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スターンのソーラーアーチ

 春から長期のクルージングにでるヨットは今頃はきっとヨットのソーラーなど最後に残った整備に忙しい時期かもしれないなあ。

c0041039_16524573.jpg 先日いつものマリーナに寄るとヤマハ30Cのスターンにソーラーパネルを搭載するアーチのようなヤグラを取り付けているオーナーさんがいた。お聞きすると自設計のフレームで、やっぱりソーラーを載せるとおっしゃっている。ざっと勘定して75W×2の150Wくらいは搭載できそうに思う。これだけあれば冷蔵庫からキンキンに冷えたビールがいつでも飲めるハズ。

 フレームを眺めていると、左右両サイドにステップのような足がかりが溶接されている。瀬戸内など潮汐が大きい港では岸壁からヨットに乗り移るのに便利なハシゴなんだと納得。

 数年前、鹿児島・枕崎港で横抱きさせてもらった旅の漁船は船尾両サイドにインチ半もある立派なステンのハシゴが装備してあった。夕方買い物から戻り、高い岸壁からも楽々と降りれたとき、次はこれを付けたいと思っていたがヨットは一般的に船尾が絞られているので漁船のようには行かなく、あとそのままになっていたが、スターン幅が広いこのヨットなら目的は達せそうである。
 ただ、このようなパイプ構造に詳しい人がブレース(斜材)が必要といってたが確かにそのとおりである。

c0041039_16534867.jpg その翌週だったか同じ場所に大きなソーラーパネルを載せた29fのヨットが整備に入っていた。ソーラーモジュールがヨット用にしては少し大きいなあと思っていたら、これは今、流行っている住宅用のパネルを転用したもので24Vの出力がでるパネルらしい。
 家庭用ならばパワーコンデショナーでDC250V~280Vを→ AC単相200Vに変換して電力会社の系統連系方式に繋がれるので出力電圧が高くても問題ないが、小型ヨットでは12Vのバッテリに接続するのでちょっと面倒である。DC-DCコンバータで24V→13.8Vにしても良いが多少ロスが出るし、もっと良い方法が多分あるのだろう。

 でも、部品の購入方法としては良い方法なのかも知れない。住宅だと標準タイプの3kWでは24枚~30枚くらいのソーラーパネルを設置するので1枚くらいはおまけで入手できる?かもしれないなあ。

 交渉力の全くないボクでは無理だが、お仲間にはそれが出来そうな人は幾人かは居そうだ。
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by pac3jp | 2010-04-09 16:56 | ヨットの艤装と艤装品  

近未来のコンテナ船《NYKスーパーエコシップ2030》

 船舶が排出する二酸化炭素(CO2)は年間10.5億トン(07年)で、世界の総排出量の3.3%を占めている。これは日本一国の8割以上に相当する量である。日本郵船(NYK)は08年度には1674万トンも排出し、製鉄やセメント会社並みの排出量になっているという。海運各社はIMOが検討しているCO2排出量規制の導入の動きも見ながら地球環境に優しい大型エコシップの開発を目指して次々と手を打っているようだ。
(↓画像はNYK HPより)
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 日本郵船は「近未来の省エネ技術を結集させた」コンテナ船としてCO2の排出を69%削減した 《NYKスーパーエコシップ2030》のモデルを公開した。上の画像。

 従来の船舶はディーゼルエンジンが主の原動機だったが、NYKが考える次代の船舶はLNGを燃料に使う、取り外し可能なコンテナタイプの燃料電池を採用し、電動モーターで推進。広いコンテナデッキを覆う太陽光パネルと、貿易風として大昔から船の運航に使われていた風をエネルギーに換える8枚のウインドサーフィンタイプの可倒式セールが印象的だ。

 幅広の船体デザインは船体重量を軽くし、海水の摩擦抵抗低減による推進エネルギーの削減を図た船型になっている。海水と船体の摩擦抵抗の軽減に泡を使うなど潜水艦のマスカー装置のようだが、専用の機器ではなく可動式のバウスラスタのペラをを航海中は遊転させて空気を送り込むという。

c0041039_13451369.jpg 画像1は朝、ソーラーパネルは巻き取られデッキはセールだけが見える。日の出と共にソーラーパネルがデッキ上に展開される。

 画像2はセールは風向にあわせて角度を付け、最も推進効率のいい角度にセットされる。しかし、ソーラーパネルが影にならない配慮も必要だが、シップモデルの画像(上)には船体中央にジブのような大きなセールが展開されている。

c0041039_13482846.jpg 画像3は船体側面のソーラーパネルは船の進行方向によっては日陰になるので3分割された部分が角度を調整して太陽光を最大に受けるようになる。

 画像4は機能一点張りのハイテクエコシップも船員の憩いの場が必要だと船尾区画に樹木を植えるという。神戸港に出入りする艀の船尾デッキで鉢植えを育てていたのは見たことはあるが、7万トンのコンテナ船だとちょっとした小公園でもできそうだ。

20年後の丸シップにどこの国の人が乗っているのか分らないがそんな船員さんがうらやましい!

 2030年といえばあと20年だ、遠い未来ではなくボクでも精進潔斎の日々を過ごせば見届けることはできる時間距離のように思うが・・・。
「もう遅いで~!」とは陰の声。


【参考Web】:《NYKスーパーエコシップ2030》 
【関連記事】:省エネ帆装船の今昔(3)
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by pac3jp | 2009-11-27 14:00 | 貨物船  

どこかで見たヨット?

 ここのフローティングボートショーに出展されているヨットは「新品ヨット」よりもディーラーが最近販売した「新型のヨット」を展示しているほうが多い。
 バブルの頃、東京・晴海の大きな会場で国際の名に値する国内外のピカピカの新艇がズラッと並んでいるのを神戸から見に行った時代もあった。その時代から考えると今のボートショーはまるで中古艇の展示会のように思うなあ。長い不況でボートショーはもうこんなもんだと洗脳されてしまったようだ。

 今回はヨットショー会場桟橋の端っこながら「本物」の中古艇が8隻だけ纏まって並んでいる。ヨットショーへくるお客さんは「新艇はただ見るだけ」に来て、「中古艇は探しにくる」人の方が多いはずだ、とボクは思っている・・・。
 顔見知りのディーラー社長がボクに自社で売り出している中古艇をよく見てブログの記事で宣伝してくれなどいっている・・・。

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 並んだ中の一隻で、その29フィートのアイランドパケット(IP)をどこで見たのだろう、船名に見覚えはあるが思い出せない。
 スターンにウインドベーンやレーダー・ソーラーとクルージング装備はついているが、フェンダーはみすぼらしいのが疎らに吊ってあるし、なにかがらんとした雰囲気のフネだ。社長にお聞きすると沖縄から持ってきたとおっしゃる。

 沖縄と言えば各地のクルージング艇が集まるのは宜野湾マリーナだろう。そう思って考えていると、この夏、確か同じ桟橋の数隻隣に和歌山のIP「ジェニファー」さんがいて、対面に少し大きいIPが泊まっていたなあ、そうだ、6月末頃にそのバースに入ってきたようだが、ボク等は座間味レースに出て7月1日には出港したのでオーナー氏とは会ってないなあ、と思っていたら写真が出てきた。

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 デッキにライフラフトは見あたらないが大きなドジャーとライフラインにコクピットを囲み込むようスプレーフードをつけ、コクピット後部のレーダーアーチにはレーダーとソーラーパネル、それに小さい船外機を装備した国内ロングクルージング中という雰囲気のヨットだった。

 やっぱり同じフネだった。ドジャーとスプレーフードを取り外していたので受けた印象が大きく変わったのだ。沖縄で見たときは南太平洋から帰ったばかりでまだ現役だったのかも知れない。しかし、「for sale」となるとヨットの印象は大きく変わりますね。
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by pac3jp | 2009-10-28 14:12 | ウオッチング  

ハードトップ型ドジャー

 ヨットのドジャーは大きく分けて二種類がある。一般的な金属フレームとキャンバスで作るソフトドジャーとFRPで成型し、ポリカーボネートや強化ガラスの窓をつけたハードドジャーだ。そんなドジャーもクルージングスタイルによって好みが分かれるようで、ハードドジャーはロングクルージング志向のヨットに多く装備されているように思う。

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 今月の初めに北海道から新しく転入してきたというヨットには両者の折衷タイプのドジャーが装備してあった。ハードトップ型ドジャーである。このタイプはモーターボートのフライブリッジにハードトップとエンクロージャーの組み合わせでよく装備されている。
 ヨットでは珍しいが、寒い日にエンクロージャーの中にいらした奥様を拝見して中々具合がよさそうに見えた。

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 近くで観察するとFRPのハードトップはコンパニオンウェイとコクピットの前部を覆う長さと幅があり、充分立てる高さもある。天井裏にはハンドレールが、ハードトップの上にはソーラーパネルが2枚と両側と後部に外部ハンドレールが取り付けてある。
 その天板を太目のステンレスパイプ4本で支えている。透明フィルムの取り付けは上部はハードトップの裏に取り付けられたグルーブを通して取り付ける。下部の取付けはソフトドジャーの取り付け同様にデッキにツイストスタッドが並んでいる。

 ハーバーに長らく泊っているときは画像のように取り外しておけば透明フィルムの劣化も防げる。中々いい考えである。

 夏場の航海では風通しもよく、勿論見通しも非常によい。でも、雨や時化の海では本来のエンクロージャーがやっぱり有難いですね。製作費はソフトドジャーより高りそうだが、ハードトップは長持ちするし、透明フィルムだけの劣化交換ならば比較的安く出来るかもしれないですね。
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by pac3jp | 2009-04-11 19:05 | ヨットの艤装と艤装品  

フランス艇「ALIBaba」号を訪問するが・・・

c0041039_13345696.jpg ビジターバースに海外からのロングクルージング風のヨットが1隻係留しているのが見えた。
 友人と表敬訪問をしようと昨日そのフネを訪れた。近くで見るとフランスの3色旗が翻っている。ヨットは海外からのクルージングヨットとしては小振りな34フィート位だろうか。でも、フランス艇らしくハルにはサカナのイラストがサイケデリックに描いてあり、そのハルはアルミのようだ。船体デザインは昔日本でも流行ったタンブルフォームがついた船型だ。

 デッキの外観はトランサムにウインドベーンは付いているが使ってはないようだ。スターンにソーラーパネルを載せたアーチがあり、そこからコクピットを覆う大きな日除けカバーがしてある。自転車が2台桟橋に止まっているのでオーナーは在艇のようなので声を掛けてみると、気さくそうなキャプテンが顔をだした。

c0041039_13353143.jpg 例のごとく、これまでの航海をお聞きすると、フランスの大西洋岸を5年前に出港して、地中海、スエズ運河、紅海、インド洋で長く滞在し、南太平洋から北上、日本に来たという。
 これからはアリューシャンからアラスカのアンカレッジへ、カナダ沿岸を南下し南北アメリカ大陸を含む環太平洋クルージングを続けて母国フランスに帰り、クルージング資金を稼ぎ、また次のクルージングに向かうという。

 それに、彼は「今は仕事中で忙しいのでのんびりお喋りしてる時間がない。申し訳ない」とおっしゃる。何の仕事だろうと思うが、アラスカに向けてあれこれ出港の準備が忙しいのだろう。奥方が旦那を指図しているらしい声が奥から聞こえてきた。(フランス語なのでワカラナイ)

 あとで考えると、どうも以前にあのサイケなイラストを見た記憶がある。調べてみると07/08/26に新西宮ヨットハーバーに来ていたことが分った。昨年8月以来、9ヶ月間は日本各地や隣国の韓国などを巡ってきたのだろう。

 この世界に詳しいヨットディーラー氏の話によると世界遺産をヨットで巡る旅をしているフネも結構あるらしい。観光地としてはユネスコが認めた一級品ばかりなのでどこの国の世界遺産でも、まず当たり外れはないだろう。ここにくる外国艇は京都と姫路城は必ず観光しているそうなのでやっぱり「世界文化遺産」は大きな魅力ですよね。
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by pac3jp | 2008-05-26 13:40 | ウオッチング  

フルドジャーを装備したクルージングヨット

c0041039_13383153.jpg 最近このハーバーに外国のクルージング艇はよく寄港してくるようになったが、日本のロングクルージング艇が寄港してくることは少ない。日本一周クルージングなどの航路から外れているのか、あるいは停泊料金が高いので敬遠されてているのかもしれない。

 連休後半の土曜日、フル装備のクルージングヨットがビジターバースに入ってきた。 38fのカッターだ。バウデッキに足舟を積み、マストにレーダーと、プロファールのブームファーラーが付き、フルドジャーを装備している。一目でよく整備されたロングクルージング指向のヨットだと分る。

 コクピットにいらした女性に声を掛けると「日本一周もしましたよ!」とおっしゃる。でも、お忙しいそうだったので又、明日にでもと思っていたら翌朝早く出港されてバースはもう空だった。あぁ残念!
 のんびりと長居している外人ヨットマン達とは違っていたのだ・・・。

c0041039_1339458.jpg ボクはクルージングヨットのフルドジャーに興味があるので少し観察させてもらった。
 フルドジャーは寒い時や雨天、あるいは時化の時など大変ありがたい装備だ。だが、マストトップの風見が見えない、咄嗟の場合にデッキにすぐ出れないなど問題もあるが、これは運用でカバーできるはず。ロングクルージングでは快適さの確保が一番だ。

 このドジャーの前面はハードドジャーになっている。その上からコックピットを覆うビミニトップにつながりヘルムスマン後方の窓までがキャンバスのソフトドジャーになっている。そして左右の出入り口がある。今の季節は後方の窓は巻上げてあり、後方視界はオープンで良好だ。

c0041039_1341090.jpg コクピット後部はムアリングやアンカーワーク、ディンギー乗降のために露天甲板が残っている。以前にトランサムまでフルドジャーのヨットに乗った時、狭い場所のアンカーワークで手こずったのでこれは良いなと思う。

 それにドジャーの上にパイプ架台があり大きなソーラーパネルが2枚セットされている。ソーラーパネルはブームの日陰にならないよう左右に離されているようだが、ソーラーパネルは一部に陰が入ると効率がグンと落ちると聞いているので時間によってはブームを振ることも必要かも。

 ハーバー会社の社長さんによると、ここを多くのフネと人々が集う「賑わうヨットハーバー」にしたいとおっしゃる。確かに近年、外国ヨットは増えてきたが国内をクルージングする普通のヨットマン達に新西宮ヨットハーバーにきて貰うためには、ビジター料金を安くするなど魅力的なサービスを提供して「賑わうヨットハーバー」に参加してもらう仕掛けも必要ですね。
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by pac3jp | 2008-05-07 13:47 | ヨットの艤装と艤装品  

韓国人のヨット

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 昨年末から3週間ほどハーバーの作業ヤードに少し古いタイプのホルベルグラッシー352が上架されていた。右舷のスプレッダーに日の丸があがっていて、スターンにはドイツ国旗が翻っている。船尾のアーチにソーラーパネルがあり、風力発電機がクルクルと回っている。典型的なロングクルージング中のヨットである。でも、船底は長く上架されていたようにきれいだし、ドイツ人らしいオーナーの姿も見かけない。

 ヨット業者が新しいレーダーを追加したり、バウスラスターの新設工事などをしている。このHR352はセミロングキールなのでスラスタの必要性は認めるが、ロングクルージング中にこんな工事をしているヨットは珍しいなと思ってみていた。

 先週土曜日、いつものようにハーバーに出勤?すると、そのドイツ艇はもう既に出航してハーバーには居なかった。横で作業していた業者さんに聞くと「今日は下関くらいかな?」と言っていた。外来艇の事情に詳しい知り合いに改めて聞くと、このヨットはドイツに住んでいる韓国人がオーナーで向こうで乗っていたフネだという。そのオーナーが北欧の海から大西洋・太平洋を渡るロングクルージングで故郷に帰る旅に出たが、目的は叶わず、ヨットは何処かの港からデッキ積みで日本に送られてきたそうだ。
 そしてクルージング中に懸案だった工事を完了して、先週、故国へ向かって旅立っていったのだ。もうここから韓国は近い。早ければもう着いているかも知れないね。

c0041039_1152342.jpg ちょっと気になった装備
 右舷スターンのオーナーズシートの裏に付けられたアンカーラインとホイール。巻き取るときに縺れないかと思うが収納場所としては名案。


参考 以前の記事から:大型カタマランヨット「レディ アリア」
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by pac3jp | 2008-01-21 11:15 | ウオッチング  

フランス艇「REREVANUI」を訪問したが・・・

 今年4隻目のロングクルージング艇がビジターバースに入っている。スターンにフランス国旗が翻っている。船籍はPAPEETEと表示があるのでどうもタヒチからやって来たようだ。

 雨の日曜日、挨拶をしておこうという友人と一緒に彼らのヨットを訪問したが残念ながらお留守だった。ハーバー職員に聞くと朝から世界遺産「姫路城」の観光に行ったという。その後、舞鶴からフェリーで北海道に行き来月2日にハーバー帰ってくるとか。クルーはフランス人のカップルで男性の方は上手な英語を話すとか幾らかの情報は仕入れたが留守では仕方がない。

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 外側から観察するとヨットはベネトウの43f位のFRPスループだ。デッキにテンダーが載っている。目立つのはクルージングヨットで今や大人気のソーラーパネルが7枚も付いていた。そして太いトローリングロッドが2本両舷にセットしてあった。このオーナーは釣りが好きで魚もよく食べるのだろう。

 それにドジャーは完全な盲タイプだ。ビニールの窓は強度もないし直ぐに曇ってしまう。窓など無いほうがすっきりすると割り切っているのだろう。ロングクルージングヨットのドジャーは皆さんハードタイプの窓が多いようだ。

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 珍しいのは極地方面のクルージングは流氷対策でステムに分厚いガードをつけるそうだが、ステムの補強とこれもかなり大きいステンレス製のステム保護ガードが見える。上部はアンカーガードを兼用しているのだろう。バウデッキにウィンドラスもアンカーローラーに定番のCQRやブルースアンカーも載っていなくて、なにかすっきりしている。アンカーもウィンドラスも多分デッキ下に収納しているのだろう。

 スターンに回ると普通はスイミングラダーが付いている部分がハッチになっているみたいだ。クルージングヨットはどうしても積荷が多くなるのだ。従ってどんな小さなスペースでも有効に使わなくてはならないが、このハッチの中は何が入っているのだろう。もしかしたら大物を釣ったときに解体するためのステージだろうか?でも航海中なら怖いだろうね。
 オーナーにお会いしたら是非とも聞いてみたいもんだ。

 雨の降るなかもう1隻のビジターボート、ビキニから来ているノードヘブン62にも寄ってみたがここもお留守だった。どうも今日は我々のささやか?な国際親善も空振りに終わってしまったのだ。あぁ残念!!
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by pac3jp | 2007-06-27 09:27 | ウオッチング  

オーストラリア艇「セ・シ・ボン」を訪問する

 昨年からよくオーストラリアのヨットがここを訪れてくる。1月から2隻目だ。仲間の一人が北港ヨットハーバーでカニ鍋を一緒にしたとかでビジターバースの「セ・シ・ボン」に声をかけた。彼らの日本滞在も大分長くなり、冬の間は瀬戸内海をあちこちクルージングしているようで、ここの入るまでに鞆の浦、高松、牛窓、木場と回ってきたとおっしゃている。

c0041039_9304253.jpg フネはドイツ製、船齢20年の42フィートスチールヨットである。北欧産ヨットなのでフルドジャーを装備している。マストに二本の長いジェネカーポールを持っている。エンジンはボルボ60PS、燃料も清水も各600リットル。電気は大き目のオルタネーター2台とソーラーパネル(50W×4)でまかなう。調理はプロパンガス。タンクはスターンに30kgくらいの大きなアルミタンクを積んでいる。

c0041039_9315529.jpg ナビゲーションは勿論「C-MAP」で航海用のPCとインターネット用の2台のパソコンがチャートテーブルにある。C-MAPを表示するパソコンはチャートテーブルの上の方にあってコンパニオンウェイから覗けばすぐ見える位置にある。そのためキーボードはテーブルに外付けキーボードが埋め込まれている。面白いアイデアだ。




c0041039_933325.jpg キャビンからコンパニオンウェイの手すりの横にローマ字で書いた日本語に英語のルビをうったメモが二枚貼り付けてあった。

上には
o hairi kuda sai
o aide kite ure-shi des
chotto matte kuda sai

二枚目は
ja ma.ta
mata ai.ma.sho





 彼らに日本の印象を聞くと日本でのクルージングは楽しいという。治安はいいし勿論、海賊はいない。でもカスタムだけが悩みのタネだと皆さんおっしゃる。外人でも飛行機で入国すれば車でどこへでも行けるのに、ヨットで入国すると隣の港に移動するのもいちいちカスタムに申請し、担当官がヨットまできて検査するという。最近はテロ関連でぐっと厳しくなったらしい。大型の外国船の入国管理の方法をプライベートのクルージングヨットにまで適用しているのだろう。その結果、日本のクルージングヨットが外国に行くと報復なのか、日本と同じように規制されるらしい。マイボートで外国に渡る時代になってきて、世界の海も狭くなってきたのだ。テロリストには有効だが時代遅れの法律だね。

c0041039_9363696.jpg 彼らにこれからの予定を尋ねると、北へ向かってアラスカ→カナダ→北アメリカ→南アメリカ→ホーン岬を回り大西洋へでるとか。クルージング予定は15年間だって!!
故郷に帰ることは目的ではなく、どこで死んでもかまわないとおっしゃる。ボクら日本人と移民の国の住人とは大分考え方も違うなと感じたことであった。
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by pac3jp | 2007-03-14 09:39 | ウオッチング  

ロングクルージングボート

 週末のビジターバースにオーストラリアからやってきた40~43fでスチールのクルージングヨットが泊っていた。船籍はホバートになっている。クルーは男女のカップルだそうだがその日は観光にでも出掛けたのかヨットには不在だった。
 11月にも同じくオーストラリア・シドニーからファミリーヨットが来ていて、小さな二人の子供が楽しそうに桟橋を自転車で走っていた。そのフネはいつも洗濯物が満艦飾で生活感が溢れていた。そのヨットもチャインのついたスチールヨットだった。
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 日本で一時、ヨットの自作が流行っていた頃にバンデスタットの図面で誰かスチールヨットを造っているという舵誌の記事を読んだことがあった。確かにワンオフでつくる木造のヨットは高価な木材と充分な造船木工技術が必要だが、鋼板でつくるスチールヨットは木工技術よりももっと一般的な金属加工技術でこなせるのだ。木材は切り間違えたらパーだが鋼材は溶接も簡単だ。鋼材は叩けば曲がる。もっと叩けば伸びてくる。造船素材として品質規格のそろったものがどこでも安価で入手できる。

 またクルージングボートとしても航海中に起こる漂流物との衝突にも木製やFRP製に較べて大変強い。FRPなら破砕してしまう衝撃にも凹むだけで済む。でも重いこと、サビに弱いことが欠点とした言われるが、重さはフネのサイズが大きくなればそう変らなくなる。サビについてはプレジャーボート以外のほぼ全ての業務用船舶は鋼鉄で造られている。いい塗料もサビ止め工法も確立しているので心配ないのだ。
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 このヨットはロングクルージングのための装備は殆ど付いている。バウデッキにデインギー、帆装はカッターリグでマストにはマストステップがうってある。大きなドジャーの前にはライフラフトが、その隣にキャビンヒーターの煙突が見えている。船尾ポールに風力発電機、隣にレーダー、スターンパルピットにソーラーパネルが左右両舷の2枚、8kgプロパンボンベが2本、トランサムにはウインドベーンがある。

 そんなクルージングヨットを眺めたあと友人のヨットでお喋りをしていると、上昇志向の彼は世界地図を出してきて、「もし、ヨーロッパから日本への航海ではどこを通るの?」と聞かれた。ボクは「多分、距離が近いのは地中海からスエズ運河・紅海を経由しインド洋・太平洋となるんだろうね」という。でも紅海はイスラム過激派が、マラッカ海峡の海賊も怖そうだしと、計画もないのにもう心配している。

 ところで誰と乗るの?と聞くと、彼の奥さんはそんな危険な航海には当然来てくれないので、彼と彼と、と仲間数人の名を挙げた。でもヨットのロングクルージングでうまくやってゆけるのは昔から男女のカップルか、ファミリー単位だと言われている。中高年男性グループだけでなんて一週間でもかなり難しいかも・・・。
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by pac3jp | 2006-12-27 10:13 | ウオッチング