨットマン達に新西宮ヨットハーバーにきて貰うためには、ビジター料金を安くするなど魅力的なサービスを提供して「賑わうヨットハーバー」に参加してもらう仕掛けも必要ですね。
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by pac3jp | 2008-05-07 13:47 | ヨットの艤装と艤装品  

ロングクルージングヨットのドジャー

 デイセーリングだけならばそう必要は感じないが、数日間のクルージングに出るとそのありがたさがはっきりと判るのが大きめのドジャーだ。特にお天気の悪いときは最高にありがたい。今やクルージングヨットの必需品といっても言い過ぎではないだろう。今回は外洋を長期間クルージングしてきた外国のヨットからそのドジャーを見てみよう。

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 ↑左はオーストラリアからやってきたやや幅の狭いFRPヨット。ソフトドジャーは標準的なサイズである。
 ↑右は同じくオーストラリアのスチールヨット。ソフトドジャーに日除けが追加されている。家族4人でクルージングしていた。

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 ↑左はタヒチから来たフランス艇。ベネトウのプロダクションヨットだ。ソフトドジャーだが透明な窓はなくスプレーフードに徹している。
 ↑右はオーストラリアのスチールヨット。ソフトドジャーだが厚めの透明な窓と自作ぽいキャンバスの仕舞いが面白い。

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 上はオーストラリア人が乗っているが元はドイツ製スチールヨット。北欧のヨットに良くあるドジャーで、丈夫なフレームに入ったガラス窓があり、その上部からキャンバスでコクピット全体を覆うフルドジャーになっている。右はコクピット内。冬でも快適だ。夏は知らない・・・。

c0041039_9294553.jpg 左はドイツ人が乗っているフランス製の48fプロダクションヨット。センターコクピットの前半は分厚いアクリルの窓を持つハードドジャーで囲まれていてトップとサイドはキャンバスでカバーし、フルドジャーになっている。


 話は変るが、ボクのお仲間が最近乗り替えた元クラブレーサー「X382」にポリカーボネートを使った大き目のドジャーを作ると言っている。雨や風、冬の寒さも防げた先代ヨット以上の快適なドジャーが出来上がり、冬のクルージングに乗せてもらうのを楽しみにしているのだが、さて、どうなるか・・・。
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by pac3jp | 2007-07-06 09:38 | ヨットの艤装と艤装品