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救助梯子(SAFETY LADDER)

c0041039_13355463.jpg ヨットハーバーのセンターハウスの正面あたりの桟橋に3ヶ所「救助梯子」と書かれたプレートが桟橋床面に張ってある。桟橋の下を覗くとなにやら折りたたんだ非常階段のような装置が見える。落水者が赤い取っ手を引くと梯子が水中に降りてくるのだろうか。
(下の画像です)



c0041039_13381274.jpg ボクは前からハーバーの桟橋から落ちたらSバース以外はそう簡単に桟橋に上がれないなと思っていた。実際に落水した人からお話しを聞くと皆さんが想像以上に力が出ないという。ボクの友人もよく落水する人がいるが大抵はお酒を飲んでフネから降りるときに落水している。通路桟橋から直接落水した人はたった一人だけだ。そうだ、ヨットは一時着岸はしたのだが風に流され、ご本人は短い舫いを握ったまま落水した人もいた。この人は勿論、素面(シラフ)だが全くのヨット初心者だった。

 ボクの目撃したハーバー内落水者はほとんどヨットと枝桟橋の間で海へ落ちた。普通に桟橋を歩いていて落ちるのは一人もいなかった。
 でも、いま救助梯子が設置されている場所はただの通路桟橋だ。ここから落水する人はまずいないだろう。でもこの梯子から10m以内のフネにはメリットはありそうだが・・・でもそこまで泳げたらの話だけどね。

 ハーバー内での落水対策ならば串桟橋1本に1台又はヨット・ボート2隻に1台の救助梯子は必要だと思う。でもハーバー会社は数百台もの救助梯子を装備する予算は無いとおっしゃるだろう。

 なぜ、3台だけあの場所に取付けたのか理由は知らないが、まぁ、当分は自艇のスイミングラダーのリリースロープを作るなり、自前のラダーを桟橋に付けるとか自助努力で行くしかないね。

以前の記事から:
1.もし、桟橋からおちたら!
2.もし、桟橋からおちたら! Part2
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by pac3jp | 2007-07-30 13:43 | ウオッチング  

DD158「うみぎり」の操縦室などを見学する

c0041039_543355.jpg 先日、ヨットハーバー近くのJMSDF阪神基地隊で護衛艦2隻の見学会があったので少し寄り道をしてきた。DD113「さざなみ」4650tonとDD158「うみぎり」3550tonの2隻だ。「さざなみ」は2005年就役の新しくて大きな護衛艦で艦橋も冷房が効いて快適だったが見学コースが上部デッキに限られていた。

 「うみぎり」は1991年就役の汎用護衛艦である。「さざなみ」より排水量は1000tonも小さいが装備の自動化の違いか乗組員は50人も多く乗っている。見学コースは艦橋~上部デッキのコースに艦内コースもあり操縦室も見学できたので少しご紹介したい。

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 艦首甲板ハッチよりデッキ下の第2甲板に入る。右舷廊下を艦尾に歩いてゆくと機関室上部辺りにこの艦をコントロールする操縦室がある。↑左の画像はここの主機関であるガスタービンエンジン4基54000PSをコントロールする制御盤だ。艦橋からの信号に従い2本の黒いレバーでエンジン出力を加減する。同じく可変ピッチプロペラのピッチも変えて前後進や速度を調整する。

 また、この艦が必要とする最大3000kwの電力は2台の主発電機で発電し、ここの監視盤(↑右画像)でコントロールしている。作戦行動中は静かなガスタービン発電機だが停泊中は燃料節約の為に振動は大きいが予備のディーゼル発電機を運転していると説明していた。
 ちなみに昨年見学したDDGで4,600tonの「はたかぜ」は4基4,500kwの出力だと聞いた。
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 上の図はこの艦の推進システム(機関室)の説明板である。燃料節約のために1軸で航海する時もあるとか・・・。

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 また、艦が衝突、座礁、火災、爆発、CBR(化学・生物・放射線)などで異常事態が発生したとき、艦内の主なポンプや送風機の運転状況や弁の開閉などが表示される「応急制御監視盤(ダメージ・コントロール)」(画像①)に応急長がつき指揮をとり、防火・防水を主として全員が力を合わせて艦を守るのだ。艦内の狭い廊下には応急処置に使う太い角材や赤く塗られた消防機材や消火ホースがアチコチに置いてある。(画像②③)有毒ガス対策か非常用呼吸器が棚に並んでいる。

 上部デッキには対潜ヘリやミサイル、大砲などの攻撃兵器が並んでいるがデッキ下は攻撃されたあと、艦を守る為のハードとソフトが詰まっている場所なのだ。などと思いながら廊下を歩いていると武運長久(古い!)と航海安全を祈るのか賽銭箱付きの神棚があった。(画像④)

c0041039_5451720.jpg その先に乗組員用の食堂がある。本日は見学者の休憩所になっていたが、飲料の自動販売機とアイスクリームなどの冷凍ケースが、壁には大型テレビが2台セットされ海上自衛隊の広報ビデオが流れていた。雰囲気は天井が少し低いがちょっとした中小企業の社員食堂のような感じである。220人も乗っているのに少し狭いように思うがワッチ体制なのでこれで充分なのだろう。

 上下の規律も厳しそうな護衛艦の見学から、命令を受けることも命令を出すこともなく「自由で我儘も効く平和な我艇」に帰り、お昼からはビールでも飲んで昼寝でもしようかなと思いながらヨットハーバーに向かった。
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by pac3jp | 2007-07-27 05:50 | ウオッチング  

ピカピカの新艇がやってきた!

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 先月オーナーにお会いしたときには7月の中頃には神戸港に到着予定と聞いていたが、今日はもう7月21日(土)だ。もう来ているかなと思いディラーのメカニックに聞くと「そこに浮かんでいるよ!」と教えてくれた。
 近くの桟橋から白いハルに白のカーボンマスト、黒く大きなステアリングホィールが印象的なピカピカでシャープな新艇を眺めていると、丁度このフネの先任クルー氏がやってきた。「一番に見にきやはるかなと思っていましたよ!」とおっしゃる。ボクも心待ちにはさせてもらっていたが、全くの野次馬なのでそんなに失礼なことは出来ませんよね。

c0041039_8444448.jpg 新艇は台風4号の影響で少し遅れて着いたようだが通関も新艇艤装もスムースに進み、割合早くハーバーに着いたようだ。もう既に計測も済ませたとのこと。さすが手際が良い。

 オーナーの了解を得て少し見学させてもらう。最近は船齢14年38fの元レーサーにも乗せてもらっているが、41fのレース艇のデッキに上がるのは初めてだ。コクピットにベンチシートはあるが、さすがに広い。スターンに回り、カーボンステアリングを握ってみる。ステン皮巻きに比べ握った感じも軽く、回転は勿論、軽やかだ。

 バックステーはテークルと大口径ドラムを組み合わせたマンパワー方式。ヨットのデンマーク人デザイナーはレース艇のクルーはバイキングの血を引く巨漢が勤めるもんだと考えているのだろう。日本人では屈強な部類?には入りそうなレースクルーでもこのバックステーはキツイらしい。
 そう言えば昔、X33のメンシートがオリジナルではとても引けないので、シートエンドにもう一つ4パーツのテークルをつけたと言っていた。簡単に計算してみてもバイキングの末裔達のパワーと比べて日本人は1/4のパワーしかないのか・・・ちょっと悔しいね。

 キャビンはまだ計測や艤装の準備で片付いてはいないが、バルクヘッドの壁にオーナーの趣味なんだろう陶板の額がもうボルトでしっかりと固定されていた。楽器を奏でる女性の図柄だ。ボクの古い記憶によると彼は幅広く音楽を楽しむというよりも特定の歌手の歌に入れ込んでいたようにも思っていたが、年と共に音楽の趣味も変ってくるので、今はどうなのかは知らない。

c0041039_8461663.jpg 内装は純レースボートと大きく違ってクルージング艇なみの装備がしてある。大きなテーブルを挟み両舷の収納棚、それに高級な素材のシートと温水シャワーも使えるなどキャビンだけ見れば普通のクルージングヨットだが、高いカーボンマストに2.5mもある深いバルブキールは正にレーサーそのものだ。

 エンジン命のクルージング派はまず、どんなエンジンだろうと大いに興味がある。このフネはコンパクトなサイズのボルボ D2-40 4気筒 1.5L 40HPセールドライブが載っている。エンジンの整備性は良い。エンジンルームの両サイドが開放できるし、コンパニオンステップを取り外すと前面がオープンする。防音材が厚いのか、かなりの重さがあるようだがその代わりにエンジン音は静かだと聞いている。燃料タンクはアルミ製で推定で80~90L位かな。100Lは入らないと思う。清水タンクは180Lのプラスチックの大きなタンクがバース下にある。

c0041039_847620.jpg 洗面所で面白いバルブを発見した。それはベイスンとシャワーの排水とトイレの給水バルブに普通のボールバルブとは違う軽いプラスチックのバルブが使われていた。このヨットには重くて水中の抵抗になるブロンズのスルハル金具は付いてないのだ。粗忽なクルーに壊されないように隔壁で囲まれている。でも一見しただけだがどう使うのか分らなかった。

 新しいレース艇を見学させてもらうのも楽しいが、彼らの新艇は8月のジャパンカップでレースシーンにデビューするという。ボクらも応援に行って素晴らしい走りを是非楽しませて貰いたいと思っている。オーナーはじめ皆さん頑張ってくださいね~!!

以前の関連記事から
1:フネがないヨットレーサー  
2:
船台を準備中   
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by pac3jp | 2007-07-25 08:53 | ウオッチング  

航海灯がLEDに!

 ホームセンターで販売されている小型の懐中電灯などは豆球からもう殆どがLEDに変ってしまった。LEDの低消費電力、長寿命、耐震動性が良いなど電球に較べて光源としてはかなり優れているし、半導体の高輝度LEDが安くなってきたこともあるのだろう。

 電気を余り食わない航海灯は電源事情が悪いヨットやエンジンを止めて釣りをするボートなどでは長い間待ち焦がれていた。外洋の夜間航海では本船航路から外れたら電気を節約して航海灯をつけなかったというヨットの話もよく聞いた。
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 ↑航海灯の中に細長くLEDの列が見える。
 
 最近新しく輸入されたヨットを見ていると、航海灯の光源が電球からLEDに変っているのに気がついた。交通信号機や車のブレーキライトなど早くから一般化しているが、いよいよヨット・ボートなどの小型船舶の航海灯にも使えるようになってきたのだ。小糸など国産メーカーはまだLED航海灯の商品はないようだがヨーロッパやアメリカの航海灯メーカーからは数多く発売されている。
 因みにウエストマリンのカタログによると1nmタイプのLED舷灯で$59.99、両色灯で$169.99と出ていた。そう高くはないのでいずれLED型変わってゆくことになるだろう。

c0041039_1147226.jpg 左のスターンライトは上の画像よりLEDの数が多いのはヨットの大きさが違うからだろう。(LOA12m以上)

 この頃は小型船舶検査機構も外国から輸入されるヨット・ボートにビルダーオリジナルの航海灯を認めているようだが、ボクがフネを買った10数年前では耐久性も高いビルダー純正品を取り外し、桜マークの航海灯に取替えさせられたもんである。確かに日本近海は厳しい海なので厳しい品質基準は必要だが世界中の圧倒的多数に支持されている商品はそれなりに妥当な性能を持っていると思うのだが。

 今まで一般船舶で使う航海灯や照明器具などは電球や蛍光灯などの放電灯が基本になっていた。そしてその規格は消費電力によって細かく定められていたが、LEDは電球や放電灯とは違った仕組みで発光するので今までの消費電力による基準が使えないのだ。これから発光ダイオードを光源とした航海灯や各種船舶用や漁労用照明器具などがどんどん新開発され増えてくるはずだ。その技術基準を決め、諸々の規制のための法令改正までも必要で、たかが光源のLED化だがお役所は大変だね。

 ボクはヨットやボートのLED航海灯はマーケットの小さい国内規格で作るより概ね世界標準品を日本でも認めてもらったらそれでいいと思っている。
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by pac3jp | 2007-07-23 11:51 | ヨットの艤装と艤装品  

トビウオが・・・

c0041039_9272028.jpg 梅雨前線の活動が活発で大雨が降り、風も強い日が続いた週末、いつもお世話になっているヨット屋さんのヤードに寄ってみると、「トビウオが泳いでいるよ!」と指差された場所に確かにジェット機風のシルエットが二つ水中に見えた。外洋性のトビウオが港の奥の船溜まりに居るのもおかしいのにその周りに陸亀までアップ、アップしながら泳いでいるのだ。

 大阪湾奥、西宮の沖でたまに見るトビウオはトンボのように小さい。それでもイッチョマエに飛んでいるが、普通のトビウオのイメージはない。ここにいる大きなトビウオはどこから来たのだろうか。もう弱っているみたいだ。水中で羽根を広げてゆっくりと泳いでいる。

 この場所は都市河川放水路の終端部だが地盤沈下が大きいので川から海へは直接流れ込まず、海とはポンプでつながっている。大雨が降ると海面より低い河川からポンプアップされた多量の水が放水路に流される。そして水路は塩分濃度が薄まり紛れ込んだトビウオは弱り、うっかり流されてきたカメさんは薄い海水でもパクパクしているのだ。

 こんな環境なので普通に見掛ける魚は「ボラ」だけだが、色んな魚や生き物がやってくるとここの住人から聞いている。。イワシの大群が押し寄せた事もあった。この頃はヌートリアまでがお隣の武庫川から出張してくる。

 極めつけは「サケ」を見たと聞いたことだ。ギャルではないが「信じられな~い!」と叫びそうになった。
 まさかこんな湾奥で河川に直接につながってもいない川口に「サケ」が来たとはホント信じられない。キット見間違いでしょうと言っても「確かだった!」とおっしゃる。まぁ、世の中絶対なんて事はないのだ。地震で壊れた原発の例もある。想定外の事態もよくよく起こる。

 たまの珍客には皆で大歓迎したげようね!!
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by pac3jp | 2007-07-20 09:34 | ウオッチング  

新旧ウインチあれこれ

c0041039_13153223.jpg ←新艇のX35ワンデザインのドックハウス上にあるハリヤードウインチに新型のウインチが付いていた。ロープを巻きつけるドラム部分の直径が大小と2種類になっている。ウインチハンドル1回転でロープを巻き取るスピードが違うのだ。また、スピントリム等で大のドラムにスピンシートを掛けると巻く回数が少なくても充分な摩擦力が得られてウインチマンが巻き取るのも早い。小さいドラムは普通のメンやジブハリヤードなどのトリムに使うのだろう。スピンを多用するレーサー向けの装備でボクのフネにもしあっても宝の持ち腐れかな。


c0041039_13155455.jpg ←レーサー用と言えばこれ。大型レーサーに装備されているコーヒーグラインダーとか呼ばれていたが本名は知らない。腕力のあるウインチマンがクランクハンドルを回し、トリマーがシートを調整する。アメリカズカップなどタッキングマッチのシーンなどで筋肉マン達が懸命にクランクを回している映像を見たことがある。


c0041039_13161668.jpg ←中型C/Rヨットで一般的なリューマー#40セルフテーリングウインチ。ハリヤードなどマスト周りのコントロールに使っているが、今月中に電動ウインチに取り替えられる。理由はメンハリを揚げるのがシンドイから。クルーがいればマストサイドでハリーヤードを引いてくれるが、一人でやると・・・その気持ちはボクでもよく分る。電動ウインチは安くなったといっても#40でも本体だけで3000ドルもする。それに電源や取り付け工事費も必要だ。ボクだったらフィットネスクラブに通いその資金を筋肉に投資してみる。(筋肉が増強されるかどうかが大きな問題だが・・・)でも上手くいけばフネも重くならずにらくらくウインチも巻けるし悩みの体型もすっきりするはずだ。

c0041039_13173085.jpg 右は船齢40年のヨットに付いている年代物のウインチ。ブロンズか砲金で作られ建造時から装備されていたオリジナルのシートウインチだろう。また厚板を積層して作られたウインチベースも素晴らしい。オーナーが真鍮磨きのマニアならピカピカでもっと見栄えがするのにね。このタイプのウインチも古い木造艇にはよく付いていたが最近は少なくなった。ご近所の船齢36~38年位のヨットにも付いていたように思ったが、壊れてしまったのかピカピカ光る最新式のステンレスのウインチに取替えられていた。新型はパワーもあり故障もしないがクラシックなヨットには文化財的価値?もあるのでそれに似合うウインチが相応しいと思っているのだが。
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by pac3jp | 2007-07-18 13:23 | ヨットの艤装と艤装品  

ヨット用?ガーデニンググッズ

 ヨット乗りの皆さんはアイデアマンが多いようだ。ボクの仲間にもこれが大好きなヨットマンが何人もいらっしゃる。
 この方面の素人さんは、アイデアマン=工作が出来る人と思ってしまうが、そうではないのだ。大切なのは発想することで、自ら作ってしまうことではない。確かにご自分が発想した少し難しいアイデアでも簡単に自作してしまう技もお持ちのアイデアマンも居るには居る。でも普通のヨットマンは発想するアイデアを実現させる代用品をまず捜すのだ。ホームセンター、100均ショップは王道だが郊外のフリーマーケットなども面白い。でもヨットのデッキ上で使おうとすると、まず第一に紫外線に強くなければものの役にはたたない。

c0041039_10225766.jpg 紫外線に強いと言えばガーディニンググッズだろう。昔はホームセンターの園芸コーナーには花の苗や園芸道具だけが並んでいたが、今は多様な屋外用のグッズが賑やかに販売されている。

 最近、ロングクルージングボートが「ソーラー庭園灯をアンカーライト」に使っていたのを発見した。アンカーリングすると白色全周灯が必要だ。でも結構電気を食うので灯油のランタンを代用にしたり懐中電灯をぶら下げたりしていたが、ソーラー庭園灯だと昼間に充電して夜間は白色LEDが点灯している。チョット暗いかもしれないがアンカーライトの代わりにはなる。手間不要の全自動で働いてくれる優れものだ。

 同じく海上で網などの位置を示す小さな標識灯もソーラーとストロボを内蔵した全自動のライトだ。台風で流れ着いたこのライトを重宝に使っていた人もいたなぁ。

c0041039_1023189.jpg また、ご近所でガーディニンググッズのドナルドダックをヨットのスターンに乗せているフネがあった。オーナーにその効用をお聞きすると「UVに強い!」とはおっしゃるが特にドナルドダックの機能に期待するものはないようだ。スターンアンカーを海底から直接から引き上げるより、90kgの体重を生かし、ロープを引き下げるための変な木柱(支柱)の笠金兼用のマスコットだろう。セーラー服を着て大口で笑っている表情がなんとなくオーナーの雰囲気を連想させるところもすこし可愛い!
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by pac3jp | 2007-07-17 10:26 | ヨットの艤装と艤装品  

スピネーカーを揚げる!

c0041039_9472276.jpg 先月まで陸上保管され、殆どレースにしか乗ってないような「X382」を、てっきりBW派だと思っていたボクの仲間が購入した。何を考えてそんな俊足クルーザーを買ってしまったのか動機の全ては今だ不明だが、一つ思い当たることがある。大分前にこのハーバーで開催されたオープンレースで優勝したことがあったのだ。優勝カップをもって「はしゃいでいた!」のを思い出した。
 「夢よもう一度!」もしかしたらKYCのホワイトレースで勝ってやろうと密かに思っているのかも知れない。

 引越しの片付けもなんとか目途がたち、お披露目パーティも済んだ日曜日、仲間のオーナーたちをクルーにして彼の新艇でセーリングに出た。沖は微風だが、さすがにクルーザー/レーサーだ。スペクトラのセールに上手く風を捉えて良い角度で上ってゆく。この風だと以前は機走だったなぁと、言いながら微風のクローズホールドを楽しんでいた。

 やがて、沖の広い海面に出ると微風につられてスピンを揚げようということになった。でも、今までの32fのヨットと違い38fともなるとスピンポールもマスト側が固定のディップポールシステムでになっていてちょっと勝手が違う。スピネーカーをコントロールするロープがスピンシートとアフターガイの2本がワンセットになり両舷で4本のロープを使うのだ。それにスナップシャックルは荷重が掛かっていてもリリースできるトリガーリリースタイプだしスピンポールのエンドのガイやトリガーも小型のポールとは仕組みが違うシステムだ。ヨットは少し大きくなった?だけなのに初めて見るシステムや小さなパーツがあちこちにある。使い方のお勉強もどっさりとありそう。

c0041039_9502246.jpg ディップポールシステムは本日の速成クルーではコントロール出来ないのでジャイブなしのポートタックで何とかスピンは揚がった。

 クルージングヨットでも充分な数の出来るクルーがいればスピネーカーの帆走も実に楽しいもんだが、クルージングがメインのヨットはクルーは充分なクルーどころか奥方だけしかいないフネや、その奥さんも来てくれない一人乗りも多い。たまの草レース参加などで応援に来てくれるクルーもパートタイムなので、ややこしいスピンのジャイブなどの連携プレーが必要なクルーワークなど上手く出来るのが不思議なのだ。

 でも、ホワイトクラスのヨットレースでも出るならばクルーワークのトレーニングは欠かせない。タックやジャイブ、スピンの上げ下げなど基本動作からスタートやマーキングまで練習することは山ほどある。X38ではそう多くのハンディキャップは貰えそうにないし、ビギナーズラックは優勝経験者だもの、最早期待できないよ。まぁ、しっかりと実力をつけて頑張ってくださいね。
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by pac3jp | 2007-07-13 10:04 | ヨットの艤装と艤装品  

再度、フランス艇「Rereva nui」を訪問する。

c0041039_843711.jpg 先日このヨットを訪問した時はお留守だったが今日はお二人ともご在宅(艇)だった。ご挨拶をするとヨットに上がって来いとおっしゃる。遠慮なくコクピットにお邪魔して、これまでの航海やヨットのあれこれをお聞きする。

 お名前は釣りとダイビングが好きな旦那がジャン・ピエールさん、奥さんはポレットさん。昔の職業はお二人とも教師だったとおっしゃていた。

 彼らの航程をお聞きすると、フランス領タヒチを出てからもう9年間もクルージングしているという。彼らのクルージングの最初の頃は南太平洋の島々からオーストラリア、ニュージーランドへ。そしてインド洋・アフリカ方面をアチコチと。その後、北半球に向いアジアの沿岸をマレーシア・タイ・フィリッピンと点々と寄港し、石垣島で日本に入国。その後沖縄、奄美、瀬戸内海経由でここ西宮にきたと、マイ ナビゲーション チャートと称するビニールの地球儀で説明してくれる。

 彼らのヨットはジャヌー43f、エンジンはヤンマー56hp、燃料は400L、清水は300Lと造水機がある。電源は2基のオルタネーターと7枚のソーラーパネルで賄う。ナビゲーションチャートは「C-MAP」表示は17インチの液晶パネルがチャートテーブルの前面にセットされている。通信用だろうかノートパソコンもある。中でも一番のご自慢はまだ新しそうな「INTERPHPSE」のカラー前方ソナー(左下)のようだ。丁寧に説明してくれる。

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 キャビンでお茶でもどうだと招かれ、かなり苦いコーヒーをご馳走になる。お砂糖とコーヒーを薄めるらしい水も一緒に出てきた。でも少し砂糖を入れると結構美味しかった。ボクらの仲間の一人が薬剤師だと自己紹介すると期限が切れた薬があるので見てくれと奥からどっさりと出してきた。多くがノープロブレムだそうだ。そしてもう使えない古い薬の処分を小袋にいれてお土産かわりにあずかる。

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 ついでにエンジンルームも拝見する。ジャヌーのプロダクションボートなのでエンジンだけで一杯だろうと思ったが、扉を開けると驚いた。エンジンの上部にダイビングタンクにエヤーを充填する高圧コンプレッサー(上左)が載っている。ダイビングが好きなモーターボートにコンプレッサーを装備しているのは時々あるがヨットでは初めて見た。駆動はメインエンジンのシャフトからベルトで駆動されるのかな。使うときにベルトをセットするのだろう。今、ベルトは掛かっていない。その横に青い造水機のポンプが見える。メンブレンは奥にあるのだろう。

 エンジンスタート用バッテリー充電用オルタネーター(右上)と大きなプーリーにベルトが掛かったサービスバッテリー用のオルタネーター(右下)が見える。これでエンジンがアイドリングに近い回転でも十分にチャージが可能な発電力が得られる回転数になる。
 クランクシャフト直結のプーリーとエキストラオルタネーターのプーリーに空いたVベルト溝があるがそこにコンプレッサーと造水機のベルトが必要に応じてセットされるのだろう。狭いエンジンルームに多くの機器がセットされているのでエンジンルームの天井が高めに改造されていた。

c0041039_8444324.jpg 右の画像は前回訪問した時なんだろうと思っていたトランサムのハッチは今回はちゃんと開放されていた。そこはインフレータブルボートの収納場所のようだ。そしてボートを取り出したらそこが即ボート用のポンツーンになるのだ。

 ロングクルージング中のヨットは彼らの家だ。キャビンは自分たちでニスを塗りメンテナンスするという。キャビネットやインテリアの飾りに自作の作品が数々あり、彼らの長いクルージング生活の歴史を感じさせる。そして彼らは明日(7/9)出港すると言っている。これから少し日本各地に寄港し、その後太平洋を渡る予定。大圏コースは寒いので少し南のコースを引きカナダのバンクバーに入るという。

 気さくな彼らの今後のクルージングが、楽しく安全な航海になることを心から祈っている!

参考:前回の記事 フランス艇「REREVANUI」を訪問したが・・・ 
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by pac3jp | 2007-07-11 08:55 | ウオッチング  

曳航!!

c0041039_11183413.jpg 朝から凪だが、僅かなそよ風が吹いている。ディンギーは何とか滑っているが重量級のヨットにはチョット辛い風である。ハーバーを機走で出港し、沖を目指して走っていると、セールは上がっているが全く進んでいないヨットのデッキにいる人がこっちを向いて救助を求める合図をしているのいが見えた。

 近づくと朝早くから中古艇の試乗に出て行った知り合い達が乗っていた・・・。
前日に修理をしたと聞いたのにまた、冷却水が上がらずオーバーヒートの警報が鳴ってしまうのだ。「もう、よう分らんわ!」と付き添いクルーが文句を言っている。

 ヨットはオーナーが大事に手を入れているかぎりかなり長くヨット遊びを楽しむことが出来る乗り物である。100年を越える船齢の木造ヨットもあるが普通のFRPヨットでも40年や50年は持ちそうなので、多分オーナーの寿命よりも長生きするだろう。
 そしてある日、オーナーが事故に会ったり病に倒れて、もうヨットの面倒が見れなくなる時がやって来るとそのヨットは次のオーナーを待つ身になってしまう。For Saleの紙が貼られ次々と買いたいというオーナー候補者が現れ、あ~だこ~だと勝手なご意見を述べて去ってゆく。

 そのヨットが“まぁ気に入った”新しいオーナー候補は試乗したとおっしゃる。新艇を買うときはカタログで決めるが中古艇では実際にセーリングをしようというのだ。
 「売られるヨット」はこの日が来るのは覚悟はしていたが、いざ人前に引き出され、リフトで吊られ隠れていた船底まで明らかにされてみると何ともさびしい気持ちになってくる。水面に降ろされ、さぁ試乗に出ようとするとヨットはお腹?の具合が急に悪くなってきた・・・。ピィーーーー。
 ディラーの担当者は「今日中に直しときますからまた、明朝の試乗に・・・」といっている。

 ボクも長く乗っていた車を乗り換える決心したとき、何故かあれこれと細かいトラブルが発生したもんだ。信心深いタイプではないがチョット気にはなっていた。確かに漁船や多くのヨットでも金毘羅さんのお札がよく祭ってある。フネはきっと車よりも船魂?さんのお仲間も住み易いのかもしれないネ。と思いながらエンジン不調のヨットをハーバーまで曳航してあげた。
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by pac3jp | 2007-07-09 11:29 | ウオッチング