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プロファールのブームファーラー

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 11月23日~25日の3日間、秋のボート(ヨット)ショーがビジター桟橋で開かれていた。お天気は絶好だったが、出品各社の販売意欲も低いのか、陸上のショップも春の半分もないし、勿論、海上の展示艇もヨットは新艇3隻と中古艇4隻の合わせても7隻と少ない。桟橋には業者の姿のみ目立ち、お客さんはチラホラ。先月に停泊していたあの有名な「エンディバー」の見物人から見ても格段の差である。(それは当然だが・・・)

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 でも、ここで新しい小型ヨット用のブームファーラーを見つけた。フランスのプロファール社が製造したブームファーラーである。
 
c0041039_84258.jpgクリエーションが出品した24fのモーターセーラーにセットしてあった。ブームファーラーのサイズは違うが、以前ボクのお隣さんが取り付けたデンマーク製の「ハイローリーファー」程、がっしりとした構造には見えないが、プロファールのジブファーラーと同じくフランス製らしいシンプルな構造のようだ。営業マンによると、同じサイズではハイローリーファーより安いという事だった。

1.巻き取りドラムが前にある。ハイローではブームエンドにある。
   ロープの抵抗が少ないのでセールのアップダウンが軽くなる。
2.マストとセールグルーブの間にフェアーリングカバーがない。
   隙間を通る風でマストの作る乱流域が減るとか・・・。
3.調整の出来ないソリッドブームバングでブームが支持されている。
   ブームの角度が固定される。調整不要?
4.ブーム形状が三角形で少し不細工。
   安くてもちゃんと動けばOKだ!

 ヨットのファーリングシステムはかなり普及してきて、クルージングヨットではジブファーラーが付いてないフネは珍しくなってきた。だがメインのファーラーは34fクラスから上ではマストインファーラーも大分あるが、24f~30fクラスではまだまだ少ない。

 このクラスにこれから新規参入してくる団塊世代の皆さんにも安く使いやすいメン(ブーム)ファーラーを提供できれば、ヨットも「やさしい操作で楽しく乗れる」と感じていただき、今後ヨットファンの層を嵩上げしてゆく一つの手かもしれない。

 また、安くて使いやすいブームファラーは高齢化著しい年金ヨットマンの福音となりうるか!!


ご参考1:プロファール社Web ブームファーラー
   2:ハイローリーファー インブームメインセールファーリングシステム
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by pac3jp | 2007-11-30 08:50 | ヨットの艤装と艤装品  

ワイヤレスリモコンでウインドラスを操作する

c0041039_9132998.jpg 家電製品にはテレビ、ビデオ、エアコン、ステレオとワイヤレスリモコンがあれこれに付いていて便利に使っている。一方業務用にもどんどん進出している。工場の天井クレーンも小型トラックについているクレーンまでリモコン操作だ。小型漁船でもエンジンコントロール、操舵までリモコンで操作しているフネもいる。

 ヨットにもオートパイロットにオプションでリモコンが接続できる機種もあるが、まだまだリモコンをつけているヨットは少ない。先週末、ウインドラスにワイヤレスリモコンをつけたので見においでと誘われたので見せてもらってきた。

 ウインドラスのリモコンは以前からケーブルを接続して使うタイプのものはあったが、コネクター部分が潮に弱く故障が多かったのと操作ケーブルの長さに制限があるので使い辛いこともあった。

 ワイヤレスにすると幾つかのメリットがある。まず、ウインドラスの制御系の接続がデッキ下で接続でき回路の絶縁が良くなる。また軽くて小さなリモコンなのでどこでも入るし、マストの上からでも使えそうだ。それに機器が汎用品で安いこともある。例えば↓画像にある300MHZ帯受信機が9,800円、リモコン送信機が3,600円と価格表示してある。

c0041039_9142621.jpg 画像は艇内のスイッチパネルの側の壁面に取り付けられたリモコン受信部。4回路のリモコン接点を持っている。青い線がバウにあるウインドラスのマグネットSWにつながっている。配線工事もそう難しくはないそうで、簡単なウインドラスの回路図が読めたらご自分でも出来そうです。


c0041039_915021.jpg リモコン送信機は簡単な4点スイッチのものだ。→

 このシステムはウインドラスの操作の他にも落水時のエンジン停止、リモコンにIDも登録できるのでセキュリティに関連する装置のリモコン操作も出来そうだし、アイデア次第でヨット用としても色々用途はありそうだ。

仕様など詳しくはメーカーのWebで→ ナビシステム 
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by pac3jp | 2007-11-28 09:22 | アンカー  

船首像(フィギュアヘッド)

 神戸港は幕末の開港から今年で140年になったそうで、その開港140周年記念行事の最後のイベントとして「KOBE帆船フェスタ2007」が日本丸と海王丸の2隻で「セールドリル」や船内の一般公開などが「勤労感謝の日」の3連休に行われた。

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 晴天の土曜日、最近は珍しいという2隻並んだ帆船を見物に行こうという仲間のヨットに便乗して神戸港へ出かけた。

 2隻の帆船はいつもの新港一突に係留していた。再開発予定で上屋が撤去された埠頭は広々としているが車と人、それにヘリの遊覧飛行までやっていて大変賑わっている。

 岸壁に沿って流しながら見学するが2500トンの帆船をヨットから見ると本当に大きい。両船は姉妹船なのでよく似ているのは当たり前だが、違うところも見つかった。まず帆船のシンボル、船首像(フィギュアヘッド)がどうも違うようだと気がついた。陸からつぶさに観察するのとは違って動くヨットの上から老眼で観察するので細かいところはよく分らないのだが・・・。

Webを検索してみると、
先代の日本丸、海王丸には船首像が無かったが、1985年に日本丸II世が就航した際に、「日本丸と海王丸に船首像を贈る運動」が企画され、全国からの募金により製作された。日本丸II世には「藍青(らんじょう)」という、しとやかに合掌している女性像が、海王丸には、まだ少女のあどけなさを残した顔立ちの横笛を吹く女性の「紺青(こんじょう)」が配された。これらの船首像は優しさのうちに凛々しさを秘めた日本女性の姿が表現されており、東京芸術大学の西大由教授によって制作されたものである。・・・とあった。

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 デジカメの画像をよく見ると確かに別々の女性像だし、手のしぐさも違う。ボクの好みは日本丸だな、とか思いながら写真のトリミングをしてみた。

 海王丸の船首像のほうがきれいな金色なのは製作時期は同じなので、先年富山での海難事故の際、この像も負傷して、その後のお化粧直しできれいになったのでしょうか。

 小さなヨットから港に停泊している帆船の長いバウスプリットが付く高いバウに取り付けられた船首像を見上げてているとあそこまで波に浸かるとは思えないが、外洋の大波にとっては2500トンの帆船は小さなものだ。多分、海が時化たら船首像はいつも波に洗われているのだろう。

c0041039_1641221.jpg 堅固に取り付けていても波のエネルギーで引きちぎられることもあるそうで、大阪市の「あこがれ」が世界1周航海の際どこかで落としたとか、航海記に書いてあったように思う・・・。右の画像は「あこがれ」の船首像。モデルは「ヤマトタケル」できっと勇ましい戦士の像なんでしょうね。でも女性像のほうがやさしくてボクはスキだなぁ。

 護衛艦の入港前の真鍮磨きは有名だが、日本丸も海王丸も港に入港する前には真鍮磨きと自慢のフィギュアヘッドのお手入れはしっかりするのだろう。潮をかぶっって白くなった船首像はすこし見っともないからね。
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by pac3jp | 2007-11-26 16:48 | 帆船  

スターンのウインドラス

 海のダンプカーといわれている、石材や土砂を運ぶガット船の係留作業を何回も見たことがある。彼らは荷下ろし岸壁に近ずくと船首のアンカーとスターンのロープににつながれたアンカーの2本を打ち、岸壁側は前後とスプリングを取り、船体と岸壁の間隔を3mくらい離して船を留める。ガット船は基本的にバケット荷役なので船体がローリングするので岸壁と船体が当らない間隔が必要だ。

 いつ見ても実に手際よく係留する。毎日やっているので上手いのは当たり前だが、そのアンカリング装置も我々のフネより格段に優れている。

 ボクもクルージングに出ると、時には槍付けで係留する。これもたまにしかしないので技も勿論道具にも工夫がない。従ってスターンデッキでロープが絡まり、もたもたと手際も悪い。その時思い出すのはガット船の船尾に据えられたリモコン操作でアンカーロープを巻きとるウインチだった。

 そんなスターンウインドラスを装備した「Minor 27 Range」がご近所にいらしたので見せてもらった。

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 ウインドラス本体と制御BOXはスターンのデッキ下に納まっている。アンカーロープはフラットなベルトタイプのロープである。ロープはトランサムに開けられた専用の穴から出て、スターンプラットフォームについたアンカーローラーへと繋がっている。↑左画像
 楽々と手を汚さずアンカーが打てる理想の装備のようだ。

↑右画像 操作ボタンはキャビンのステアリングハンドルの前にある。ボタンは三つ、PowerSW、巻き取りHigh・LowSW、アンカー昇降SW。
あれ!ハンドルの位置からはアンカーもアンカーロープも見えないが勘で操作するのかな?

c0041039_8244031.jpg このウインドラスはスウェーデン製で北欧ビルダーのボートやヨットに装備しているとメーカーHPに書いてあった。

品名:Winchmatic 
型式:MX52
電圧:DC12V
出力:500W
ロープ:60m


 また、数隻お隣のナウティキャット321にも可倒式のアンカーローラーとインナータイプのウインドラスが装備されている。コックピットのシート下に据付られていたが多分同じメーカーのロープウインドラスだろう。

c0041039_8293112.jpg ナウティキャットはバウにもチェーンのアンカーが装備されているのでこのロープ用のウインドラスはランチング用に使うのでしょうね。

 でも大阪湾奥のヘドロの海にアンカリングしたらえらい事ですよ。ドラムに巻き取るまでにキレイにヘドロを落とさないとデッキ下が汚れて後のお掃除が大変だ。

 もう一つ心配事がある。ベルトロープがきちんとドラムに巻き取れるかだ。一定のテンションを掛けながら巻くのだろうが、海の上だ、ロープが弛むこともある。ダンゴになって止まってしまう恐れはないのかな?

 このボートのオーナーでもないボクが心配しても仕方がない。今度試してみるとはオーナーさんの弁だが、ヨットを買ってから5年も経つのにアンカーなど入れた事もないというヨットマンもいるので使い心地が聞けるのは当分先かもかもしれないね。
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by pac3jp | 2007-11-23 08:33 | アンカー  

大阪マーチスがAIS(船舶自動識別装置)の運用を始める

c0041039_947264.jpg 明石海峡の海上交通を管制してる大阪湾海上交通センター(大阪マーチス)において平成19年12月1日よりAIS(船舶自動識別装置)を活用した航行支援システムの運を開始します。という新聞記事があった。

 我々小型のプレジャーボートは海上交通安全法で定められた航路を航行する義務も航路に入る通報義務もないが、ボクは明石海峡では大型船や横断するフェリーの航行の邪魔にならないように航路の外側を遠慮しながら航行している。VHFを聞いていると本船の船長さんも大変だなと思うような交信を聞くこともある。航路を斜めに横切るマナーの悪いのや、居眠りをしているフネもいる。大阪マーチスは高いところからレーダーで見ていてキット歯がゆい思いなんでしょうね。

 大阪湾に出入りする各種船舶の情報を把握して管制できたら海上交通の安全確保に効果があるし、不審船のチェックにも有効?だとか。

 AIS(船舶自動識別装置:Automatic Identification System)とは 船舶の識別符号、船種、位置、針路、速力及びその他の安全に関する情報を自動的にVHF帯電波で送受信し、船舶局相互間及び船舶局と陸上の航行援助施設等との間で情報の交換を行うシステムで、SOLAS条約により一定の船舶への搭載が義務付けられています。

↓画像は大阪湾海上交通センター(大阪マーチス)のサービスエリアです。
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AISの搭載義務 AISは、全ての外航旅客船と総トン数300トン以上の外航船に搭載義務があり、500トン以上の内航船も平成20年7月1日までに搭載することが法律で義務付けられています。


 こんなSOLAS条約が定めた本船用のシステムも使いようによってはプレジャーボートでも航海の役に立つシステムとしてし近い将来?は使えそうだ。なぜかというとヨット・ボートに電子海図の普及がある。パソコンの画面に電子チャートを表示させVHFで送られてくる船舶情報を画面に重複表示させるソフトとデータを受信するハードを追加すれば自分の周りいるAIS搭載船舶の船名・位置・針路・速度等が画面に表示され衝突コースに入れば警報がでる。レーダーの画像を見るよりはっきりと自艇と本船の位置関係が分るし、レーダーに映らない岬や島影にいる本船も表示できる。夜間や大雨の時も有効だ。それにAISは受信だけでも使えるので無線の免許もいらない。

小豆島の琴塚から伊豆半島まで実際にヨットでAISを使い航海してみた方の「GPSに匹敵する有効性を秘めた「AIS」」という記事があります。

 でも、500トン以上の本船には搭載義務はあるが、大阪湾や播磨灘を我が物顔で航行しているガット船など内航船は499トン船も多く、それらは規制外だし、ボクの遊ぶ近くの海域では規制外の小型船が圧倒的に多く、そうメリットはない様だ。AIS搭載義務船でも装置の操作に不慣れなのかVHFで送るデータの入力ミスも多いそうで、まだ暫くは試行錯誤が続くのでしょうかね。

 便利になるとは言えこのAISもあくまで「航行支援システム」なので機械に頼らず、大型の本船もボク達のヨットやボートでも自分の目で見張り、安全を確認して運航するのが基本なのはずっと変わりませんよね。
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by pac3jp | 2007-11-21 10:10 | 海保  

強風のセーリング

 昨日の日曜日は朝早くから強風でリギンが鳴り、ブローがヨットを揺らせていた。ハーバー内のアチコチで今日のレースに出るヨットのクルー達が忙しく出航の準備をしている。

 昨夜のサタディーナイトフィーバーで「明日はゲストが大勢やってくるので手伝って欲しい」と仲間のオーナーが言っていたのを聞いていたので、風が強くて自艇は出さないボク達はお手伝いに行くことにした。

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 この39フィートヨットのコクピットは広いので10人くらい乗っても多少の余裕はある。ハーバーを出ると西の強風が結構吹いている。白波が一面にみえるが、一文字防波堤の中なのでまだ波は小さい。小さめのセールで沖を目指す。暫く上りのセーリングをしながら沖でレースをしているはずのヨット群を捜すが何にも見えない。

 遠くに港に帰って行くような10杯くらいの帆影が見える。どうも強風でレース中止になったのかもしれない。この海面は西の強風が吹くと一文字に当って打ち返す波が三角波になってかなり悪い状況になる。
 レーススタートの見物は諦めて本日の目的地、北港ヨットハーバーへ向かう。生憎、コースは真風下になる。風速25~30ノットで悪い波の中を追手で走ることになってしまった。ヨットに慣れないゲストにとっては最悪の状態だ。メンは巻いてしまい、ジブ1枚で落としてゆく。案の定、気分が悪くなるメンバーもではじめた。

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 2~3mの三角波に揺られながら淀川の河口を進み、北港ヨットハーバーへ入る。桟橋は空いていたが、この風で出やすいバースはないのでやむを得ず外側の押される桟橋に着ける。
 ここまでのセーリングシーンはボクでもよくあるが「レストランで食事を」というのが、そうないのだ。食事をしてもハーバーの食堂でカレーか焼き飯を食べるくらいだし・・・。
 でも今日はお供なので皆さんについて行く。寒い海上から暖房が効いた揺れないレストランは最高だ。船酔い気味の女性ゲストも元気が戻ってきた。桟橋に繋がれ強風にヒールするヨットを窓から見ながらビールで美味しいランチを頂く。

c0041039_146112.jpg 帰りも風は収まらず西25~35ノット、時にはブローが40ノットにあがる。一文字内を波の低そうな場所を選び機走でハーバーに帰る。暫くすると強風のため延期になっていたレースが再開されいたらしく沖からレース艇が帰ってきた。
 濡れて寒そうなクルーもいたが、一番気の毒だったのはマストを失ったヨットがいたことだった。桟橋で折れたマストからセールを取り外していた。レース慣れしたヨットなのにどうしたのだろう。このレースは参加艇の半分はリタイヤしたそうだ。もし、ボクが出ていてもあの海でレースはゴメンだね。きっと、リタイヤを選択したでしょうね。

 大阪管区気象台は18日西日本で西高東低の冬型の気圧配置になり近畿地方に「木枯らし1号」が吹いたと発表した。

あぁ、もう冬がそこまで近づいてきた!!
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by pac3jp | 2007-11-19 14:12 | クルージング  

最近の流行(はやり)もの、GPSと電動ウインチ

 テレビや新聞では「今、若者のトレンディなグッズあれこれ」なんてよく紹介されているが、ヨットハーバーにいるおじさんばかりの小さなコミュニティでもチョットしたきっかけで流行ものがでることが時々あるが、最近は二つほど流行っているようだ。

c0041039_937476.jpg 一つ目はレイマリンのGPSプロッターだ。これはアンテナ内蔵の6インチのカラーTFTデスプレーでチャートはC-MAPが入った防水型のGPSだった。WestMarineのカタログでは850ドルと出ていた。

レイマリンの「RayChart 435i 6"colorchartplotter」は少し前にババリアの新艇に装備されてきた物を見て気に入った別のオーナーが「パソコンにインストールされたる電子チャートよりもコックピットでも使えるC-MAPの方がずっと便利だよ」と吹聴したのを聞いて買う気になったのだろう。なにも3人同時に買う必要はないが、各オーナーにはそれぞれにGPSを更新しようとする理由があったのでしょうね。

 でも本体は届いたが、CFに日本近海のチャートが入っていず、あれこれと交渉してやっと揃ったら日本円で16万円ほどになったと聞いている。それでも日本の代理店は231,000円と表示しているから安くは買ったわけだ。

 いざ、使う段になるとマニュアルが全て英語なので、後の2人の内誰かが・・・と期待した人もいたが、この新GPSを付けて早速、2週間のクルージングをしてきたオーナーさんが一番早くマスターしつつあるみたい。・・・皆んなで買えば怖くはない!!

c0041039_9373116.jpg もう一つは電動ウインチだ。まず最初にX382のオーナーさんがリューマの♯40を1台、左舷のドックハウス上に取り付けた。初めはメインハリヤードに使うと言っていたがファーリングに、ジブシートにと使い出すとハンドルを巻くシンドサとは無縁になってきた。「1台の電動ウインチがあると大助かりだ!」とこれまた吹聴するので、これにすぐに乗ったオーナーさんが居た。
 彼はハーケンの2スピード電動ウインチを2台手配して「もう1台、誰かいらない?」というと、これまた希望者が現れた。電動ウインチでは一番小さいリューマの40番でも2700ドルもする。取り付け工事も外注すると、大分安くなったとは言え総額は片手位はかかる大物艤装品なのにね。

 でも、後からのハーケン組は仕入れルートの違いから少し安く入ったし、自前で取り付けるスキルもお持ちなのでウインチ本体の価格とあと僅かの費用があればラクチンセーリングが出来るはずだ・・・。

 以前にヨットにWin98のパソコンを装備するブームがあった。ボクはこの時には大枚3万円を投資して中古のPCを買ってブームに乗ったが、今回の流行はとてもじゃないが付き合いきれない。

 信条としては(痩せ我慢?)「航海は海図を使い、GPSMapはBackUp用、艤装はシンプル イズ ベスト」でやってきた。今の流行はその主義にもにも合わないからね (^_-)-☆。
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by pac3jp | 2007-11-16 09:46 | ヨットの艤装と艤装品  

ボルボからヤンマーにエンジンを換装する!

c0041039_10375340.jpg 古いヨットの故障したエンジンを新品や大き目の中古エンジンに換装する作業はよくやっている。でもその工事はオーナーにとってはかなりの大仕事(金銭的にも)である。

 今回、お仲間の船齢2年余でまだ新艇のようにキレイなヨットなのに、搭載されているボルボエンジンのトラブルにずっと悩まされていた。その一つはエンジン冷却用海水ポンプのインペラがすぐに壊れてしまうことだったが、今度はクルージングヨットなら普通に装備するエキストラ・オルタネーター用に出力を取り出すクランクシャフトのオイル漏れが始まり、ボルボ・ジャパンと幾度かの交渉をしたが、埒が明かず遂にボルボペンタ2030を見限りヤンマー3YM-30Cに乗せかえる決心をされた。

 ちなみにボルボペンタの2030の場合パワーアウトプットは純正のオルタネーター(60A?)のみ出力出来るとメーカーはいっているが、ヤンマーは5HPまで可能だという。また、ボルボが耐用時間たった150時間だというインペラの損傷など、殆どないよとヤンマーエンジンのオーナー達は皆言っている。
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 このヨットに搭載されていたエンジンにはセールドライブがセットされていた。交換するヤンマー3YMのセールドライブも大きさはよく似た寸法だが、ぴったり同じではない。
 本来は付属部品で付いてきたFRPのエンジンベットに取り替えるようになっている。でもヤンマー用のエンジンベットを取り付ける為には古いエンジンベットを取り外す必要があるが、狭いエンジンルームで分厚いFRPベッドを切り取る。これが大変な作業になる。そこで従来のベットに3YM用の取り付けベースを上から重ねて対応する事にした。

 ↑画像はエンジンを取り外した旧エンジンベットにヤンマー3YMがのるベースライナーを取り付けた。Webで探してきた3YMのCADデータから原寸図を起こしベースを製作し、マウント部をマーキングした。でも現物を据え付けるとき、ドライブの寸法は合ったがエンジンは予定のベースにはちゃんとは載らなかった。エンジンタイプは同じでもバージョンで差があるのか、CADデータが現物と違っていたのだ。再度、ベースを製作し対処する。
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 エンジンとドライブを据付、各コントロールケーブル、冷却水、温水、排気管、燃料パイプなどを接続する。メーカーの違いにより接続する位置が多少違うが切ったり伸ばしたりして連結する。電気系ではコクピットの計器パネルはぴったりと合うが、オルタネーターの励磁の方法が違うようなので取説をよく読む。
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 ↑画像は据付が完了したエンジン前面。エンジン下部、右下には100V-2.5KVAのオルタネーターが付いている。エンジン回転1100rpmでエアコンは充分効くし、電子レンジはアイドリング回転で充分だとはオーナーのお話。
この話は以前の記事:オルタネーターの増設を考える(3)をご参照下さい。

 ボルボもヤンマーもセールドライブはプロペラの回転方向は同じだが、ここで注意するのはボルボよりヤンマーはドライブの長さが若干短く、プロペラの翼端と船底の間隔が狭くそのままのプロペラでは推進効率が落ちるそうで、ペラ径とピッチを変えて最適なものにする必要がある。最近の試運転では最高8ノット(LOA/36f)をマークしたと聞いている。

 今回このエンジンを殆どご自分で換装したオーナーさんが各種のデータをお持ちです。もしボルボ2030SDからヤンマー3YMSDに換装しようと考えているヨットマンでデータをご希望ならPDFファイルで提供する用意があるとのことです。
  
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by pac3jp | 2007-11-14 11:05 | ヨットの艤装と艤装品  

早朝の「瓶投げアート」

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 ここ新西宮ヨットハーバーには地元で有名なアーティストが主宰する「瓶投げアート」の作品がある。センターハウスの隣にあり、ハーバーにくると毎回見ているがそう気にしたことはなかった。

 11月11日の日曜日、朝まだ薄暗い頃から吊り上げ用のクレー車がやってきて準備をしている。朝の散歩をしながら見物すると何時もと違う外人のテレビクルーのような人達が各種カメラのセットに忙しそうに作業している。このアートを主宰する嶋本さんの光った頭も見えた。

c0041039_1129242.jpg 暫くして、出勤してきたハーバー会社の社長さんにお聞きすると、ギリシャのテレビ局が取材に来ているとのお話し。地元のイベントに何故外国から取材にくるのか不思議だったが、このアートはアメリカでも紹介され結構有名なアートだという。側壁に貼られた記録プレートに在阪テレビ局の番組名がいくらかと顔を知っているタレントの名もあった。

 正面のプレートには「~平和の証~」とあり、10年、そして100年もこの瓶投げアートを多くの人達の手で「コラボレーションアート」として平和が続く限り続けて行こうという事らしい。このアートが始まりもう10年近く経ったが、ボクは100年先まで生きてはないので、この先この絵が、またヨットハーバーがどうなるかちょっと想像も出来ないなぁ。

 地上25mも吊り上げられるギリシャの若者たち、もしかして、彼らもギリシャのお笑いタレントかもしれない。最初の瓶投げにトライした外人は緊張していたが2人目の人はポーズをとりながら、ギャラリーを見て「おはようございます~」なんて愛想を振りまきながら吊られていった。運良く当日は満潮でかつ高潮気味だったのでコンクリートのキャンバスが水面にに浮んだように見え本当、絵になっていた。

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 ハーバーに人通りが多くなる10時頃にはもうクレーン車のブームは見えなくなっていた。ギリシャのテレビクルー達は次の取材地に弾丸ツアーで飛んでいったのでしょうね。キッと!
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by pac3jp | 2007-11-12 11:45 | ウオッチング  

もう整備の季節がきた?

c0041039_9532553.jpg 11月に入り朝晩はチョット涼しいが、日中はまだ寒くはないし、暑くもない。海の遊びも一番いいシーズンのように思う。陸では美しい紅葉を、そして食欲の秋、おいしいものを訪ねる絶好の行楽シーズンだが、お隣のヨット泊地ではもうセーリングのシーズンは終わり、整備の季節に入っている気の早いヨット乗りがいらした。

 彼のヨットは古いヤマハ30。「スカンピ」といったほうが良く分る往年のレーサーである。この時代のヨットはチャートテーブルはあってもキャビンテーブルはないか、あってもごく小さいものでキャビン内で宴会をしょうとしても料理やお酒を置く場所がない。前のオーナーが作ったテーブルもあるが、今回オリジナルのキャビンテーブルを作る計画らしい。
 ホームセンターで合板と枠に使う木材を買ってきた時、そんなお話しを聞いていたが、先週末にお会いするとテーブルトップがもう粗方出来ていて、ニス塗りに掛かっていた。今日は3回目のニス塗りなんで、今からペーパーで研磨するのだといってゴシゴシと作業を始めた。

 出来栄えを拝見すると、中々上手く出来ている。枠の額縁にも隙間はないし、板と枠の材質が違うのにニスを塗っているのを見るとちゃんと同系の色になっている。最初に素地に着色するのが下塗りのポイントらしい。枠は何を使ったのとお聞きすると「松ですよ」とのお返事。近くに残っていた木製ブームの残材を貰ったようだ。

 テーブルの裏側も見せてもらうと合板の木口が見えないように作ってある。これは大分、プロの手が入っているなと思ったが、彼の前の作品は「カーブのついたティラー」だったのでその後、腕を磨いたのかも知れない。

 キャビンでの取り付けはテーブルの一方をマストで支持し、もう片方はフロアーに固定されるのだろうが、出来上がったら是非見せてもらいたいと思っている。

 でも、まだ春までは先が長い。次の大物工作の一つや二つはチャレンジする時間は充分ありそうだ。頑張ってね!
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by pac3jp | 2007-11-09 09:56 | ウオッチング