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12月31日 今日は何の日

 地元新聞の隅っこに「きょうの小史」という欄がある。今日はそこに珍しくヨットの歴史が出てきた。

12月31日(水)
1988年(昭和63年)女性初の太平洋往復 ヨットによる太平洋単独往復航海に挑戦していた今給黎教子さん(23)が鹿児島の港に無事帰港した。一人で鹿児島を出港して米サンフランシスコに到着、復路も一人という女性では世界初の快挙を達成した。


 1988年6月に「海連垂乳根」号で出港して同年12月31日に帰ってきた。もう20年も経ったが、当時は大きなニュースだったのでよく覚えている。そして、その時乗っていたヨット「垂乳根」は鹿児島・野間池漁港に長いあいだ繋いであったが今は笠沙恵比寿の構内に補修されて陸上展示されているという。

c0041039_182225100.jpg 1988年の秋~冬、20年前のその頃、ボクは何をしていたのだろうと調べてみると何枚かの写真が出てきた。当時はYOKOYAMA30Cというヨットに乗っていて大阪湾のオープンレースなどによく出ていたのだ。今と違って豪華な賞品がついたオープンレースが幾つもあった。
 このショットは88/10/02の日付で西宮沖で開催されたJBCオープンレースと書いてあるので古いログブックを開いてみると、そのレースの日はクルー5名と女性ゲスト2名の計7人が乗り込んでクラスBに参加していた。当日のお天気は微風~無風というあまり得意でない?コンディションだったが、成績はクラスBにエントリーした約60隻のうち、着順10位、総合17位だったとログに残っている。(第一上マークは5番手で回ったと書いてあったが・・・残念なり)
 クラスAのエントリーも20~30隻はいるので全体としては100パイクラスの大きなレースだったのだろう。

 引き続き古い航海日誌を読んでいると真面目によく練習していた頃を懐かしく思い出す。またこんなのもあった。「レースに参加するためスタート付近まで行ったが波が悪くてクルーの○○君が船酔いになり止むをえず帰港する」なんて笑ってしまう記事もある。

 いまは楽しむ為のセーリングだからフネの性能に不満は全くないが、レースをやっていたあの頃は自分の腕前が悪いのに、ヨットの線型が、セールの上り性能が今ひとつなど、あれこれ勘違いしていた時代だったなぁ。

【関連記事】:笠沙恵比寿
【関連Web】:「手作りヨットで単独世界一周」から7年8ヶ月ぶりに帰国した日
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by pac3jp | 2008-12-31 18:31 | 徒然に  

救命浮環のリードロープの収納

c0041039_17545460.jpg シーズンオフのヨット整備のうち、まず手近なところでこんなのはいかがですか。

 クルージングヨットには法定備品である小型船舶用救命浮環が必ず装備されているはずだ。係留中は船内やコクピットロッカーに収納しているフネも航行中にはコクピット付近のすぐに投下できる場所にセットされていることと思う。


 あるとき、ヨットに慣れないゲストクルーがバランスを崩し落水してしまった。

 早速救助のために救命浮環を投げようとするが、リードロープがコイルしてあって、スルスルとうまく解けない。スキッパーから早く!の声が掛かるが、焦ると余計こんがらってしまう・・・。

 そんな時、上の画像にあるようなペットボトルに浮環のリードロープを押し込んでおくと便利です。ブイを掴んで投げるとペットボトルの口からスルスルとPPロープが繰り出してくる。そして落水者を素早く救出できるチャンスをつくることができる。

 これはハーバーの桟橋入口に掛かっているいる救命浮き輪からアイデアを頂きました。木工や金属加工は苦手なヨットマンもペットボトルにロープを詰めるくらいは朝飯前だろう。簡単な割には効果はありそうに思いますがいかがでしょうか。
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by pac3jp | 2008-12-28 17:58 | ヨットの艤装と艤装品  

新しいドジャーと取り替える

 12月23日、天皇誕生日の祭日だが冷たい西風が吹くハーバーは人気もなくガランとしている。ビジターバースにはイルミネーションのコードを巻きつけたヨットが10隻ほど並んでいるが、寒々とした雰囲気だ。

 今日は長年の懸案だったドジャーの取替えをする。

c0041039_13264979.jpg

 進水以来使ってきたドジャーのキャンバスもジッパーもUVで大分弱ってきた。それに透明のビニール窓が曇ってしまい前も見にくく、何やら鬱陶しい気分のドジャーを新品に取り替えたいと思っていた。

 スウェーデンにあるこのフネのビルダーには建造する全艇種のパーツショップがありWebで直接購入できる。ボクのタイプはもう新型に変わっているが、現時点ではパーツは全部そろっている。

 11月27日にWebから発注すると12月3日に発送したと連絡があり、12月9日に国際郵便で届いた。

 価格はWebショップで4,379sekとなっているがEU域外に送るときはVATを差し引いて以下の価格になっている。

Sprayhood-canvas    3502,80
Freight Postpaket     443,00
Total         3946sek

 日本の我が家に届くと、その場で関税の5%と国内消費税をあわせて、一金、2,400円也を郵便配達のおばさんが徴収していった。

 カード決済時のスウェーデンクローネのレートがどうなるか分からないが凡そ5万円で新品ドジャーを購入した。高かった新品ドジャーを早速広げてみると、コクピットからの見通しもよくなり、気分はさすがに良い。

 その昔、もう乗り換えようと思っていた車にアルミホイールつきの新品タイヤが大当たり、おっ、満更でもないな・・・と気分が変わりあと1年も乗り続けたことがあったなぁ。それ以来、久しぶりに味わう気分のように思う・・・。
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by pac3jp | 2008-12-24 13:32 | ヨットの艤装と艤装品  

US-2型救難飛行艇

 先週、「US-2型救難飛行艇」量産1号機が初飛行を実施、と地元神戸新聞が報道していた。


「救難飛行艇、初フライト 新明和工業、海自向け1号」

c0041039_15545058.jpg 新明和工業(宝塚市)は、海上自衛隊用に開発した水陸両用飛行艇「US-2型救難飛行艇」の量産第一号機が、このほど神戸市沖で初飛行に成功したと発表した。今後も飛行試験を重ね、本年度中に防衛省に納める。
 同飛行艇は主に海上での救難活動に使う。海上自衛隊の「US-1A型救難飛行艇」の後継機として同社が開発の主契約会社を務めた。二〇〇四年には試作一号機と二号機を防衛省に納入。海上自衛隊岩国航空基地での技術・実用試験を経て、昨年、正式に救難飛行艇部隊に配備された。
 飛行試験は同社甲南工場(神戸市東灘区)沖の大阪湾で実施。海上での離着水の状況などを確認した。(段 貴則)(12/18 09:20)



 この新型飛行艇を製造している新明和工業・甲南工場は神戸市東灘区深江にあり、元の神戸商船大学と東神戸フェーリー埠頭を再開発したサンシャンワーフというショッピングモールに隣接している。この工場は昔、川西航空機といって太平洋戦争中は二式大艇や迎撃戦闘機の紫電改など造っていた会社だった。

 数年前、そのワーフの駐車場の東端でしきりに不思議がっている若いカップルがいた。「向こうは海やのに・・・飛行場でもないのになんでここに飛行機がいるの?」といっている。そこは高いフェンスで仕切られてはいたが新明和の工場内だった。4発のプロペラをもつ大型飛行機がこちらを向いていて、そのうち1発のターボプロップエンジンが轟音をたてて回っているのだ。(機首と尾翼が赤いUS-1Aのようだった)

 ボクもその光景は初めてみたが「あの飛行機は海の上から離水、着水できる自衛隊の救難飛行艇ですよ」「滑走路はなくても船のように浮きますので海から陸に上がってきているんです」と教えてあげた。

 日本では飛行艇自体も珍しいが、実際に海上から離着水している場面が見られるのは多分、神戸港の東、我々のヨットハーバー西沖の海面だけでだろう。救難飛行艇部隊の基地は岩国にあるがあそこはアメリカ海兵隊の広大な飛行場があるのでわざわざスロープを使って海に入って発進なんてしないで普通の運用は滑走路でしょうね。

 ボクもこの夏の金曜日にその着水を目撃したことがある。飛行艇が一文字の内側を低空を飛んでいるなと思ったら直ぐにザーッと着水、着水滑走距離はたった310mだという。急いで見に行こうと思ってもヨットの最高7ノットでは間にもあわない。モーターボートのようにすばやく工場のスロープに遠ざかってしまった。ちなみに離水滑走距離は280mともっと短い。

 今回、洋上迷彩色に塗装されたUS-2の量産タイプといっても戦闘機のように大量に造られるわけではないだろう。現在救難部隊には20機の飛行艇があるが順次耐用年数がくれば退役するのでボチボチ造っていって最大が20機だろうか。

 この飛行艇は飛行場のない遠くの島などで緊急事態が発生した場合に長い足と高速を生かし救難活動をするわけだ。そこで思い出したが昔、石原裕次郎さんが危篤になったとき、慎太郎兄さんが小笠原からこれに乗って帰ったといって国会で騒ぎになっていましたね。

 でも、これからヨットのクルージングで空路がない小笠原諸島や沖の鳥島などで、もし瀕死の重傷になったときはきっと頼りになる救難飛行艇だと思うよ。でも、救難機の捜索能力は弱いので対潜哨戒機のP3Cとセットで行動するため洋上の場合は捜索、救難は時間もかかり費用は莫大になるかも・・・。

 やっぱり、皆さん 無事故で安全なクルージングをお祈りしますよぉ!



c0041039_15594489.gif

        ここクリック→飛行艇物語
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by pac3jp | 2008-12-22 16:07 | ウオッチング  

矢印棒の使い道

c0041039_1454770.jpg ボクも最初にこれを見せられたときには「さぁ・・・何だろう?」と思いました。多分、普通のヨット乗りは分からないでしょうね。長い海上勤務のご経験がある本職の船乗りか、あるいは「元」がつく船乗りさんしかご存知ないだろうと思っていましたが、やっぱりでした。

 これは錨を揚げるときブリッジから見えない錨鎖の方向と角度を示す道具でした。
 投錨時にも使うのかも知れませんが聞き忘れました。

 クイズということで4人のヨット乗りがそれぞれに独自の見解で解答していただきありがとうございました。今回の正解は「元」が付くKMSさんが正解でした。

 やっぱり、経済原理が働く一般商船では船首とブリッジの連絡はもう皆さんトランシーバーでしょうね。リモコンのビデオカメラでもブリッジから錨鎖は確認できそうですから巨大船などはそうなっているのかな。

 一方、船の歴史をみると軍艦は常に最新のテクノロジーを使って建造し、省力運用されているんだとボクはそう思っていたが、意外に各国とも海軍は保守的で充分こなれたテクノロジーを採用し、伝統的な運用をしていると何かの本で読んだことがある。

c0041039_1463944.jpg 日本海軍の伝統を引き継ぐ掃海艇の錨鎖用の矢印棒も、もう商船では使っていないというが、最近Webで掃海母艦「ぶんご」での投錨作業という画像を見つけた。
 それには「錨が出ていく長さを旗で艦橋に知らせる隊員」と説明がついていた。排水量5700トンの軍艦で160人も乗り組んでいるんで、甲板作業にも充分の人数も配置できるし伝統ある運用も可能なのだ。
 でもよく画像を見ると前を向いている隊員はヘッドセットのようなものを装着している。インターコムでブリッジとは普通に連絡は取れているのだろう。


c0041039_1471713.jpg 軍艦と商船の違いは非常時の対応だろう。有事の際、もし、有線故障や無線封鎖で電気系が不通になっても視覚信号なら連絡がつく。そう思って考えると、護衛艦も掃海艇にもマストに二組のかご型速力標(左画像)がついている。これはフネが編隊行動するときに僚艦に無線を使わずその速力を示すものだ。

 もう一つは探照灯で行う発光信号だろう。船舶はタイタニック号以来、非常の際は無線通信士がSOSを発信し、全船舶に救助要請をしたが今は機械が自動的に遭難信号を発信するシステムに変わってしまい、無線通信士は職を失ってしまった。その発光信号はモールス信号を使う、日本船は和文コードで打つ、でも無線通信士が乗り組んでない商船は誰もモールスを打てないし、受信もできないだろう。でも手旗信号は出来る? 
軍艦には専門の通信兵がいるので発光信号も問題ない。

c0041039_14114564.jpg 視覚信号でも国際信号旗を使う旗りゅう信号は航路の航行時など法律で定められているので一般商船も使っているが、海自ではそれに加え独自の旗やNATO軍共通の信号旗もあわせて使っているという。上の「投錨の画像」で隊員の持っているのは軍用数字旗の「1」である。

 映画のクライマックスシーンで主人公が音や光でモールスを打って助けを呼び、窮地から脱出する場面がよくあるけど、本当に使えるならヨット乗りの素養としてもう少し勉強しようかと思うが英文は苦手だし、和文モールスは挫折の経験があるからなぁ・・・。
 ま、非常時は船検備品のN・C旗を揚げマリンVHFでじっと救助を待つことにしますか。
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by pac3jp | 2008-12-19 14:17 |  

神戸市営・須磨ヨットハーバーは桟橋改修中!

c0041039_14285081.jpg ボクは須磨ヨットハーバーから300mも離れていない道路を毎週のように通っているが、特にハーバーに用もないので久しく立ち寄ってなかった。ところが先の日曜日、その近くに用事ができハーバー駐車場付近まで行くと桟橋を新しくつくりかえているという看板が立ててあった。

 そうか、今の南ハーバーが出来てからもう30年は経っているだろう。当時のヨットは全般に小さかったので当然桟橋も小さいし、浮き桟橋は贅沢だったのだろう多くが杭係留だった。だが、やっと新しいくし型桟橋に取り替えられるんだ。

 ボクも昔はスターンからブイを拾って、岸壁に槍付けするマリーナにいたが、今や、くし型桟橋の便利さからもう離れられないなぁ。

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 日曜日で工事はお休みだったが外から眺めると東側の浮き桟橋はもう出来ているようで、クレーンが載った台船は西側桟橋の工事にとり掛かっているようだ。そして、上、下架スリップの東側には新たに設置されるクレーンの基礎が見えている。あわせて須磨名物、係留中の船酔い防止に、入り口防波堤の延長工事も予定されているという。

 また、須磨ヨットハーバーも昨年から兵庫県「海の駅」に登録されたと聞いていたし、「誰でも、気軽に、安心して」立ち寄り、利用できるヨットハーバーとして今後受け入れ施設等の整備充実を・・・となっていたので今度の大改修でビジター桟橋はどこに出来るのだろうと大いに期待している。

 ところが便利になったら当然係留料金は上がることになる。市条例によると浮き桟橋は杭係留の1.2倍と決められているので多くの係留艇は20%UPの金額になるはずだ。でも浮き桟橋は料金の20%を上回る便利さはありますよ。

 工事の看板に工期は来年3月末日となっているので、この冬のシーズンはオーナー皆さんは艇の移動などでのんびりスキーなどして遊んでいられないようですね。

 因みに神戸市から発注された「須磨ヨットハーバー整備工事」はマリコンの寄神建設(株)が4億2700万円で落札したと報道されていた。でも、この工事と防波堤延長や電気工事の費用などはきっと別でしょうね。

 須磨ヨットハーバーの改修工事の進捗状況が気になる方はここからハーバー改修工事ニュースをご覧ください。
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by pac3jp | 2008-12-17 14:33 | ウオッチング  

掃海艇でちょっと気になった道具や装備

 掃海艇はJMSDFの艦艇、23艦種のうち軍艦としては小さい部類ではあるが、護衛艦、潜水艦、掃海艦についで上から4番目にリストが上がっている。小さくても機雷戦を受け持つちゃんとした海自の正面装備なのだ。

 ボクは、伝統というものとは縁もなく、まったく我流でヨット遊びをやってきたが、今回、そんな旧海軍の伝統を引き継ぐ掃海艇を見学させていただくと勉強になることや、気になるものもあり中々面白かった。
その中の数点を紹介しよう。

c0041039_16511222.jpg まず、本船ではどんなフネでも入港時に使っている「サンドレッド」。バウデッキの片隅の収納場所には大、小の様々な重さのものが用意してあった。なぜっと思ったが、自衛艦も体験航海で大勢の乗客の視線を浴びて岸壁につけるときなど新人が緊張で失敗すると、すかさずベテランが得意の技でフォローするんだとか聞いたが、沖合いでの錨泊横抱きや天気状況によっても数種類の「サンドレッド」はきっと要るのでしょうね。

 でも、近くの吉原製油の岸壁には赤ペンキで「レッド投げるな!」と大書してあるので誰かが受け損ねて労災事故になったみたいだ。ヨットではソフトボールくらいが投げ易くて、受け手も安全ですね。

c0041039_16515231.jpg 自衛艦も最近は艦内禁煙になったらしく、掃海艇でもミジップデッキに唯一の喫煙コーナーが設けてあった。そこは本来、青天井だが日除けのキャンバスが張ってあり中央付近から2ヶ所、漏斗状のカップからホースがつながっている。貧乏性のヨット乗りはすぐに雨水を集めているんだと早合点したが、乗組員からは「水には不自由してませんよ!」と馬鹿にされてしまった。確かに太洋を1隻で渡ることなんてないもんね。

c0041039_1652389.jpg このフネは40人も乗り組んでいるが食堂のパイプイスは半分くらいしかない。岸壁に係留していると揺れても大したことはないが沖に出るとかなり揺れるだろう。ヨットでは固定されたシートに座るのでそう気にしなかったがパイプイスだと暴れて大変だ。ところがテーブルにイスを収納するラックが装備してあるのだ。使うときにはラックから外して座り、終わればまた元どうりにセットしておく。フネが揺れてもガチャガチャいわないように分厚いビニールシートの緩衝材が入っていた。

c0041039_16531997.jpg 船には規則によって各種の灯火を設置しなければならないと決められている。左舷ブリッジの上に3種類の灯火が設置されている。赤と緑も開口角度もやや狭いが右端の灯火は隙間くらいしか開口していない。どうも夜間ぴったりのアビームで僚艇と掃海作業をするための灯火らしいと想像したが・・・。

 最後はクイズにしました。

c0041039_16543257.jpg
この画像の矢印型の道具はどんな時に使っているかお答えください。因みに画像は緑ですが反対側には赤く塗装されています。さて、何でしょう。

 ヒント1:武器ではありません。念のため。
 ヒント2:停泊に関係あります。


 分かった方はコメント欄に書き込んでください。恥ずかしいなとお思いの方は非公開コメントにチェックをいれて答えを書き込んでください。他艦でも形は違うがよく使われている?・・・らしい。

残念ながら賞品の用意はございませんが、頭の体操にどうぞ!!

【関連記事】:ヒービングライン 
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by pac3jp | 2008-12-15 17:09 | ウオッチング  

掃海艇 MSC676「くめじま」

 「くめじま」は神戸港のJMSDF阪神基地隊にある第42掃海隊に所属する中型掃海艇だ。ヨットハーバーを出港すると阪神基地隊の岸壁に係留しているのをよく見るし、国体セーリング競技などでは警戒船の任務についていたので割合お馴染みである。最近は神戸港の浚渫工事で終戦時に投棄された古い砲弾などがよく出てくるので出動の機会も多いらしい。

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基準排水量:490t
主 機 械:三菱6NMU TA(B)I型ディーゼル900PS×2基 1800PS 2軸 CPC 
速   力:14kt
主要 兵装:20ミリ機関砲x1 掃海装置一式
主要 寸法:58x9.4x4.2x2.9m(長さ、幅、深さ、喫水)
定   員:40名

 掃海艇の主たる任務は警備区内における対機雷戦、港湾や航路を封鎖した機雷を排除し航路を啓開することだ。その機雷の中には磁気を感じて爆発する磁気機雷などから艇の安全を確保するため船体構造は磁気を感じない木造(高級な米松・合板)でエンジン等はアルミ合金、機械装置はSUS、錨およびチェーンなど重さや強度の必要なものは非磁性のマンガン鋼などで作られているという。

 案内して頂いた当直クルーからこの「くめじま」が直前に行われた掃海艇の全国大会に当たるのだろうか、平成20年度掃海訓練(日向灘)において3年連続の1位になったのですと、壁に飾られた真新しいプレートを誇らしげに教えてくれた。

掃海訓練とはどんなことをやっているのだろうと調べてみると、

 掃海訓練は掃海母艦や航空機による機雷敷設、航空機から敷設される機雷の位置や数を特定する機雷監視、そして敷設した訓練用機雷を実際に除去する機雷排除など「機雷戦」に関する戦術、技量の向上を目的としていて各艇の成績に応じて順位がつけられるのだ。

まず、11/11 ニュースリリースから(海自)

■平成20年度掃海訓練(日向灘)の実施について

 海上自衛隊は、次により、掃海訓練を実施します。
1.期 間:平成20年11月21日(金)~12月1日(月)
2.訓練海域:日向灘
3.訓練統制官:掃海隊群司令 海将補 松本 幸一郎
4.参加部隊等:海上自衛隊:艦艇 25隻(掃海母艦×2隻、掃海艦×3隻、掃海艇×20隻)         航空機 2~3機(MH-53E×2~3機)
5.主要訓練項目:訓練機雷を使用しての掃海訓練及び潜水訓練

 11月21日から始まる掃海訓練に参加するため19日には宮崎県・油津港に北は函館、南は沖縄から続々と掃海部隊が集結した。大小艦艇25隻、兵員1300人。いつもはガランとした静かな港も軍艦色で一杯になり、町は制服であふれていたのだろう。
 経済効果も大きいのか地元市長さんが歓迎の挨拶を述べている地元新聞の記事があった。

 この掃海訓練も昨年は漁業補償の折り合いがつかず別の海域で実施したそうだ。確かに底引きに適した水深は機雷を敷設するのにも丁度具合がいい深さなんだ。そこで10日間も漁業権をもつ海域が掃海訓練に使われると漁協も仕事が出来ず大変だ。帝国海軍の時代はいざしらず今では海自も予算と交渉力も必要になっているようだ。

 訓練8日目の11月29日付け、宮崎日日新聞によると、
海上自衛隊呉総監部(広島県)は28日、本県の日向灘での掃海訓練で使用した訓練用の模擬機雷1個を流出したと発表した。
 海自は来月1日までの訓練日程を切り上げ、掃海艇24隻やP3C哨戒機で捜索している。機雷には火薬1グラムが入っているが、爆発の危険性は低いという。
 同総監部によると、流出した模擬機雷は黄色の円筒形で金属製。長さ約250センチ、直径約50センチ、重さ約400キロで浮力がある。日南市・油津港の北東約20キロ(水深約120メートル)の海中に設置され、25日午後4時に掃海艇が確認したのが最後という。


c0041039_13273092.jpg
 報道によると、どうも訓練用の音響感応機雷(画像右上)が行方不明になったようだ。訓練用機雷は、訓練が終われば回収して再使用するので、「ストロベリー」(訓練機雷揚収浮標)と呼ばれる赤い三角形の表示ブイが、一定時間を経過すると海面に浮き上がり敷設位置を知らせる仕組みになっているというが、小さいブイは航行する船舶に持っていかれた恐れもある。機雷に浮力もあるらしいのでロープが引かれたあと深みに落ちてしまったり、潮に流された可能性もある。火薬が入っていると報道されているのは多分標識のフレアー用だろう。

 こんな模擬機雷のトラブルで掃海部隊は訓練を中止し、本式に全部の掃海艇とP3Cまで投入して掃海することになってしまった。結果はどうなったか聞いてないが広い海でたった1個の機雷を捜すのは難しい。
 もしこれがテロリストが敷設した本物の機雷だったら日向灘の海上交通は大きく制限されてしまうだろう。たった1個の機雷にために。そしてその機雷を掃海し、排除するまでには長期間の兵力が必要になってくる。

 掃海艇の業務には「同じ作業を辛抱強く繰り返す根気と忍耐が必要」といわれ、ボクから見ても尊敬に値するが、それに加えて本来の掃海技術も国内トップの掃海艇「くめじま」がお近くの阪神基地隊を母港にしている。今までは何とも思わなかったが、これからはちゃんと敬意を表さねばならないな、と思っている。


【関連記事】:掃海艦 MSO-303「はちじょう」
【参考資料】:静かなる海戦  
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by pac3jp | 2008-12-12 13:40 | ウオッチング  

冬は浅瀬にご注意!

c0041039_114830.gif 師走12月、季節は冬だが厳しい寒さはまだまだ先だ。

 瀬戸内で冬のグルメクルージングと言えばまず「牡蠣」だろう。仲間内でお一人、牡蠣が特に大好きなヨットマンがいる。彼の大好物は「焼き牡蠣の食べ放題」である。いつでも100個は食べられると豪語している。

 そんな彼が「今年も赤穂に牡蠣を食いに行こうぜ!」といっていた。ところが彼は「オンザロックの○○」と自称するほど乗り上げ経験が豊富?だ。幸い沈没に至るほどの重大な事故はなかったらしいが一度は海難審判まで行ったとか・・・。

 冬のクルージングでは寒さも大変だが、冬は年間で最も潮位が低くなる時期だといわれ海保から下記のような注意が出ているので浅瀬が苦手の「オンザロックの○○」さんに教えてやろう。


冬は浅瀬に注意!

冬は、年間で最も潮位が低くなる時期です。
潮位が低い時には、海図に記載されている水深より実際の水深の方が浅くなることがあります。そのため、冬季には浅所を十分に避けた慎重な航行計画が必要となります。
また、潮位が低い時には水面から岸壁までの高さが非常に高くなるため、船舶の係留にも十分な注意が必要です。

大阪湾において、冬季(11月~ 2月)に潮が大きく引くのは、11月15日(土)頃、12月14日(日)頃、1月12日(月)頃、2月9日(月)頃の深夜から未明にかけての時間帯で、更にこの時期で最も潮位が低くなると予想されるのは、1月12日(神戸:マイナス34cm、大阪:マイナス35cm)です。

このほかにも、潮位がマイナスになる時期がありますので、航海の際には海上保安庁刊行の潮汐表を使用して下さい。
航海を目的とした利用はできませんが、各主要港湾における潮汐の推算曲線が、下記インターネットアドレスから入手できます。

海上保安庁海洋情報部のHP
http://www1.kaiho.mlit.go.jp/


 湾奥の埋立地に設置されたヨットハーバーの桟橋は充分の深さがあり、デプスで見てもいつも10m以上の水深がある。そんなハーバーでヨットを置いていると潮汐や潮流などに鈍感になってくるようだ。でもクルージングにでると、海峡の潮は早く、漁港の岸壁は潮が引くと思いもよらず浅い時もある。ハーバーの浮き桟橋のようにやさしい場所は少ない。

 日頃からよくお月さん眺めて、今日の潮も予想しておく習慣が必要かも。それと同時に海図やGPSに表示されている水深より浅くなる時期もあるわけだ、しっかり情報を集め安全にクルージングしたいもんですね。
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by pac3jp | 2008-12-11 11:08 | シーマンシップ  

今年もメンテの季節がやってきた・・・

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 沖は寒そうな季節風が吹き、時化模様だが高い堤防で囲まれた泊地の奥はちょっとした陽だまりになっている。そこでマイヨットのデッキ工事に取り組んでいるオーナーさんがいらした。

 コクピットのシートをチークのバテン張りにする計画だ。このヨットはコクピットにウォーターブレーク様の突起がないストレートなデッキ構造なのでバウから打ち込んだ海水がコクピットに流れ込むらしい。古いクルーの皆さんはそんなもんだと思っているので何とも思わないそうだが、たまに乗り込むクルーはそのたびにズボンの尻が濡れてしい、それがちょっと苦痛になっていたという。

 そこで、オーナーはゲストクルーの忠告を受け入れ、FRPのコクピットシート部分に8mm厚さのチーク材を貼り付け、滲んでくる海水からお尻を守り、かつデッキの見栄えもよくなる一石二鳥の工事を始めたのだった。

 でも、チーク材って高いんだろうと思うが、プロがつかう厳選された材料は当然高価である。でもチークも天産品である。生育した土地の条件はそれぞれ違い、木の大きさ、色合い、木目、木目の流れなど様々に違う。そんなチーク材から広いボートデッキに使えるよう小割製材して選ぶわけだが、中には木目が波打っていてプレーナーにも掛からないようなチーク材も出てくるという。

 これが「アマチュア・カーペンター?」の狙い目だ。逆目が出てもペーパー研磨する手もある、色合いが多少違っても短いバテン張りだと目立たない。

 バランスよく部材を並べ、張り付ける用意をしていたオーナー曰く、「あちこちの寸法を測ってみるとこれが以外に左右均等ではないんだね」とおっしゃる。それはリグのテンションの影響か、長い間に船体が歪んだのか、あるいは最初から適当にハルとデッキを接合したのかと思ったりするが、どちらにせよヨットは車や工作機械のように正確に作られた工業製品ではないらしい。自動車メーカーが造るPONAM-45でもデッキの寸法にばらつきがあると聞くもの。

 ブーン、ブーンとサンダーでチーク材を研磨する音が聞こえてきた。これからクリート部分などの細い工作にかかり、あと数週間で完成するだろう。新年には黄金色に輝く新しいチークシートで初乗りが出来るでしょうね。きっと。
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by pac3jp | 2008-12-08 16:40 | ウオッチング