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「スハイリ号の孤独な冒険」 Part2

c0041039_15463566.jpg 現在のロングクルージングヨットでも電力の確保には皆さん苦労している。
 1968年、まだヨットの電化が本格的に始まっていないスハイリ号の時代でも無線通信用やポンプ、航海灯などの電源にバッテリーと充電用の発電機は当然装備されていた。普通のヨットは補助エンジン付属の発電機で起動用バッテリーなどを充電していた。
 しかし、スハイリ号はその他にバッテリー充電専用のガソリンエンジンで2台のダイナモを駆動するシステムを持っていた。

 スハイリ号の建造時に、オーナーは航洋ボートに補助エンジンを載せるならには安全性が許す限り強力なものをのせるべきだとの考えから、4気筒38馬力の「BMC キャプテン・ディーゼル」が搭載された。LOA 32フィートのヨットにしてはかなり奮発したエンジンだったのだろう。

 当時、スハイリ号の船齢は3年、勿論エンジンもまだ3年しか使ってないものである。航海記にはホームポートから出発港のファルマスまで回航するのに機走の場面もあり普通に動いていた様子。

●1968年6月14日ファルマス出帆。
●1968年9月22日(100日目)2ヶ月ほど動かしてないのでエンジンがロックしてうごかない。故障発見。
●1968年9月25日(103日目)スターターを外しフライホイールを手で回してみるが1回転に40分もかかる。

その間、ガソリンエンジン発電機でバッテリーの充電を続けるがガソリンの残量が減ってきた。

●1969年1月28日(229日目)エンジンを分解する。ヘッドをめくりピストンを動かそうと手を尽くす。が、遂に諦める。
 後日、メカニックが分解するとシリンダー2本にひびが入っていた。素人が無理やり動かそうとしたときの傷らしく、エンジンは同型新品に換装した。

ロビンさんの教訓:外洋の帆走は快適だがエンジンのためには頻繁に回すことをお勧めする。エンジン各部の潤滑と防錆のために!

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 この航海は南緯40度より南の“吼える40度線”に沿って4ヶ月も航海する。風も強いが南極にも近いので気温が低いのだ。スハイリ号の暖房は灯油のプレッシャー・ランプだった。このヒーターが与えてくれる肉体的な快適さとその赤い灯色が又気持ちが良いという。しかし、衣服を乾かせるパワーは石炭ストーブにしかないのだが。

 現在は高緯度をクルージングするボートはしっかりしたキャビンヒーターを殆どが装備している。しかし、いま、この海域にいる「祈風」の暖房は「ホカロン」だという。確かに安くて嵩張らないし化学反応で発熱するので貯蔵の危険も少ないが、大丈夫かなと心配している。
 今シーズン、ニュージーランドからホーンを目指すヨットで唯一の「ホカロン」党だという「祈風」ガンバレ!!

【関連記事】:「スハイリ号の孤独な冒険」Part1
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by pac3jp | 2010-02-25 16:08 |  

「スハイリ号の孤独な冒険」R・ノックス=ジョンストン著

 バイキングの航海技術を解明する英国BBCテレビの番組で太陽コンパスを使うナビゲーターを務めていたのが、初めてヨットでの単独無寄港世界一周を成し遂げたロビン・ノックス=ジョンストン卿だった。

 彼とスハイリ号の航海は「スハイリ号の孤独な冒険」われ単独無寄港世界一周に成功! と一冊の本に纏められた。そして、我家の本棚にもその一冊が収まっていた。

 久し振りに読み返してみた。

 1968年6月14日英国西南部のファルマスからノンストップ単独世界周航レースのスタートをし、翌年4月22日に同じファルマスに帰着した。
※航走距離:30,123マイル 一日平均航走距離:97.54マイル 平均速度:4.02ノット

c0041039_17113576.jpg それは航海日数313日の孤独な冒険航海であった。小さな船体と数枚の帆、そして自分自身- 頼るものはそれしかない。計り知れぬ自然力の前に、まったく無力な、そして粟粒のように卑小な一人の男とその愛艇が、嵐やべた凪ぎや、故障やトラブルとたたかい、人間とボートの限界にいどみながら、ついに競争相手の強敵たちをしのいで、313日間の孤独な冒険航海をなしとげ、ふたたび決勝点のファルマスへ帰りつく- いや死線を越えて、生還するといっても誇張ではない、世界最初のノンストップ単独世界周航をやりとげる。
 この超人的な大仕事を、著者自らいうとおり、「スーパーマンでもなければ不死身でもない、ごく普通の人間」がいかにしてやりとげることができたか- その孤独な冒険の一日一日を、てらいも誇張もなく、素朴なまでにケレンのない筆致で、克明に書きつづったのが本書である。
(訳者あとがきより)

 スハイリ号はインド・ボンベイで建造されたインドチーク製の32フィートのバーミューダ・ケッチだ。長いバウスプリットとアウトラダーをもつダブルエンダータイプで全長は44フィートになる。

 スキッパーのロビンは1939年、ロンドン生まれ、この航海を成功したのは30歳だった。それまでの13年間は船乗りとして商船に乗り組んでいた。この航海に出る5年前には船長免許をとり、アフリカ沿岸航路の船長となる。その後英国と東アフリカ間を航海する航洋船の一等航海士だった。それにインドで建造したスハイリ号をアフリカ南端ケープタウンを経由でロンドンまで回航した経験もある。ヨットレースの経験のみないが海の経験もオーシャンセーリングの経験も充分ある「ごく普通の人間」ではなく、前人未踏のの航海を成し遂げた“とっても優れた”ヨットマンである。

 航海記を読んでいるともう40年が経ち、時代が変わった実感はある。現在はGPSになってしまったが、この時代は毎日太陽を観測し、短波ラジオで時報をとりクロノメーターを校正する。悪天候が続けば天測が出来ず自艇の位置も不正確になる。大波で六分儀に海水が被り、ミラーに曇りが生じ始め、その対策に雨のデッキで六分儀を塩抜きをするなんて荒業も試みる。

 短波無線通信機はこの航海でもよくトラぶっている。また潮を被り故障していたこともある。今は、通信料はかかるが小型のインマルサットや衛星ケータイは安定した通信が出来るという。

 ウィンドベーンはミズンセールが邪魔で標準型の機材が取り付けられないのでスターン両舷に特製の羽根を2枚取り付けたシステムだったが不調続きで遂に航路半分のオーストラリア湾で壊れてしまった。その後は自動操舵装置なしの航海になってしまった。表紙のスハイリ号の画像にもベーンは見あたらない。

 嵐ではヨットを減速させるのに2インチのポリプロピレンロープ720フィートをバウのキングポストから左右に繰り出しバイトさせて使っていた。パラシュートタイプのシーアンカーも使ったがトッピングラインとアンカーラインが絡んで引き上げられなくなるトラブルが発生し以来使ってない。PPロープは浮くので錘が必要かもしれない、それに太さ2インチと書いてあるが直径では太すぎるように思うけど・・・。(この本ではロープ類は直径ではなく外周寸法を呼称してるようで、2インチは16ミリ相当になるのでまぁ順当かな)

 面白い記述を見つけた。 1968年10月8日 航海116日目
今日、チーズの磁性を発見した! ニュートンの万有引力の発見と同じレベルではないと断ったが、極めて重要な興味ある発見なのでその経緯を述べておくという。デッキの仕事が終わりキャビン内で調理台のロッカーにバターとチーズをしまったところ、キャビンコンパスの針路が60度もそれているではないか、これはコンパスの真後ろにあるロッカーの缶詰が問題だろうとのけてみるが異常なし、チーズを動かすと驚くなかれ針路は60度、元に戻った。次にジャム、コーヒー、塩、ビタミン錠剤などを試してみたが何の影響もない。QED(論証も可なり)とある。その内、試してみよう!

 最初、この航海が競争だと思わなくて読んでいたのだが、読み続けているとイギリスの新聞社の主催で、誰が一番早くノンストップで世界一周してくるかの参加6隻で時間を競うゲームだと分ってきた。スタートラインを一斉にスタートするレースと違いモノハル、カタマラン、トライマランと艇種やサイズもばらばらで近接して競う場面もないのだがロビンは追いすがるフランス艇には負けたくないと愛国心を燃やしているのが英仏間の歴史を感じさせる。

 久し振りの航海記だったし、今、九州の「祈風」がホーン岬付近を航海中なので心配しながら読んでいた。でも314ページと中々の分量があり読み応えがあったなぁ。
読んでみたい人に。
 もうこの本は絶版になっていますが、当時よく売れたらしく今でもアマゾンの古本屋さんでよく出品さているし、お近くの図書館にも多分ある思いますよ。


【関連記事】:バイキングの太陽コンパス 
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by pac3jp | 2010-02-23 17:22 |  

内航コンテナ船女性船長、テレビに出演!

c0041039_9331244.jpg ボクは神戸港と広島港を結ぶコンテナフィーダー船「翔洋丸」の女性船長を注目してきたが、今度はNHKの新しい番組「カンテツな女」に登場するという。

 最近は若い男性に比べ特に女性の元気が良い。昔は建設現場などには現場事務所の事務員さんと食堂のオバちゃんしか女性はいなかったが、いまは現場作業でも女の子が活躍しているという。町中でも大型ダンプの女性ドライバーをよく見かける。

 そんな元気に働く女性のうち、《深夜0時。多くの人が眠りに落ち、あるいはテレビの前でくつろいでいる時にも、懸命に働く女たちがいる。夜を徹して働き、朝を迎える女、名づけて「カンテツな女」》・・・こんな番組に内航コンテナ船船長 寺田美夏さんがNHK総合テレビ、2010年3月3日(水) 午前0時10分 (火曜深夜)に登場する。[再放送]は 2010年3月7日(日) 午前3時08分(土曜深夜)

番組ホームページは → ☆第7夜 貨物船船長 寺田美夏

【関連記事】1:内航コンテナ船に初の女性船長が 
【関連記事】2:女性船長の仕事ぶり見学 

【参考Web】:コンテナフィーダー輸送とは 
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by pac3jp | 2010-02-20 09:04 | 貨物船  

神戸・長田の「鉄人28号」

c0041039_1648074.jpg JR新長田駅にほど近い長田区の若松公園に実物大の『鉄人28号』が昨年10月に完成したことは報道でよく知っていたが、工事中に見に行ったきりでその後、写真を撮ろうと思ってお天気を気にしていたらあっという間に3ヶ月がたってしまった。

 原作者の漫画家 横山光輝さん(1934ー2004)が神戸市須磨区出身だという縁で阪神・淡路大震災からの復興と再開発された長田地区の活性化を目指し、巨大でパワフルな『鉄人28号』のモニュメントが建設されたという。

「鉄人28号」の年譜(Wikipedia)とボクの記憶では、

■1956年(昭和31年)に漫画『鉄人28号』が月刊誌『少年』で連載開始される。

 と、ありますが、ボクはその頃、月刊誌『少年』を見た覚えはあるが、当時は「初歩のラジオ」や「子供の科学」を愛読していて今思えばあれこれアブナイ実験をして怪我をしたこともあった。少し偏向した趣味?のせいか「鉄人28号」の漫画はよく覚えてない。

■1980年(昭和55年)10月:テレビアニメ第2作『鉄人28号』(全51話)が日本テレビ系で放送される。
■1992年(平成4年)4月:テレビアニメ第3作『超電動ロボ 鉄人28号FX』(全47話)が日本テレビ系で放送される。

 この時代は確かに我家の子供達がそのようなテレビアニメをよく見ていたのでちゃんと覚えている。

 そんなことで先月末、冬晴れの日曜日に新長田・若松公園にいってきた。

c0041039_16501153.jpg 真冬の公園だが中々の人出である。家族連れ、アベック、お年寄りの団体、観光客風の女の子などでにぎわっていた。皆さんケータイやデジカメで全長18メートルもある大きな「鉄人28号」をバックに記念撮影をしている。

 広場にゼッケンを付け、小さなキャンバスチェアーに座ったおじさんが居た。こんなところに座って何をしているのだろうと覗くと、撮影ボランティアと書いてある。確かに良いアイデアであるが、誰もが記念写真を撮っているのになぜか彼にはお呼びがないようだが、なぜ・・・。

 横山光輝のマンガ本は息子たちが残していったのが沢山ある。しかし、古い作品の「鉄人28号」などはないが「三国志」や「項羽と劉邦」など中国や日本の歴史物がマンガ本棚にある。息子など今の若い人は活字ではなくマンガの方がきっと歴史を学び易いのでしょうね。

 でも、ボクは今でも細かい字でせりふが書いてあるマンガ本より、絵がなくても文章から現場を想像できる活字で書かれた本の方が好きだなあ。


【参考Web】KOBE 鉄人 PROJECT 
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by pac3jp | 2010-02-18 16:56 | 徒然に  

二隻の復元遣唐使船が日中で建造中!

 角川財団が2010年の中国・上海万国博覧会に原寸大の復元遣唐使船を派遣するというニュースは聞いたことがあったが、4月24日から開催される奈良の平城遷都1300年祭の平城京歴史館の付属施設としても同じく原寸大で建造中だという。

 同時期に二隻もの復元遣唐使船が建造されるのは多分初めてだろう。角川財団は中国・蘇州で、奈良・平城京では伊豆・松崎で作られた船体ブロックが平城京跡で組み立て中である。

c0041039_17382658.jpg まず、角川財団の日中文化交流と友好のシンボルとして遣唐使船を再現しようという2億円プロジェクトの遣唐使船から見てみる。

 完成予想図の船体は青く塗られ、まさに中国ジャンク船のようである。船体は長さ30m、幅9.6mで、日本で設計し、中国の張家港で建造されている。

 船体は確かに船であり、もう外板が張られてデッキに屋形が建築中なのが見えている。工事現場に作業員のバイクや自転車が置いてあるのが中国らしい?
 この遣唐使船は今年5月にゆかりの地である大阪で出港式典を行い出港し、瀬戸内海から博多、長崎・福江島へ、ここでデッキ積みされ東シナ海を渡り中国に入る。そして6月11日に上海万博会場に入港する予定。その後13日から18日まで開かれる上海万博「日本ウイーク」のイベントに参加する予定。

c0041039_1739743.jpg 一方、平城京跡で建造中の遣唐使船の完成予想図は「吉備大臣入唐絵巻」など当時の様子が描かれた数少ない絵巻物を参考に考察を重ね、設計図を作製したといわれている。そのせいか色合いなども広島・倉橋島の復元遣唐使船によく似ている。しかし、キールがないようので船舶としては設計されていないようである。

 船の大きさは木造で排水量約300トン、積載量約150トンと想定し、長さ30m、最大幅9.6m、高さ15mで中国で建造中の船と同じサイズになっている。それにこちらの総工費も2億円だという。


 8世紀以降の遣唐使船は東シナ海を通る南路を航海したので準構造船では危険なので朝鮮半島や中国から入ってきたジャンク系の構造船を使ったと思われるが当時の史料がなく、復元遣唐使船を建造するには、やむを得ず、12~13世紀に描かれた法隆寺の「吉備大臣入唐絵巻」などを参考に設計されているが、その絵が2~3世紀も昔の正しい姿を写しているとは決して保障できないという。

 いつの日か考古学者が本物の遣唐使船を発掘するかもしれませんが、それまでは手に入る史料を元に想像力をに膨らませられる自由があるのも幸せなのかな・・・。

 下の画像は復元遣唐使船の設計者がよく参考にする、《吉備大臣を乗せた遣唐使船》 12世紀末から13世紀初めの作とされる「吉備大臣入唐絵詞」より

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【関連記事】:遣唐使船の島 広島・倉橋島
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by pac3jp | 2010-02-16 17:58 | 特殊船  

バイキングの太陽コンパス

c0041039_17101978.jpg 磁気コンパスもなかった今から一千年もの昔、アメリカ大陸を最初に発見したといわれるバイキング達はどのようにして太洋を航海していたのかとその航海術を解明するテレビ番組があった。

 ノールウェーのべンゲルから北海を渡り400km先のシェトラント諸島までの北海を復元した大型のヴァイキング船「クナール」に乗り組み古代の航海術で航海するのだ。ナビゲーターには英国の「サー」の称号を持つ有名なヨットマン「ロビン ノックス-ジョンストン卿」が乗っている。そしてその針路を決めるのはバイキングの「太陽コンパス」だった。

c0041039_17115749.jpg 太陽コンパスの発見は1948年デンマークの考古学者がグリーンランドの遺跡から用途の分らない16個の目盛りがついた木製半円盤を発掘したことから始まった。最初はコンパスカードなどの方位板ではないかと研究され「ヴァイキングの航海」という本に纏められたが、当時は否定的な意見が多く結論にはいたらなかった。その後、30年がたち、1978年スウェーデンの天文学者が興味を持ち調べた結果、半円盤の表面についていた引っかき傷がノーモンの線であるという確証をえた。

c0041039_17131259.jpg この線は日時計の中心の棒(Gmonom)の先端が描く軌跡であり、ノーマン線がノーマンに最も近い時の影は南北を示すことになる。これを基準として方位が定められるから、この線を持っていれば、この円盤を水平に置き、ノーマンの影の先端がノーマン線に接するようにすればその影の方位が太陽の方位を示すことになるのだ。

 このノーマン線はこのコンパスを使用する海域の緯度と太陽赤緯それにノーマンの高さによっと異なるから、季節、場所によって多くの曲線群が用意されなければならない。

 太陽コンパスを実証するためにデンマーク国立博物館のアドバイザーだったテアンド船長が自作のコンパスで海上実験した。特に1991年、3隻の復元ヴァイキング船が大西洋を横断した時、この太陽コンパスも使われ良好な成績を収めた。

c0041039_1715586.jpg また、今回のナビゲーターだったジョンストン卿は彼の「スハイリ号」でグリーンランドへの航海にもこのコンパスを使用した。そして充分に使えるとの確信を得て、その後に行われたカティサーク・帆船レースの会長として2500台もの太陽コンパスをデンマークのテアンド船長に発注して各艇に使用させた。このようにしてこの遺物は確かにバイキングが使った太陽コンパスであり、充分実用に耐えることが証明されたのである。

 現在の天測では時間に対応する太陽の高度方位角の計算を行うが、太陽の高度に対応するノーモンの影の先端の軌跡を描けば、それが、ノーマン線となる。今考えれば我々が日常行っている計算と同じことをバイキングはアナログ的に実行していたわけで、この太陽コンパスの精度のよいのは当然である。(航海技術の歴史物語 飯島幸人著 より)

c0041039_1721960.jpg また、バイキング達はいくつかのサガ(北欧中世の散文物語)のなかにグリーンランドへの水路誌のようなものもあり、それには島の形状、浅瀬の場所、海流の性質や海洋生物の存在など、船乗り達が幾世紀にもわたって語り継いできたものをまとめたものようだという。

 しかし、バイキングがこのような太陽コンパスを一千年前に使っていたことが分ったのが、つい30年前だったいうことが意外だったなあ。
 でも、大西洋をオープンボートに乗り、太陽がでない雨の日も星が見えない白夜もあるのだ。そんな太洋をコンパス一つで渡ってゆくのは大変な勇気がいったでしょうね!!

【参考Web】:サー ロビン ノックス-ジョンストンさんのHP
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by pac3jp | 2010-02-11 17:26 | シーマンシップ  

NHK神戸放送局へゆく

 ブログの記事などで資料を探していると「そうだ、これ、昔テレビでやっていたなぁ!」と思い出すことがよくある。
 NHKでは近くの放送局で古い番組をNHKアーカイブスで見れると知っていたので、いつかは行ってみたいと思いつつ時間が過ぎてしまった。

c0041039_16354299.jpg ところが、我家のお師匠さんが2月6日(土)にNHK神戸放送局で開催されるコンサートに出演すると言うではないか、丁度良かった!
早速、楽器の運搬役を志願?し、初めて放送局なるものに行くことになった。

 NHK神戸放送局は阪神淡路大震災で被災し、大きくきれいに建て替えられた。前の道路はよく通るが中に入るのは初めてだ。
 1階のイベントホールで本日の公開放送イベント「トアロード市民コンサート」が開かれる。

 出演するグループはジャズ、ポップス、ハーモニカ、現代邦楽などの6組が「心温まる愛の歌」をテーマに演奏する。現代邦楽は2番目で、「デュオ竹奏一音」の二人が箏と尺八の合奏曲「♪おもいのたけ」など愛の曲を演奏する。
 定刻前にはもう満席だ。いつもの邦楽演奏会とは流石に大分違うなぁ!

c0041039_16381578.jpg 3番までは客席で聴いたが、休憩時間でホールを出て、ボクの目的であるアーカイブを見ようとモニターがあるコーナーへ行くと3ヶ所の内2台は使用中だ。空いた一台で番組の検索をすると、見たかった大河ドラマがすぐに見つかった。

 それは昨年沖縄へクルージングしたときから是非もう一度見たいと思っていた'93年の大河ドラマ「琉球の風」だった。昔に見た記憶はあるのだが内容は忘れてしまっている。陳舜臣さんの原作「琉球の風」は最近読んだので是非ともと時代考証された43mもあったという冊封使船なども見たいもんだと思っていた。
 アーカイブスの番組は総集編で前後2部に分かれていて約3時間の番組になっていた。

 壁には1回の視聴は1時間以内と表示されているのでさて、どうしようと考えていると画像は次々と進んで行くがヘッドホンから全く音声が出てこない、担当らしい職員に聞くとヘッドホンが不調で簡単に直りそうではないという。お隣も終わりそうにないので、今回は残念ながら諦めることに。

 そうこうしていると出番が終わったお師匠さんが楽屋から出てきたので、本日の本来業務に戻り、大きな楽器の運搬を始める。
ああ忙しい!!

 邦楽に興味のある方は↓の番組をお聞き下さい。兵庫県内向けですが、もしかして近隣の府県でも受信できるかも・・・。

c0041039_16482483.jpg【放送予定】イベントの模様をラジオ番組でお届けします!

『FMトアステーション』
平成22年2月18日(木)
午後6:00~6:50<兵庫県向け>(予定)
NHK-FM 86.5Mhz(神戸市内では)

 右上の画像はクリックすると大きくなります。
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by pac3jp | 2010-02-08 16:56 | 徒然に  

国際VHFの無線従事者免許

 国際VHF無線機が関係各位のご努力で、やっと規制緩和されてアメリカ並みの価格で購入できるようになり、これで我々ヨット・ボートなども他の船舶と共通する通信設備としてVHFを割合安く装備できるようになってきた。

c0041039_10415811.jpg ところが、監督官庁は無線局の要件は多少規制緩和しているが、無線従事者(オペレータ)の資格は従来のままである。5Wハンディ機は第三級海上特殊無線技士、25W固定機は第二級以上の資格がいる。

←画像は第二級海上特殊無線技士免許証(模造)ですが、古いのでもうデザインが替わっているかの知れないなぁ。

 国家試験もそう難しくはないと言われていますが、ヨットマンも試験などは長らくご無沙汰の方も多く、ましてや無線工学など“とても無理!”とおっしゃる。でも、ハーバーで開催された三海特講習会では皆さんちゃんと合格されているので「なせばなる!」なんでしょうね。

 三級海特を取っておけばその内、二級に昇格するという甘い予測をしている人もいますが、さてどうなるかな。

 そんな時、芦屋市にある独立行政法人海技大学校で「第二級海上特殊無線技士養成講習」が募集中だと友人からお聞きした。それは総トン数20トン以上の内航船に乗船する甲板部職員に第二級海上特殊無線技士以上の資格所持が義務づけられたのに伴って開催されているようなので費用が少し安いのが狙い目だという。

 航海機器メーカーの古野電気が昨年、新西宮ヨットハーバーで開催した第三級海上特殊無線技士講習の受講料は2万5千円(講習料、テキスト代、免許申請料、免許証送料 )だったが、海技大学校の開催分では上級の第二級海上特殊無線技士では講習期間は2日で費用は約2万円である。(講習料、テキスト代こみ、免許申請は個人で申請する)

 募集対象者は船員としての経験がある方、もしくは船員になろうとしている方となっているので普通の人でも良いようです。

 日程は 平成22年3月29日~3月30日 (募集期間:1月12日から3月12日)
遠方の受講者には希望により、敷地内の学生寮に宿泊できて 入寮宿泊料は2泊3日で約8,500円
詳しくは下記の【参考Web】からご参照下さい。

 日本のヨットが持っていた無線機はアマチュア無線の時代からケータイへ、そして、やっと船舶共通の国際VHFになりつつあるなぁと実感しますね。


【関連記事】:6級海技士 
【参考Web】:平成21年度 「第二級海上特殊無線技士講習」開催案内 
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by pac3jp | 2010-02-04 10:50 | ヨットの艤装と艤装品  

8ミリ映写機を応急修理する

 お正月には久し振りに義妹と鳥取に住む甥っ子夫婦がやってきた。積もる話は写真より大画面テレビに映す動画に限ると、昨年、彼女たちも出てくる古い8ミリフィルムをDVDに変換していたのでその映像を見せてあげた。

 義妹の亭主は15年前の阪神淡路大震災で被災したエレベーターの復旧作業の過労が響いたのか、あの年の5月に亡くなってしまったのだが、その弟が子供たちの成長を撮った8ミリフィルムがダンボール箱に入って残されているので同じくDVDにしたいというのだ。

 DVD化にはフィルムの内容を確認する必要があるので映してみることにするが、2台もある映写機はライトは点くがベルトが切れているのか不動の状態。我家にある映写機は1年前には何とか映すことは出来のだが、先日、映写中に突然ベルトが切れて映写不能になってしまった。

c0041039_11344040.jpg 仕方なく映写機をフィルムの内容チェックができる程度に応急修理することにする。
 左画像は8ミリ映写機外観 
(ELMO SOUND ST-800)

 裏蓋を開けてみるとフィルムを巻き取るリールを駆動するベルトかなり昔に切れていたようでその残骸がオイルの塊のように付近にくっついている。先ほど切れたベルトもかなり劣化していて細かいひびが沢山入っている。

 Webで検索するとあれこれ修理方法は出てくるので、それを参考に近くのホームセンターで揃う材料で取り掛かる。

1.ベルトにする3~4mmの合成ゴム紐はなかったので3.5mmの網戸のゴムで代用する。7mで155円 これは安い!
2.アロンアルファ ハイスピードEX 2g 450円 高い!

c0041039_11352574.jpg●まず、ベルトの接着方法。
 右画像の黒ベルトは切れたオリジナル品

1.網戸ゴムの接着はまずよく切れるカッターで切り口を直角に切る。
2.ゴムの端を短いビニールテープで筒型に巻く。
3.その筒に反対側のゴムを差込み段差がないように接着する。すぐに接着するのでテープは外す。
4.接着剤はつけすぎないようにする。だれたり、ゴムの中に流れゴムが硬くなってしまう。

c0041039_1136712.jpg

●リール駆動部分はベルトを作ってしまうとプーリに掛けられないので長さを決めてゴムをプーリから少し外しその場で接着する。
●主駆動ベルトは切れた実物があるので寸法を合わせ接着する。このベルトは後から装着できる。
●ベルトのサイズは車のファンベルトのように強く張らなくてもよく、ゆるめでOKのようです。

 アロンアルファの接着力に感心したりしたが、意外に簡単にベルトは出来上がった。早速試運転をしてみる。リールに30分位のフィルムをセットし、映写したり巻き戻したりしてみたが案外調子よく動いている。網戸押さえのゴムは7mもあるので少々の失敗もOKだし、予備のベルトも10本ほども作っておけば当分安心だ。
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by pac3jp | 2010-02-02 11:46 | 徒然に