カテゴリ:ウオッチング( 210 )

 

ヨットハーバーには春がきた!

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 南風はまだ少し冷たいが、春らしい暖かな日差しになってきた。ハーバーの芝生広場には犬をつれた大勢のファミリーが休日を楽しんでいる。ビジターバースにはヤマハやトヨタマリンの旗が翻りいつもより多い試乗艇が忙しげにお客を乗せて出入りしている。ヨットディーラーがデコレーションフラッグを揚げ、賑やかに中古艇の展示をしている。桟橋の先のほうには食事に来たのだろうか数隻のビジターヨットがとまっている。

 近くの桟橋では高そうなアウトリガー付けた大型ボート(ヤマハ45f)の新艇が操船練習をしている。真横に動くなど微妙な操船をしているが小型のボートのようにエンジン音やスラスタの音など聞こえてこない。このクラスはジョイスティックを使うコンピュータ制御の操船システムを搭載している船もあるから予めゲーム機などで練習する必要もあるね、実際にシュミレーションソフトはあるのかもしれない。
 顔見知りの営業マンはボクに「下取りした41fがあるんですけど誰か紹介してくれませんか」と言う、この世界も大変だ。

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 ボクのフネを繋いでいる桟橋に入ると今度は「デュフォー365」の新艇が泊っていた。神戸港で艤装して先週の金曜日にここに持ってきたと、そうオーナーはおっしゃる。そしてまだあれこれと新艇艤装の工事中のようだった。

耳寄りな話を聞いた。
 マストにレイマリンのレーダーが取り付けてあったので「フランスで取り付けてきたの?」と聞くと「ウエストマリンで買ってこちらで取り付けました」とのお返事で、「レイマリンの代理店ではこのレーダーは日本の型式承認を取っているので申請は簡単です」とおっしゃった。国産のFURUNO製レーダーはウエストマリンで買うと型式承認がないので無線局を開設するのに大層苦労する。
 アメリカのレイマリンがちゃんと型式承認を取っているのに日本のFURUNOがなぜ出来ないのか、多分メーカーの販売政策の違いだろうが、今度買うときはレイマリンにしょうと思っている。

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 さらにもう一隻、まっさらのヨットがハーバー内をゆっくりと航走しているのが見えた。どうも先々週からヤードで新艇艤装中の「ナウティキャット385」だろうと見当をつけた。そのヨットは先月中頃、神戸港のマースクのコンテナバースでシュリンクされた姿で通関を待っていた。この時期に高そうな新艇がと仲間と噂をしたのでよく覚えていた。

 輸入元ディーラーにお聞きすると一年半も前に受注したヨットですとのこと、経済情勢が安定しているときは納期の長いのも辛抱できるが為替がこれだけ変動するとオーナーはちょっと悔しい思いをしているのかも知れないね。

 でも、注文したヨットを受け取ったオーナーはひとまず安心だ。ボクが聞いた噂によるとドイツのデヘラーヨットはどうも駄目になったようで代金を払い込んだが、フネがこない事態になっているオーナーもいるとか聞いている・・・。

 まぁ、色んなことはあるが春は確実にやってくる。まず、船底のメンテの予約をしてシーズンに備えよう。来週はまた景気良く、誰かが新艇の進水式をやるかもしれない。

 新聞を読んでくよくよしても始まらない、不景気をふっ飛ばし大いに遊ぼうよ!
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by pac3jp | 2009-03-09 12:01 | ウオッチング  

神戸市資源リサイクルセンターを見学する

 我家の近くには防災科学技術研究所の実大三次元震動破壊実験施設(E-ディフェンス)があり、以前に木造住宅の破壊実験を見学したことがある。場所は少し違うがそれと同じような時期に出来た神戸市環境局の大型施設がある。巨大な煙突はなく「缶・びん・ペットボトル」を専門に再資源化する「資源リサイクルセンター」だ。一度は見学しようと考えていたが、つい最近その機会があり施設の見学をしてきた。
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敷地面積:14,000㎡ 
建築面積:6,000㎡ 
延床面積:15,600㎡ 
処理能力:90t/5h 
総事業費:65億円だったとパンフレットに記載されていた。
リサイクル・プラントは地元の川崎重工業が請負い、建築は今政界を騒がせているあの西松建設と三井住友・地元建設会社のジョイントが施工した。

 飛び入りの見学もOKらしく、子供向に環境教育をしている付属施設の「こうべ環境未来館」の受付に行くとNPOの担当者が早速あれこれ説明してくれた。たった一人で大きな教室に入り、リサイクルセンターの仕組みを解説するDVDを見る。環境局のOBらしいNPOの担当者からお話を聞くとこの施設は神戸市民150万人が出す「缶・びん・ペット」を一括で処理している日本でも一番大きな施設だという。そして国内はもとより海外からも見学者がやって来るということだった。

 で、「リサイクルされる資源の売り上げは幾ら位ですか」とお聞きすると「昨年は3億円でした」と、でも市民がキャップやラベル取らずに出すなど排出マナーが悪いので資源の買取ランクは低くなってしまうとおっしゃるのでボクも少し責任を感じてしまう。
 (後で販売実績を調べるとスチール缶とアルミ缶をあわせて平成19年度は3.6億円、平成20年度は地金の値が下がり2.6億円だったと報告されているが、ペットとガラスは別のルートに流れるのか販売報告は見つけられなかった。)

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 工場棟に入ると見学コースはきれいで昔の清掃工場のイメージはなく、勿論くさい臭いなどしない。ごみ回収車から資源ピットに投入する場所は午後も遅かったのでもう車の姿はなくガランとしていたが回収日には車が数珠繋ぎになる。
 見学コースはガラス張りの中央制御室へ廻る、ここでは壁にビデオカメラのモニターとリサイクルシステムのフローパネルがあり稼動中の装置のランプが点灯している。机の上はその状況を示すデータを表示するモニターが5台あり監視の職員が一人詰めている。

c0041039_1033179.jpg 機械選別現場の見学コースの窓は狭くて大きな機械の一部分だけしか見えない。でもここの説明板で面白いことが分かった。前から缶・びん・ペットと混ざってしまった資源ゴミからどうしてアルミ缶とペットボトルを選別するのだろうと思っていた。スチール缶は磁石で、びんの色分けはカメラセンサーで出来るが非磁性体のアルミとペットは軽さも似ているのでどうするのか興味があった。

 説明パネルによるとコンベアロールの中で永久磁石を高速でまわし、金属であるアルミの内部にうず電流を流し、その反発力で遠くに飛ばして仕分けすると書いてある。ペットは金属ではないので重力の法則でそのまま落ちる。渦電流の原理って、IH調理器、電磁ブレーキなど、それにトランスやモーターの鉄損などが浮かぶけど、まぁ色々と方法はあるもんですね。これはボクの新発見。(ボクだけが知らなかったので)

c0041039_10342564.jpg この工場は大きなシステムで動いているが全自動ではない。大まかな選別は機械がするが細かい異物や不適物は人間の手で行っている。コースに異物除去コンベア作業を見学できる場所がある。そこはかなりのスピードで流れるコンベア上から除袋機で取れなかった汚れたゴミ袋やレジ袋それに不適なプラ容器などを4人くらいの作業員で素早くとり除いている現場だ。かなり大変そうな仕事だ。画像は玄関のモニターに映っていた選別作業風景。

 説明時にもらったフロー図によると作業員が不適物を取り除くコンベアは全部で10ケ所ある。先の画像の横にもガラスびんのかけらを選別するコンベアがあったがその時は休止中だった。でも多くの手選別のコンベアは稼動中で大勢の作業員が働いているようだった。
 最初に案内してくれたNPOの担当者によると多くの作業員は市の職員ではないという。ここでも高給を取る市職員より安く使える派遣社員などを使い経費削減し、かっては「株式会社 神戸市」と呼ばれた手腕で再資源化した商品を高く販売出来れば、やがては市民税も少しは安くなるかもね。

【関連記事】:E-ディフェンス見学
【参考Web】:こうべ環境未来館
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by pac3jp | 2009-03-06 10:45 | ウオッチング  

優勝カップ

 ボクの仲間は殆どが「重くしてしまったクルージングヨット」に乗るブルーウォーター派だが、中には高速クルージング艇でヨットレースに熱心なメンバーもいる。

c0041039_1824650.jpg 昨年度は1月から12月までずっとKYCのホワイトレースに参加していたので何かと忙しそうだったが、念願は叶い、今年はのんびりと過ごしているようにみえる。一人で黙々とデッキウェアを整備中のオーナーに声を掛けてみた。「沖には出ないの?」と聞くと、「そうだ!」と言ってキャビンの奥から優勝カップを持ち出してきた。
 
 2008年 KYCホワイトセールクラス ウィナーとプレートに艇名が刻まれていた。1年間クルーと共に計22レースも戦い、頑張ってたきた成果である。全エントリー艇は30隻だった。立派なトップレーサーである。

 でも、オーナーは少し不満のようだ。「・・・副賞がないの」、不景気だし、スポンサーがいないのでこれは仕方がないねと慰める。

 そういえばボクがまだクラブレースをやっていたバブルの頃は豪華な副賞が出ていた。優勝はコルムの腕時計、ガラガラで海外旅行なんてものも一杯あった。実はボクも「ハワイ・ペアでご招待」をゲットしたこともあった。\(^o^)/

c0041039_18252036.jpg テニスやゴルフ等プロの競技には優勝トロフィーの副賞として一億、二億の賞金が出るのが普通だ。プレイヤーはトロフィーにも価値は感じているが本当の目的は賞金だろう。
 でも我々が遊ぶヨットの世界には「銀製の水差し状のカップ」America's Cupをかけて1851年より現在まで158年も続く伝統の国際ヨットレースがある。日本チームもかっては出場したことはあるが、今や当時の元気はない。このヨットレースはヨットクラブ間の国際親善レースなので勝てば大きな名誉は得るが賞金は出ないし、エントリーするにも莫大な資金がかかる。

アメリカス・カップの本質は、贈与証書に基づくヨットクラブ間の国際親善レースである。しかし、莫大な投資、最新テクノロジーを凝縮したボートデザイン、セーラー達の神業的操船は世界最高峰のヨットレースと呼ぶにふさわしい規模を見せている。使用するヨットは出場国での建造が義務付けられているため、もはや単なる親善レースに留まらない出場国の威信を賭けた『スポーツという名の戦争』とも呼ばれている。これがアメリカスカップが文字通り"アメリカのカップ"とも称される由縁ともなっている。また、現在では参加各国の造船工学・建築工学・材料工学・流体力学・航空力学・気象学などの最先端技術や軍事からの応用技術までもが次々に投入されており、その結果として一大技術競争としての様相も持ち合わせる様になっている。
出典:『ウィキペディア(Wikipedia)』

 今年、第33回アメリカス・カップはスペインで開催される予定だったが、Golden Gate Yacht Clubは贈与証書に違反しているとして、ニューヨーク州最高裁判所に提訴し、レースは法廷の場で弁護士達がヘルムスマン代わりに戦っている。その判決は2009年前半に出るらしいがまだどうなるかは不明。
 しかし、BMWオラクルは全長/全幅90フィートのトリマランを'08.9月に進水、現在サンディエゴにて帆走テストを繰り返しているらしい。

 副賞がないビックイベントも『スポーツという名の戦争』となるとまず法廷で勝たなければ海に出れないなど、どうかと思うが、我々のレベルでは大抵のことは話し合いで済む、平和な日本でのヨットレースだ、副賞など欲しがらず充分楽しんだと思ったらそれでいいのと違いますか。

 でも、仲間が獲得した優勝カップからアメリカス・カップに話が飛んだのはチョット飛躍しすぎだなぁ!
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by pac3jp | 2009-03-04 18:28 | ウオッチング  

ソマリアの海賊たち

海賊対策:ソマリア沖海自派遣 首相、来週準備指示--公明も了承
      
 東アフリカ・ソマリア沖の海賊対策で、自民、公明両党の与党プロジェクトチーム(PT)は22日、自衛隊法に基づく海上警備行動発令によって海上自衛隊の護衛艦を派遣するよう政府に求める中間報告を正式決定した。公明党も22日の中央幹事会などで了承、27日の与党政策責任者の会合を経て麻生太郎首相に提出する。首相は来週、海自派遣に向けた準備を指示する方針だ。(毎日新聞 2009年1月23日)


 やっと日本もアフリカ・ソマリア沖に海上自衛隊の護衛艦が派遣されるように決まったようですね。でもまだ出港までには少々準備がかかりそうです。Webでは日本に80機もあるP3-Cをソマリア沖でも飛ばす計画もあるとか書いてある。外洋海軍を目指す隣国中国はもう自国船や台湾籍の船舶まで護衛していると報道されている。

c0041039_1040488.jpg 昨年末、ボクの仲間のお一人もマレーシアからインド洋を横断し、危険なソマリア沖の海賊たちの狩場がある海を通り、世界一周のクルージングを計画しているチームに入るかどうかと大いに悩んでいた。が、ついに彼は参加を断念したのだが、ヨットは予定通りにクルージングに出航したと悔しそうな声で現地から電話があった。 今回、ヨット側も自衛艦の護衛は全く当てにしてないだろうし、軍艦も6ノットでろのろ走るヨットより高速で巡航する豪華客船「飛鳥」などの護衛の方がきっとやりがいがあるだろう。

 でも、フランスのヨットがソマリア海賊に捕まり「身代金100万ユーロ」を要求されたとき、サルコジ大統領は、「国民の命を守るのがわたしの使命だ」と救出の指令をだし、ヘリからハイテク装備の特殊部隊を降下させヨットの海賊を制圧し、フランス人夫婦を救出した例もあるが、日本の麻生さんではちょっと無理みたいだなぁ。

 各国が海賊対策で軍艦を派遣しているが、ソマリアの海賊たちも言い分はあるようだ。(「海賊物語」より要約)

 ここは最高のインド洋本マグロ漁場のひとつなのです。だから、世界中から漁船がやってくる。だが、内戦によってソマリア国内の警察力が機能しなくなってしまったため、獲り放題の乱獲がはじまった。外国船の多くは、漁業の免許もたず、勝手にやってきて延縄を張り、魚をさらっていく。 また、豪華なヨットで遊び回るお金持ちたちは、平気でゴミを海へ捨てていくのだ。

 そこで、密漁者を取り締まるために、そしてゴミを不法投棄する環境破壊者たちを「こらしめる」ために、漁民たちは自警団をつくり、不法漁船から「税金」をとりたてることをはじめたのであります。 だが、自警団は次第に欲が深くなっていく。領海内だけでなく、公海にも出っぱり、めぼしい船を手当り次第に攻撃して、金品を略奪し、人質をとり、身代金を請求する。被害船の船主たちはクルーたちの命には替えられないと要求額を払う。これがパターン化していって、文字通りベンチャービジネスとしてビジネスモデルが出来上がってしまった。

c0041039_10413360.jpg 彼らはそれぞれにしっかりと組織を作り上げ、いまはほぼ1000人くらいのフルタイムの海賊がいるらしい。さらに、個別の「海賊業者たち」の寄り合い団体とでもいうのでしょうか、海賊協会?もできあがった。

 そこにはプレス担当がきちんといて、「ジャーナリズムのみなさん、わたしたちについていろいろな話をお聞きになるでしょうけど、わたしの発表だけが正式です。わたしが正式な報道官なのです。わたしのお伝えすることだけが、わたしたちの公式発表なのです」という具合である。
 そのプレス担当が、船にいる海賊たちを代表してジャーナリストと電話インタビューをした記事がありましたが、これは傑作だった。

 「わたしたちは誤解されているのです」と言う。 「わたしたちは海のごろつきなんかではないのです。我が国の海域に入り込んできて不法に魚を捕っていったりゴミを捨てたり、今度みたいに武器を抱えてやってくる奴らの方がよほどごろつきだと思いませんか。わたしたちはそんな不心得な連中を見張るためにパトロールしているのです。わたしたちは沿岸警備隊なのです。」

 米軍やロシア軍を敵に回して勝ち目はあるのですかと聞かれて、「ひとは一度は死ぬのです。とりあえず今日は天気もいいし、船の上は穏やかですからね。みんないい気分です」との返事。

 そして、「わたしたちはただオカネが欲しいだけなのです。わたしたちは貧しいのです。食べるものにも困っていて、おなかがぺこぺこなのです。だから海賊行為はわたしたちの基本的人権・労働権の行使なのです」

「おなかがへっているだけで2000万ドルというのは多すぎませんか」との質問に、スポークスマンは、「わたしたちは大家族なのです。家族を養うためには、やはりオカネがいろいろとかかってしまうのですよ」と。

全文はこちら→「海賊物語」です。

 日本から遥か遠い東アフリカのニュースは二千万分の一の地図でみるせいか海の広さや距離感がよく分からない。アデン湾など大阪湾くらいと思っている人はまずいないと思うが、海賊出没エリアをざっと測ってみると奥行き1000km、最大幅では320kmもある大きさで本州の面積より大きいくらいか。
 またソマリア半島沿岸も首都のモガディシュからアデン湾入口まで1300kmもある。こんな広い海域に出没する海賊をやっつけようとするのは大変難しい。海自も当分はスエズを経由する重要船舶のシーレーン護衛が主任務になるのでしょうね。

【関連記事】:インド洋クルージングの話 
【関連記事】:インドネシアに巡視艇3隻の引渡し 
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by pac3jp | 2009-01-24 10:52 | ウオッチング  

久しぶりに新艇が入ってきたポンツーン

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 今年の正月初め、ボクたちがいる桟橋に久しぶりの新艇ヨットが入っていた。昨年も1隻泊っていたがボートショーで売れ残った新古艇だったが今回はちゃんとしたオーナーボートだ。

 年末には進水式の準備でオーナー自ら艇名シールを貼ったり忙しくされていたが、船検も無事に御用納めに間に合ったんだろう。
 と、のんきに思っていたが船検シールをよく見れば平成20年の表示があるので今年一番の新艇登録なんだ。
 確かに、常識的にもそのほうが何かと良いけどね。

 艇種は「DELPHIR 33」(デルフィア33)ポーランド製、オカザキヨットが輸入しているヨットである。昨年のヨットショーには「デルフィア29.2」と2隻が出展されていたが、昨年度は33フィートの方が良く売れているように見えたなぁ。

 このところマスコミは「100年に一度の経済危機だ、大不況だ」と今にも世の中が変わってしまうように人々の不安を過剰に煽っているように思う。

 それでもちゃんと新艇ヨットを買う人もいる。ハーバーのビジター桟橋ではドル安?で仕入れてきたのかアメリカ製の「プレジャータグボート」の新艇展示会をやっている。 ディーラーは古手のヨット乗りの次のフネは「タグ」だと売り込んでいる。事実、受注した少し大きめのタグボートはもうビルダーで建造中だとか。
 
 ボクの仲間でも売り出したばかりの中古ボートが直ぐに売れてしまったという。それも結構な値段のボートなのに・・・。

 まぁ、世の中有るところにはあるという事ですが、下々まで毎日気分よく過ごせる日が早く来てほしいものです。
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by pac3jp | 2009-01-13 11:52 | ウオッチング  

「神戸メリケンパークオリエンタルホテル灯台」

 若い頃、神戸の市役所前に事務所がある会社に勤めていて、時々は生田区京町にあったオリエンタルホテルのバーで飲んだこともあった。そしてそのホテルの屋上には日本で唯一のホテルと一体になっているが海上保安庁から正式に認められた灯台があり、夜間はビルの谷間からでもちゃんと光を放っていることも知っていた。

 その後、阪神・淡路大震災でホテルは全壊、周りもすっかり変わってしまい灯台のことも忘れていたが、今日、神戸海上保安部の「お知らせ」を見ていると1月19日に川崎造船第四船台から進水する31,000トンの貨物船のために神戸港内に航泊禁止海域が指定されていた。そして、その基点が「神戸メリケンパークオリエンタルホテル灯台」となっていた。
 おっ、あの灯台は同じオリエンタルホテルであるメリケンパークに移転されたんだと遅まきながら再確認したのだった。

c0041039_13385790.jpg「神戸メリケンパークオリエンタルホテル灯台」
所在地:神戸市中央区波止場町5-6
位置:北緯34度40分35秒 東経135度11分29秒
光度:赤 64,000カンデラ 緑 69,000カンデラ
光達距離:20.0海里
高さ:海抜55.26m
管理者:関西汽船(株)

※この灯台はメリケンパークオリエンタルホテルの14階のテラスに設置されている。

 調べてみると、昔の灯台は関西汽船株式会社管理の許可標識「神戸オリエンタルホテル屋上灯台」として昭和39年に神戸市生田区(現;中央区)京町のオリエンタルホテル屋上に設置されたものだが、周囲の建物が増加し,海上から見えにくくなったため,平成7年7月関西汽船専用桟橋のある神戸港中突堤に新しく建設されたメリケンパークオリエンタルホテルに移転しました。この灯台の移転にあたっては,明治5年に神戸の和田岬に建てられ,現在は役目を終えて須磨海岸に保存されている和田岬灯台の形を模して設計されました。
(海保HPより)

灯台が光っているのを見たい方は動画をご覧ください。

 近くの西宮・今津港にある木造の「大関酒造今津灯台」も許可標識の灯台だという。

c0041039_13401361.jpg設置点灯年月日:昭和43年11月1日
構造:四角形灯篭形 木造
灯質:不動緑光
光達距離:8.0海里(約14.8Km)
構造物の高さ:6.7 m
光までの高さ(海抜):7.7 m
管理者 (株)大関

 この灯台は,江戸時代後期の文化7年(1810年)に大関酒造の長部家5代目長兵衛さんが今津付近から江戸に酒を回漕する船(樽回船)の目印のために,私費で建設した灯明台(昔の灯台)が始まりです。
 その後,度々修理・改修が行われましたが,現在でも付近を航行する小型船等の安全を見守る灯台としての役目を果たしています。現在の灯台は昭和59年に創建当時の姿に復元されたものです。

 ・・・と海保HPの解説にあるが、この灯台は港奥の船溜りの入り口にあってこの灯台をあてにしている船は全くいないと思うが、灯質は不動緑光で光達距離 8.0海里とちゃんとした灯台の能力はあるのだ。電気の引込み線もないのできっと蝋燭用だと思っていたが地中ケーブルで電気は入っているんだね。

 大昔、まだ付近が広い砂浜だった頃、今でも小さい川口になっている今津で、当時は沖に泊った樽廻船に新酒を運ぶ荷舟が忙しく働くさまをこの灯明台はそんな長い歴史をずっと眺めてきたのでしょうね。


【関連記事】:旧和田岬灯台
【参考Web】:メリケン灯台 
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by pac3jp | 2009-01-08 13:53 | ウオッチング  

「X34」クルージング仕様の新艇

 このハーバーには輸入元ディーラーの本拠地でもあるので大小さまざまのⅩヨットが係留している。まぁ、殆どがヨットレースによく出るレース好きが乗っているのだろう。最近はレース派オーナーの中でⅩ35ワンデザインクラスが流行っていて纏まった数のレーサーがヤードに上架されている。

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c0041039_1813511.jpg そんなレーサーが多いⅩヨットには珍しくクルージング仕様の「Ⅹ34」新艇がつい最近輸入されたようだ。

 桟橋に係留された外観を見ると、まずクルージングヨットらしくバウに大きなステンレスのブルースアンカーが目立つ。マストには筒型のレーダーリフレクターや昇降用のステップ(↓画像左)がマストトップまで取り付けてある。ジブはエリアの小さいセルフタッキングジブになっている。それにコンパニオンウェイをすっぽりとカバーする大きなドジャーが付いている。

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 このように外観は全くのクルージングヨットのように見えるが、よく見るとレーサーらしい艤装もアチコチにある。

 大口径のステアリングホイール、専用ウインチに巻き取るエンドレスメンシート(↑画像右)の取り回し、ハイテクロープのバックスティ、それによく走りそうに見えるハルのデザインなどなど。

 自分が乗るクルージングヨットを選ぶ基準はその新しいオーナーの経験、夢、財力などで様々だが、皆さんしっかりとお持ちだ。Ⅹヨットを選んだこのオーナーは高速のクルージングを目指しているのかも知れない。

 ボクの仲間でジャヌー32からⅩ38に乗り換えたオーナーがいらっしゃるが、オーナー曰く、「以前と比べて瀬戸内のクルージングでもセーリングする時間が増え、燃料の消費が随分少なくなった」とおっしゃる。
 でも良いことばかりではないはずで、例えばセールエリアの足りないメインファーラーや使い古したセールではその帆走性能も充分発揮できないし、船底のメンテナンスも抜かりがあったら台無しだ。たぶんそれなりのご苦労はおありのはずである。

 ボクなどクルージングヨットにスピードはそう重要な要素ではないと考えてきた。ヨットは波の中でもゆったりと、どっしりと帆走れる頑丈なヨットが好みだ。

 でも、たまには上りも良くてスピードもあるレーサー風のヨットもいいなと思うときも・・・。
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by pac3jp | 2009-01-05 18:25 | ウオッチング  

US-2型救難飛行艇

 先週、「US-2型救難飛行艇」量産1号機が初飛行を実施、と地元神戸新聞が報道していた。


「救難飛行艇、初フライト 新明和工業、海自向け1号」

c0041039_15545058.jpg 新明和工業(宝塚市)は、海上自衛隊用に開発した水陸両用飛行艇「US-2型救難飛行艇」の量産第一号機が、このほど神戸市沖で初飛行に成功したと発表した。今後も飛行試験を重ね、本年度中に防衛省に納める。
 同飛行艇は主に海上での救難活動に使う。海上自衛隊の「US-1A型救難飛行艇」の後継機として同社が開発の主契約会社を務めた。二〇〇四年には試作一号機と二号機を防衛省に納入。海上自衛隊岩国航空基地での技術・実用試験を経て、昨年、正式に救難飛行艇部隊に配備された。
 飛行試験は同社甲南工場(神戸市東灘区)沖の大阪湾で実施。海上での離着水の状況などを確認した。(段 貴則)(12/18 09:20)



 この新型飛行艇を製造している新明和工業・甲南工場は神戸市東灘区深江にあり、元の神戸商船大学と東神戸フェーリー埠頭を再開発したサンシャンワーフというショッピングモールに隣接している。この工場は昔、川西航空機といって太平洋戦争中は二式大艇や迎撃戦闘機の紫電改など造っていた会社だった。

 数年前、そのワーフの駐車場の東端でしきりに不思議がっている若いカップルがいた。「向こうは海やのに・・・飛行場でもないのになんでここに飛行機がいるの?」といっている。そこは高いフェンスで仕切られてはいたが新明和の工場内だった。4発のプロペラをもつ大型飛行機がこちらを向いていて、そのうち1発のターボプロップエンジンが轟音をたてて回っているのだ。(機首と尾翼が赤いUS-1Aのようだった)

 ボクもその光景は初めてみたが「あの飛行機は海の上から離水、着水できる自衛隊の救難飛行艇ですよ」「滑走路はなくても船のように浮きますので海から陸に上がってきているんです」と教えてあげた。

 日本では飛行艇自体も珍しいが、実際に海上から離着水している場面が見られるのは多分、神戸港の東、我々のヨットハーバー西沖の海面だけでだろう。救難飛行艇部隊の基地は岩国にあるがあそこはアメリカ海兵隊の広大な飛行場があるのでわざわざスロープを使って海に入って発進なんてしないで普通の運用は滑走路でしょうね。

 ボクもこの夏の金曜日にその着水を目撃したことがある。飛行艇が一文字の内側を低空を飛んでいるなと思ったら直ぐにザーッと着水、着水滑走距離はたった310mだという。急いで見に行こうと思ってもヨットの最高7ノットでは間にもあわない。モーターボートのようにすばやく工場のスロープに遠ざかってしまった。ちなみに離水滑走距離は280mともっと短い。

 今回、洋上迷彩色に塗装されたUS-2の量産タイプといっても戦闘機のように大量に造られるわけではないだろう。現在救難部隊には20機の飛行艇があるが順次耐用年数がくれば退役するのでボチボチ造っていって最大が20機だろうか。

 この飛行艇は飛行場のない遠くの島などで緊急事態が発生した場合に長い足と高速を生かし救難活動をするわけだ。そこで思い出したが昔、石原裕次郎さんが危篤になったとき、慎太郎兄さんが小笠原からこれに乗って帰ったといって国会で騒ぎになっていましたね。

 でも、これからヨットのクルージングで空路がない小笠原諸島や沖の鳥島などで、もし瀕死の重傷になったときはきっと頼りになる救難飛行艇だと思うよ。でも、救難機の捜索能力は弱いので対潜哨戒機のP3Cとセットで行動するため洋上の場合は捜索、救難は時間もかかり費用は莫大になるかも・・・。

 やっぱり、皆さん 無事故で安全なクルージングをお祈りしますよぉ!



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        ここクリック→飛行艇物語
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by pac3jp | 2008-12-22 16:07 | ウオッチング  

神戸市営・須磨ヨットハーバーは桟橋改修中!

c0041039_14285081.jpg ボクは須磨ヨットハーバーから300mも離れていない道路を毎週のように通っているが、特にハーバーに用もないので久しく立ち寄ってなかった。ところが先の日曜日、その近くに用事ができハーバー駐車場付近まで行くと桟橋を新しくつくりかえているという看板が立ててあった。

 そうか、今の南ハーバーが出来てからもう30年は経っているだろう。当時のヨットは全般に小さかったので当然桟橋も小さいし、浮き桟橋は贅沢だったのだろう多くが杭係留だった。だが、やっと新しいくし型桟橋に取り替えられるんだ。

 ボクも昔はスターンからブイを拾って、岸壁に槍付けするマリーナにいたが、今や、くし型桟橋の便利さからもう離れられないなぁ。

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 日曜日で工事はお休みだったが外から眺めると東側の浮き桟橋はもう出来ているようで、クレーンが載った台船は西側桟橋の工事にとり掛かっているようだ。そして、上、下架スリップの東側には新たに設置されるクレーンの基礎が見えている。あわせて須磨名物、係留中の船酔い防止に、入り口防波堤の延長工事も予定されているという。

 また、須磨ヨットハーバーも昨年から兵庫県「海の駅」に登録されたと聞いていたし、「誰でも、気軽に、安心して」立ち寄り、利用できるヨットハーバーとして今後受け入れ施設等の整備充実を・・・となっていたので今度の大改修でビジター桟橋はどこに出来るのだろうと大いに期待している。

 ところが便利になったら当然係留料金は上がることになる。市条例によると浮き桟橋は杭係留の1.2倍と決められているので多くの係留艇は20%UPの金額になるはずだ。でも浮き桟橋は料金の20%を上回る便利さはありますよ。

 工事の看板に工期は来年3月末日となっているので、この冬のシーズンはオーナー皆さんは艇の移動などでのんびりスキーなどして遊んでいられないようですね。

 因みに神戸市から発注された「須磨ヨットハーバー整備工事」はマリコンの寄神建設(株)が4億2700万円で落札したと報道されていた。でも、この工事と防波堤延長や電気工事の費用などはきっと別でしょうね。

 須磨ヨットハーバーの改修工事の進捗状況が気になる方はここからハーバー改修工事ニュースをご覧ください。
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by pac3jp | 2008-12-17 14:33 | ウオッチング  

掃海艇でちょっと気になった道具や装備

 掃海艇はJMSDFの艦艇、23艦種のうち軍艦としては小さい部類ではあるが、護衛艦、潜水艦、掃海艦についで上から4番目にリストが上がっている。小さくても機雷戦を受け持つちゃんとした海自の正面装備なのだ。

 ボクは、伝統というものとは縁もなく、まったく我流でヨット遊びをやってきたが、今回、そんな旧海軍の伝統を引き継ぐ掃海艇を見学させていただくと勉強になることや、気になるものもあり中々面白かった。
その中の数点を紹介しよう。

c0041039_16511222.jpg まず、本船ではどんなフネでも入港時に使っている「サンドレッド」。バウデッキの片隅の収納場所には大、小の様々な重さのものが用意してあった。なぜっと思ったが、自衛艦も体験航海で大勢の乗客の視線を浴びて岸壁につけるときなど新人が緊張で失敗すると、すかさずベテランが得意の技でフォローするんだとか聞いたが、沖合いでの錨泊横抱きや天気状況によっても数種類の「サンドレッド」はきっと要るのでしょうね。

 でも、近くの吉原製油の岸壁には赤ペンキで「レッド投げるな!」と大書してあるので誰かが受け損ねて労災事故になったみたいだ。ヨットではソフトボールくらいが投げ易くて、受け手も安全ですね。

c0041039_16515231.jpg 自衛艦も最近は艦内禁煙になったらしく、掃海艇でもミジップデッキに唯一の喫煙コーナーが設けてあった。そこは本来、青天井だが日除けのキャンバスが張ってあり中央付近から2ヶ所、漏斗状のカップからホースがつながっている。貧乏性のヨット乗りはすぐに雨水を集めているんだと早合点したが、乗組員からは「水には不自由してませんよ!」と馬鹿にされてしまった。確かに太洋を1隻で渡ることなんてないもんね。

c0041039_1652389.jpg このフネは40人も乗り組んでいるが食堂のパイプイスは半分くらいしかない。岸壁に係留していると揺れても大したことはないが沖に出るとかなり揺れるだろう。ヨットでは固定されたシートに座るのでそう気にしなかったがパイプイスだと暴れて大変だ。ところがテーブルにイスを収納するラックが装備してあるのだ。使うときにはラックから外して座り、終わればまた元どうりにセットしておく。フネが揺れてもガチャガチャいわないように分厚いビニールシートの緩衝材が入っていた。

c0041039_16531997.jpg 船には規則によって各種の灯火を設置しなければならないと決められている。左舷ブリッジの上に3種類の灯火が設置されている。赤と緑も開口角度もやや狭いが右端の灯火は隙間くらいしか開口していない。どうも夜間ぴったりのアビームで僚艇と掃海作業をするための灯火らしいと想像したが・・・。

 最後はクイズにしました。

c0041039_16543257.jpg
この画像の矢印型の道具はどんな時に使っているかお答えください。因みに画像は緑ですが反対側には赤く塗装されています。さて、何でしょう。

 ヒント1:武器ではありません。念のため。
 ヒント2:停泊に関係あります。


 分かった方はコメント欄に書き込んでください。恥ずかしいなとお思いの方は非公開コメントにチェックをいれて答えを書き込んでください。他艦でも形は違うがよく使われている?・・・らしい。

残念ながら賞品の用意はございませんが、頭の体操にどうぞ!!

【関連記事】:ヒービングライン 
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by pac3jp | 2008-12-15 17:09 | ウオッチング