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久米島から200kmも離れた飛び地? 硫黄鳥島

 その島の名を初めて聞いたのは久米島の「久米島自然文化センター」だった。
ホールの壁に大写しした火山島の写真が掲示してあったので、へぇ~、沖縄にも活火山があるのかと思い「近くにある島ですか?」と学芸員さんにお聞きすると、「徳之島の西にあり、ここよりかなり遠いですが沖縄・久米島町に所属している島で現在は無人島です」と説明してくれた。

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 鳥島で調べるとアホウドリで知られる八丈の沖合いにある鳥島が有名だが、久米島近くにも島全体がアメリカの軍事施設「鳥島射爆撃場」となっている鳥島もある。硫黄島というのは薩南諸島にもあり薩摩硫黄島といい、硫黄鳥島は沖縄硫黄島と区別していたという。


Wikipediaによると「硫黄鳥島とは」

奄美群島徳之島の西南西65km、久米島北東約200kmにある無人島。沖縄県最北端に位置する。周囲7.3km、面積2.55平方キロメートル、標高212m。海岸部は高さ100mほどの切り立った海食崖に囲まれている。県内唯一の活火山島で、北側に硫黄岳火山体、南側には三重式火山のグスク火山体がそびえる。

琉球王国の時代には硫黄の採掘が行われ、中国への進貢貿易に用いていた(琉球王国では唯一の硫黄産地だった)。奄美群島が薩摩藩に併合された際、朝貢に支障をきたす恐れがあるため、そのまま琉球王国領として存続した。硫黄採掘は戦後になっても行われており、現在でもその採掘跡を認めることができる。1959年に噴火のおそれがあるとして、全島民が久米島へ移住。1967年にも噴火し、硫黄採掘の従事者も撤退。以降、完全な無人島となっている。

久米島町にある「鳥島」の集落は硫黄鳥島から移住した人々でつくった集落である。


 そう言えばボク達がフネを泊めていた兼城港奥の漁港とは別に、お隣りには沖縄風でない鳥島漁港や鳥島という地名表示もあったなぁ。
 当時、沖縄県には島の住人を集落ごと全部避難させる広い土地は久米島にしかなかったと書いてあったように記憶しているけど・・・。
 今でも広いサトウキビ畑などでその様に感じますね。

(日本一周クルージングに興味がある人に)
 位置は奄美諸島に属しているが沖縄県の最北端となる島なので「日本一周とは」全ての都道府県の行政化にあるエリアを通過することだと定義されていたら硫黄鳥島を回ってくると沖縄島・辺戸岬から100kmも近い所で沖縄県はクリアされるので二日は短くなりますよ!
(秘湯に興味がある人に)
 この島は無人島で港もない。しかし、活火山島なので「端の浜温泉」というのがあり秘湯マニアや釣り人などは海の穏やかな時期にお湯に浸かっているという。勿論、定期船はないので漁船をチャーターするか自前のフネで行かなくてはならないし、上陸はインフレータブルボートが必要。でも徳之島から割合近いので渡るのは比較的容易なのかもしれないね。

 奄美から沖縄のチャートはよく見たのに硫黄鳥島の名前も位置も知らなかったのはボクらの航路が太平洋側だったことも大きいし、まさか奄美諸島に沖縄県に所属する島があるとは思わないもんね、海図に県境など書いてあれば分ったけどなあ・・・。
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by pac3jp | 2009-08-27 17:09 | 九州・沖縄周航  

新しいオセアニス34のドジャー

 いつものポンツーンに珍しい黄色のドジャーをつけたベネトーの新艇らしいクルージングヨットが泊っていた。
 この頃はアメリカやヨーロッパから輸入されるレーサー以外のヨットは殆どがドジャーとビミニはビルダーオプションで装着してくる。それを見ているとヨットビルダーそれぞれの特色が出ていて面白い。

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 コクピットを覆う黄色のドジャーとビミニを近くで観察すると、一番良いのは両方を展開するとしっかりコクピットをカバーするサイズになるようにデザインされていることだ。普通の34フィートクラスの場合はドジャーとビミニが離れていて、その間にもう一枚の日除けを追加しているヨットもよくいるが脱着が少々面倒である。
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 ドジャーの防水性能とか窓の材質などはデイセーラークラス?で普通だが、コンパニオンウェイ上のドジャーフレームに専用の取っ手が付いているのが良い。これがあるとドジャーが手垢で汚れない。できたらドジャーの左右の裾に各一本、デッキからコクッピトに出入りする時に握る取っ手兼用のハンドレールがあればなおいいなあ。

 普通のヨットではビミニトップの天井からバックステイが貫通して雨が漏ったりするが、このヨットは二本あるバックステイはトランサムの左右に分け、コクピットからトランサムの出入りに邪魔になるステイ類をなくしている。港では出船で係留するヨーロピアンスタイルに徹しているようだ。でも、セーリング時に必要な風見を見る天窓もないけど、クルージングボート(チャーターボート)には不要だなんてビルダーでは考えているのでしょうかね。


c0041039_1773273.jpg 一見しただけだが、ヨットの外観の特徴はオーバーラップしないジブなので引っ込み角度を小さく取る必要がないためか、シュラウドはデッキ幅一杯で取ってある。そして、マストは特別に長いスプレッダーで支えられている。マストの強度を上げるには最適だがあの細くて長いスプレッダーで本当に大丈夫かなと心配してしまう長さですね。

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by pac3jp | 2009-08-24 17:10 | ヨットの艤装と艤装品  

南鳥島に港が出来そうだ!

 島国日本でも特に小さい離島を選んで旅をしている離島ファンは結構に多いみたいだ。5月には五島列島の無人島・野崎島で遠くからやってきた数組の若い旅行者とお喋りしたし、7月には沖縄の渡名喜島では寂れた郷土資料室で、その日の来場者名簿に東京の住所が書かれていて、エ~ッと驚いた。

 ヨット乗りは公共交通機関のお世話にならなくても、どんな僻地の離島の旅でも出来る大きなメリットをもっているが、港がなかったり、受け入れてくれなかったらちょっと困ってしまうのだ・・・。

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↑画像は南鳥島。島の南の矢印の場所に防波堤がない桟橋がある。

 今日、国交省は日本最東端の南鳥島に港を造る概略設計を行うための予算を盛り込んだというという発表をし、ボクはそれをWebニュースで見た。小笠原・父島から500マイル程の距離にあるので、父島→母島→南鳥島→沖の鳥島→与那国島という「鳥島2島さいはてクルージング」を企画する冒険ヨットマンが出てくるかも知れない。 ・・・ボクは絶対、行きませけどね!


資源開発支援へ離島を拠点化=日本最東端の南鳥島整備へ-国交省

 国土交通省は20日、日本の最東端である南鳥島(東京都小笠原村)で、資源開発や海洋調査といった活動を支援するための拠点整備に乗り出す方針を固めた。同島周辺では希少金属の採鉱が有望視されており、埋蔵量の探査や採掘技術の開発を後押しする。2010年度予算概算要求に港の概略設計を行うための必要経費を盛り込む。
 南鳥島は東京から南東に約1950キロメートルの太平洋上にある孤島。同省は、日本周辺海域での資源開発強化に向け、南鳥島を具体的な開発支援態勢づくりのモデルケースとしたい考えだ。
 南鳥島周辺では、リチウムイオン電池の電極材料などに使われるコバルトを含んだ鉱床が確認されており、経済産業省が詳しい調査を行う方針。
 ただ、同島に船舶の係留施設はなく、現在の駐在人数は海上自衛隊の隊員ら計約30人。周辺海域での資源開発が進めば人の出入りも増え、調査船や物資輸送船の係留が必要となる。  2009年8月21日(金)04:03 (gooニュース)


 今まで島は自衛隊、海上保安庁、気象庁だけの島でセキュリティは不要?だったが、これからは貴重なレアメタルの資源開発で原発港ほどではないが、外来船お断りになる恐れもありそうですね。でも人畜無害のヨット乗りには門戸をあけて欲しいなぁ。


c0041039_16311451.jpg 南鳥島特別航路 池澤夏樹著 新潮文庫

 作家・池澤夏樹氏が東京・芝浦から南鳥島に80時間かけて物資の補給を行う440トン、速力12ノットという貨物船に便乗して航海した記録。
 普通、一般人は入れない島なので気象関係のコネで主に南鳥島気象観測所の取材に行ったようだ

【参考Web】:南鳥島(みなみとりしま)は、小笠原諸島の島。本州から1,800km離れた日本の最東端としても知られている。行政上は東京都小笠原村に属する。
日本の島としては唯一日本海溝の東側にあり、日本で唯一太平洋プレート上にある。更には、日本の実効支配の及ぶ島では唯一、他の島と排他的経済水域を接していない島でもある。別名、マーカス島(マーカスとう Marcus Island )。出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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by pac3jp | 2009-08-21 16:40 |  

見晴らしが良いハードドジャー

 ステンレスパイプの加工とキャンバスの縫製が難しいのか、自作のソフトドジャーを装着しているヨットは少ない。多分、外注してもそう高くはないのかもしれないなぁ。一方、ハードドジャーはヨット業者に「おまかせ外注」すると、とても高くつきそうな気がする装備である。でもアイデア次第で自分の腕と努力でなんとかなりそうな気がする装備でもある。

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 ↑画像はセンターコックピットの「ムーディ36」である。そのオリジナルのソフトドジャーを取り外してハードドジャーを付けてしまったオーナーさんがいらした。
透明な全面アクリル窓は新艇からのオリジナル部分で、その上部の白いプラスチックプレートに黒枠の窓をつけた部分とその屋根がハードドジャーとして製作されてコクピットに接続されている。コクピットの屋根はドジャーから後のヘルムスマンにいたる部分まで日除けとソーラーパネル用のハードトップが被さっている。パイプ構造が少し弱いのかアチコチにラッシングベルトで補強してある。

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 ↑画像 このハードドジャーは従来のソフトドジャーのキャンバスを取り外し、代わりにプラスチックのプレートをそのパイプフレームに張り、ハードドジャーにしたものである。前面パネルは窓を三つ切り抜き、もう一枚全面に透明アクリルパネルを外から重ね、窓部分には防水のために黒いガスケットが入れてある。外側のパイプは窓パネルと屋根パネルの接続を置け持っているのかも知れない。側面にある3個の丸窓はオーナーさんの趣味でしょうか、中々いいですね。

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 ↑画像 ドジャーの内側を見ると、かってソフトドジャーを支えていたパイプフレームがプラスチックのハードドジャーをサドルで固定している。ハードドジャーのアウトエンドはチーク材できれいにトリムされている。
 追加したハードドジャーと船体の接続に不安?があるのか、デッキからラッシングベルトが掛けてあった。

 ハードドジャーは外洋志向のヨットによく装備されていて、機能第一で見通しの良さや、快適に過ごせる通風など考慮してない設計になっていることも多い。このフネの視界は大変良い、しかし、暑い海でのクルージングはきっと辛いでしょうね。
 でも、強度のある開閉窓の工作は難しいし、真夏の暑さはほんの一時だ。辛抱しようか! と、ボクだったら思うけど・・・。
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by pac3jp | 2009-08-19 17:29 | ヨットの艤装と艤装品  

昔の漁船が使っていた碇(レプリカ)

 現在は船の錨と言えば金属製でもっぱら鉄で造られたものが普通だが、近世までの日本では鉄は砂鉄から製鉄されていて結構高価な素材だった。従って近世当初は多量の鉄材が必要な錨などはかなりの資力がある領主の船舶や裕福な商人の大型商船しか購えなかったらしい。

c0041039_1641849.jpg 江戸時代の物流に大活躍した、菱垣廻船や樽廻船などの弁財船(千石船)は大小合わせて八本の四爪錨を装備していたと言われている。大阪港のなにわの海の時空館にある復元船「浪華丸」の一番錨は80貫(300kg)もある鉄の錨である。以下、番が一つ下がる毎に5貫目軽くなり画像の立っている七番錨は50貫(188kg)ある。

 一方、昔から沿岸で漁をしていた舟は今も使っている鉄と木を組み合わせた唐人錨などを積んでいたのだろうか、あるいは昔ながらの石の碇を使っていたのだろうか、どっちだろうかと前から思っていた。

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 今年のクルージングでは種子・屋久~奄美・沖縄までの博物館や郷土資料館で地元の漁業に関する展示の内「イカリ」に注目して見て来た。そこでは大昔の刳り舟の時代から、サバニやイタツキ船などが小さいエンジンを搭載する以前は、沿岸で漁労をする小舟の碇は石と木を組み合わせたもの、あるいは綱を取り付けやすい穴をあけた丸い石、石を網袋に詰めたものなどであったという。

c0041039_1685537.jpg 碇のレプリカを見ると現在の漁船のバウに載っているアンカーも素材が木からステンレスになっているが同じ形をしている。岩場やサンゴ礁に引っ掛けて船を止め、もし外れなければエンジンパワーで引けば爪が伸びて岩から錨が外れる。原理は一緒だが昔の木の爪の方がサンゴ礁には優しそうだなぁ・・・。

 そう見ると小型の沿岸漁船が唐人錨などを使うようになったのは鉄が大量生産で安くなった事もあるが多くの漁船がエンジンを搭載し、今までより沖合いで漁をするようになり効率の良い錨が必要になってきたからだろう。

そして、石と木の碇はそこで有史以来の長が~い寿命が尽き、やっと博物館入りしたわけだ!

【関連記事】:古い碇
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by pac3jp | 2009-08-17 16:21 | アンカー  

日本一周とは?

 先週末、日本一周達成と書かれた横断幕をつけて満船飾風に飾った小型ボートが伴走船と共に賑やかにハーバーに入ってきた。
 到着した桟橋では歓迎のセレモニーでも行われているのだろうか子供たちも含めて大勢の人だかりが出来ている。モーターボートで日本一周は珍しいのでボクもあとでチョット偵察に行ってきた。
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 関西の某大学ヨット部創立75周年記念行事で日本一周のクルージングをしたということだった。使ったボートは降ろしたての新艇「ノルディック・タグ26」でクルーは年配のOBが3人だったという。

 歓迎グループの中に知り合いがいたのでコースをお聞きすると、時計回りで瀬戸内海から関門海峡を抜け日本海を北上、北は津軽海峡を通過し、太平洋岸を南下してきたという。「正確には本州一周ですね!」とは知り合いの言葉。残りのエリアは後々の楽しみに取ってあるのでしょうね。

 クルージングの定番コース上にいると「日本一周中」と表示したフネをよく見かけるが、個人の旅なのでどんなテーマを持とうと勝手だがどのような日本一周のコースを取るんだろうと看板を見ながら考えてしまう。

 「日本一周」の定義はあるのか、有ったとしたらそれがどういうものかも知らないが、ボクが勝手に思うに、まず、47都道府県の内、海に面した都道府県の行政エリアの全てに入る必要はあると思いますね。しかし、無寄港日本一周という手もありますから、日本列島を一本の線で囲んでループを作った中に47都道府県の全てのエリアと沖縄県など長く連なった島々のその一部が含まれた時。但し、小笠原など遠くの離島は除く。と言うことにしますか。

 与論で会った九州のシングルハンダーが「自分は沖縄の南大東島から与那国島に入り、今はボチボチと北に向かっているが、日本一周のヨットマンは南端は鹿児島の屋久島までが多く、沖縄本島までもやってこないし、ましてや先島諸島までやってくるのはごく少ない。日本一周の最西端は与那国島なので、そこを回って完成でしょう」とおっしゃる。
 彼の論理で行くと国境近く、あるいは国境の確定しないの危ない島も含まれるので現実的?ではないですね。

 ちょっと意地悪に貴方は東京都の離島である小笠原・父島には入港しましたか、とお聞きすると「まだ行ってない!」という。

 沖縄の宜野湾マリーナにいたとき小笠原・父島から直接やってきたという長距離志向のヨットもいたが、普通の日本一周クルージングをするカップルたちは毎日こつこつと自分たちの目標に向かって距離を稼いでいく。今年できなかったエリアは来年またやってみよう。そして完璧に自分たちの日本一周を完成しても、だ~れからもご褒美など頂けることはないもんね。

 でも、仲間からの賞賛と羨望はきっとありますよ!
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by pac3jp | 2009-08-14 16:09 | クルージング  

メガヨットのフェンダー

 ボクはメガヨットのメカやキャビンの豪華さには全く興味はないが、装着されたフェンダーには少し興味がある。
 船舶は大型客船から小型ヨットまで自船が使用するに最適と思われる個性ある防舷物を持っている。それをあれこれ較べて見るのも面白いなぁと前から思っていた。
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 上の画像はモノハルの120f「アルカディア」の筒型フェンダーとチークのブルワーク保護とロープアジャスターを兼ねたメガヨットらしいグッズである。因みにこのフネは5本の傷もなくきれいなフェンダーを吊り下げていた。ロープアジャスターは硬い心材の内側にはフェルトが、外側には硬い皮革が縫い付けられロープガイドが2個とカムクリートが付いている。

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 上の画像はカタマランの「シルバークラウド」で、直径は1m、長さは2mもありそうな大きな筒型フェンダーが2個吊り下げられている。
 同じくブルワークからフェンダー用ロープは出ているがブルワークにチークのキャッピングはないので厚みの薄いロープ保護グッズが付いている。それはFRPらしい硬い心材に内側にはフェルト、外側には黒っぽい皮革が縫い付けられその上に摩擦に強いステンレスのプレートが張られてロープガイドが付いている。フェンダーロープのエンドはブルワークの内側にあるクリートに留めるのだろう。
それに吊り下げられたロープがハルを擦れないようにちゃんとロープにも擦止め(ハルの塗装保護?)もセットされている。


 両艇ともサイズは違うが同じメーカーのフェンダーのように見える。それにしてもフェンダーは各地で停泊するたびにその岸壁で汚れると思うのに全くの新品のようにきれいだなぁ。ボクたちがクルージング先で半分破れた俵フェンダーで停泊してきた姿と較べると、さすがは手入れの行き届いたメガヨットだと思わせますね。

 お断りをしておきますが、ヨットマンの全てがボロの俵フェンダーを使っているわけではありませんよ、ちゃんときれいに手入れされたヨット用防舷物をお使いのオーナーさんが殆どですが、中には漂流しているスチロールの塊を集めて防舷物に再利用しているリサイクル派のヨットマンもいます。

 ヨットの楽しみ方も色々ですから、見栄えを気にする方はそれなりに、個性派はご近所に迷惑をかけない程度に楽しんでくださいね。


【関連記事】:メガヨットのフェンダーアジャスター
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by pac3jp | 2009-08-12 11:32 | ヨットの艤装と艤装品  

メガヨット2隻

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 クルージングで暫くヨットハーバーを留守にしていたが、2ヶ月振りに行くとビジターバースに外国のメガヨットが2隻停泊していた。
 モノハルの方は少し前からいて、大きなカタマランは数日前に入港してきたという。共に船籍はカリブ海のジョージタウンである。シップカラーも同様で、紺のハルに白いデッキ構造物を持っている。

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 正面から見るとモノハルの「ARCADIA」の横幅はカタマランの「SILVER CLOUD」の半分位で小さく見えても全長は120フィートの立派なモーターヨットである。一見近づきがたいメガヨットでもハーバーに停泊していればなにかとコネクションが出来るものでボクの仲間たちが「あの豪華メガヨットを見学してきたで!」とあれこれ教えてくれた。

彼らが言うには
1.内装の豪華さ、ドアが帝国ホテル?並みだったなどキャビンの隅々までお金がかかっているように見えたこと。
2.ブリッジの航海機器がずらっとロールスロイスだったこと。デッキのチーク材は厚さが5センチ!もあるんだって。
3.主機関と発電機が同程度の出力を持っているなどかなり電化された船であることが窺えるなど。
4.でも、日頃乗っているヨットと余りにもかけ離れているので「羨ましいともおもわなかった」とか、など等・・・。

 オーナーはアメリカ人のリッチマンで瀬戸内海のクルージングが終わり、今は本国に帰っている。次の航海は地中海の予定なのでそれまでクルーたちはフネの整備をしながら回航の時期を待っているらしい。

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 一方、カタマランタイプの「SILVER CLOUD」はモノハルの「ARCADIA」より全長は少しだけ長いようだが、排水量はかなり大きそうだ。
 よく見るセールボートのカタマランと違って水中の魚雷型船体で上部構造を支え、吃水線を絞って造波抵抗と揺れを抑えスピードを確保しているのだろうか。大型高速のカーフェリーにも使われている船型である。

 桟橋から透明度の悪い海面を見ると赤い船底塗料が塗られた水中の船体がボーっと見える。またこの細い吃水線を前後二つに分けているのは高速航行時の引き波などの対策だろうか。
 桟橋を歩いているとカタマランのジェネレーターの音がやけに響いている。防音装置がいまいちよくないようだ。

 時々やってくるメガヨットの船籍は殆どがケイマンのジョージタウンになっている。本船のパナマ船籍と同じく税金対策の便宜置籍船でしょうね。先月も屋久島で見たこともない国旗をあげた日本人所有の82フィートのヨットがいたなぁ。お金持ちもそれなりの苦労はあるのかも知れないが胸を張って母国の国旗を揚げたら良いのにね。
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by pac3jp | 2009-08-10 11:40 | ボート  

水中処分母船 YDT 06

 7月1日、午後、沖縄・座間味島の古座間味ビーチ沖でアンカーリングして潜ろうと思っていたが、水深8mではボクの素もぐりの技では歯が立たないのでヨットの周りの海底を観察すると砂の海底に石ころと所々にさんご礁があるだけで普通の海底だった。磯のある場所まで泳いで行けばきっと素晴らしい海が見られたかもしれないけどビールを飲んで寝転がっているほうを取った。

 今夜の停泊港の方向に軍艦のようなシルエットが見える。こんな平和そうなダイビングの島に軍艦は似合わないと思っていたが、座間味港右前の磯付近に掃海艇搭載の黒い機雷処分艇数隻が自衛隊旗を揚げて航走している。なんか爆発物の調査をしているらしいが、先のシルエットは掃海艇ではなかったのでなんだろうと思っていた。

 夕方、フェリー岸壁にその母船が入ってきた。船名はなく「YDT06」と記号表示されているので支援船だと分かるがかなりの大型だ。勿論、デッキに武装はなくブリッジ横に不発弾処理と書かれた横断幕が見える。水中処分用のインフレータブルボートとデリックが装備されているだけだ。
(この業務には退役した掃海艇を転用した特務船だったが水中の爆発物処理専用の母船として新たに設計建造された船で、支援機能や居住設備などが格段に向上している)
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●基準排水量:300t
●主要寸法:全長46.0m×幅8.6m×深さ4.0m×喫水2.2m
●エンジン:ディーゼル2軸 出力:1500PS
●速力:約15kt
●船質:鋼
●建造:H.15.03.14
●所属:沖縄水中処分隊 勝連港

 次の日に港外の爆弾を爆破処理する予定だと聞いた。沖縄では太平洋戦争で山の形が変わるほど爆弾や砲弾が打ち込まれたという。この座間味でも酷いものだったのだろう。あちこちに不発弾が見つかり沖縄の皆さんは今も迷惑しているのでしょうね。沖縄のチャートを見ると本島のすぐ太平洋側の深い海に爆発物を投棄する海域が指定されているが、今はもう簡単な海洋投棄は出来ないので爆破処分以外は陸上での処分になっているはずです。

 港外の爆破処分の見物もしてみたかったが、クルージングの予定を1日延ばすほどのことでもないので予定通りに早朝に出港した。
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by pac3jp | 2009-08-07 17:43 | 特殊船  

8月1日 母港、新西宮ヨットハーバー

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8月1日 今日はクルージング最終日、母港の新西宮ヨットハーバーへ。

0440 雨が上がったばかりで、雲も低い日和佐港を出港する。
0700 蒲生田岬通過。南東16ノット、波1.5m~2m。
1000 沼島を左舷に、クォーターの風で快調に航く。
1245 友水の2.5ノットの逆潮を乗りきりやっと大阪湾に入る。

風は北に変わり波は穏やか。見える範囲にLNG船、コンテナ船、RORO船、鉱石運搬船など外航大型船が航行している。帰ってきたと実感するなぁ。
船影疎らな薩南・琉球諸島では5000トンのフェリーでもでっかく見えたもの。

午後6時、ハーバーに近づくと奄美まで一緒だった「ちちじま」と仲間の「HARUNA」の二隻が出迎えてくれる。それにウェルカムパーティーの用意も出来ているので着岸次第、直ぐにパーティー船に集まるように、の指令まで入る。

海のロケーションはいま一つだが、安心して停泊出来るバースと、共にヨットを楽しむ仲間がいる母港が最高だ。
長いクルージングでしたが、先々の港で多くの皆さんのお世話になり、今日無事に帰れてホント、うれしいなあ!
特にドリーム号船長さんには毎日大変お世話になり、クルージングを充分に楽しませて頂き、本当にありがとうございました。
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by pac3jp | 2009-08-02 11:36 | 九州・沖縄周航