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ヨットにつけるTVアンテナ

 沿岸をクルージングするヨットにテレビはニュースや天気予報を見るのに必要な情報機器?である。しかし、移動するヨットでTVをきれいに映すのが難しい。

 我が艇のアンテナは当初からデッキ裏に車用のダイバシティアンテナを取り付けていたが、大阪湾ではよく映っても地方の漁港ではまったく駄目な所もあった。

 テレビを良く映るようにするには高ゲインのアンテナを出来るだけ高い場所に取り付ける事だが、高ゲインのアンテナは指向性が鋭いので移動する乗り物には適さない。仕方がないので無指向性か素子の少ないYAGIアンテナになってしまう。低ゲインのアンテナは電源のいる受信アンプが必要になる。それに各地を巡航しながらの受信なのでVHFエリア、UHFエリアがあり、尚且つ電波の偏波方法までまちまちなので、アンテナの選定は大いに悩む。数年先にはTV放送は全てディジタル化してUHFになる予定?らしいけど・・・。

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        (画像をクリックすると多少大きくなります)
 
 各艇、それなりに苦労しているだろう。一番多いのは(一番目立つ)マストトップやマストの中程に取り付けられた円形の無指向性アンテナ。2番目は、スターンのアンテナタワーやポストにレーダーやGPS,VHFのアンテナと一緒についている同じく指向性のない円形又はカップ型のアンテナ。3番目以降は外からは見えないがキャビン内に置かれた卓上アンテナか、キャビンの天井に吊ったU・V兼用のYAGIアンテナだろう。

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  神戸港に停泊していた大成丸(画像、練習船6000トン)もローテーターに小さめのU・V兼用TVアンテナが付いていた。
 ハーバーの近くの泊地で200トンくらいのダグボートのアンテナを見ると、ブリッジの上にローテーター付きで普通の家庭用のU・V2本のTVアンテナが付いていた。ローテーターがあると高性能のアンテナが使えるので自宅と同じようにテレビが楽しめるがアンテナを回転させるスペースが要る。 モーターボートで同じものをここで見たことはある。
※ローテーター・・・アンテナを放送局の方角に360度回せる装置

 航行しながらBSやCS衛星から正確に電波を受信するアンテナもあるが高価(2400ドル位)だしアンテナのシステムにも電力が必要だ。メガヨットには付いているだろが、ボクのご近所では見たことがない。

 今回、諸条件と予算を勘案して、ウエストマリンでTriax UFO Marine TV/FM Radio Antenanaを買った。133.99ドル。これは直径30cmの無指向性のアンテナだがアンプも付いていて、FMラジオのアンテナ出力も取り出すことが出来る。これをスターンに付けたアンテナポストに取り付けた。高さは海面から4m弱だが、デッキ下よりマシの筈だ。

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 先日、すこし涼しかった午前中にアンテナの取替え工事をして、テレビをつけてみるとアンテナがデッキ下の場合より大分映りがよくなった。大阪エリアで放送されている放送は全部はいるようになった。

近く淡路島の南の方に出掛けてみて試してみようと思っている。
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by pac3jp | 2005-08-30 09:12 | ヨットの艤装と艤装品  

台風準備をする

 台風11号が紀伊半島の南から日本列島を狙って北上している。予報では中部地方から関東方面に上陸かと報じられている。昨年は五月から頻繁に台風が日本各地に上陸したが、今年はまだ四国、近畿地方に上陸したものは一つもない。7月末に1回船固めをしたが、確かに台風のシーズンはこれから始まるのだ。

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 台風が発生し、日本本土に接近しそうな予報が出ると、ヨットの台風対策に出かける。ヨットは浮き桟橋に係留されているので、桟橋から少し離して多めに増し舫いを取る。台風の風ではフェンダーの効果はない。ハルに擦り傷が入ったりライフラインにダメージを受けるだけだ。デッキカバーを外し、ジブファーラーを降ろすか、スピンシートを巻きつけるかは予想進路で決まる。メンセールはカバーの上からロープで固く縛りつける。ブームに振れ止めをする。デッキ上の外せる物は全て艇内に収納した。

フネ側の台風準備が万全でもマリーナ設備に問題があることもよくあった。

 杭係留の浮桟橋でもっとも心配なのは高潮で桟橋が杭から抜けてしまう事だ。昨年の23号台風では多くのマリーナで桟橋や係留艇の被害があった。幸い我々のヨットハーバーに桟橋の被害はなかったが、クルージングで立ち寄った西日本各地のマリーナで良く観察すると、杭を継ぎ足してあったり、杭の頂上付近に大きな傷跡が生々しく残っていたりする。
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 昭和36年9月の第2室戸台風では風速62mの風が吹き、4.1mの高潮が大阪湾を襲った事があった。JR尼崎駅前にその時の潮位の標柱があって、ここでこんなに高い水位になったんだ。と、びっくりした思い出がある。その標柱が再開発の中心に近い駅前に今も有るかどうかは確認していない。

 過去の災害の経験を埋立地の護岸や河口の防潮堤、勿論ヨットハーバーの設計にも生かされているはずだ。神戸港では建設されてから日時が経ち人工島が出来たり、防波堤の構造が変わったり、地震で地盤沈下があったり、造られた当時と周辺の環境が大きく変ってしまっていて、ちょっとした台風でも高潮が港の岸壁を越えて国道が冠水し、通行止めになっている。今度、室戸台風並みの4mクラスの高潮が来たらどうするの?

 港湾施設の新設や保守管理の予算を執行するのはお役人だが、港湾施設の不備や破損で被害を受けるのは一般市民だ。いつもしっかりと彼らの仕事振り見ていて意見を述べよう。

 そして、我々が大事なヨットやボートを預ける先のマリーナとその回りの港湾施設をも含めて、どのような災害に強いか、あるいは弱いか、そして、そのリスクを含めて保管価格が自分にとって妥当かどうかも検証して見るのをいいね。

※上の画像のGB32は記事の内容とは関係ありません。
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by pac3jp | 2005-08-25 15:33 | ウオッチング  

兵庫県「海の駅」MAPを見て

 瀬戸内海の西の海域で「海の駅」構想が出来、動き出してから暫く経って、やっと兵庫県も動き出してきたようだ。
少し前にハーバーから兵庫県「海の駅」MAP というきれいな防水された?パンフレットが届いた。兵庫県内の5ヶ所の海の駅を1枚のパンフにまとめたものだ。
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 西から木場ヨットハーバー、垂水のフィッシャリーナ、須磨ヨットハーバー、淡路交流の翼港、新西宮ヨットハーバーの公営・3セクのマリーナが海の駅に名前を連ねている。

 パンフには「海の駅」は、マリンレジャーを通じた新しいネットワークのキーステーションです。クルージング、マリン情報、観光振興の拠点として登録されています。 とある。

 しかし、地元のハーバーでは目だった対応はないみたいだ。海の駅の小さい看板が出来たくらいだ。2つ目がこのパンフレットかな。

 「海の駅」もマリンレジャーの担い手であるヨットマン、ボートマンが喜んで利用したいと思う中身がなければ絵に書いた餅だ。行政、漁協、港湾管理者、マリーナ経営者等の海域の利害関係者が集まり考えてもヨットマン、ボートマンにとっての良い考えは浮かばないだろう。

 それらのメンバーの中に「NPO法人兵庫県の水域の秩序ある利用を進める会」があるがいったいどんな組織だろうと思って調べてみると、兵庫県内のボートパークの業務を行政から委託をされている団体だった。NPOなので天下り先ではないようだが、県庁のOBの受け皿みたいだね。

 「山陽沿線ヨットクラブの会」がユーザー代表?で入っている様に記載されているがどんな組織なんだろう。多分ボクの認識不足だろうけど、聞いた事はない。
ボクも小さなヨットクラブに所属はしているが、ここのハーバー内では少しは認知されつつあるが、地域は勿論、ヨット乗りの世界でも知名度は殆どないからそういう情報に触れる事もない。

 また、こういうものは企画の主催者からマリーナの管理者に書類を送りっぱなし、受け取りっぱなしの手合いも多いけど。

マリーナ型「海の駅」で僕の希望を言えば

1.各マリーナは専用あるいはビジターバースと指定した桟橋を用意する。
2.数時間の係留は無料にする
3.1泊以上のときは有料で結構、500円から2500円位が適当だ。
4.電気と水道は用意して欲しい。
5.出来ればごみ処理が出来る場所があれば良い

 最近、こんなうわさ話を聞いた。「垂水のマリーナで昼飯を食べるのに艇を留めると7000円も取られた」そうだ。バブル最盛期ならいざ知らず、今時どうかしている。海の駅の看板は外すべきだ。

 本当は漁港型「海の駅」が増えたら良いと思っている。

 港湾用地や係留場所に余裕の有る漁港や一般港湾にに集客施設を作り(なくても良いが)、プレジャーボートも「誰でも、気軽に、安心して」立ち寄り、泊まれる港があれば良いなぁと思っている。
ただし、立派な管理事務所はいらないよ。

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by pac3jp | 2005-08-23 14:27 | クルージング  

新しいタイプの防波堤かな?

 燧灘に面した香川県の観音寺港に寄港した。クルーはこの土地の観光地である琴弾公園の砂に掘られた銭形(寛永通宝)を見に行ってしまった。テレビでやっている銭形平次の番組タイトル映像に使われていた場所だ。

 港は伊吹島漁協の「いりこ」の加工施設と埠頭用地の巨大な構造物が目立っていた。現場で見ると、既に積み出しが済んだベースがいくつかあり、据付を待つ残りの3基のようだった。

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 ボクは海洋土木の専門家ではないので詳しくは分からないが、どうも新しいタイプの防波堤か護岸の部材のようだ。 このブロックの大きさは、底面で10m×10m位はある。高さは18m位、前面は波消し効果のありそうなブロック構造で漁礁にも似ている。
背面は垂直の壁になっていて防波堤ならば港内岸壁、護岸ならば土留めになるのだろう。ベースの部分の高さも大人の背丈くらいはある。

 近くで新しい護岸にバージから土砂を入れていたので、その付近で使われるのだろうが、この港の周辺は水深5mくらいなのに高さ18mものブロックがいるのだろうか。

 今までに見た防波堤の構造物は大きな四角いケーソンだった。ダグボートで引かていたり、クレーンで据え付けているのも見た事はある。ケーソンは構造が単純なので造るのは簡単そうだが、小型の船で港を使う立場から見ればケーソンだけで防波堤を造れば、ちょっと風が吹けばその前には三角波が立って小型のボートにはキツくなる。テトラを入れたら波はマシになるが不細工だ。自然石で護岸をつくれば素晴らしいが費用が嵩むだろうね。

 このように何処でも護岸や防波堤はケーソンとテトラでなくて、見た目もすっきりとしていて、波消しや漁礁として効果があれば少々費用が高くてもボクは納得するね。
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 この港は煮干いわしの加工工場があるので、高速のいわし運搬船が頻繁に入出港するのと観音寺漁協と伊吹島漁協の2箇所も魚市場があるので漁船も多く、ヨットが一夜係留するのに適当な場所はなさそうだ。
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by pac3jp | 2005-08-21 10:17 | クルージング  

バルバス・バウ(球状船首)

 先週末、広島県の福山港でスクラップの積んである岸壁の小型タンカーの横で係留停泊した。 この港はヨットの係留には向かないように思うが、たまにはこのような重工業港に入ってみるのもアドベンチャー的クルージングで面白い。
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 お盆休で港のあちこちの岸壁では多くの小型の貨物船がバウを並べて係留していた。
画像ではマストは6本で4隻のバウが見えるが、まったくの低速船である艀を除き大小の違いはあるが殆どバルバス・バウを持っている。

 バルバスバウは船舶の航行時に船体から発生する造波抵抗を減らす効果があるそうで、1911年にアメリカの造船技師が発明したそうです。 日本では旧海軍の軍艦で最初に採用されたと聞いている。プラモデルで作った戦艦大和も大きなバルバス・バウが付いていた。そして本物はそこにソナーが入っていたそうです。

 瀬戸内海のクルージングでは本船航路の端を航行することも多く、小型貨物船がすぐ近くを追い抜いてゆく時もある。船によって引き波の大きさがかなり違う。引き波は小さく、静かな機関の音だけが聞こえるような船と、同じ速度で走っているのに、ざぁざぁと大きな引き波をたてている船もある。見るからに無駄に燃料を使っているように見えるし、追い越しされるヨットも迷惑している。
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 戦艦大和が造られた広島周辺の海ではおそろしく長いバルバス・バウ?を装備した底引き漁船が操業している。底引き漁船の速度で船首形状がバルバス・バウの効果があるとは思えないが、船頭さんに聞いてみないとその効果の具合は分からない。
漁場に早く行くのに便利なのかな?


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 少し、東に寄った備讃瀬戸ではバルバス・バウは通常の形になっているし大阪湾や播磨灘では漁船にバルバスバウは付いてないように思うが確認はしていない。



 我々の母港の周りには埋め立て用のバージが数十杯も浮いている。これを押すプッシャー(押し船)も1隻で走っている時は大きな引き波を立てている。まぁ、バルバス・バウどころか波きりの良い船首形状もないからこれは無理だな。
辛抱しよう。
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by pac3jp | 2005-08-19 14:42 | 貨物船  

ホールディングタンクを付けたい!

ヨットの装備で今、一番欲しいのはホールディングタンクシステムだ。

各地をクルージングしていると、海底の石ころや貝殻が手に取れるようにすぐそこに見える、透明度の高い、きれいな港で係留する事もある。このようなきれいな港をギャレーやトイレの排水で汚したくないなぁ。と、自然に思う。

マレーシアのランカウイにヨットを置いている友人がいるが、彼が言うにはトイレから排出された汚物は全てフネの回りに集まってきた魚が食べてしまうとの事だが、熱帯の海はいざ知らず、ここ大阪湾の湾奥ではフネから見える魚はボラくらいで、自然のリサイクルが出来る環境にはない。

アメリカでは既にヨット・ボートにもホールディングタンクの設置が義務付けられているが、日本では小型船に設置の義務はないのでホールディングタンクの搭載率は低い。

港内では船内トイレの使用は禁止と表示されているが、小型のマリーナでは陸上トイレも比較的近いが大型のヨットハーバーでは自転車がいる。急いでいる時はついつい・・。

私がフネを預けているハーバーも新設されたときはホールディングタンクからバキュームで吸い上げるポンプがあったが、いつの間にか設備は撤去されていて、今はない。お隣の高級マリーナにはきっとあるでしょうね。

こんなシステムにしようかなと思っている。
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タンク容量は50~60リットルくらい。水線より上にタンクを設置し、バルブを操作することによって外海で放出する。日本のマリーナではポンプ設備がないのでデッキフィッティングは要らない。今の設備に追加するのは、タンク、バルブ、タンクのエアー抜きくらいなもので工事も費用も大した事はないだろう。

フネ全体の金額から比べるとホールディングタンクを含めたトイレシステムを付けても大した事ではないように思う。これから新造されるキャビンのついたヨット・ボート全てにタンクの設置を義務付けたらどうだろうと思うが。
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by pac3jp | 2005-08-12 09:38 | ヨットの艤装と艤装品  

日本測地系の海図


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2002年4月1日から改正された計量法が施行されて、海図の測地系が日本測地系からアメリカが提唱する世界測地系にかわった。

「日本測地系の海図が使えなくなりますよ、新しい世界測地系の海図を買いなさい。」と、海上保安庁がキャンペーンをしていたね。

皆さん、法律が施行されてからもう3年になりますが新しい海図に買い換えましたか?

今、自分のフネには今まで航海してきた海域の日本測地系の海図をかなり持っている。チャートに色んな書き込みがしてあり、私の航海の歴史が詰まっているのだ。簡単に捨てられない。

日本測地系の古い海図も地文航法や天文航法ではGPSと関係ないので充分使えるが、水路通報等の船舶安全情報に採用する経緯度についても、全て世界測地系により位置等の通報を行うこととなっているので海図の改補が出来ない。

まぁ、2等航海士が乗ってない?ヨットで海図の改補をしている人を私の周りでは見たことはないけれど・・・。もしもの時に救助が遅れることも考えられるがGPSはいつもはWSG84で使っているので通報する座標に問題はないね。

GPSがWSG84で海図が日本測地系の場合、北西へ400m~450mくらい位置の表示がずれるみたいだ。普通、広い海上をヨットで航海しているときにはこれ位の誤差は問題ない。
だが、夜間や視界が悪い条件下で、本船航路とのり網等の障害物に挟まれた狭い海域を正確にコースを維持したい時、その450mの誤差が問題になってくる。ボクはすぐにGPSを海図にあった測地系「tokyo Datum」に変更する。

友人が日本の海上保安庁が発行した5~6年前のタヒチの海図を持ってきた。データはニュージーランドのものと記載がある。測地系は何処だろうといってきたが、測地系は国の数ほどあるので多分タヒチだろうと言ったが、自信はない。

そんなことよりその海域に必要な海図を持たずに航海しているヨットが増えてきたように思う。GPSプロッターは殆どのクルージングヨットに付いているだろうが海岸線と現在位置以外の航海に必要な多くの重要な情報が表示されない。電子チャートをパソコンで表示して海図の代わりに使用するからだろうが、まだまだ、ヨットで電子チャートを海図の代わりに使うにはハードもソフトも信頼性に劣るとボクは思っている。海図をバックアップするツールとしてはかなり便利で有効ではあるが。

また、海図を持っていても大切に仕舞ってあるのですぐの役には立たないフネもある。海図は大切なものだと教えられて、その考えが染み付いているんだろう。海図は安全な航海をするための道具である。紙だから使えば消耗もする。ボクは航海中チャートは4つ折で使っている。狭いヨットのコックピットでロールした全紙のチャートは使い物にならない。どうせ海図の改補もしないのだから痛んだ海図はチョット高いが思い切って買い換えよう!
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この春、新しい海域へクルージングに出かけるようになったので世界測地系の海図を20枚くらい買った。

高かった!!
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by pac3jp | 2005-08-09 10:57 | シーマンシップ  

ヨット乗りの老後の夢

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ヨット乗りの高齢化を時々話題にさせて頂いていますが、老後はまだまだ随分先の話ではあります。

ご近所の皆さんは団塊世代前後で現役の方も多く、まだまだお元気で足腰も丈夫、お口は特に達者のご様子であります。

ところが最近、何故か「老後をどう生きるか」が話題になってしまう事もある。

ヨット雑誌で「海辺に住まう」なんて特集もやっていたが、ヨット乗りに限らず人はいつも今までと違う環境で住まってみたいと願っているのだろう。
いろんな「夢」が語られる。

若く美しい女性を沢山はべらしてハーレムの王様になりたいと密かに思って人もいるだろう。海外のリゾートで欧米のリタイヤ組と同様、ゆったりとヨットに住むのも良い。

あるとき、僕はこう思っていると、年配の元ヨットマンが話してくれた。

田舎の、それも瀬戸内がいいな。海に近い土地を買うかお借りするかして、小さな家と自分が食べるだけの野菜を作る畑を作り、近くの漁港の片隅に、安く買ってきた25f位のヨットを置かせてもらう。雨の日は読書と自分史の著作に充てる。海の時化た時はこつこつとヨットの手入れをし、海が穏かなときには帆走を楽しみ、時には岬の陰で魚も釣る。 穏かな日々・・・。

ヨット乗りは自分のヨットを置く場所が要るので必然的に水辺になってしまうが、都市部よりやや離れた半島や離島になるだろう。クルージングで離島を訪れると随分廃屋が目立つ島もある。ヨット乗りも数泊の寄航ならばいざ知らず、老後を過ごすにはある程度の人口があり住民サービスが提供されている環境も欲しいね。

地方の漁港にフネを着けると地元のおじさんが寄ってきて「どこから来たの?」と良く質問を受ける。このあいだも「神戸から」と答えると「わしは神戸の川鉄で働いていた」と彼、それから暫くは彼が半生を生きてきた会社と当時の町のなつかしい話になった。
若くして故郷を離れ都会で仕事をし、子供を育てあげ、仕事が定年になるとまた故郷に帰る。故郷に地縁、血縁がある人はこれが出来る。

このおじさんは、ヨットやボートに乗って遊んできた訳ではないみたいだが、港にちょっとした大きさの漁船を持ち、近くの家から軽トラでやってくる。少し若いが地元で長く民宿をやっている人が言うには「うらやましい生活」だそうだ。曰く、「高度成長の頃、夜も寝ずに真っ黒になって働いた!」その結果、今は多少多めの年金を頂いているとの事。

そうだ、夢を実現させ、実らせてゆくには資金が要るのだ。これからの年金は当てにならないし、倹約して貯金をするか、いや、間に合わない。手っ取り早くインターネットの株で稼ごう!   あっ、ボク、元手がなかった・・・。

だがその前にもう一つ重要な問題があった。独身ならば問題ないが、日頃奥さんが居ないと何も出来ない人は、彼女の説得に最大限の努力が必要だろう。彼女に移住の決断をさせることは並々の努力では難しい。思慮深い人は結婚するときから老後の事を考え伴侶を選ぶのだ。
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by pac3jp | 2005-08-05 11:22 | ボート  

クルージングヨットのエアコン事情

灼熱の太陽がポンツーンを焼き焦すかのように照りつける無風の夏の日。朝は桟橋に人影もあったが沖へ出たわけではないのに、キャビンの中で涼んでいるのだろうか、ヨットの上にも人影は少ない。

ここのハーバーは電源事情が良いので家庭用エアコンをはじめ各艇の事情が許すタイプのエアコンを設置するフネが多くなってきた。
勿論、ヨットに複雑で高価な機器は積まず、ましてや危険なガソリンの積み込みなど、もってのほか。ヨットはシンプルイズベストだ!。
そんなものには興味を示さない?オーナーが方がまだまだ多いだろうとは思うけど。

昔から大型のモーターボートにはジェネレーターが付いてオール電化なのでエアコンも普通についていた。当然、大型ヨットにも普通についていたが、最近は36fくらいの中型のヨットでもジェネレーターを積んでエアコンを駆動するシステムになっているのも見かける。そうだ、ナウティキャット32にもパンダが付いていたね。


7月中旬、仲間と一緒に2泊3日のクルージングにいった時、小豆島の泊地でエアコン搭載の船を数えてみると、停泊している9隻の内エアコンを搭載しているフネが7隻いた。約78%の搭載率だ

エアコンシステムの内訳は
1.専用のジェネレーターで駆動するマリンエアコン・・・1隻
2.陸電・ポータブルジェネレーターで駆動するマリンエアコン・・2隻
3.同上                 ウィンドエアコン・・3 隻
4.同上                ポータブルエアコン・・1隻


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当日、1隻のクルーは全員ホテルで宿泊、もう1隻は発電機がなく、残りの5隻が4台のジェネレーターを駆動してエアコンを使っていた。
このようにエアコンを装備したヨットやボートが多くなってくると母港の陸電で使っていれば騒音や排気ガスの問題はないが、クルージング先の静かな泊地では騒音や排気ガスで多くの人達に迷惑をかける事もあるだろう。当然、マナーとして他艇を配慮した使用が必要だと思う。

10数年前、まだ小型ヨットにエアコンなど付いていなかった頃、淡路のとあるマリーナでジェネレーターから出る排気ガスに腹を立てた血の気の多いヨット乗りが大型のパワーボートに喧嘩を売って大騒ぎになったことが思い出される。

「隔世の感があるね!」 とは当時も現場に居合わせたベテランヨットマンのお言葉。

夏は暑いもんだ。暑さを大いに楽しもう。暑くて寝れない夜は、デッキで虫の鳴き声を聞きながら、星を見よう。雄大な宇宙に思いを馳せよう。
そのうち眠くなるから・・・。
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by pac3jp | 2005-08-02 11:00 | ウオッチング