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船舶の解体

 大型船舶を解体している画像↓をWebで見つけた。こんなに見事に切断されながら解体されているのを見るのは初めてだ。(画像をクリックすれば大きくなります)

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 この写真はバングラデシュのチッタゴンにある、世界で二番目に大きな船舶解体現場でJana Asenbrennerovaさんが撮影したものです。作業員の人たちは、この船をほとんど手作業で1パーツずつ解体していくという。

 1980年代、もう大分昔になるが播磨灘に面した相生湾内にある石川島播磨重工(IHI)相生造船所の対岸に粗末?な船舶解体工場があり大小の船舶がクレーンや重機で解体されているのが近くの道路から良く見えていたなぁ・・・と、画像を見ていると突然そんな古い記憶が蘇ってきた。

 日本でもあの時代は世界中からスクラップにするために廃船が回航され、あちこちで解体されていていた。船舶用の無線機やレーダーのパーツ、真空管などの面白そうなジャンクが山積されたジャンク屋がボクの近くの町にもあった。

 しかし、20世紀終わりには日本の船舶解体業の国際競争力はなくなり低賃金を武器にインド、中国、バングラデシュなどにその主体は移り変わっていった。下の画像はインドのアランにある遠浅の長い海岸線に乗り上げて解体されている船舶群の一部(グーグル衛星写真)

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 解体される船舶は最後の航海で、満潮を利用して砂浜に全速力で乗り上げて放置される。解体場となる遠浅の広大な浜辺では、タンカーなどの廃船数百隻が幽霊のように浮かび、大型動物の死体のように、少しずつ解体され分解してゆく非現実的な光景が見られる。
 しかし鉄の船を切り刻み、スクラップを人力で担いで陸地に運ぶ作業は危険なため、ある一つの会社だけで、年間360人以上の割合で多くの死者を出している。安全対策は貧弱で作業員はヘルメットをかぶるものは少なく、ほとんどが素手に素足で作業する。危険ではあるが、「飢餓で死ぬより働いて死んだ方が良い」とし、労働希望者は多数存在する。
 (Wikipedia)

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 ↑画像はバングラデシュのチッタゴンの海浜で船舶解体に従事する人々。薄いシャツに裸足やサンダルなどの軽装で作業をしている。人間の安全対策もとられてないので解体船舶から排出されるオイルやアスベストなど環境を汚染する物質などの排出規制はあってもきっと無視されているでしょうね。でも、他国のお仕事とはいえ、この廃船たちはかって日本の船会社が運用したかも知れないのだ。解体によってこの地球の環境を少なからず悪化させているのは間違いのない事実なので関心をもって見守っていく必要はあります。


【参考Web】1.:船舶解体 Wikipedia 
【参考Web】2.:Beaching Point
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by pac3jp | 2011-03-04 11:37 | 貨物船