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危険が一杯、重量物の荷役作業

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 コンテナ船から大型の重量物を海上クレーンで500トンクラスの内航船に積み替える荷役作業をしている。以前は大きな軌道機械を小さいフックで吊っていたが今回はかなり重いのだろう大型の200トンフックで吊っている。作業はゆっくりと慎重に進めているが、もし落としたら大変だろうなと思いながら見物していた。

 ヨットハーバーには色んな職業の方がいらして、ボクにとってとても面白いお話を聞かせてくれる。先日も神戸港に入るRO-RO船の荷役を手広く請け負っているヨットオーナーから9月に横浜港で起こったクレーン事故に関するこんな会議があったと教えてくれた。
 それは本船のジブクレーンで吊りあげた300トン以上もあるエンジンがはしけの上に落ち、はしけは船底が破れてエンジンは海底に、勿論はしけは沈没。エンジンにワイヤーを掛ける荷役作業員達は300トンのエンジンの下敷きになったり、はしけが壊れた衝撃で海に落ちてしまった人もいた。
 事故の直接の原因は本船側のクレーンの不備だったので荷役会社の責任ではないが、重大事故には変わりがないので今後はクレーン設備の点検などより安全確保に努めることを申し合わせたとか。

 ボクは残念ながらこのニュースは知らなかった。Webで検索すると9/1付きの毎日JPで以下の記事が出ていた。


クレーン事故:エンジン落下し船沈没、1人死亡 横浜

c0041039_13455243.jpg 9月1日午前10時10分ごろ、横浜市中区山下町の山下ふ頭3号岸壁で、貨物船「RICKMERS JAKARTA」がディーゼルエンジン(314トン)をクレーンで運搬船「第18新栄丸」から引き上げようとした際、ディーゼルエンジンが落下した。新栄丸は沈没、乗船していた男性7人が海に投げ出され、同市南区新川町1の作業員、斎藤雄也さん(24)が約6時間後、貨物船船尾付近の海中で発見されたが、病院で死亡が確認された。
 神奈川県警横浜水上署や横浜海上保安部によると、他の6人は救助されるなどしたが、このうち3人は手や足などに軽傷。貨物船はマーシャル諸島船籍で、クレーンでディーゼルエンジンを約5メートルつり上げた際に、ワイヤが切れ、新栄丸に落下したという。【鈴木一生】

 また、別の災害速報によると、
1.被災者は8:20頃から岸壁で同僚10名とTBMに参加した後、本船(23,119 GT)に乗船し、揚貨装置であるNo.3ジブクレーン(SWL320tons)にスリングワイヤーをセットした。
2.被災者と同僚8名は9:15から艀へ移動し貨物(314tons)の玉掛け作業を開始。
3.9:40頃から無線合図により本船乗組員がジブクレーンを操作して当該貨物の巻上げ作業を開始し合図は本船乗組員が行った。
4.クレーンに荷重を掛けながら本船バラスト調整を行い、貨物の地切りを行ったところ、突然クレーンのカーゴワイヤーが切断し、貨物が艀の船底に落下した。
5.当時、艀には作業者7名、艀船長1名がいたが、艀船長を含む3名は近くの艀に避難。作業者5名は海中に投げ出された。その後艀は貨物と沈没した。5名のうち、4名は直後に救出されたが被災者は行方不明となり、レスキューによる捜索後15:56に海底にて発見,死亡が確認された。


 ドイツの船会社RICKMERSの船は神戸にもよく来ていて、いつも六甲アイランドのRL-1のバースに入っていてボクも写真を撮ったことがある。
 ニュース画像を見ると事故を起こしたRICKMERSの重量物運搬船の横には盤木だろうか大きな材木がいくつも浮かんでいる。はしけの備品も浮かんでいるのだろう。 314トンの鉄の塊が5mの高さから落ちるとその衝撃はすごいもんでしょうね。・・・怖い。

 先週は大型RO-RO船「タロンガ」がこのRL-1バースで荷役をしていた。荷役担当はきっと仲間のヨットオーナー氏だろう。日曜日だ、海に出たいなぁと思いながら現場の監督をしていたのでしょうね。ご苦労さんでした。

【関連記事】:コンテナ船の積荷 
【関連記事】:大型RO/RO貨物船 「タロンガ(TARONGA)」 
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by pac3jp | 2008-10-31 13:52 | 貨物船  

大工さんのまな板

 このところ、マスコミの報道はアメリカ発の金融不安と株安のニュースばかりで一向に良い話はないが、大型モーターボートは売れているらしい。と、いっても発注したのは大分前で納期が今になっているだけのことですが。

c0041039_17245930.jpg でもボクがいつもお世話になっている大工さんは年末までに3隻のボートにチークデッキを張る予定だとおっしゃっる。今月末に1隻目が出来上がるらしいのでちょっと様子を見に行ってきた。

 ボートも海に浮いていると桟橋から簡単にデッキに乗り移れるが、工場内では船台上にあるのでデッキはかなり高い場所になる。作業階段を上り作業中のアフターデッキを見ると、もうデッキハッチやファイティングチェアー基台などコーナー部分の部品は定位置に仮付けされている。これから長い部材を貼り付ける工程がはじまるようだ。

c0041039_17262053.jpg そんな広いデッキになにやら幅が広くぶ厚いチーク板が置いてある。デッキ部材にしては不細工なものが、と思って聞いてみると「こう使うんやで」とデッキ部材のチークの小口に目地を入れるための切込みを刻んで見せてくれた。そして次々と細かい鋸作業をこの台でこなしてゆく。

 そうか、料理屋の板前さんはまな板の上で包丁を使い料理を作ってゆくが、船の大工さんもやっぱりデッキ上のまな板で材料を鋸で引いて仕上げていくんだ。材料と使う刃物も職種も違うが、いい仕事をしょうとする職人さんたちは日本人の文化である俎板に行き着くのかなと、思ったりしたが少し考え過ぎだったかな。

 国産のヤマハマリンやトヨタマリンの大型ボートにはビルダーオプションでチークデッキの設定はなく販売店オプションになっているらしく工場出荷後に現地で工事することになる。
 外国で建造されるボートはビルダーでチークデッキが施工されるのが普通だが、国内大手のヤマハでも木のデッキを張れる技術者が少なくなってしまったのでしょうね。

 皆さんも手入れが面倒だとかおっしゃらずデッキにチークを張ってみたらいかがですか。夏のシーズンなど、きれいに手入れされたチークデッキを素足で過ごすのはなんとも気分がいいものです。ベンチシートだけでも雰囲気・気分が変わりますよ!!
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by pac3jp | 2008-10-29 17:33 | ボート  

オランダからのクルージングボート来る

 10月19日の日曜日はハーバーの芝生広場で地域と協賛して開かれる「西宮浜マリンフェスタ2008」のイベントがあった。小雨が降ってお天気は今ひとつだがフリマや無料で配られる国産牛のバーベーキューには長い行列で賑わっていた。沖では小雨で微風の生憎のコンデションだが、オープンヨットレースが開催中だ。レース表彰式の後、夕方からは花火大会が予定されている。

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 ビジター桟橋にロングクルージング中のケッチが泊っているのに気がついた。42~45fくらいのセンターコックピットタイプのヨットである。船名は「フィーチャー」船籍はオランダのロッテルダム。船体は長い航海をしてきたからか全体にくたびれている感じだ。

 桟橋に彼等の自転車はあったが、オーナーは不在のようでスライドハッチは鍵が掛かっていた。コックピットを覘くと整理整頓には頓着がないフネらしく自分が使いやすい場所に物が置いてあるいった風である。
 ここへ来る以前に滞在していた泊地のだろうか、左舷のシュラウドにヨットクラブのペナントが括ってある。よく見ると大阪府下のどこかのヨットクラブのペナントらしい。来週もまだ滞在中ならば、お仲間と一緒に表敬訪問をしてみるかな。

 新西宮ヨットハーバーも日本国籍のヨットやボートのビジター係留料金は結構高いが、外国籍の船には外人特別価格を設定し、係留料金は安くなっている。このビジター桟橋は県の公共施設であってハーバー会社は管理業務だけ請負っているはずなので、何もここから収益をあげる必要はないのでビジターの日本人にも安く使わせたらいいのにとボクは思っている。

 そして、ビジター桟橋はヨットやボートそして海や船に親しむ大勢の人々で賑わっていることが大事ですよね。
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by pac3jp | 2008-10-27 15:59 | ウオッチング  

ノリ網にご注意!

 毎年9月中頃になると須磨から明石海峡を越え播磨灘沿岸をずぅ~つと長く大きなノリ網群の設置があちこちで始まる。夏の間自由に航行できた海に区画漁業権をもつ漁業者たちが海面にロープを張り巡らせて自分たちのエリアを確保し始める。設置作業中は安全な航路を示すブイもまだまだ少ない。
 また、この網も毎年同じ位置で設置してるわけではないようで許可を持っている海面の中で沖に出したり岸に寄せたりして海苔がよく生育する場所に移動しているようだ。

 10月になるとロープも張り終わり黄色いブイも入っているが海苔はまだ付いてないので海面は何も無いように見える。要注意だ。

 ところが先日、ボクの前に係留している釣好きのボートオーナーが桟橋に帰ってくるなり「えらい目に遭いました!」「去年は無かったところに海苔網があって、ロープが一杯張ってあり出れなくなってしまった」とおっしゃる。彼は昼間だったので漁船の方も気がついて両手でバツ印をだし、親切に誘導してもらって無事に出れたという。

 だが、もっと運が悪かった彼のお隣さんの場合は、まだ夜が明けきらない早朝、いつものコースで釣り場に急いでいたが、まさかそんな所に海苔網があるとは夢にも思わず、ブイを見落としプロペラにロープを絡めて動けなくなってしまった。

 神戸海上保安部のHPに「海苔養殖施設への進入事故の防止について!!」
平成19・20年神戸海上保安部管内等の海苔養殖施設への乗揚げ海難発生状況】と下図が掲載されていた。

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 上の図は今年の9月26日~10月5日のたった10日間に神戸保安部管内でプレジャーボートが4件の海苔網乗り上げ海難を起こしたと、その位置を示している。この図を見ているとボクの仲間内では須磨や塩屋の沿岸で困った話は聞かないが、大阪湾で神戸港の大分沖にあるノリ網に行き当ったり、明石市の西側のかなり沖に張り出した海苔網群に迷い込んで困った経験をもつヨットマンは多い。

また、須磨~塩屋沖方面を通航するプレジャーボート等を運航する皆さんへ「海苔網(のりあみ)等養殖施設に乗り揚げないよう注意して下さい!!」というPDFの記事も掲載されていた。

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 上の図はご近所のボートが乗り上げたらしい神戸・須磨沖のノリ網の位置と灯火の配置図だが、西宮を出て、ずっと岸よりのコースを取ればここで大きく沖に出なければ網に引っかかることになる。ヨットの場合は神戸空港の沖を通過し、垂水・平磯灯台沖を目指すのでノリ網は大抵クリアできる。

 どっちにせよ、このシーズンは沿岸を航行するヨットやボートは予めノリ網の位置を調べ、見張りを厳重にする必要はあるし、港へのアプローチもショートカットは事故の元、ちゃんと大回りして直角にコースを引くことが大事ですね。

c0041039_9434993.jpg 左の画像はレスキューに曳航されるヨットと海保の巡視艇が同時に写っているが、どちらもお世話になりたくないフネですね。
 皆さん、これからは海には大きな障害物があるし、季節風も強くなるシーズンが近づいています。
 セーリングやクルージングも慎重に楽しみましょうか。

【関連記事】:お香の匂う港 淡路江井港 
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by pac3jp | 2008-10-24 09:52 | シーマンシップ  

予備のプロペラを積んだ貨物船

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 先日、神戸港・六甲アイランド東側のコンテナバースの外れにパナマ船籍の中型バラ積み船が空荷で泊っていた。貨物ハッチの上に移動式のクレーンが装備されているので、ここで荷役する船ではないなぁと見ていたら、向こうからフレンドリーなクルーが手を振っていた。

c0041039_10531924.jpg 左舷ブリッジ下の甲板に4枚翼のプロペラのような物体が縛ってある。なんだろうと思って近づいてみるとやっぱり直径4mはありそうな本物のプロペラだった。塗色はクレーンや前マスト、ボートダビットなどデッキから上に出っ張った構造物と同じ黄銅色に塗ってある。どうも予備のプロペラが保管されているようだ。

 神戸港周辺では大小の本船が数多く行き交っているがデッキに予備のプロペラを準備している船は初めて見た。確かに本船だって航海中にプロペラが脱落する可能性はゼロではないはずだし、漂流物や浅瀬でプロペラが損傷することもある。そんな緊急時には近くのドックまで曳航してもらい自前のプロペラに取り替えれば直ぐに航海が続けられるわけだ。

 この船が予備のペラをクレーンで搬出しやすい場所に用意しているということは、プロペラに損傷を受け易い海域を航海しているのか、あるいは過去にこの手の事故で痛い目にあった経験がある船長が乗っているのかもしれない。

 ヨットでもビルダーが正規の手順でセットした状態ではプロペラが脱落することは少ないと思うが、セールドライブではプロペラを外さなければジンクの交換が出来ない機種もあるので、ここでオーナーの手でプロペラ脱着作業が行われる。
 本来こういう船の重要な装置を専門家以外が脱着作業をする可能性があれば「フールプルーフ設計」になっていなければならないのだろうか、ボルボのセールドライブでプロペラが脱落してしまった話はよく聞く。ご近所で4隻、よその泊地のヨットマンなどは2回も落としたとおっしゃる。

ペラの脱落経験者は彼等なりに対策を講じている。

1.予備のプロペラ一式を用意している。
2.ダイビングセットを用意している。(潜って探す!)
3.ペラが落ちない最新のバージョンに交換する。
4.高くても専門業者に作業を依頼する。

 ボクの場合はシャフトドライブなのでまだ1回もペラを取り外したことはないが、上架のつど必ず点検はしている。でも万一のことを考えて予備のプロペラは艇内に常備している。
 風は弱く、潮は早い瀬戸内海のクルージングはエンジン頼りの場面も多いので、日頃から機走系の整備やその予備品の準備が大事ですよね。

【関連記事】:プロペラが落ちた!
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by pac3jp | 2008-10-22 10:55 | 貨物船  

ピンクのボラ

 昔からお世話になっているマリーナのヤードを覘くと、ここのハーバーマスターがボクの顔を見ると早速、「面白いものがあるで!」といってパソコンの画像を見せてくれた。そこにはボラの群れの中で一匹のピンクに変色したボラの泳ぐ姿が撮影された画像があった。
 「緋鯉とボラが交配した」という彼の冗談を真に受けしまいそうな色をしている。当然だが、錦鯉のような豪華な模様は見あたらないが。

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 このマリーナは大阪湾奥の鳴尾川の狭い放水路の奥ににあり、雨の少ない時期は河川から放水路にポンプアップされる水は少ないので殆どが海水である。でも大雨の季節や台風時には大型ポンプが総動員され水路には鯉やフナが泳いでいることもある。
 そんなこじんまりとした環境のせいか、やってくるいろんな魚類や小動物が観察出来るし、時にはちょっとアブナイ無灯火の密漁船まで現れるという。魚ではボラが一番多く、次はセイゴやハネだが、季節によっても回遊?してくる魚は変わるが、昨年は大きなトビウオが泳いでいた。

c0041039_140311.jpg お喋りをして、さぁ帰ろうとした時、ヤードの前の水面に例のピンクのボラが現れた。仲間数匹と泳いでいる。長さは60cmはある大きなサイズだ。水質が今ひとつなので浮上した時、数枚撮影した。

 今までに水質の悪い海で背骨が曲がったボラを見ることはあったが、金色かかったピンクのボラは初めて見た。突然変異だと思うが、あちこちで出現しているのかとWebで検索してみると東京で白いボラがいたという新聞記事と'08年の1月に近くの甲子園浜で金色のボラを目撃したとのブログ記事が出てきた。
 また、和英海洋生物辞典によると mullet: n.[魚]ボラ(gray mullet); [赤・金色の]ボラ科の各種、[特に][赤]ヒメジ(red mullet); sucker/mullets ボラ科. ・・・とある。赤や金色のボラはいることはいるらしい。

 が、どうも甲子園のと同一の個体のような気がしている。出世魚のボラが体長60cmになるまでどのらいの期間がかかるか知らないが、1月に目撃されたものより20cmほど大きいので9ヶ月で大きく成長したのだろう。

 この地域ではボラを食用にしないので釣り上げられる危険は多分少ないでしょう。これからも病気や外敵から身を守って「トド」になるまで、この付近の海で遊ぶ皆さんにアナタの珍しい姿を見せて、是非楽しませてやってくださいネ。


【関連記事】:トビウオが・・・
【関連記事】:ボラの話
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by pac3jp | 2008-10-20 14:10 | ウオッチング  

Volvo Penta IPS システム

c0041039_16132166.jpg このところ入れ替わりながら、ずっとハーバーのメンテナンスハウスでは大型のモーターボートが2隻並び、新艇のオプション艤装の工事をしているようだ。
 先週末、ここで新艇のチークデッキを張っている大工さんの仕事を見学にいったとき、隣の船台に乗ったボートが変わった形をしたプロペラをもっているのに気がついた。

c0041039_16134265.jpg アウトドライブにデュオプロがついた形をしている。上画像の右が船首なのでドライブは後進になっていると思っていた。
 でも、ドライブの後ろ側を見るとどうもエンジンの水中排気口のようだ。そうするとやっぱりドライブ本体は舵板でペラは舵の前についているのだと納得した。

 近くにいたヤマハのメカニックに聞いてみるとこのボートは「マーキー420SC(スポーツクーペ)」でドライブはボルボIPS600でエンジンはD6だという。

c0041039_16141396.jpg (パンフレットの要目によると)
全   長:12.40m 
全   幅: 4.20m
吃   水: 1.2m
燃料タンク:1,136L
清水タンク:530L
エンジン :D6IPS×2(310hp×2、370hp×2、435hp×2)

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 ボルボのIPSはハーバー内の取り回しにジョイスティックを使って操船できるシステムであることは情報としては知っていたが実際に現物を見るのは初めてだった。ジョイスティックでの操船はトヨタのポーナム45でも別のシステムが載っているが、このボートは強力な主エンジンで取り回しをするのでバウスラスターは不要ですっきりとしたバウになっている。

 最近のエンジン、マリンギアーもケーブルでコントロールした時代は過ぎ去り、ひき続きステアリングシステムまで電気コントロールの時代が到来したようで、このボートもステアリングにはエレクトロニックステアリングを採用していて、感覚的にはオートパイロットのポータブル発信機をホイールで操作するようなもので、勿論ケーブルや油圧装置は一切使用してないという。
 船長が操舵した舵角をステアリングポジションセンサーからそれぞれのIPSに別個の電気信号で指示を送りボートを制御する。そして、このドライブは固定ではなく前進方向に左右28度の角度を別個に変えることが出来る。(上のペラを後方から撮った画像で船底に可動範囲がグレイの扇型でみえる)

 このような複雑なシステムの操作は人間に替わってコンピューターが受け持つようになってきたのだ。これからはスロットルやステアリングの故障でもワイヤーをたどって故障ヶ所に行き着くという古典的な修理はもうできないなぁ。故障箇所を検索・診断するパソコンが要るようになってくるだろう。
 大変な時代だが、ボクの場合はまったく関係な~い・・・はず。

【参考 Web】:ボルボIPS
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by pac3jp | 2008-10-17 16:22 | ボート  

2008 関西フローティングボートショー

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 2008 kansai floating Boat Show と看板が立っていたのでモーターボートだけのボートショーだが、オカザキヨットがなぜか1隻だけ29fのヨットを出品していた。これが目立つ場所なので立ち寄るお客さんも多くちょっと得した様子。

 会場を一回りしたが1億円をはるかに超える高いボートと沿岸で釣りを楽しむ小型ボートの2極化が進んでいるように感じた。でも小型ボートといえども1千万円以上はするようだが・・・。

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 ボートは特に興味はないので陸上のブースを眺めていると日本水路協会が港湾案内を並べていた。順次新版に替わっているが全12冊のうち9冊が新版タイプに替わりましたといっている。最新版はつい1週間前に発売されたらしい。古い日本測地版はあと、北海道東岸・東方、北海道西岸、南西諸島の3冊が残っている。少し前には新版待ちで品切れの本もあったが今は全て揃っているという。

 販売担当者によると今後、ヤマハボートさんが新艇を販売したときにオーナーさんの活動エリアの港湾案内を買ってもらうようにするとかおっしゃっていたが、釣りが主体のボートオーナーさんが港湾案内を見ながらクルージングなどするのだろうか、これはちょっと疑問だね。

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 もう一つ、マロール(株)のブースに展示されていたエンジンリモコンのデモ機があり少し説明してもらった。画像右上がエンジンコントロールレバー、その左下がリモコンで上からタイマー、中がシフト・スロットル、下が舵ダイヤル。左側の箱がリモコンの信号をモーターパワーに変えプッシュプルケーブルで右上のエンコンレバーを操作する。電力がダウンしたりリモコンが不要なときは直結操作も出来る。

時々漁港でこんなシーンを見る。
 沖から帰ってきた一人乗りの漁師さんが水揚げ岸壁に近づくとリモコンを持ってブリッジからデッキに出てくる。そしてバウに行き、もやいを持ち、リモコンで舵とエンジンをコントロールしてぴったりと岸壁に横付けする。

 こんなエンコンシステムが欲しいと思うヨットマンは少ないでしょうが、ヨットも一人乗りが多いので例を一つ、岸壁槍付けの場面を想像すると、バウで舫いロープとリモコンを持ち岸壁の距離を見ながら前進もアスターンにも入れられる。舫いも場所によっては自分でとれる。楽チンですよ!

マロールのパンフの商品名は「釣楽リモコン」、流し釣を楽にします! とコピーにある。

●前進と中立のシフト操作をタイマーで自動操作で繰り返し
●最適にプログラムされたシフトの前進・中立時間
●前進だけでなく後進のタイマーも可能
●前進・中立・後進のシフトとスロットルのリモコン操作も可能
●フルスペックタイプでは舵操作のリモコンも可能

 この装置はブリッジにある前進・中立・後進のシフト操作レバーとエンジンスロットルレバーの 2レバー式手動エンジンリモコンの中間にコードリモコンのアクチエーターを入れてプッシュプル式で操作している簡単なシステムだ。
 値段をお聞きすると舵の駆動方法によっても変わってくるが40f位の釣ボートなら70万円くらいで装備できるらしい。

 今年5月~6月にあの有名な「春一番Ⅱ」がハーバーに来ていた。出港でバースから出るとき、オーナーが舫いを外し、スターンデッキでリモコンを握り、アスターンでバースを出て出港していった。野本先生なら櫓を使う場面だが現実的な次のオーナーさんは瀬戸内漁船並みの操船で松山へ帰られた。
 ボクもやっぱりこっちだなぁとその時思ったことだった。

【関連記事】1:プレジャーボート・小型船用港湾案内をWebで見る
【関連記事】2:バックカメラで見張る!
【関連Web】:マロールマリン
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by pac3jp | 2008-10-15 16:09 | ウオッチング  

高くついてしまったビルジポンプの部品

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 日曜日に故障中のハンドビルジポンプのダイヤフラムを交換し緊急用の排水機能が回復した。

 先月、ビルジポンプのダイヤフラムがゴムの劣化で機能しなくなってしまったので、修理のために国内のマリンカタログやWebショップで探したがホエール「ガッシャー10 Mk3」のパーツを見つけることが出来なかった。

 仕方がないのでウエストマリンで買うことにしたのだが、「ガッシャー10 Mk2.3」のサービスキット(52.99ドル)の中に必要な部品が入っているのでこれを単品で買うと航空運賃が相当かかるのでどうしょうかと考えていたとき、10数年使ってきたオイルスキンが汚れて防水も弱くなりデッキに座るとお尻まで濡れてくるので、もう買い替えの時期か、と、ついに決断してしまった。
 
 GILL社のキーウエストの上下を429ドルで買った。瀬戸内のクルージングにはちょっとオーバースペックのようにも思うがまぁいいか。
 火曜日に総額530.47ドルの注文を電話ですると、すべて在庫があり4営業日でお届けしますと言っていが、ちゃんと土曜日にはDHLが配達してきた。

 その時、DHLのドライバーから関税:2,400円、国内消費税:1,500円、手数料:500円の合計4,400円を請求された。今回はなんか関税が高いなぁ。
 そうか、オイルスキンは衣料品なのでよく買うエレクトロニクス機器などに比べて関税が高いのかな?。

 結局、サービスキット1個を買えばいいのに、運賃が・・・と思い、大きな無駄使いをしてしまった。あとはカードの決済日にアメリカの経済状況次第だが円の購買力が多少でも増えることだけ願っている・・・。

【関連記事】:ハンドビルジポンプを点検したら・・・ 
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by pac3jp | 2008-10-14 15:07 | ヨットの艤装と艤装品  

境港で水産高校の練習船が沈没・・・

 今回四人目の日本人科学者下村さんがノーベル化学賞を受賞すると決まったと、うれしいニュースを見ていたら、境港で隠岐水産高校の練習船が沈没したと臨時ニュースが入った。船名は「わかしまね」といっていたので、もしやと思って調べてみると今年('08)の2月5日に神戸港中突堤に来ていた練習船に間違いなかった。

 当時、船に実習生は乗っていなかったが当直のクルーにお聞きすると航海実習に来ているとおっしゃった。冬の日本海は高校生の訓練には向かないので波静かな瀬戸内のクルージングを楽しんでいるかと思っていた。
 練習船はまだ新造のようにキレイな大型イカ釣り漁船タイプで、作業エリアの木甲板もまだまだきれいなもんだった。
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イカ釣り用 前デッキうえの集魚灯全景と器具の詳細
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壱岐や対馬で出会う小型イカ釣り漁船はスミで真っ黒だがさすがキレイなデッキ。マストトップにはサテライトコンパスのセンサー(左画像)が付いている。航海・通信機器はFURUNOの新型が装備されているようだ。
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「わかしまね」主要寸法
全  長:41.0m
全  幅:7.4m
総トン数:195トン
速  力:12.0ノット
定  員:34名
実習内容:イカ釣り、船釣り

 ところが昨日のニュースによると以下のように報道されていた。

練習船が衝突、沈没…隠岐水産高生ら25人救助 (YOMIURI ONLINE)

 8日午後6時45分ごろ、鳥取県境港市昭和町沖合の境水道で、島根県所有の水産練習船「わかしまね」=196トン、山本克己船長(58)=と、同県隠岐の島町の漁業協同組合JFしまね西郷支所所属の漁船「第22事代(ことしろ)丸」=222トン、花房光男船長(59)ら5人乗り組み=が衝突。「わかしまね」は同7時30分ごろに沈没したが、乗っていた同県立隠岐水産高の実習生13人と引率の教諭ら2人、乗組員10人の計25人は全員、事代丸に救助された。うち実習生ら2人が境港市内の病院に運ばれ、軽いけが。
 境海上保安部の発表では、事代丸の船首とわかしまねの右舷が衝突。わかしまねは船体の右側を下にして沈没し、船内にあった重油約54キロ・リットルなどの一部が流出しているという。同保安部は業務上過失往来妨害などの疑いもあるとみて、両船の乗組員らから衝突時の状況を聞く。


 衝突から沈没までの原因は今後海保が捜査し、海難審判で結論を出すだろうが、この練習船は隠岐水産高と浜田水産高(同県浜田市)が交互に実習で使用し、これからの日本海のイカ釣り漁業などを支える若い人を育てる学校施設だ。
 幸い、全員救助もされたし、境港のすぐ近くで水深10mと浅くサルベージも楽そうに思う。修理して現役に復帰するのも比較的早いかもしれなが、出来るだけ早く学生たちの漁業実習が出来るように関係者の皆さんにがんばってもらいたいものです。

【参考資料】:水産練習船「わかしまね」の概要
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by pac3jp | 2008-10-10 10:39 | 特殊船