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巨大な台船を見た!

c0041039_8172256.jpg 先日、神戸港六甲アイランド東端の岸壁に変なフネが泊っているのに気がついた。遠くから見ると船尾はあるようだが船首楼が見えない変な船に見える。近づいて見ても変な船だが積んでいる貨物が港湾工事用の大型クレーンが乗ったグラブ浚渫船と各種の作業船そして浚渫用の大きなハシケが3隻も乗っている。海外だろうか、何処か遠くの港湾工事を請け負ったマリコンが工事機材一式を巨大な台船に乗せて一括輸送しようといているようだ。
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 なおもぐるっと周りを回ってみると丸い形なので船尾楼と思った場所は船首楼だった。船尾デッキは正に台船、ストンと切れていてないもない。トランサムに「GIANT3 24000TON」と表示されている。24000トン積みの台船なのだ。そして岸壁の少し離れた場所に航洋タイプの大型タグボートが停泊している。これが巨大台船を曳いて外洋を航海するのだろう。そのため、台船ながら高い船首楼があるのだろう。でもそう波きりが良さそうではない。中央にアンカーが2個見えている。埋め立て用のプッシャーバージの船首によく似ている。

c0041039_8182355.jpg 巨大な台船のデッキのあちこちで溶接の火花が見える。バージや作業船を台船のデッキに固定する為の作業だろう。港の中では大きな台船だが太平洋に出れば24000トンの台船でもそう大きくはない。普通の船のように大事な積荷を船内に積み込んでいないのだ。時化で積荷を落としたら大変だ。しっかりと固定しているんだろう。

 ヨットやボートなど小型船なら大型船のデッキ積みで外国にも送れるが、普通の船舶はこのような大型台船に載せるか、動かなければ曳航で、経費が少なく動けば自力で回航してゆくのだろう。

 昔、瀬戸内海で使っていた沿岸用のカーフェリーをフィリピンに回航した話を当時雇われクルーだった人から聞いたことがあった。波静かな内海で運航される船を臨航を取って外洋を回航するのだ。現在の定期船航路のように神戸港から一直線にフィリピンに向かったのではなく、きっと中国の沿岸を航海したのだろうと思うが、それは、それは大変な航海だったと聞かされた。どんなフェリーだったか知らないが、ボクは明石海峡の「たこフェリー」をイメージし、その怖さに納得したものだった。
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by pac3jp | 2007-05-30 08:25 | 特殊船  

ヨットはニューセールが最高!

 最近、長いヨットライフの中で初めてNewセールを作った仲間がいた。待ちかねたセールが届き、セール屋さんがマストにセットすると風に煽られて「バリバリッ」と新品の音がする。ボクも久しく聞いてないが、いつ聞いてもいい音だな!

c0041039_12475365.jpg レースをしない多くのヨットマンは最初に買ったヨットに付いてきたセールをかなり長く使っているようだ。必要に応じてジェネカー等は買い増しはするが、メンセールやファーラーに巻いたジブなどはほとんど最初から使い続けているものだ。ヨットを手に入れた時点で新艇ならばまぶしい白さのニューセールだったので、そのシェィプは記憶に残っているだろうが、フネの新しさと荷物を積んでいない軽さが新品セール本来の帆走性能を中々乗り手に実感させないきらいはある・・・。

 同様に中古で手に入れたヨットならばそのフネに付いてきたセールでまず、セーリングを始めるだろう。かなり使い込んでいても大きな不都合がや破損がなければそのまま使っている人も多い。もしその人にとって初めてのヨットならば上りが多少悪くてもセールとはそんなもんだと思って使ってゆくのだろうか。

 そしてある日、母港を遠く離れたクルージング先の海上で強めの風の中を豪快なセーリングしていたとき、勢いを増してきた重いブローにセールは耐え切れず「バァーン!」と裂けてしまった。経時的に進むダクロン繊維の劣化が許容限度を越えたのだった。

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 ニューセールがセットされた翌日、朝早くから沖へ出てゆく姿がみえた。ボクは彼が大奮発して作ったセールを展開した勇姿を写真に撮ってあげると約束したので何時もより早めにハーバーを出た。お天気は生憎の曇天。風も弱い。のんびりと乗っているとやがて北風が吹出した。丁度近くにニューセールの彼も微風でスライダーの調子をみてきて、さぁ、これからとフルセールで帆走しだした。

 ボクも後に続きクローズホールドで上る。先行する彼は中々上り角度もスピードも良いようだ。風下前から写真を撮ろうと思いベアーし、下に出る。オーパイをかけ、ヒールしたデッキに登り六倍ズームを効かせて数枚撮る。狭い海域でヨットのシングルハンド写真撮影は少しむつかしい。

 ハーバーに帰ってきたオーナーに感想を聞くと「ヤッパリ、ニューセールはええわ。よう上るし、早いわ!」「もっと前にしといたら良かった」とおっしゃる。

 そうです。セールはヨットのメインエンジンで、新しいセールはヨットを早く走らせるのです。セールの寿命は破れた時ではありませんよ。上りが悪いと感じたときが買い替え時です。(セール屋さんはそういう)
 でもボクだったら、得られるニューセールのUPゲインとそれが有効になる場面の数と懐具合を総合的に勘案して決定するね!

だが、最近はセールを更新しようと思う各要素の釣り合いが微妙?に変化してきたように思っている。
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by pac3jp | 2007-05-28 10:50 | ヨットの艤装と艤装品  

ライフラフトの救命水と応急医療具

c0041039_9171774.jpg 以前に救命筏(近海用)内に長期保存されている救難食糧を試食を試食してみたが、今度は同じく命をつなぐ飲料水と怪我や体調不良時の応急医療具を今後の参考に貰ってきた。

 飲料水は救命水と表示された500ml入りのポリエチレンのボトルに入っている。これが1人分。6人用の筏なら6本入っている。ヨットを脱出してから発見されるまでこれ1本で過ごさなければならない。
 ボトルの上に飲み口とは見えない「小さいねじり取っ手」が付いていて、それをねじり取るとボトルの口が開く。開口部は1mmもあるだろうか小さな穴だ。飲むには穴にを口に当てボトルを握って押し出すように飲む。確かに貴重な水を節約しながら飲むには最適な方法である。1回10ミリリットルでも可能だ。落としてしまってもどっと流れ出してしまわない。
 ミネラルウオーターと書いてあるが味は製精水のようで無味無臭、有効期限は充填してから5年間。

c0041039_9183779.jpg 応急医療具はOリングで防水したプラスチックケースに薬品のみ入ったもので頭痛薬4、下痢止め1、軟膏薬3、マーキュロクロム1、ワセリンガーゼ3が入っていた。仲間のドクターと薬剤師が論評して「あぁ大したもんは入ってませんね」「頭痛薬は市販の「セデス」と同じ。軟膏はオロナイン軟膏同等、マーキュロは赤チン、でもワセリンガーゼはいいチョイスだね」とおっしゃった。頭痛薬はボルタリンが良いが処方箋がいるし・・・。まぁ越中富山の置き薬ですな!と講評を締めくくった。

 筏で漂流するとフネとは全く違う揺れ方をするのでかなり船酔いに強い人でも酔うらしく、絶対酔い止めは必要だという。また、救命筏に備蓄する医薬品などは酔い止めも含めて自分の主治医と相談して追加したら良いのであって嵩も低いしそう問題ではないだろう。

 だが、フネを脱出して筏で漂流を始めたらもうその中にあるもので生き延びなければならないが、食糧やサバイバルの道具は出来るだけ多いに越したことはない。ボクのご近所さんでライフラフトに乗り移る際に持ち出す衣装ケース大の非常携行パックを作っている方がいらした。彼はシングルハンドなので余裕の容積に追加の荷物も積めそうだが、定員一杯ならそれも出来ない。

 4人用を1人で乗ったら食糧と水は4倍持つよ、ところが4人用は小さいので足を伸ばせられない。少し値段は高いが6人用ならOKだとか。それからライフラフトの中に以前は入っていた釣り道具がなくなった。救難食糧に入っていた「がんばれ!必ず助けがくる」のメッセージペーパーがないとか細々と変更があったよ。など、最近大枚を投じてライフラフトを更新した仲間のヨット乗りが教えてくれるのだ。

 でも、ライフラフトの搭載が義務付けられている国内の近海エリアは小笠原諸島と沖縄・先島諸島があるが、ボクは気象の変化が激しく、難しい航海になりがちな海をクルージングする根性も技術も今や持ち合わせてないなぁ・・・。
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by pac3jp | 2007-05-25 09:23 | ヨットの艤装と艤装品  

一般公開の護衛艦を見学する Part3

哨戒ヘリコプターを見る
c0041039_9475670.jpg ヨットハーバーの上空はヘリの指定航路になっているのか朝からバタバタと大きな音で大型ヘリがよく飛んでいる。ボクは今までに遊覧飛行や業務用のヘリは近くで見たことはあったが今回初めて護衛艦「さみだれ」搭載の哨戒ヘリコプター(SH-60J)を真近で見学した。

 護衛艦は高速型の船型なので全長151mでも最大幅が17.4mとかなり狭く、艦尾のヘリ甲板はもう少し狭い。哨戒ヘリの幅は16.4mだから上空からみたらこんなに狭い場所に本当に着艦出来るだろうかと思わないのだろうか。大胆だ!

 ブリッジの士官に聞くとヘリの着艦時は風上に対して30度くらいのコースをフィンスタビザイラーが効く微速で艦を航行させるという。ヘリは艦尾のデッキに着艦するとヘリの底から出ているシャフトをベアートラップという装置でしっかりと挟み込み固定する。強風で波が高くフネの動揺が大きいときはヘリからワイヤーを下ろし、デッキに固定し、推力と牽引力のバランスを取りながら着艦するそうだが、かなり難しそうだね。
 ちなみに飛行甲板の広い輸送艦「おおすみ」などには陸上と同じようにらくらくと着艦できるそうだ。

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 ヘリの周りを見ていると右舷にロケットのような物が付いている。なんですか?と質問すると普通の服を着たオジさんが「磁気センサー(1)や、これをヘリで150mも引っ張って飛ぶんやでぇ」と教えてくれた。これは水中に隠れた潜水艦の磁気に反応するセンサーだ。やけにヘリのことに詳しい。ヘリの搭乗員とかなり専門的な会話をしている。アチコチの装備やセンサーを見ては「えーなぁ~」を連発している。「お仕事なにしてはります?」と聞くと消防ヘリに乗っているとのこと。・・・納得。

 山火事を消したり、事故や災害での人命救助が主目的の消防ヘリは敵に攻撃されることはないのでミサイル警報センサー(2)やチャフ発射機(3)は不要だし、でっかい捜索レーダーもいらない。ましてや短魚雷なんてとんでもない。
 でも、誰もが新車を買うときに思い描く理想のオプションをつけて007並みのスーパーカーにしてみたら・・・と想像する楽しみに浸っていたのかもしれない。

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 ロープが外されヘリに乗っても良いよと言われたので後部ドアから戦術情報処理装置(4)の前に座ってみた。ここで吊り下げソナーやソノブイなど各種センサーを操作しているのだろう。前の操縦コクピットまでずっとレバーやツマミ、ノブがぎっしり詰まった制御部分(5)がある。こんなに要るのかなと思ってしまう。
 副操縦士席(6)に座って前をみると水平儀と速度計は分るがあとは分らない。パイプ座席は狭く座り心地は良くない。こんな場所で長時間緊張する仕事は大変ですわ。ボクはとても出来そうにないなぁ。

 でも、誰でもは出来ないが、平和時に訓練とはいえ潜水艦を狩るゲームを給料を貰ってさせてもらっていると考えたら好きな人にはホント堪らないでしょうね。

c0041039_952211.jpg ヘリの見学を終え、艦内に入ると右のような掲示を見つけた。最近よく新聞などで報道される情報漏えいの防止を図る掲示物だ。艦長ではなく主席幕僚名で掲示してあった。ややこしい国に流出したら大変だ。皆さんしっかりと頼みますよ!
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by pac3jp | 2007-05-23 09:56 | ウオッチング  

一般公開の護衛艦を見学する Part2

 「艦長のイス」
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 艦橋の中で見晴らしの良い一等場所に立派なイスが二脚ある。右舷は赤と青のコンビのカバーがかかった艦長の椅子。左舷は黄色いカバーの司令の椅子だ。この艦の誰もがこの椅子に座ってみたいと思っているだろう。本日のゲスト達もしかり。入れ替りたち替りその椅子に座っては双眼鏡で前方の海を眺めている。ボクもここでお仲間の記念写真を撮ってあげた。

 「ステルス性」
c0041039_10434164.jpg ブリッジを出るとすぐ後ろに軍艦の象徴のような高いマストがあり、上から水上レーダー、航海用レーダー、対空レーダーと3種類のレーダーが回っている。そして太いパイプで構成されたマストの柱に沿ったアチコチに「ペンキ塗るな」と書かれた板が並んで張ってある。既にきれいにペイントされているのに何故ペンキを塗ったらアカンのかと思い聞いてみると、レーダー波を吸収する特殊な材質の板なのだ。

 よく見るとマストの側面に数多く貼り付けてある。ステルス性向上か?否、護衛艦のマストをレーダーから隠して相手側から軍艦らしく見えにくくする方策なんだと勝手に理解した。

 「信号旗」
 マストに旗は付き物だが信号旗箱にデモ用かな、信号旗が2枚かかっていた。1枚は国際信号旗の「Z旗」だがもう1枚の数字旗の「2」ような旗だ。赤地に白丸2個の鮮やかな旗なので「20」かとも思ったが、近所にいた係りに聞いても「余り使わない旗で・・・隣はZ旗です」という。そういえばよく使う信号旗は擦り切れたり褪色している。
 帰って調べて見ると【海上自衛隊および西側海軍信号旗】のなかにあった。赤地の白丸2つは「短」という文字を表わすとある。見たことがなくて当然で海上自衛隊専用の信号旗だった。

 「時 鐘」
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 さらに上甲板を歩いていると「時鐘」が下がっていた。帆船時代からずっと艦のシンボルともいえるものだった。昔は時鐘番兵がいて30分ごとにこれを打って艦内に時を告げたが、現在では実用的な使途はほとんどないらしい。例外として、練習艦においてはシーマンシップを養う意味で現在でも決まった時間に鳴らしているようだ。

 「うみぎり」と「さみだれ」にはあったが「あさかぜ」のは外していたのか見かけなかった。真鍮物といえば時鐘の他は水密ドアの把手部品や消火器材もピカピカした真鍮もんも多い。これが潮で汚れていたら港に入ったときに恥ずかしい。面倒くさいが入港前にはきっとピカールでせっせと磨いているのだろう。

「トイレの話」
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 艦内を歩き回っていたらトイレに行きたくなった。昭和54年に竣功した艦齢30年のDDG「あさかぜ」のトイレ(画像左)をお借りした。ボクの背が低いのか小便器が高いのか取っ手を掴んで少し放出角度を上向にしなくては・・・。便器の洗浄は水の節約の為かバルブを手で回すものだが、普通の押しボタンの方が水の節約にはなりそうだ。
 あとで平成14年竣功の「さみだれ」の船首トイレ(画像右)もお借りした。見学コースに女性トイレの張り紙がある。もう女性の乗組員がいるのかもしれない。さすがに新しいので便器も普通のビル内のトイレと同じだ。ボクでも普通に出来る。水洗バルブは手動だが洗面台に鏡があり髪も整えることが出来る・・・。護衛艦内の居住性も段々と向上しているのでしょうね。

 なんか護衛艦の見学に行っているのに変なところばかり見て歩いているようだが、ボク達「フネ好き」の一般市民は客船以外の民間の大型船に乗ったり見学できる機会は殆どない。国民の税金で造っている護衛艦や巡視船の一般公開が唯一「船」を見学できる時なのです。
 護衛艦艦長殿 もの珍しいのでキョロキョロしていますが、どうぞよろしくお願いいたします!!
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by pac3jp | 2007-05-21 11:08 | ウオッチング  

一般公開の護衛艦を見学する Part1

「さみだれ」ナビゲーション 

c0041039_8435138.jpg 外洋の訓練が終わり補給と休養で神戸港に入った護衛艦3隻の一般公開があると聞いたので摩耶埠頭へ見学に行ってきた。まず一番大きいDD106「さみだれ」(4550トン)から見学する。
 主要兵装を見学してからブリッジに上がるとチャートテーブルに来島海峡のチャートを開いて三角定規を使って航海計画を作っている若い士官がいた。




c0041039_8452140.jpg 後ろから覗いて「呉へ帰る段取りですか?」と聞くとそのとおりですの返事。このところ電子チャートにはまっていて紙海図など触ったことがないと公言してはばからない仲間が「ENC」など使ったらナビゲーションは簡単やのに・・・と言うと、若い士官は「GPSは必ず使える保証がないので海図にコースを書いているのです」と優等生的なお返事。「でも電子チャートは便利やでぇ」というと便利は知っているがそれを使えば上官に叱られるとのこと。

 確かにGPSデータは米国のものを使わせてもらっているのだ。いざというときは自前の航海術でフネを動かさなくてはならない。しっかりと天測など基礎の勉強をしてくださいね。でもブリッジには最新の電子航海機器が彼のバックアップの為に?ちゃーんと一式揃っておりますよ。




c0041039_8494317.jpg ブリッジは見学コースの中では人気があるので混みあっている。ガスタービン艦の可変ピッチプロペラの制御コンソール(左画像)にいた士官に速力通信器の運用方法など付近の装置についてあれこれ質問していると、この護衛艦でも瀬戸内海の航海速力は12ノットだそうで、当然航路は速度が指定されているが、それ以外でも曳き波で小型漁船や海岸で作業している人に危害を加えてもいけないのでいつも内海では控えめに航海しているそうだ。
そして我々を船乗り?と見てか、備讃瀬戸の航路沿いに張られる「こまし網」の状況について聞いてきた。ボクたち足の遅いヨットなどは本当に怖い網だが60,000馬力の護衛艦でも気にするのかなぁとチョット驚いた。友人が1週間前に通過した備讃瀬戸・大槌島付近の網の状況を教えてあげていた。
 
「さみだれ」の標的

c0041039_8513677.jpg デッキを歩いていると今回の訓練に使われたであろうよく目立つオレンジ色のトリマランが両舷に各1隻ずつ2隻置いてあった。表示をみると「高速小型水上標的」と書いてある。高速の護衛艦から1600mの長い曳航索で引き回すのだ。そしてその左舷デッキの標的にはバウに10cmくらいの穴が水線より少し上に空いていて、誇らしげに「命中弾の穴」と表示してあった。



c0041039_8523310.jpg 傍にいた隊員に聞いてみると主砲で撃ったという。どちらにしても「あさかぜ」が撃てば5インチ砲だし、「うみぎり」の命中弾ならば口径76mmの砲弾だ。木っ端微塵になるのだろうに穴だけか?と思ったが模擬弾が貫通したのだそうだ。標的でも壊してしまったら勿体ないが護衛艦3隻の訓練で2隻の標的にたった1発しか命中弾がなかったのだろうか少し不思議。



c0041039_8534464.jpg そして、なぜ主砲でこんな小さな標的を攻撃する訓練をするのだろうと思うがヤッパ、対非正規軍戦の訓練だろうか。外国の工作船の例もあったし、小型ボートで侵入する敵を威嚇・攻撃するのに魚雷やミサイルは大袈裟だし、76mm速射砲でも大きすぎるが、近年増設したらしい機銃(見当らなかった)もあるがまぁ仕方がないか。搭載するヘリコプターから攻撃する手もあるが、潜水艦は攻撃できても小型船を攻撃できる適当な武器を搭載してないだろう。近寄ってロケット砲で反撃されたら薮蛇だ。この場合不審船の射程圏外から着弾観測するだけかな。
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by pac3jp | 2007-05-18 09:03 | ウオッチング  

ドイツ艇「コサノッサ」を訪問する。

c0041039_974379.jpg ビジターバースに停泊している世界周航中のドイツ艇で寿司パーティをするのでと、知人からお呼びがかかった。彼らとは2年前にハウステンボスでお会いしたことがあった。長崎でフネを預けて軽自動車を買い、車で日本一周する予定と聞いていた。今度はヨットに乗って北上してきて久し振りの再会である。

 乗り組んでいるのはドイツ人スキッパーのアンドレアとベネズエラ生まれの美人奥方とのカップルで、もう15年間、4度の世界一周航海をしてきたベテランペアだ。ケープホーンは2度通過してケープホーンアイランドにも上陸してきたと写真をみせてもらった。ちなみに後の2回はパナマキャナルだとおっしゃった。

c0041039_984046.jpg ヨットは船齢18年のフランス製「AMEL MARAMU 47」FRP47フィートケッチ。デッキは一見チーク材が貼ってあるように見えるが、滑り止めの木目模様が付いたプラスチックだ。仲間が「擬木!」やなぁという。デッキのメンテナンスフリーのフランス的合理主義らしい・・・。

 リグの特徴はメインマストから左右に張り出した観音開き用の固定スパーとそれにユニバーサル連結されたポールが左右共に付いていることだ。AMELのヨットはこのリグは標準装備なのか良く同じ物が付いているとフランスヨットに詳しい人が言っていた。オーナーによるとこれを使いジブとジェネカーなどを展開し貿易風帯の殆どを帆走してきたと言っていた。

c0041039_992720.jpg エンジンは長崎でダイヤから換装したMAZDA 3L 67hp。日本では珍しいのでよく聞くと、MAZDAのトラック用ディーゼルエンジンをマリナイズしたものだとのお返事だった。

 彼ら欧米人のロングクルージングの生活で絶対必要な装備はフリーザーだろう。いつも主食の肉が冷凍されて保存されている。その電力は3バンク800Aくらいのバッテリーと充電用の大型のオルタネーターがエンジンの前後に2台装着されていた。ソーラーや風力発電機は装備されてない。どうも風力発電機の方は何故かお気に召さないようだった。
 燃料は700L、清水も700Lのタンクと造水機を装備している。

 センターコックピットには前方ソナーと艇内収納式のバウスラスタのコントローラが見える。ステアリングには小型のオーパイが付いているがこれは微風用でパワーが必要な強風時には大型で強力なオーパイが取って代わる。もう一台あるそうだが付近には見当たらなく応急ティラーを動かす為とかおっしゃていたようだが・・・。そう聞くともうウインドベーンの時代ではないようだね。

c0041039_9121838.jpg ヨットもこれ位の大型になるとセールのコントロールにかなりの腕力がいるが、「これがあるからパワフルである」と電動ウインチハンドルを実演してくれた。この道具はボクのお仲間もお持ちで文句は言わないし頼りになるそうだ。(ちゃんと充電が出来ていればだが)



 色々と、質問すると熱心に説明してくれるが、通訳してくれる仲間によると彼の英語はドイツ訛りが強く早口なので半分も分らない時もあるそうだ。ボクは二人の間でフンフンと適当に解釈している。そんな状況なので燃料系の油水分離器のフィルターを買いたいと言っているのが中々理解できなかった。ドクターの仲間に「貴方はドイツ語出来ないの?」とお聞きすると「ワシの時代は医学用語はもう英語になっとった!」とか。

c0041039_914594.jpg 最後はお友達のパーティヨット「R亭」の主催で大阪名物「お好み焼き」に招待した。だがドイツ人アンドレアは箸を拒否し洋食風のナイフとフォークでお好み焼きを食したのだ。そういえばお寿司もそう食べていた。さすがドイツ人だ!とボクは感心したのだが・・・(^^♪



参考:以前の記事から「電動ウインチハンドル」
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by pac3jp | 2007-05-16 09:22 | ウオッチング  

ボルボペンタ・シャフトシール

 二代前に乗っていたヨットのシャフトシールはオイルコットンを使ったグランドパッキンタイプだったので、いつもビルジの量を気にしていた。今のフネはボルボペンタ純正シャフトシールで全く水漏れがなく大変気に入っているが、何事も完璧なものはないのだ。

c0041039_11245239.jpg それは昨年末に上架整備して以来の気になる異音だった。ハーバーを機走で出港し、セーリングを始めたり目的地に着いたときはエンジンを停止する。その後エンジンを再始動して機走しだすと、シャフト付近から擦れるような小さい音が出る。最初はカットラスベアリングとシャフトの摩擦音かと疑っていた。周りの皆さんのご意見ではエンジンマウントのへたりによる軸の偏芯からくる異音か、とも指摘された。この場合はギヤーBOXとシャフトをつなぐカップリングを外すとすぐに分るという。でも、シャフトを手で回すと軽く回るのでその恐れは少ない。

 さて、上架しょうか、どうするかと思案していたがいつもお世話になっているメカニックにフネを持っていって見てもらうことにした。
 さすがプロのお見立てだ。 音の原因はすぐ分った。ボルボペンタのシャフトシールの音だった。シャフトとシールの隙間からスプレーグリースを注入しブーツのエアー抜きをすると音は出なくなった。かんたんな処置で悩みは解決したが、元の原因は不明だ。今回直接の原因は上架によるシールのエアー噛みだろうが、新艇の進水から10数回も上架はしてきたのにそんな現象は今まで起きなかった。でも一昨年にシャフトシールを新品に交換した。その後初めての上架だったので以前にビルダーが装着したのと同様の状態には出来ていなかったとか原因は色々あるのかも・・・。

c0041039_11271235.jpg やや遅きに失してはいるが、念のためエンジンマニュアルを開いてみると「進水後はシャフトシールのエアー抜きと防水グリースの圧入」を指定してある。そして重要として500時間/運転毎又は5年毎に必ず交換するように書いてある。決して安くはないパーツを500時間で交換とはチト辛いが「エンジン命」のクルージングボートになってしまったのでこれも仕方がないか。

 リカバリー後、30時間くらい運転しているが異音も出ないし水漏れもない。これでやっと安心して瀬戸内「機帆走の旅」も出来るというもんだ。
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by pac3jp | 2007-05-14 11:32 | ヨットの艤装と艤装品  

GWクルージングの教訓?

c0041039_1054661.jpg GW最終日は雨で荒れ模様のお天気になるとの予報だったのでボクを含め仲間のヨットは殆どが5月5日には帰ってきた。そしてその夜、反省会と称する飲み会が開かれた。ボクは所用があり、たったの2泊3日のクルージングだったが、ほかの仲間は7泊8日の瀬戸内クルージングを楽しんできた。積もる話も多くワイワイがやがやと楽しかった話は尽きなかった。

 長めのクルージングではエンジントラブルや大小の座礁ばなしが付きものだが今回は仲間の誰もが座礁はしなかったようだ。その代わりではないが、近くのマリーナに所属するヨットが大三島付近で座礁し、「118」で海上保安庁に救援要請して救助され宮浦港に帰ってきた。その後、港内で海保がする海難審判に必要なヨットの性能検証などをつぶさに見て当事者の話も聞き沢山の教訓を得たそうだ。

●まず一番は座礁しても沈没の危険もクルーに怪我もなく自力でなんとか対処できるときは「118」しない事。
 陸ではタクシー代わりに気楽に「119」を掛ける人もいるが「118」は後の対応が大変だよ。

●もし、漁船などに救助要請するときは海保に通報しないようにお願いする
 マリーナの海岸近くの砂浜に乗り上げ、自力離礁も可能なのに通りかかった渡船に引き出してもらったらすぐに海保に通報され、調書、海難審判と何度も呼び出されてクサッテいたオーナーがいらした。

デプスの故障したヨットで初めての海を航海する怖さ。
 そのフネのオーナーはそう気にしていないが雇われスキッパーは大緊張。初めての海域は出来るだけ多くの情報があるほうが安全な航海が期待できる。電子チャートに頼りすぎも問題ではあるね。

●他山の石 3件 田辺湾ヨット乗り揚げ事故女木島東・大三島付近ヨット乗り揚げ事故
 
 そのほかヨット内で感電?したとかエンジンオイルが漏れたとか色々あったようだがクルージングではよくある事で全て想定内の出来事だろう。
 5月9日現在、ハーバーの作業ヤードでキールやラダーを修理しているクルージングヨットはいなかった。今年は皆さんとも無事故でGWを楽しんできたようだね。
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by pac3jp | 2007-05-11 10:20 | クルージング  

エンジン系のチョットした工夫

 工夫といえば、職場のQCサークル活動などで改善提案を出すのが苦労した人も多いのではないだろうか。傍から見ていてもそんな雰囲気の人が何人もいた。工夫をするには現在の仕組みに不満や不備を感じ、自分だとこうするといった主張や発想が工夫の素になるようだが、何~んにも思いつかない人は与えられた仕事に従順というか疑問を持たないタイプなんでしょうね。

c0041039_9271551.jpg 先日、ご自分のヨットをほぼオリジナル(自分流?)で纏めている友人を訪ね、最近の小ネタをお聞きした。
 右の画像はヨットの船底に付いているエンジン冷却水取入れ口のストレーナだ。普通、ヨットの場合は進行方向の後ろ側に吸い込みスリットが付いている。でもよく見てみるとその部分はサイフォン効果が出そうな形になっている。エンジンが高速で回っているときはサイフォンのバキュームも影響は少ないが、ヨットは高速で航行しているがエンジンはアイドリング状態の場合には冷却水の吸い込みに影響が出そうだ。そこでストレーナの前面にサイフォンを打ち消す小さい穴を開けた。効果の確認はこれからだが、探してみると同じような穴が開いたストレーナが販売されていたそうだ。

c0041039_9225591.jpg もう1件。スターンについたエンジンムーム排気口にトラップをつけた事。(ちょっと見えにくいが、換気用のカウルに丁番でプラスティックのフタがついている)
 モーターボートには必ず付いているが、ヨットのエンジンルームに排気ブロアーを付けるオーナーは少ない。だが付けてみるとエンジンルームの冷却効果に伴うオルタネーターの出力低下の防止やキャビンの燃料臭も少なくなるなどその効果は大きい。でも低いデッキ排気口から打ち込んでくる海水が大敵である。その海水からブロアーモーターを守るために今回はトラップをつけた。

 ボクも彼のフネにはよく行って勉強させて貰っているが、自艇を眺めていても要修理の箇所は見つかっても、完璧な筈はないのに工夫の素である「アラ」が見えてこないのだ。
 根が純情?で従順なボクの性格が災いしているのかなぁ。(^_-)-☆
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by pac3jp | 2007-05-09 09:30 | ヨットの艤装と艤装品