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応急上架にこんなのはどうですか!

クルージング中、プロペラ、キール、ラダー、スルハルの故障の時やクルージングを一時中止や取りやめで長期にヨットを留守にする時、貴方はどうしますか。

友人が外洋に面した周参見漁港でプロペラを落としてしまい大慌て、しかし彼はダイバーだった事とラッキーに恵まれて水中でリカバリーできました。詳しい顛末はドリーム号の航海記をご覧下さい。

ダイバーに応援を頼むことはあっても、普通はマリーナで、あるいは港の片隅に船台を用意し上架するのが一般的ですが、少し珍しい方法を見つけましたのでお教えします。
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とある田舎のマリーナでふと、岸壁を見るとセーリングクルーザーらしきフネが鎮座しているのが見えた。デッキにマストが乗っているのでヨットに違いはないと思い、近づいてよく見ると、かなり大きいアルミのクルージングヨットだ。


キールもしっかりと付いている。ただし、船体の下、大きな穴の中にあった。半分は泥に埋まっているが、鉛なので腐ることは無い。

私の想像ですが、船台不要の上架保管の方法は、まず、キールとペラが入る穴をパワーショベルで掘り、土を穴の周りに積みそこへクレーンで船体を吊りラダーをはずして静かに置く。実に簡単だ。岸壁近くに穴が掘れる場所があるという条件はいるがどんな田舎に行っても公共土木工事はやっているのでショベルやクレーンの器材の調達に困ることはないだろう。

このヨットが誰のものか知りませんが、雰囲気からして日本人のものではないようです。台風シーズンに南西諸島の港でフネを預けてどうしても帰らなければならなくなった時、部品の盗難も心配だが、転倒はしないのでそれなりに有効な方法かなと思うけど・・・。
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by pac3jp | 2005-07-30 07:26 | クルージング  

モーターボートのクルージング

我が家で購読している新聞の夕刊に時々、「魚釣り周航記」というコラムが掲載される。 ☆僕が回ったコースとよく似てる!
柳本波平さんとおっしゃるフィッシングライターが投稿されている。彼はボートフィッシングの達人のようで九州各地ををモーターボートで釣って回って最終的には「日本列島魚釣り周航記」にしたいそうだ。

先日の夕刊で6回目だが、コラムの内容は長崎県の五島列島、若松瀬戸での話だ。生簀の周りに集まる魚をミサゴがハンティングするのを見てのお話だった。実際この場面は、東シナ海の離島ではなく、近くの甲子園浜でも目撃した事がある。
大型のタカであるミサゴが海面に急降下し、激しい水音を立ててボラをその逞しい足でむんずと掴み、大空へ羽ばたく。迫力のあるハンティング(フィッシング?)だったのでよく覚えている。
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私も五島列島に行くなら是非いってきたら良いと薦められた場所が「若松瀬戸」と「野崎島」だっだ。この瀬戸はヨットで通過もしたし、入り江の奥の船着場や浦を見下ろす高台にある天主堂など数箇所の見学もした。上五島はキリスト教の信者が多い地域だそうで、あちこちの湊には必ずきれいに整備された天主堂を見る事が出来る。

中高年のヨットマンに日本一周のクルージングが流行っていると聞く。インターネットで検索すると航海記がたくさん出てくるがホームページを持ってない人はもっと多いのでかなりの人が今でもヨットで旅をしているのだろうと思う。

当然、モーターボートで釣りやクルージングを楽しんでいるボートマンも日本一周等のロングクルージングを考え、あるいは実行されていて不思議ではない。KAZI誌に掲載されていた大型ボートでの記事もあったが、多少遊びのジャンルが違うので私がよく知らないだけだろう。昔からクルージングヨットでよりもプレジャーモーターボートで遊ぶ人口の方がずっと多いものね。

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チョット古いが、我が家の本棚から8歳の孫と二人で漁船型のフネに乗って日本一周をした淡路の人の本を見つけた。
平上泰正 著「ぐるっと海道五十三次」航海のテーマは「海を子孫に」だ、ブリッジにテーマが貼ってある。

使った船は漁船型、LOA:13m LWL:3m 4.4トン ディーゼル280hpの1軸船だった。1992年7月中旬に洲本港を出発して時計回りで53日掛けて日本一周の航海をしている。1日の航走予定距離130NMは大体ヨットの3倍だが大波の中での航走はヨット以上につらいでしょうね。

航海には今では懐かしいロランCだ。これはよく欠射していた。この方もガスの北海道サロマ湖沖でエンジン故障の際、ロランC欠射の為か、海保の救援に時間がかかっている。このシステムは精度が悪くプロッターで見ていると航跡がよく陸の上を航海していた。

ところで、このお孫さん、あれから13年たち今年は21歳の青年になっているはずだ。     きっと元気で海と関わっている事でしょうね。

今年も又、台風のシーズンに入ってきました。これさえなければ最高の季節ですが、今日も何処かで台風避泊のために母港から遠く離れた港で台風の進路に一喜一憂されているヨットやボートがいるでしょう。台風7号は北の海に去ってゆきました。
又、頑張ってください!
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by pac3jp | 2005-07-28 09:20 |  

電動ウインチハンドル

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クルージングヨットの省力化のシステムはセルフテーリングウインチ、ジブファーラー、メインファーラーやブームファーラーとどんどん進んできたが、全自動システムの搭載がスペースや価格の問題で採用が難しい小型のクルージングヨットはシステムの一部を体力でカバーしなくてはならない部分も出てくる。
そこで小型ヨットの省力化システムのリカバー方法?が必要になってくる。

最近、新型のブームファーラーを装備したオーナーさんがその新兵器のハンドリングに体力がいるので「ジムに通って体力を付けよう!」とおっしゃっていたが、簡単にお腹の空かない解決策を発見された。

電動ウインチハンドルだ。これがあれば重いウインチ作業もヘッチャラだ。この道具をウインチにセットできる力があればいいのだ。

大分前からから電動ウインチハンドルという便利な道具があるとは聞いていたが、価格が高かったことと、まだウインチを回す体力くらいはあると信じていたから関心は沸かなかった。  そして私の周りでは誰も使ってなかったので、ついこんな道具が有る事も忘れていた。

突然現れたこの道具に正直びっくりした。だが、強風時のジブの巻き取りにコックピットに装備した電動ウインドラスを使っていた40fクラスヨットに乗っていた年配のヨット乗りもいたが、これは電池で動くのだ!

オーナーが実演してくれた。 正転・逆転も自由。2スピードウインチにも対応している。電池切れには交直両用の充電器と予備バッテリーがある。
電動ウインチハンドルに急に負荷がかかると体が振り回されて危険なので振れまわり防止のハーネスも付いている。負荷のトルクを調整できるドライバードリルのような機能のほうが良いように思うが、どうだろう。
だが、普通のウインチハンドルの20本分位もする高価な道具なので海に落とすと大変だ。落下防止に人間並みのハーネスも必要だ。

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電池で駆動する電動工具は屋外で作業する多くの職種で使われているし、ホームセンターで見かけるの種類の多さに驚く。
ドライバードリルはヨット屋さんも使っているのでよく見る。高い足場の上で作業する足場屋さんの兄ちゃんが腰にインパクトレンチを差していた。ついこの間まではラチェットレンチだったのに。作業のスピードは倍以上だろうね。

販売店のコピーには「肘や腰を痛めている人、高齢の人、非力な人や女性などに最適」とあるが、最近の女性は強くなったので不要かも。
その他にアンカー上げにも使えると書いてあったが、今度オーナーにどうだったか聞いていよう!

便利な道具ではあるが問題は普通の非力なヨットマンの財政状況がその導入を許すかどうかが、まずは問題である。

私の場合、新装備の導入は投入する資金対効果と、口うるさい仲間の評価のバランスで決まるが、このシステムの導入はまず、最初の資金で躓くね。
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by pac3jp | 2005-07-25 10:37 | ヨットの艤装と艤装品  

こまし網って知っていますか?

海の日の3連休に仲間のヨット(28f~34f)7隻のフリートで四国香川の庵治港と小豆島の吉田湾クルージングに行ってきた。
サイズも乗り手の技量もまちまちのヨットがフリート行動をすることは難しいこともあるが一隻では行けないクルージングエリアも助け合って行けるメリットが大きい。

今回は明石海峡を抜けて播磨灘に入ったところでイルカの群れがヨットの右に左にジャンプしながら我々に朝の挨拶をしてくれた。 ここ数年はこのあたりでイルカをよく見かけるようになった。しかし昔よく見かけたスナメリはまったく見かけない。
海の生態も変わってきているのだろうね。

午後早く庵治漁港に着き、いわし等小さい魚を太いホースで水揚げする設備のある浮桟橋に付けさせてもらった。
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翌朝早くからここの岸壁で地元の漁師さん達が漁網の補修と漁船への積み込み作業を始めた。 
どんなお魚を取る網ですかとお聞きすると「まながつお」だとおっしゃった。なおも観察しているとこの網は「コギ網」でなく潮の早い瀬戸で大きなアンカーを打ち、長い網を入れて潮に乗ってくる魚をとるそうだ。「網を入れたら昼寝しとるんや」との事。


今年の5月末、大潮の連れ潮でアビームの順風を受けての備讃瀬戸航路を東へセーリングしていた。 大槌島を経て男木島西から航路は左へ変針する。航路の右端を対地速度9kt近いスピードで帆走していた時、左舷側からは宇野からのフェリー、右舷側からは高松からの宇野行きフェリーが2隻が近づいてくる。そして、交錯する航路のごく近くまで、こまし網の漁船多数が航路の端を通過しようとするフネを飲み込もうとするようにオレンジのブイが網の口をあけて次々に見えてくる。

後ろから来る本船はどうだ? 航路を横断するフェリーとの距離は? 前から近づいてくるこの網はどんな構造をしているのか、ブイのどちらが通れるのか、網は浅いか、充分深いか、とっさに多くのことを判断しなければならない。
瀬戸内の航海で一番緊張する局面である。

この込網漁法は「いかなご、いわし、まながつお」を漁獲するもので、早い潮流を利用して網を展開し、転流時に網を揚げる。夜間の操業はしない。潮流が弱い時期は操業できないが、コギ網船に比べて燃料を余り消費しない点でフネや自然に優しいね。
漁師さんにお聞きすると網の間口は40mくらい、深さはヨットのキールくらいは大丈夫だろうとの事だが、”君子危うくは近寄らず”。

ヨットで旅をしていると色んな漁法、漁具と出くわす。ホームポート付近の漁具は大体想像がつくが、初めての海域や初めてその季節に入るときは注意が必要だ、時期によって様々な漁具が使われている。網の付いていそうなブイはとりあえず大廻で避けて通るが賢明だ。

漁港に入ると地元の人にその地方の漁法や網の構造などを聞いてみるのが「巡航機帆船」の航海術?の勉強にもなるし、有効なコミニュケーション手段にもなりますね。
今回のクルージングはしっかりと香川県の込網の勉強もしたし、大いに有益だった!!

参考にさせて頂いたWebです。 香川県の漁具漁法
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by pac3jp | 2005-07-22 11:58 | 漁船  

観天望気

昨日、「この地方の梅雨が明けた模様・・・」とのアナウンスが気象台からあった。
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明日のお天気を予想するのは結構難しい。
この頃はテレビや電話又はインターネットで専門家が予想する天気予報に殆ど頼る事になる。有料のピンポイント天気予報のサービスもある。

かって、このようなきめこまかいサービスがない頃、山や海に出る人々はNHKの気象通報を聞き、天気図に書きこみ、明日のお天気を自分で予想したもんです。私も少年時代に天気図作成の講習を受けたことがあります。
勿論、いまではまったく出来なくなってしまいましたが・・・。

観天望気は自分の五感を働かせ空を見、自分のうちにある経験の蓄積と、昔から言い伝えられてきた事柄を自分なりに判断し、あすの天気を予想してみる。
同じ土地に長く暮らしてみて身に付くものではあるが、肝心のその五感がうまく働かない。

都市住民は人工的な環境にいて、お天気はテレビの気象予報士が懇切丁寧に天気図で説明してくれる。本来、現場で見聞きする「うぐいすの初鳴き」や「ツバメの初見」はテレビで見聞きし、実体験なしに季節を感じるようになってしまった。  五感の出番はない。

海で遊ぶヨット乗りに必須だった潮汐の観測も湾奥の都市型マリーナの周辺で楽しむヨッティングでは不用になってしまったように見えるが、意識して空の雲をを見よう、夜空の月を見よう、海や山を見よう。そして木々のざわめきを聞こう、そして身近な自然の中に入って自分の五感を鍛えよう!!

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次のクルージングの予定が決ってから新聞の天気図を見たり、テレビのお天気番組を見る集中度が上がってきた。
海の男モードになってきたように思う・・・。
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by pac3jp | 2005-07-19 11:00 | シーマンシップ  

ブームファーラー

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最近、ご近所のヨットが今はやりのブームファーラーを新しく装備された。
費用は新しいセールも含めて百ウン十万円かかったそうだ。

メインセールの上げ下ろしは高齢化著しい?ヨットマンのクルーワークの中では、クルージング中のアンカーワークに次ぐ重労働だ。アンカーワークは長年鍛えた渉外力を発揮して桟橋や漁船の横抱きにしてもらって省略する事は可能だが、メンセールのUP・DOWNは必ず必要な作業だ。

クルージングヨットを新艇で購入する時はメンファーラーを装備して買ってる人が多い。 しかし、メインファーラーのセール形状やそのシステムに不満だったり、まだまだ、メンセールごときの上げ下ろしなど「へっちゃらだ!」と思っている体力過信?の人は通常のメンセールシステムである。

やがて月日がたち、ヨットの体力仕事に省力の必要性に気付く。通常型のメンセールでは上げる事は勿論、しんどいが、セールを降ろしてブームに束ね、カバーをかける方が面倒だ。 揺れるデッキのマスト横でセールを縛る。
これをしている時にメンファーラーのセールがコックピットからするすると巻いているのを見るとホント、うらやましい。

ファーリングシステムも使いこなすにはある程度のコツが必要だろう。ブームファーラーも強風でセールがシバーしている時にうまく巻き込めるかな、ブームバンクとトッピングをセットしハリヤードとリーフロープをうまく調整しながら巻くという事だろう。

先日システムの試運転をされた後、感想をお聞きしたら、強風の中で、するするとリーフが出きるイメージで使いたかったが、上手く巻き取るのが中々難しいとの事でした。
巻き取りも半分位いは楽やけど、残った半分がしんどいなぁ
ヨットに装備した新しいシステムはしっかりと使いこみ、自分のものにしないとモノになりませんね。

メンファーラーと違い、メンハリを上下するので電動ウインチを使った方が省力メリットが多いシステムなのでより大型のヨットむきのシステムかもしれないね。

私のフネは予算不足もあってファーリングシステムはない。しかし、ベアリング入りスライダーとフルバテンセールがハリヤードを放すとセイルパックの中にすっぽりと収まる。ブームの調整もアウトホールのテンションもいらない。セールUPは今のところ一人で可能だが、この先の事は判らない。

体力増強の為に今からジムへでも行こうかな!
ブームファーラーのオーナーからも同じようなお言葉。
ヨットの省力装備は体力が要る・・・?

下の画像は60フィートクラスヨットのブームファーラーです。スマートとは言いにくいですがトラブルは発見しやすそうだ。
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by pac3jp | 2005-07-15 09:14 | ヨットの艤装と艤装品  

ヨットの旅と音楽

数年前の夏、仲間と四国の庵治温泉と金毘羅さんのクルージングに行った事があった。
明石海峡で吹かれて、引き返してしまった艇もあったラフなコンディションだったが、頑張って5艇が静かな香川県庵治港に着いた。広い漁港の物揚場に近い桟橋に舫いを取り一息つく。

当日はお祭りで漁港の仕事はお休み。多くの漁船はお祭りの幟を上げている。
やがて、夕闇が迫り、夕凪で静かな海面に対岸の窓の灯りが増えてくる。
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今日のゲストはプロのミュージシャンだ。(詳しくはブラックボトムブラスバンドのHPをご覧ください!)

ロマンティストのロッキーのオーナーがここで、ジャズを聞きたいと言い出し、何曲かこの雰囲気に合いそうな曲をリクエストした。

さすが、プロのラッパ吹き。早速リクエストに応えてアルトサックスがメロディを奏で出した。星が輝きを始め、穏やかな港内をサックスの音色が響く、遠い過去の思い出を呼び起こすように流れてきて心に沁みてくる・・・。  至福のひとときだった。

もう亡くなられたが「オケラ」の多田雄幸さんが世界一周レースの途中、寄港地でサックスを吹き、多くのメンバーを楽しませていると、舵誌の記事で読んだことがあった。
どのような曲を奏で、どんな雰囲気だったのかなぁと想像するのも楽しかった思い出である。

生の音楽を聴いたり演奏する時、その場所の持つ雰囲気は双方に大きな影響を与えるのだろうと思う。ヨットの旅ではフネを舫う場所は漁港であったり、一般港の船溜りであったりで、音楽を味わう雰囲気としては良くない様に思うがそうではない。

港を少し離れるだけで、静かで広くて長い砂浜があったり、外洋の荒磯が白い飛沫を上げている厳しい岬を望めたり出来る場所があったりもする。その場所こそ非日常の空間であり、たとえ携帯の音源であっても音楽と自然の持つ力に感動する場所として存在するのだろうと思う。
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日頃は目的地に着くとまず、安着を祝ってビールで乾杯、そして根が生えたように腰が据わり酒盛りが始ってしまう。(自戒)

たまには心を空っぽにして染み込んでくる色んな自然の気配をかみ締めて心のままに感動しょうよ!!
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by pac3jp | 2005-07-12 11:41 | クルージング  

屋久島の小さい発電所

 クルージングをしていると、半島や岬の先端ではいつも結構な風が吹いている。
そして良く見ると、山の尾根沿いに風力発電の風車が設置されているのを最近になって良く見る。環境にやさしい自然のエネルギーの有効利用であるが、まだ人々の生活を支える基幹のエネルギー供給源ではない。

 今年4月にクルージングで屋久島に行った。昨年はトカラ列島クルージング中の一時寄港で「首折れサバ」を食べただけだったが、今回は世界遺産の島を観光した。定番の屋久杉の数々、聞いてはいたが行ってみるとその圧倒的な生命力に感動する。そしてその杉が長く生きてきた渓谷。又、渓谷を流れ落ちる豊かな水。
 
 ヨットで島の近くを通ると渓谷を水量豊かに流れ落ちる滝を見る事が出来る。

 自然エネルギーのうち最も古くから人々に使われてきたのは水力だろう。そして、この島は水力発電の電力エネルギーですべて賄われていて、電力は島内で自給自足されている。

 ここは鹿児島県で九州電力の電源供給エリアであるが、6万KWの水力発電所も配電設備も地元の企業と住民団体がほとんどを管理運営している。

 宮浦港のビジターセンターの近くにミニ水力発電所があった。幹線道路沿いのスーパーの駐車場脇にあるが、ガラス張りなのでデモ用かもしれないがしっかりと運転はされていた。

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 上の画像で建物の右側から導水管で水が入り、水車発電機が廻り、手前の川へ放水されている。

 左の画像は発電所の中です。水車と発電機が見える。壁に制御盤が取り付けてあったが、複雑な装置は何もなかった。

 世界遺産に指定されてから屋久島への観光客が多くなり、観光と自然保護の協調をより一層図らなくてはならないようになってきたようだ。

 宮之浦川から登って行く白谷雲水峡では環境保護の為の施設や駐車場、トイレなどに使用する電力はここでも小さい水力発電所で発電されて施設に供給されていた。麓から電柱を立てて電気を送る事もないしディーゼル発電機で排気ガスや騒音を気にしなくて良い。

 水が豊かにある屋久島ならでの素晴らしい発想だと思う。

 屋久島の宮之浦港を出港する時、漁協さんで当地のお水を100リッターばかり頂く。大変美味しかったように思った。
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by pac3jp | 2005-07-09 08:42 | クルージング  

便利に使えるアンカーバック

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今年の九州周航クルージングでは9個所、延べでは11回のスターンアンカーのバウ付け、通称、槍付けのアンカリングをした。

初めて入る港では出来るだけアンカーは打ちたくなかったが、ヨットを安全に係留するためには必要なのでやってきた。

25ポンドのダンフォースタイプアンカーとチェーン8m付きの18mmアンカーライン50mは常にスターンにスタンバイ状態でセットしていた。

アンカーを打つ場所に近づくとパートナーはバウに、スキッパーはアンカーを下げ、水深の5倍になる位置にアンカーを落とし、微速で前進、岸壁に近づく前にアンカーを効かせ、効いた事を確認したら、微速前進。
アンカーラインをすばやく効かせ、艇の横流れを防ぐ。バウのパートナーは岸壁に降りて舫いを取る。

このようにアンカーを打つ時は長いアンカーラインがスムースに出ていく事がこの作業の重要なポイントだ。
かってはコイルしたラインをデッキに8の字にして繰り出した事もしたが、今はこのアンカーバックをいつも便利に使っている。アンカーを入れていて繰り出す時もスムースに出てゆく。
ブレーキ時のみロープをウインチにかける。バックの底からはロープの尻手が出ているので近くのクリートに舫っておく。もし、長さが不足の場合はこれに新たなロープをに繋ぐ。

収納も便利だ。手提げバンドが付いているのでバックのままコクピットロッカーにしまう。
アンカーラインの巻き取りにスターン付近にリールを取りつけているヨットもいるが、これが一番だと思って使っている。     ウエストマリンの通販で購入 サイズSで82.99ドル
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by pac3jp | 2005-07-07 08:43 | アンカー  

クルージングヨットのドジャーについて(2)

今回は補強されたドジャーとドジャーの窓について考えてみた。

揺れるヨットの上ではコクピットを大きく覆うドジャーはクルーにとって格好の手がかりになる。初めてヨットに来たゲストはドジャーの裾やナイロンベルトをつかみながらコクピットの出入りをするし、コクピットから立ち上がる時や艇の動揺でバランスを崩した時にはドジャーのひさしを掴み身体を保持したりもする。

その結果、ドジャーのキャンバスクロスが汚れたり、擦りきれたり、伸びてしまったりする。
また、衝撃や加重でドジャーのフレームは変形し最悪の場合は雨漏りが始まる。

この問題を解決するにはフレームの強度を上げ、手掛かりにされそうな部分はフレームにを入れて補強をはかる必要がある。 以下に数艇のフネを見てみよう。

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1.このドジャーはドジャーの裾の部分にフレームを入れて補強と手掛かりを追加したものですがメンシートの取りまわしもあるが、ひさしの部分がもう少し長いほうが良いような気もするけど。





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2.このドジャーはコクピット内での手掛かりの為に別の手すりを追加したものだ。
コックピットが広いヨットは停泊中のパーティには良いけれども、航海中は安全の為に出来るだけ多くの手掛かり、足がかりがコックピット内に欲しいですね。
この艇はコクピット内の手掛かりは多い様です。



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3.このドジャーのウインドは透明ビニールで出来ていて、折りたたむ事が出来る利点があるが時間が経つと皺がになってしまったり、紫外線で曇ってしまう事がある。




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4.対策は前面にウインドに少し硬い透明アクリルパネルやポリカーボネイトを使う事でよりクリアな視界を確保する事が出来る。しかし、折り畳みは出来ない。出来ればサイドウインドも同じ材質で出来ればなお良い。




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5.紫外線による劣化にはカバーをすのが一番効果がある。UVカバーの取りつけ、取り外しと手間が掛かるのが欠点か。几帳面な人向き。
紫外線の強い熱帯地方をクルージングしているヨットでは窓をなくしてしまっているフネもあると聞いている。




ドジャーも長く使っていると、本体のクロスや縫い糸が弱くなってきて水漏れがしてくる。
前回ご紹介した小笠原行き専用艇はキャンバスクロスにシリコンをたっぷりと塗布する事でより防水効果が上がるとおっしゃっています。勿論、埃などの汚れが付き易いですが、ヘラで削ぎ落とせばOKだとの事。
どちらかと言えば黒っぽいドジャーに向いた防水処置だね。
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by pac3jp | 2005-07-04 14:13 | ヨットの艤装と艤装品