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近未来のコンテナ船《NYKスーパーエコシップ2030》

 船舶が排出する二酸化炭素(CO2)は年間10.5億トン(07年)で、世界の総排出量の3.3%を占めている。これは日本一国の8割以上に相当する量である。日本郵船(NYK)は08年度には1674万トンも排出し、製鉄やセメント会社並みの排出量になっているという。海運各社はIMOが検討しているCO2排出量規制の導入の動きも見ながら地球環境に優しい大型エコシップの開発を目指して次々と手を打っているようだ。
(↓画像はNYK HPより)
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 日本郵船は「近未来の省エネ技術を結集させた」コンテナ船としてCO2の排出を69%削減した 《NYKスーパーエコシップ2030》のモデルを公開した。上の画像。

 従来の船舶はディーゼルエンジンが主の原動機だったが、NYKが考える次代の船舶はLNGを燃料に使う、取り外し可能なコンテナタイプの燃料電池を採用し、電動モーターで推進。広いコンテナデッキを覆う太陽光パネルと、貿易風として大昔から船の運航に使われていた風をエネルギーに換える8枚のウインドサーフィンタイプの可倒式セールが印象的だ。

 幅広の船体デザインは船体重量を軽くし、海水の摩擦抵抗低減による推進エネルギーの削減を図た船型になっている。海水と船体の摩擦抵抗の軽減に泡を使うなど潜水艦のマスカー装置のようだが、専用の機器ではなく可動式のバウスラスタのペラをを航海中は遊転させて空気を送り込むという。

c0041039_13451369.jpg 画像1は朝、ソーラーパネルは巻き取られデッキはセールだけが見える。日の出と共にソーラーパネルがデッキ上に展開される。

 画像2はセールは風向にあわせて角度を付け、最も推進効率のいい角度にセットされる。しかし、ソーラーパネルが影にならない配慮も必要だが、シップモデルの画像(上)には船体中央にジブのような大きなセールが展開されている。

c0041039_13482846.jpg 画像3は船体側面のソーラーパネルは船の進行方向によっては日陰になるので3分割された部分が角度を調整して太陽光を最大に受けるようになる。

 画像4は機能一点張りのハイテクエコシップも船員の憩いの場が必要だと船尾区画に樹木を植えるという。神戸港に出入りする艀の船尾デッキで鉢植えを育てていたのは見たことはあるが、7万トンのコンテナ船だとちょっとした小公園でもできそうだ。

20年後の丸シップにどこの国の人が乗っているのか分らないがそんな船員さんがうらやましい!

 2030年といえばあと20年だ、遠い未来ではなくボクでも精進潔斎の日々を過ごせば見届けることはできる時間距離のように思うが・・・。
「もう遅いで~!」とは陰の声。


【参考Web】:《NYKスーパーエコシップ2030》 
【関連記事】:省エネ帆装船の今昔(3)
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by pac3jp | 2009-11-27 14:00 | 貨物船  

コクピットから見えるディスプレーの取付け方法は

 コクピットから見える位置にレーダーやGPS・魚探のディスプレーを取り付けようと思ったとき、セキュリティの良いマリーナで艇を預けているときはそう気にすることもなく見易い場所にセットすればいいが、長いクルージングに出る場合、或いは常時係留する泊地がオープンで盗難の恐れがあるときなど鍵の掛かるキャビン内で格納するのが一番安全である。

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 上の画像はコンパニオンウエイの天井にディスプレーをスライドさせて取り付けるために長めのウッドラックにディスプレーのマウントをセットするイメージ図である。

c0041039_188829.jpg 今年の夏、秋田から沖縄にやってきたクルージング艇が移動式のディスプレーラックを上手に工作しているのを見せてもらった。このレーダーディスプレーは遠くから見るので大きめだし重量もあるので、ウッドラックを2本にして強度と安定を図っているようだ。

 オーナー曰く、ラックは可動式のダイニングテーブル?だったかどうか失念してしまったが、家具の部品を転用したとお聞きした。
 定位置は左舷のチャートテーブルの上。長短2本のラックが伸びている。(画像上)

 ディスプレーの裏側から撮影した画像。ウッドラック横にケーブルを吊るワイヤーとナイロンのハンガーが見える。ウッドラックに位置固定用のプラスチックの蝶ネジがある。スライダーのコマはオリジナルの転用だろう。(画像中)

 コンパニオンウエイに引き出されたレーダー/プロッターディスプレー。(画像下)

 今後、電子チャートだけで航海するヨットマンが多くなってくるとGPS機器の故障や盗難対策が特に重要になってくる。故障時ののバックアップ機材を持つのは当然だが、旅先の港で外出するとき、ステアリング付近にずらりと並べた高そうなプロッターや無線機は泥棒にとっては格好の獲物である。しっかりと防犯対策をしましょうね。
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by pac3jp | 2009-11-24 18:11 | ヨットの艤装と艤装品  

J24でトカラを渡る

c0041039_16263586.jpg 週末の土曜日、お世話になった奄美の夢丸さんがマルエーフェリーで神戸港に着くので出迎えに行こうとお仲間から連絡があった。

 彼らは香川の仁尾マリーナからJ24を奄美に回航するのにやってくるのだという。この季節にちょっときつい航海だと想像するが好天を待ってゆっくり行けば何とかなるのでしょうね。

 先週末は沖縄行きの大型フェリーが荒天の熊野灘で荷崩れを起こし、結局、浅瀬に座礁させる、という海難事故があった。丁度その頃、夢丸さんも同じマルエーフェリーの上り便に乗って時化の海を神戸に航行中で、彼から衛星電話で「ありあけ」の遭難情報など問い合わせがあったと聞いていた。

 神戸港には11月14日(土)午前10時到着の予定だったが、到着日の10時過ぎにガラガラのターミナルに出迎えに行くとフェリーは2時間遅れの12時の到着ですといっている。神戸港は晴れで微風。ここから見える大阪湾は穏やかな海である。どうして2時間も遅れるのか不思議だったが、フェリー会社も色々と事情があるのだろう。

c0041039_1627767.jpg 画像は神戸港六甲アイランドフェリー埠頭に接岸しようとする「琉球エクスプレス」。岸壁にはこれから積み込むコンテナが1個、シャシーに載って置いてある。ターミナルから大きな可動乗降橋が伸びているがこれはいまや無用の長物のようだ。

 12時、無事に着岸して、夢丸さん達お二人の乗客が降りてきたが、あとは誰もいなかったように思う。大阪で降りた人もいたと思うが沖縄・神戸航路も乗客は少ないもんですね。遭難した東京・沖縄便も乗客はたった7名だったというから。

 予定が2時間も遅れてしまったので夢丸さんからゆっくりフェリーの話も聞けずに、集合写真を1枚撮っただけでジェニファーさんのトレーラーで四国・仁尾マリーナに向かった。その後の予定はまず、J24の整備をし、船検を取り、11月18日には出港したいとおっしゃていたが、雨だったり北が強かったりしたので遅れたかもしれない。コースは瀬戸内海→豊後水道→宮崎→鹿児島まで行き、お天気条件がよければトカラを渡って奄美に向かうが、デッキ積で古仁屋にかえることも想定しているとおっしゃっていた。

c0041039_1024625.jpg ボクもJ24は期間を空けて2隻を合わせて5~6年ほど乗ったことはあるが、長距離には乗ったことがないなあ。帆走性能は良いがクルージングにはどうかと思う、これで日本一周をしていた人に出会った友人から「たいへんしんどかった!」と言っていたよと聞いたこともある。
 (上のJ24はボクたちが'02年のJ24ワールドカップ予選に出ていた頃のフネ、成績は別にして楽しかった思い出のヨットだ。)

 でも季節は晩秋、黒潮の海はそう寒くはない。北よりの順風が数日吹けば、楽楽と黒潮を乗りきれるだろう。かっては同じくらいの長さながら水密甲板のない和船でこの海域をわたっていたという。小さいとはいえ高い帆走性能を持つセーリングクルーザーに経験豊かなスキッパーが乗っているのだ、航海は充分可能だろう。ご安航をお祈りする。
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by pac3jp | 2009-11-20 16:33 | ウオッチング  

エコポイントがやっときた!

c0041039_16315939.jpg 今年8月、まだ充分に使えるので地デジに変わってもデジタルチューナーを買ってと、思っていた我家のテレビが突然逝ってしまった。
 修理する方が高くつくご時世なので、エコポイントがつく新品の液晶テレビを買うことになったが、ボクはほとんどテレビは見ないので今まではブラウン管の32インチだったので、それくらいでと、簡単に考え家電量販店に行くと、テレビ大好人間のパートナーが選んだのがシャープの46インチだ。
 店員さんによるとヤマダポイントが○万○千点、それにエコポイントが39,000円分付きますという。その時は安いのか高いのかよく分らなかった。

 数日して新型テレビが届くと今まであったアナログ用HDDレコーダーに簡単に録画できないの分った。それに彼女が嵌まっているWOWOWのスペインサッカーの録画に面倒な手順が要ると苦情をいう。
 デジタル放送はアナログHDDレコーダーと相性が悪い、それにシャープとパナの仕様の違いもある。それで、ついにパナソニックのデジタル放送対応ブルーレィHHDレコーダまでを買う羽目になってしまった。

 地デジ対応はやむを得ずだったが完了した。しかし高くついたことは間違いなかったなぁ。

 あとはエコポイントが早くボクのお財布に帰ってきて欲しいと、急いで書類を作り8月20日に発送した。だが、ヤマダの店員さんが言った2ヶ月を過ぎても送ってこない。
 書類を書き間違ったのかと自信をなくしかけた11月13日にやっと着いた。85日も掛かっている。ちょっと長すぎるのと違うの?と言いたいね。

 でも、今は3万9千円分の買い物券が手元にある。何に使おうかと考えるだけで、ほんの少しだけ豊かになったような気分でいる。
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by pac3jp | 2009-11-18 16:36 | 徒然に  

ヨットでピアノを弾く

 ずっと前、西田敏之の「もしもピアノが弾けたなら」という歌がヒットしていた頃、叶わぬ夢ながらボクもピアノが弾けたらと思ったものだった。その時、一念発起したオジサン達はもうかなりの腕になっているはず、でもやっと今、自分のヨットにその環境を整えたヨットマンがいらっしゃる。

 ヨットはちょっと古いヤマハ30S、左舷のチャートテーブルを改造してキーボードをセットすろことにしたが、誰もが持つピアノのイメージはやっぱり“黒光り”するピアノフィニッシュだろう。オーナーはこのテーブルを鍵盤カバー兼楽譜立てに新しく製作しなおし、ピアノフィニッシュで仕上げた。(下の画像)

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 ピアノ上のアクリル窓の収納部と右は12Vスイッチボード。AC100V用のコードがアチコチに見えるので陸電はまだ工事中のようです。元のチャートテーブル内に収まっているピアノのカバーは木製だが、上の棚が映るぐらいの仕上げになっている。

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 上の画像はカバーを開けてこれから演奏しようと言うところ。楽譜立てに写真を撮っているボクが映ってしまった。「うまい具合に収まっていますね」とお聞きするとこのヨットのサイズに合うキーボードを巻尺をもって捜したきたとおっしゃる。さすが!

 でも電子楽器は便利ですね。自動演奏でも、難しいヶ所は繰り返し演奏してくれる。近所に喧しければヘッドホンでも楽しめるのだ。
 もうしばらくすれば、このヨットであっと驚くピアノ演奏を聞かせてくれる日も近いのかもしれないなあ。

c0041039_1453890.jpg ヨットで楽器を弾くといえば、'05年の九州周航の折、波穏やかな瀬戸内海で箏の音を聞きながら航海したこともある。
曲名は宮城道雄作曲の「春の海」だったとか。(左画像)

 パートナーは毎日必ず箏を弾くという日課を休まず遂行するため小さめの箏をヨットに積み込んでいた。お客さんに披露することはなかったが毎日ボクが生演奏を聴かされていた。まぁ、何十年も箏や三味線の音は聴かされて続けていますので、もう風の音や小鳥の囀りくらいに自然の音に聴こえていますけどね。

【関連記事】:ヨットの旅と音楽
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by pac3jp | 2009-11-16 14:57 | 音楽・パーティ  

翻案劇「サロメ」をみる

 昨夜、雨の中、大阪・梅田芸術劇場のシアター・ドラマシティで上演された鈴木勝秀演出・篠井英介主演の翻案劇「サロメ」を観に行った。

 出演は篠井英介、森山開次、江波杏子、上條恒彦とたった4人で演じる一幕の音楽劇だが、芸能系に興味がなかったボクには江波さんと上条さんしか顔が出てこない。でも劇場の900程の客席は殆ど埋まっている、それも80%以上は女性である。男性はボクのようにお供で来ている人が多いのでしょうか?(そんなことはないでしょうネ)

 戯曲「サロメ」の名は聞いた覚えはあるがもう内容はすっかり忘れていたが、我家のお師匠さんのお供といえども多少の予備知識は要ると思い「サロメは情炎の女?」だと言うことだけ調べておいた。日本での初演は大正時代に島村抱月の演出で松井須磨子が主演したという。三島由紀夫が岸田今日子主演で演出したことも。それらの女優さんの名からも「情炎」というイメージはわいてくるようですね。

c0041039_16152116.jpg 翻案劇となっているので元の戯曲とあらすじは大体同じ、演出は日本文化を生かした形での「サロメ」を創るいうことで、音楽はオーケストラのかわりに箏、三味線、鼓、胡弓など和楽器の生演奏で、サロメの衣装は和風ぽくなっていたし、預言者はダンサーが演じる修験者に、その激しいダンスがセリフ代わりになっているだろうか。またサロメが激しい踊り共に衣装を脱ぐ場面があるという。女形が日本舞踊中に・・・、どうなるのかと思ったが心配するほどはなかった。

 最後、サロメが狂気?の愛か、その勝手に愛した修験者の生首を持ち演じるシーンでは最近、広島の山奥で現実にあった陰惨な事件を連想してしまい舞台に集中出来ずに困ったこともあったが、1時間半の舞台は和楽器の奏でる音楽に違和感もなくあっという間に終わってしまった。

 ボクにとって初めての劇場で、それに演劇を鑑賞するのも久し振りだったが結構面白かった。

 サロメ(戯曲)のあらすじ
ユダヤの王エロドは、自分の兄の前王を殺し妃を奪い今の座に就いた。妃の娘である王女サロメに魅せられて、いやらしい目を彼女に向ける。その視線に堪えられなくなったサロメは、宴の席をはずれて、預言者ヨカナーン(洗礼者ヨハネ)が閉じ込められている井戸に向かう。預言者は不吉な言葉を喚き散らして、妃から嫌がられている。預言者との接触は王により禁じられているのだが、サロメは色仕掛けで見張り番であるシリアの青年に禁を破らせて、預言者を見てしまう。そして彼に恋をするのだが、預言者のほうは彼女の忌まわしい生い立ちをなじるばかりである。そして事態は思わぬ方向へ向へ。(ウイッキペディア)

【参考Web】:翻案劇「サロメ」公演概要 
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by pac3jp | 2009-11-11 16:30 | 映画・演劇  

'09 航空祭 in KOMATSU 大型機

 小松基地のエプロンで大小合わせて29機も並んでいるが、人気のある飛行機とそうでもない機体もあるようだ。皆さんの一番人気はやっぱり、航空自衛隊の主力要撃戦闘機「F-15J」のようだ、モデルが華を添えている写真撮影コーナーには人垣が出来ている。一方、ずんぐりした輸送機や哨戒機など大型機は写真を撮る人も少ないように思った。
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 ↑画像は「C-1」戦術輸送機 川崎重工が製造した双発のジェットエンジン搭載の国産中型輸送機。
 航続距離が短いのが欠点で次期輸送機の「C-X」が就役すれば順次更新されるという。下の【参考Web】をご参照下さい。

C-1輸送機は国産開発機で、その特色はローディング(積み込み)システムに配慮していることです。尾翼の下の後部扉が開いて、カーゴを積み込みパレットに載せれば、りゅう弾砲でもジープでも、短時間、能率的に搭載して空中投下が可能です。床に金属ロッドを立てれば担架も取り付けることができ、36人の患者の空輸ができます。通常人員なら60人、完全武装した空挺隊員なら45人収容できます。性能的には、短距離離着陸性の向上と、高高度での高速性が図られています。(空自HPより)
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 ↑画像は「C-130H」 ハーキュリーズ 米国ロッキード製 イラク戦争で空輸支援にも行っていた4発ターボプロップの輸送機。

国産C-1輸送機の補助用として、昭和56年度から購入することになった戦術輸送機。完全武装の空挺隊員64人(通常の搭載人員は92名)を乗せることができます。米国初のターボプロップ(エンジン名)実用輸送機で、「ハーキュリーズ」の名前で知られています。米空軍、海軍、海兵隊のほか、世界各国でも採用されています。(空自HPより)
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 ↑画像は「E-2C 」早期警戒機 ホークアイ 米国ノースロップ・グラマン製
 空母で運用するための機能と主翼が折りたためるようになっている。日本は空母を持っていないので格納庫に収納する時のみ便利なのかな。

E-2C早期警戒機の役割は多岐にわたります。低空侵入機の早期発見、そしてその対処の迅速化、陸・海部隊との作戦連携、捜索・救難・指揮の円滑化、陸上レーダーサイト機能の代替、通信の中継など、航空作戦を効果的に遂行する使命を担っています。昭和62年から実戦配備され、現在13機が運用されています。また米海軍が配備しているE-2CグループⅡの性能向上型であるホークアイ2000と同等機能にアップグレートされた改修型機は、平成17年から部隊配備されています。(空自HPより)

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 ↑画像は「P-3C」対潜哨戒機 オライオン 富士重工・川重(エンジン)製 
 海上自衛隊の所属で100機ぐらいはあるそうでソマリアの海賊退治にも出動している。小笠原諸島など本土から遠く離れた海上でトラブルが発生すれば「P-3C」が頼り? 

 新型輸送機と同時に開発されている次期哨戒機「XP-1」は4発のジェットエンジンを搭載する機体で2007年9月27日初飛行し、2008年8月29日、飛行試験1号機が防衛省へ納入され、同、9月5日 、飛行試験1号機が厚木航空基地へ移動。11月6日、飛行試験2号機が厚木航空基地へ配備されたと年表にあった。下の【参考Web】をご参照下さい。

 本日のメインイベントが午後1時になり始まる。小雨の中、ブルーインパルスチームのエンジン始動の長いセレモニーに続き、やっと1号機から次々滑走路へ向かったが、お天気はどんどん悪くなってきた。雲も低く飛んでいるジェット機の爆音は聞こえるが姿は見えない。やがて風力が増し、冷たい雨が激しくなってきた。無線を聞いていた人がブルーインパルスは中止になった言っているので早々に格納庫に避難する。
 だが、そこも人で一杯、幸い、山用のゴアテックスのカッパとゴアテックスの防水靴を履いていたのでバスの駐車場まで歩くことに、雨具のない人や小さい傘の人はシャトルバスを待つ列でも大変そうだ。

 しかし、ボクはそれからが大問題だった。広い駐車場に数百台の観光バスが停まっていて、激しい雷雨の中で自分のバスを探すのが大変だったのだ。確か、この列の端から30番目くらいだった筈と見当をつけて捜すが、既に帰ってしまったバスもあり、端がどこか分らない。社名は知っているが同じような色合いのバスばかりで見つけにくい。添乗員がバスのケータイ番号を知らせていたのがよく理解できた・・・。

 帰途は休日の高速1,000円の影響で渋滞が激しかったりしたが、バスの1人旅も割りに面白かったなあ。

【参考Web】:次期哨戒機(動画)
【参考Web】:次期輸送機(動画)
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by pac3jp | 2009-11-09 17:34 | 航空・宇宙  

'09 航空祭 in KOMATSU 「サバイバル・キット」

 第3格納庫ではF-15用装備品の各種展示をしていた。ミサイルなどの兵装・ジェットエンジン・それに脱出用パラシュートや僻地や海に落ちた場合のサバイバル・キットの展示もあった。

 作戦中の戦闘機は相手を撃墜するか、自分が落とされるか常に墜落の危険は付いて回る。作戦中、或いは訓練中の軍用機もすべてレーダーで位置を把握されているので、もし事故があればすぐさま救難機や救難ヘリが凡そのエリアに救助出動出来るシステムになっている。漁船やヨットの遭難のように連絡が取れなくなってから海保が捜索開始するなど後手に回ることはきっとないのでしょう。

 映画などで墜落する単座のジェット戦闘機のコクピットからシートごと脱出するシーンは見たことがある。

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c0041039_11310100.jpg  パイロットが脱出に成功し、無事に海上着水した時、シート下に格納されていたサバイバル・キットが入った軟質コンテナからまずライフラフト(1人用救命浮舟)が膨らむ(画像1)。
※複数のクルーが乗り組む輸送機などは船舶用と同じタイプのライフラフトが搭載されている。

 手に持っているのは夜間用のストロボ・ライト(画像2)で「救命胴衣灯」と表示がある。
(画像3)は風船タイプのレーダーリフレクター「ライフ・バルーン」。

 ↑の(画像4)は航空機用のELT(イパーブ?)とフロートの付いたアンテナベース。121.5Mhzと243Mhz(軍用)のビーコンとマイクを繋げば通話も出来る「救命無線機」。軍用機なのでGMDSSのコスパス・サーサット衛星システムなど国際機関に頼らずとも自前の救難システムで間に合うので400Mhz帯のELIは使ってないようだ。

c0041039_1151755.jpg サバイバル・キットの中に面白いキットを見つけた。「海水脱塩キット」だ。メーカーは「水のKurita」とテレビCMをやっている栗田工業製、脱塩剤と海水を混合して、飲料水を作るという。その方法はキットの中の透明なポリ袋に海水を450ml入れ、その中にパックされた脱塩剤の中から一個を投入して溶かす。そのまま封をして15分~30分間ほど静かに揺らし反応させるだけ。
 飲むときは下部の吸い口のネジを緩め吸い出す。数滴は塩辛いので捨てる。実際に飲んだ人にお聞きすと「美味しくない水ですよ」とおっしゃる。
 ヨットのライフラフトに入っている救命水は本物の水でしたが、パラシュート携行品で重いのは大きな欠点ですね。

 一見するとそう高くはなさそうな「海水脱塩キット」をヨットの非常用に積み込んでおくのも良い考えかも知れないが、市販されているかどうが問題ですね。

「サバイバル・キット」コンテナのその他内容品
●応急修理用具
 ボートの破れ補修に使用。
●レスキューシート
 携帯用の特殊毛布
●救難信号筒
 昼間は赤色発煙、夜間は発光して自分の位置を知らせる。
●救命糧食
 カロリーメイト風の非常食。
●救命保温具
 60度の発熱をし、70時間使用できる。

【関連記事】:ライフラフトの救命水と応急医療具 
【参考Web】:コスパス・サーサット衛星システム
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by pac3jp | 2009-11-07 11:10 | 航空・宇宙  

'09 航空祭 in KOMATSU Part1

 「休日は海だけ!」という行動パターンを随分長い間続けて来た結果、ふと、自分がへんに偏ってしまっているのではと、疑問に思うときもある。そこで「海」以外にも芸術・歴史など文化系も幅広く見聞を広めることにしているのだが、今回は「空」、近くで飛行機(軍用機)を見学できる航空自衛隊の航空祭に行くことにした。
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 11月1日(日)、石川県小松市のJASDF小松基地の航空祭に行ってきた。↑画像はずらりと並んだT-4「ブルーインパルス」チーム

 天気予報はお昼から雨になるとなっていたが、午前11時に小松基地に着いた頃はまだ晴れていてもうすぐ雨になるとは思われない青空だった。JASDFの主力戦闘機、「F-15J」の編隊が低空で轟音を引き連れて飛んでいる。格納庫前の広いエプロンには陸・海・空の自衛隊機と米海軍機まで大小29機の航空機が並んでいる。見物の人も多く写真を撮るのも人垣をかき分けてという状態だ。
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 ↑画像は要撃戦闘機※「F-15J」の後姿、V型の大きな尾翼とジェット噴射口 ここはカメラマンへのサービスかモデルさんが配置されている。(※要撃機とは、戦闘機のうち、特に、爆撃機の迎撃を目的とした機体である。)

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 ↑画像は米海軍/海兵隊の戦闘攻撃機「A/A-18ホーネット」薄いグレーの迷彩がしてあり、機体の星マークも消えかかっているように見える。

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 展示されたヘリコプター群には陸自の攻撃ヘリ、ヒューイ・コブラもいたが、JASDFのヘリコプターは救難ヘリの「UH-60J」(↑画像)がいた。機体はブルーの「洋上迷彩」に塗装されている。遭難した航空機の機材・乗員を日本の防空識別圏内をほぼカバーする捜索ができる長い航続距離(1300km)を持ち、夜間や荒天の捜索・救援のための気象レーダーや赤外線暗視装置も搭載している。
 以前、映画「パーフェクトストーム」の中で嵐の海で空中給油を受けている救難ヘリの映像を見たことがあるが、この機種でも空中給油機能つきの機材もあるので洋上での長時間の捜索も可能になる。

 航空機のパイロットなどは養成に長い時間と多額の費用が掛かかるという。作戦中に墜落しても機体はともかく人命は航空救難団所属のレスキュー部隊が確保する仕組みがちゃんと出来ている。
 山岳遭難の場合のように保険の有無でヘリを飛ばすかどうかを判断するなんてことはない。民間人と命の値打ちは同じでも国が養成に大枚を費やしたパイロット達を国が大事にするのは当然だし、もともと軍用などという物騒な乗り物に乗っている人たちですからね。
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by pac3jp | 2009-11-05 11:52 | 航空・宇宙