カテゴリ:ヨットの艤装と艤装品( 146 )

 

ヤンマー3YM30エンジンに換装中!

 いつもお世話になっているマリーナのヤードに古いアメリカ製らしいバウスプリットを持つクルージングヨットが上架され修理中だ。下から見るので実際より大きく見えるが、30フィート弱のヨットのようだ。

c0041039_16425377.jpg 傍らにオランダから輸入された新品のヤンマー3YMが入った木箱が置いてある・・・。

 このエンジンが欲しいヨットマンはたくさんいると思う。30フィートクラスのヨットはヤンマーの2GMやボルボの2002など18hpクラスのエンジンが搭載されていた。古くなって故障やパワーがいまいちだったりすると、お隣のヨットに搭載された3気筒の高出力エンジンが羨ましくなってくるのだ。同じように単気筒9hpの非力さに愛想を尽かし3発のエンジンに乗せ換えたオーナーもいたという。こんな話はよく聞く。

 数年前、ボクのお仲間艇2隻がそれぞれの理由で2GMから新品の3YMに乗せ換えた。余った2GMを処分するのは大変だろうと思っていたがすぐに引き取り手が現れ難なく処分できたという。
 2GMは古いYAやYSエンジンを今も大事に使っているオーナーが安く手に入る中古の2GMを待っているのだ。それにヨットのエンジンは出入港が出来れば充分だと考えていたビルダーが造った30フィートで1GM搭載などというヨットを買ってしまったオーナーなどが多分?探しているエンジンでもあります。

c0041039_16433343.jpg だが、この3YMの換装で出てくる古いエンジンは残念ながらヤンマー2GM ではありませんでした。
 このヨットが活動する潮流の激しい海域にあわせて当時としても大き目のISUZU3気筒エンジンが搭載されていた。 このヨットは確か25~30年位前、船外機仕様ながら太平洋を渡って日本にやって来たとフネだと聞いたように思う。その後オーナーが変わりこの船内機が搭載された。それから計算してもかなり古いエンジンだ。嵩も3YMなど最新型よりも大分大きい。外観も長い間手入れされなかったのかギヤーBOX付近には錆が発生している。分解しないと状態は分らないが補修パーツはもうない可能性もありそう。

 最近のヨット用ディーゼルエンジンはヤンマーとボルボで市場を分けているが、ちょっと前まではこの「いすゞ」を初めヤマハ、クボタ、ミツビシなど小型漁船用のエンジンを転用したヨットもあったし、数年前にマツダを積んでいたドイツ艇もいたなあ。

 ボクはボルボエンジンとの付き合いがずっと長かったけど、「隣の花は赤い!」かも知れないが、ヤンマーの方が良かったように思っている・・・。
[PR]

by pac3jp | 2010-01-28 16:49 | ヨットの艤装と艤装品  

国際VHFハンディ無線機の「無線局免許状」

c0041039_1621580.jpg 規制が緩和されるのを予想して早めに第三級海上特殊無線技士のライセンスを取得していた仲間から、年末に5Wの国際VHF無線局免許が交付されたと聞いていたので、早速その「無線局免許状」を見せてもらった。

 これがあればたとえ5Wの小出力でもおおっぴらに神戸保安に向けて試験電波も発信できるし、航路権を無視する大型船に警告もできるのだ。しかし、同時に年500円の電波使用料の支払い義務も生じますよ。
右のVHF無線機は アイコムのIC-M72J 23,940円(FMS通販)

免許状には、免許人の氏名・住所に続き以下の項目が記入されている。

無線局の種別 :船舶局
免許の番号  :33T***** 
免許の年月日 :平21.12.14    
免許の有効期間:平26.12.13
無線局の目的 :スポーツ・レジャー用
通信事項   :スポーツ・レジャーに関する事項
        船舶の航行に関する事項
通信の相手方 :船舶局 港湾通信業務を行う海岸局
識別信号   :ヨット名など
無線設備の設置場所:船舶名(船検の登録名)

電波の型式、周波数及び空中線電力
F3E(FM)  150MHZ
CH6  CH8 -CH14  CH16      5W
CH69 CH72 - CH73  (注1)
CH77         (注2)

(注1)この周波数の使用は、日本沿岸区域において、船舶相互間で使用する場合に限る。
(注2)この周波数の使用は、呼び出し及び応答する場合に限る。

 許可された周波数を見ていると、VHFハンディではシンプレックスのチャンネルのみが指定されているようです。25W機の場合はCH18-CH22までのデュプレックスのチャンネルも許可されていましたが、従事者資格の違いでしょうかね。

※CH69、CH72 、CH73はマリンVHF船舶相互間の通信チャンネルだった。(注1)
※CH77はマリンVHFの呼び出しチャンネルなので(注2)で規制されている。

 5Wハンディ機で不便なことは、たえず充電が必要なことと、5Wハンディ同士でも見通し距離の通信が可能となっているが、コクピットで座っていると波があったりして意外に電波が届かないことがある。相手がマストトップにアンテナを装着していてそれで助けられることも多い。
 無線機の価格もそう変わらない(別に外部ANTは要る)のでアチコチで開催される2級海特軽減講習会をうけて25W機にグレードアップしたらどうかと思っているんです。こちらはよく飛びますよ!

【参考Web】:国際VHF無線を使う 
【参考Web】:第3級海上特殊無線技士の資格を持っている方を対象に1日で2級免許が取得出来る第2級海上特殊無線技士軽減講習会を2010年3月14日に佐島マリーナ会場で開催致します。
[PR]

by pac3jp | 2010-01-14 16:25 | ヨットの艤装と艤装品  

AIS(船舶自動識別装置)を搭載したヨット

 規制が緩和され、国際VHFも5Wのハンディだったら2万円少しで買って第三級海上特殊無線技士の従事者免許があれば、申請書に7100円の印紙を貼って申請すれば艇名を識別信号にした無線局免許状がくる。それを貰えばもうおおっぴらに本船と交信できるのだ。ついでに簡易型AIS(Class B)をつければもっと便利になるという。

 AISの搭載義務船舶(Class A)は、300総トン数以上の国際航海する船舶、500総トン数以上の非国際航海の船舶、国際航海の全旅客船となっている。それ以外の搭載義務の無い船舶向けには無線免許の要らない簡易型AIS(Class B)が販売されている。そんなAISをお仲間のヨットが取り付け運用していると聞いたので見せてもらってきた。
c0041039_16505273.jpg

 上の画像はヨットハーバー(右下)に係留しているヨットのコックピットにあるレイマリンチャートプロッターE80(※2)の電子チャート上にAISとレーダーを重ねて表示した画面である。三角のくさびマークはAIS信号を発信している船舶です。左の防波堤の沖(港外)にいるのは航行中で、岸壁に並んでいる③~⑧(※1)は接岸中の船舶です。ターゲットした⑨番の船のAISのデータが表示中です。プロッターの左上に⑨番の座標と方位・距離がでている。

 このよう夜間や降雨、それに濃霧が発生していても画面上にあるアイコンにカーソルを乗せれば相手の船名、種別、針路、速度、船の大きさ、国籍などが表示される。VHFで相手を呼ぶときにも正確に船名を告げられる。それに自艇もAISを発信しておけば相手もはっきりと確認してくれる。

 当然ながら監督官庁である海保にもちゃんと監視されていることにもなるので公明正大に航行する必要がありますが、位置を公開するのが嫌なオーナーさんにはAIS信号の受信オンリーのタイプもあります。

 見せてもらったヨットの簡易型AISは輸入品だったが国産では古野電気が発売↓している。

c0041039_16544162.jpg FURUNO 簡易型AIS FA-50
■NavNet 3Dやレーダー(FAR-2107シリーズ、FR-8002、MODEL1835シリーズ)、PC等で、AIS情報を表示
■周波同時受信
■クラスA、B 双方のAIS情報を受信
■周囲の船舶(AIS搭載船)の動向把握に加え、相手船に、自船の動向を明確に示すことができるため、安全航行に大きな効果を発揮
■目視がきかない夜間や濃霧時、また、混雑する海域での安全航海をサポート
■壁面装備も自在。ブラックボックスタイプ
■WINDOWS PC上で表示が可能な、AIS表示ソフトを標準装備
※本機は、クラスAの義務装備船には、代替できません

 コックピットに高級なNavNetや多機能ディスプレーを持たないヨットマン用にはパソコンの画面に表示するソフトも付いているのでCMAPなど電子チャート上に表示出来るのかもしれないですね。

※1.白丸の番号は説明用に後から記入したものです。
※2.レイマリンチャートプロッター「E80」は25WのVHFとプロッターのセットで2,700ドル(12/18Web調べ)でした。チャートデータ・レドームアンテナはオプションです。

【関連記事】1:大阪マーチスがAIS(船舶自動識別装置)の運用を始める 
【関連記事】2:APRS 
[PR]

by pac3jp | 2009-12-18 16:59 | ヨットの艤装と艤装品  

コクピットから見えるディスプレーの取付け方法は

 コクピットから見える位置にレーダーやGPS・魚探のディスプレーを取り付けようと思ったとき、セキュリティの良いマリーナで艇を預けているときはそう気にすることもなく見易い場所にセットすればいいが、長いクルージングに出る場合、或いは常時係留する泊地がオープンで盗難の恐れがあるときなど鍵の掛かるキャビン内で格納するのが一番安全である。

c0041039_1862149.jpg
 上の画像はコンパニオンウエイの天井にディスプレーをスライドさせて取り付けるために長めのウッドラックにディスプレーのマウントをセットするイメージ図である。

c0041039_188829.jpg 今年の夏、秋田から沖縄にやってきたクルージング艇が移動式のディスプレーラックを上手に工作しているのを見せてもらった。このレーダーディスプレーは遠くから見るので大きめだし重量もあるので、ウッドラックを2本にして強度と安定を図っているようだ。

 オーナー曰く、ラックは可動式のダイニングテーブル?だったかどうか失念してしまったが、家具の部品を転用したとお聞きした。
 定位置は左舷のチャートテーブルの上。長短2本のラックが伸びている。(画像上)

 ディスプレーの裏側から撮影した画像。ウッドラック横にケーブルを吊るワイヤーとナイロンのハンガーが見える。ウッドラックに位置固定用のプラスチックの蝶ネジがある。スライダーのコマはオリジナルの転用だろう。(画像中)

 コンパニオンウエイに引き出されたレーダー/プロッターディスプレー。(画像下)

 今後、電子チャートだけで航海するヨットマンが多くなってくるとGPS機器の故障や盗難対策が特に重要になってくる。故障時ののバックアップ機材を持つのは当然だが、旅先の港で外出するとき、ステアリング付近にずらりと並べた高そうなプロッターや無線機は泥棒にとっては格好の獲物である。しっかりと防犯対策をしましょうね。
[PR]

by pac3jp | 2009-11-24 18:11 | ヨットの艤装と艤装品  

サーマルカメラ(赤外線暗視カメラ)は要りませんか?

 先の三連休はハーバーのビジターバースでモーターボートだけのボートショーが開催されていた。豪華ボートは割りに少なく、フィッシングボートの展示が多いように見えた。そして、殆どが試乗可能なので好天にも恵まれ大勢のお客さんで賑わっていた。

c0041039_15395172.jpg
 ボートビルダーは旗が好きですね、桟橋がより賑やかに見えます!!

 陸上の展示ブースは古野電気やマロールなど常連さんの他に今回はプレジャーボート用の赤外線暗視カメラの展示をしている会社があった。アメリカのサーモグラフシステムなどのメーカー、FLIR(フリア)社が製造した「ナビゲーターⅡ」である。デモ機はジョイスティックで操作するリモコンタイプだ。表示装置はfurunoのナビネットのディスプレーに画像を表示させていた。

c0041039_15403353.jpg 作戦中の兵士が使うらしい軍用の暗視装置は映画で見たことはあるが、なぜ、プレジャーボートに暗視カメラが必要なの?と営業マン氏に聞くと、「このサーモカメラをブリッジに設置すれば、日夜を問わず水面に浮いているゴミやさまざまな漂流物、浮標や定置網のブイ、マリーナや港湾などの夜間入港は勿論、他の船舶などを確実に判別できるカメラシステムで、光が全くない夜間はもちろん、激しい雨や多少の霧程度であれば不安を覚えることなく航行できるはずです」そして「最近では岡山のヨットにも設置していただきました!」と、おっしゃる。

 夜間や雨中など視界不良の航行は、遠方ではレーダーが有効だが、目標に夜間接近すればサーチライトの出番である。なにも赤外線カメラの必要はないように思うが、レーダーや目視で確認できない場合もあるのでそれなりの意味はあるのだろう。

パンフレットを読むとサーマルカメラの表示には4つの表示モードがあり、
1.昼間航行モード
2.夜間航行モード
3.落水者救命モード
4.夜間着岸モードがあるという。

 役に立ちそうなのは落水者救命モードと夜間着岸の場面だと思うが、かなり大勢のクルーが乗り組む船でなければ難しそうだなぁ。でも、2倍のズームもついているので防犯カメラ?としては役立ちそうですね。

 そもそも、このサーマルカメラは世界各国の警察やコーストガードなどが落水者を捜索救助する装置として使われているのと同じ仕組みということで、海面と人体の温度差をセンサーが検知しモニターにその画像を表示できる。そしてジャイロと複数のセンサーを使い船が動揺しても目標を連続して表示することも出来るらしい。

 費用対効果は後で考えるにしてもまず価格が問題だが、プレジャーボート用でデモ機と同じ仕様の
●リモコンタイプの「ナビゲーターⅡ」 価格:1,331,759円
 (消費税、送料、取付工賃、モニター含まず)
 となっている。工事を含むと200万円以上はしそうだ。

●固定タイプの「ナビゲーターⅡ」 価格:756,899円
 (消費税、送料、取付工賃、モニター含まず)

 まあ、使用頻度から見ればかなりお高い装備ではありますが、フネの安全装備にお金をかけるのは正当な支出なので決して無駄ではありませんよ、メガヨットなどはもうとっくに装備されていることでしょうね。
[PR]

by pac3jp | 2009-10-14 15:44 | ヨットの艤装と艤装品  

クラシックヨット「BABA35」

c0041039_15282326.jpg
 
 このところMバースに中型ヨットが増えてきたように思う。一昨日の日曜日、P3桟橋に行くとロバート・ペリー設計、台湾のターシンが建造したダブルエンダーでカッターリグの「BABA35」が新しく入っていた。そのフネはバウスプリットを持つどっしりとしたクラシックヨットでハルは最近クルージングヨットの間で流行っている濃い緑に塗ってある。デッキの木部もニスできちんと仕上がっていて、剥げたところもなく全体にきれいに手入れされているヨットである。

c0041039_15293466.jpg

 外洋仕様ヨットの定番装備であるブームレストが装備されている。ブームは木造の白色ペイント仕上げでブロック類も木製だ。ドジャーとビミニはクルージングヨットの必需品なのでこれもちゃんと付いている。
c0041039_15301025.jpg

 左画像はマスト基部であるが、金物の取り付け方で木造のスルーデッキマストだと思われる。デッキには大き目のドラドBOXつきのカウルベントがマストの前後左右に4個配置されている。ブームバンクは付いてない。右の画像はクラシックヨットの伝統的なルーバードア、しっかりとニスが塗ってある。こう見ていると、ハルはFRPのようだが、どうもこのデッキは木造みたいだなあ、こまめなメンテを怠ったらアチコチから雨漏りする恐れもあるかも。

c0041039_15304713.jpg ダブルエンダーのコクピットはトランサムが開放されてないのでなんとなく囲まれているようで安心感はありますね。それにこのスターンは何んにも装着してないのですっきりしていますね、でもロングクルージングに出ようと思うと多くの皆さんがスターンに載せているあの大荷物をさて、どこに仕舞うかが大問題ですなぁ。

 眺めていてこのヨットの船齢はどの位だろう考えてみると、デッキ?やマストが木造であることからかなり古いと思われるが、外観は大変きれいだ。最近に大規模レストアされたのかも知れなし、よくわからない。

こんな外洋仕様のクルージングヨットをしっかりとメンテし、週末のみにゆったりと乗りこなしている優雅さや余裕がいいなぁと、感想を漏らすと、それがアーバンヨットライフだよと、お仲間はいう・・・。

 もし、ボクがこんなフネを持てたとしても○△不足で優雅のかけらもないメンテのスパイラルにハマりそうな気がするなあ。やっぱりクラシックヨットは「見てるだけ!」が一番ですかね。
[PR]

by pac3jp | 2009-09-01 15:35 | ヨットの艤装と艤装品  

新しいオセアニス34のドジャー

 いつものポンツーンに珍しい黄色のドジャーをつけたベネトーの新艇らしいクルージングヨットが泊っていた。
 この頃はアメリカやヨーロッパから輸入されるレーサー以外のヨットは殆どがドジャーとビミニはビルダーオプションで装着してくる。それを見ているとヨットビルダーそれぞれの特色が出ていて面白い。

c0041039_1762335.jpg

 コクピットを覆う黄色のドジャーとビミニを近くで観察すると、一番良いのは両方を展開するとしっかりコクピットをカバーするサイズになるようにデザインされていることだ。普通の34フィートクラスの場合はドジャーとビミニが離れていて、その間にもう一枚の日除けを追加しているヨットもよくいるが脱着が少々面倒である。
c0041039_177192.jpg

 ドジャーの防水性能とか窓の材質などはデイセーラークラス?で普通だが、コンパニオンウェイ上のドジャーフレームに専用の取っ手が付いているのが良い。これがあるとドジャーが手垢で汚れない。できたらドジャーの左右の裾に各一本、デッキからコクッピトに出入りする時に握る取っ手兼用のハンドレールがあればなおいいなあ。

 普通のヨットではビミニトップの天井からバックステイが貫通して雨が漏ったりするが、このヨットは二本あるバックステイはトランサムの左右に分け、コクピットからトランサムの出入りに邪魔になるステイ類をなくしている。港では出船で係留するヨーロピアンスタイルに徹しているようだ。でも、セーリング時に必要な風見を見る天窓もないけど、クルージングボート(チャーターボート)には不要だなんてビルダーでは考えているのでしょうかね。


c0041039_1773273.jpg 一見しただけだが、ヨットの外観の特徴はオーバーラップしないジブなので引っ込み角度を小さく取る必要がないためか、シュラウドはデッキ幅一杯で取ってある。そして、マストは特別に長いスプレッダーで支えられている。マストの強度を上げるには最適だがあの細くて長いスプレッダーで本当に大丈夫かなと心配してしまう長さですね。

[PR]

by pac3jp | 2009-08-24 17:10 | ヨットの艤装と艤装品  

見晴らしが良いハードドジャー

 ステンレスパイプの加工とキャンバスの縫製が難しいのか、自作のソフトドジャーを装着しているヨットは少ない。多分、外注してもそう高くはないのかもしれないなぁ。一方、ハードドジャーはヨット業者に「おまかせ外注」すると、とても高くつきそうな気がする装備である。でもアイデア次第で自分の腕と努力でなんとかなりそうな気がする装備でもある。

c0041039_17242413.jpg

 ↑画像はセンターコックピットの「ムーディ36」である。そのオリジナルのソフトドジャーを取り外してハードドジャーを付けてしまったオーナーさんがいらした。
透明な全面アクリル窓は新艇からのオリジナル部分で、その上部の白いプラスチックプレートに黒枠の窓をつけた部分とその屋根がハードドジャーとして製作されてコクピットに接続されている。コクピットの屋根はドジャーから後のヘルムスマンにいたる部分まで日除けとソーラーパネル用のハードトップが被さっている。パイプ構造が少し弱いのかアチコチにラッシングベルトで補強してある。

c0041039_17245689.jpg

 ↑画像 このハードドジャーは従来のソフトドジャーのキャンバスを取り外し、代わりにプラスチックのプレートをそのパイプフレームに張り、ハードドジャーにしたものである。前面パネルは窓を三つ切り抜き、もう一枚全面に透明アクリルパネルを外から重ね、窓部分には防水のために黒いガスケットが入れてある。外側のパイプは窓パネルと屋根パネルの接続を置け持っているのかも知れない。側面にある3個の丸窓はオーナーさんの趣味でしょうか、中々いいですね。

c0041039_17253552.jpg

 ↑画像 ドジャーの内側を見ると、かってソフトドジャーを支えていたパイプフレームがプラスチックのハードドジャーをサドルで固定している。ハードドジャーのアウトエンドはチーク材できれいにトリムされている。
 追加したハードドジャーと船体の接続に不安?があるのか、デッキからラッシングベルトが掛けてあった。

 ハードドジャーは外洋志向のヨットによく装備されていて、機能第一で見通しの良さや、快適に過ごせる通風など考慮してない設計になっていることも多い。このフネの視界は大変良い、しかし、暑い海でのクルージングはきっと辛いでしょうね。
 でも、強度のある開閉窓の工作は難しいし、真夏の暑さはほんの一時だ。辛抱しようか! と、ボクだったら思うけど・・・。
[PR]

by pac3jp | 2009-08-19 17:29 | ヨットの艤装と艤装品  

メガヨットのフェンダー

 ボクはメガヨットのメカやキャビンの豪華さには全く興味はないが、装着されたフェンダーには少し興味がある。
 船舶は大型客船から小型ヨットまで自船が使用するに最適と思われる個性ある防舷物を持っている。それをあれこれ較べて見るのも面白いなぁと前から思っていた。
c0041039_11283887.jpg

 上の画像はモノハルの120f「アルカディア」の筒型フェンダーとチークのブルワーク保護とロープアジャスターを兼ねたメガヨットらしいグッズである。因みにこのフネは5本の傷もなくきれいなフェンダーを吊り下げていた。ロープアジャスターは硬い心材の内側にはフェルトが、外側には硬い皮革が縫い付けられロープガイドが2個とカムクリートが付いている。

c0041039_1129513.jpg

 上の画像はカタマランの「シルバークラウド」で、直径は1m、長さは2mもありそうな大きな筒型フェンダーが2個吊り下げられている。
 同じくブルワークからフェンダー用ロープは出ているがブルワークにチークのキャッピングはないので厚みの薄いロープ保護グッズが付いている。それはFRPらしい硬い心材に内側にはフェルト、外側には黒っぽい皮革が縫い付けられその上に摩擦に強いステンレスのプレートが張られてロープガイドが付いている。フェンダーロープのエンドはブルワークの内側にあるクリートに留めるのだろう。
それに吊り下げられたロープがハルを擦れないようにちゃんとロープにも擦止め(ハルの塗装保護?)もセットされている。


 両艇ともサイズは違うが同じメーカーのフェンダーのように見える。それにしてもフェンダーは各地で停泊するたびにその岸壁で汚れると思うのに全くの新品のようにきれいだなぁ。ボクたちがクルージング先で半分破れた俵フェンダーで停泊してきた姿と較べると、さすがは手入れの行き届いたメガヨットだと思わせますね。

 お断りをしておきますが、ヨットマンの全てがボロの俵フェンダーを使っているわけではありませんよ、ちゃんときれいに手入れされたヨット用防舷物をお使いのオーナーさんが殆どですが、中には漂流しているスチロールの塊を集めて防舷物に再利用しているリサイクル派のヨットマンもいます。

 ヨットの楽しみ方も色々ですから、見栄えを気にする方はそれなりに、個性派はご近所に迷惑をかけない程度に楽しんでくださいね。


【関連記事】:メガヨットのフェンダーアジャスター
[PR]

by pac3jp | 2009-08-12 11:32 | ヨットの艤装と艤装品  

ヨット用、新型の日除け

c0041039_1126114.jpg いよいよ夏が近づいてきました。梅雨の晴れ間にやってくる強力な夏日、沖を走っているときは海風もあり、そう気になりませんが、ハーバーに入るとその真夏並みの酷暑が身体にこたえます。セーリングから帰りバースで寛ぐとき、コックピットを覆う風通しのいい大型の日除けテントの下で冷えたビールあればもう極楽である。キャビンのエアコンを入れる手もあるが、やっぱり、自然の風が抜けるデッキが一番だ。

 ウエストマリンのカタログを見ているとブロック屋のRonstanから面白いコクピットの日除けテントが売り出されている。
 「Air Arch Inflatable Tents」という名で空気を入れてアーチ型に膨らます日除けテントだ。セールボート25f~45fの大きさに適合する4種類の商品が出ている。

 国内で比較的多いサイズ、30f~35fのヨット用でアーチの大きさは 幅:3.1m、高さ:1.1m、長さ:3.5m、重さ:5kg 価格は540ドルと表示されている。現物を見てないので高いか安いかボクには何とも判断出来ないですが、懐に余裕がある方は一度試してみてはいかがですか。

 自作の日除けを使っているヨットマンは多いが、自作といっても一番簡単な方法はホームセンターで買ってきたシルバーシートに雑索をつけてブーム上に被せ左右のライフラインに繋げば一応の日除けは出来る。予算も2,000円くらいで出来上がるが、これに居住性の向上を図るためにバテンを入れたりすると個人の美的センスが加わり個性的?にはなるが手間と費用が当然増加する。

 シルバーシートは不細工だと思う人はお好きなカラーのサンブレラを用い、セールメーカーに作ってもらうことになる。これは綺麗に出来るが費用も嵩み「Ronstan」のテントよりずっと高くなることもあるでしょうね。

 ボクはシルバーシート派だった、ブームに被せると天井が低くなるので、少し高めにマストからバックステイまで、不要になったハイテクロープ(ダイニーマやスペクトラ)を張り、しっかりとテンションをかけて、そこにシートを被せていた。間違って三つ撚りのクレモナなどを使うと風が吹いたり雨が降ってきたらロープが伸びてひどい事になりますよ。

 シルバーシートの展開は周りに打ってある鳩目からライフラインなどに留めるのだが、これには雑索よりショックコードの方がお薦めです。日除けが風に煽られるとロープだとそのショックは全部鳩目に掛かり、すぐに破れてしまう。ショックコードだと鳩目にもやさしく、シート全体にもテンションが満遍なく掛かる、従って寿命も長くなるということです。

 日除けの出入り口側を高くすると乗降が楽になります。ボクの場合はサイドステイからスターンのポールなどにもう一本のロープを張りシートをこのロープにも被せることで端が高くなってくる。

 クルージングヨットにハイテクロープが余っている訳はないが、最近のレーサーはみんな使っているので古くなったJ24のハリヤードやスピンシートなどは太さも長さもハイテク雑索?としてはねらい目ですが・・・。
 譲ってくれる知り合いもいない場合は新品のハイテクロープをリギンの応急補修キットとして購入して、それを時々使うという発想が現実的な方法かな。
[PR]

by pac3jp | 2009-06-22 10:55 | ヨットの艤装と艤装品