役所広司主演の映画 ローレライを試写会で見た。日本映画初の潜水艦エンターテイメントだそうだ。
最近は邦画ブームだそうだが、残念ながら私は監督も原作者も知らなかった。
本で潜水艦モノは良く読んでいた。つい最近、敵対水域を読み返したが、本棚からは9冊の潜水艦関連の本が出てきた。Uボート系3冊、原潜系5冊、イ号系1冊の計9冊だ。中にはまったく内容を忘れてしまっていたのもあった。
特に映画好きではないが海洋ものやヨットが出る映画は機会があれば見ている。
今までに見た映画は殆どがハリウッド製だが潜水艦映画は「レッドオクト-バーを追え」と「眼下の敵」、「U57」、「クレムゾンタイド」位しか思い出さないが結構見たような気がするし海中の潜水艦内での切迫したシーンの連続が手に汗握る興奮もんだった。
さて、この映画だが、撮影は艦内部分はセットを作って撮ったそうだ。戦闘場面はCGだった。プレステのアニメーションを見ているようだったがこんなもんでしょうか。魚雷の曲打ちがみんな当ってしまうなど、ありえない設定だが一隻で第七艦隊をコテンパンに勝ってしまうからそれでもいいか。、許してやるわ!
ローレライ システムも中々面白い。全方位3Dソナーなんかな。よく判らないが・・・。
見ている時、おかしいなぁと思う個所が幾つかあった。初めはこの潜水艦がUボートに較べて大きすぎると思ったことだ。戦利品だそうだが、Uボートだったらおかしい、ドイツは枢軸国だ。艦内の内装が可燃物の木で作られている。ロシアの軍艦はチークの内装だと聞いたことがあるが、アメリカのフネではないな。・・・どこだろう?
結局帰ってからゆっくりパンフを読んで判った。フランスの輸送用潜水艦だそうだ。日本でもイ8号などは大きくて、排水量:2231 t(水上),3583 t(水中)もあった。戦時中ドイツまで制空権のない海を機密物資の輸送に従事したそうだ。
次は柳葉扮する先任がセクスタントで天測をする場面で、星を観測して終わったら、すぐに北緯・・度何分何秒と座標値で言った時、六分儀はGPSかと言いたかった。
さらに反乱グループが日本本土と無線連絡をとるとき、当時の通信事情は短波と長波が使われると思うが宇宙通信のように簡単に連絡がつくなんてほんとかなと思ったが、こうしなければ話が進まないから仕方がないか。とも思った・・・。
全体に奇想天外風だが、洋画と違って字幕がないのでせりふがよく判るので却って疑問点が出たりするが、テーマ曲も良かったし、まぁ、最後まで何とか楽しめた映画だった。
# by pac3jp | 2005-03-02 09:07 | 映画・演劇