カテゴリ:ヨットの艤装と艤装品( 146 )

 

クルージングヨットの必需品「ドジャー」について(1)

ヨットのコンパニオンウェイをカバーするドジャーもすっかり日本のクルージングヨットにも定着してきた。 外国のヨットが数多く輸入されるようになって、オプション価格も程ほどなので近頃の新艇には大抵ついているようだ。

このドジャーもチョイ乗りやショートクルージングではどんなドジャーでもそれなりの効果はある。 しかし、長いクルージングや外洋を渡るクルージングでは材質、サイズ、取り付け等々から色々な悩みの種が発生する。

ドジャーの主な役割はコクピット前方の乗員を風や雨、そして波のスプレーからも守る事である。そして、コンパニオンウェイを開放出来る事でキャビンの換気も促す。

悩みの種の一番はバウが波を掬った時にデッキを流れる海水がドジャーの中に浸入してくる事である。ドジャーの隙間にウエスを詰めたり、外側からテープで補強したりはするが、メンドクサイもんだ。

今回はドジャーの水仕舞につてのみ何艇かのドジャーを見てみた。

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1.そのままのデッキにホックを付けてドジャーがセットされたもの。デッキ上のハリヤード類はフラップの下を通過するタイプ。 ※後からドジャーを取りつけたヨットに多い。業者任せなので業者が付けやすいように付けたか、オーナーが特に指示をしなかった。


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2.デッキにレールやベースをセットし、ドジャーの裾がボルトロープになっているもの。ハリヤード類は同じくフラップの下か専用のトレイを通過するタイプ。 ※デッキがドジャーを想定して成形してある為、ドジャーがデッキにすっきりと綺麗におさまるが浸水はありそうだ。輸入のヨットに多い。

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3.デッキ面から多少ベースを立ち上げ、ドジャーがセットされていて、ハリヤードの引きこみ口から海水が入りにくくしたタイプ。 ※この艇は毎年小笠原に行っていますが外洋を走る時はロープが通る穴は全て詰め物をするそうです。

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4.ガラスのウインドシールドにドジャーがセットされ、ドジャーの中にハリヤード類が貫通していないタイプ。 ※このタイプはドジャーからの浸水はないが、欠点はセールコントロールが全てマストにあるのでコクピットから出て、スプレーを被るデッキに出なくてはならない事だが・・・。

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5.ソフトドジャーも良いけれども、外洋志向の方は「ハードドジャー」とおっしゃいますが、先日無寄港世界一周をした堀江さんのマーメードのドジャーはいかがですか。・・・もうチョット、ドジャーの高いのが欲しいとか。  これではあまり楽しそうな雰囲気はないね。
まぁ当然ですね、これはヨット冒険家のボートですから。

自分のヨットの艤装品は自分の遊び方に合うよう、しっかりと拘っていきたいもんですね!
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by pac3jp | 2005-06-30 10:48 | ヨットの艤装と艤装品  

レーダーPC

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航海計器にレーダーがある。安全な航海には絶対必要な機器だ。プレジャーボートにもかなり普及している。
アメリカではレーダーPCが普及し始めた。アンテナはいるが表示装置はフネにあるパソコンが使える。  表示ソフトをインストールするとレーダーになる。日本では検定があるので使えない
そうだ。  航海用の機器は検定があって、合格したモノが船舶に搭載される事になっている。

最近、旧海軍で電気系の技術将校だった人が艦船に艤装される機器設計の苦労を書いた本を読んだ。そこで軍艦に取り付けられる電話の話が出てくる。嵐の海を高速で航海している時の機関や風の音に、戦闘中に砲声や爆弾の音に負けないで通話が出来なくてはならない。

通話を切るときもそう言う状況下なので荒っぽい。そういう状況を「武人の蕃用」と規定して壊れない様に頑丈に作ると書いてある。

商船に搭載される通信機も軍艦ほどではないが頑丈に作ってある。
その為に高価である。通信機能は一般民生用とそう変わらないが筐体の構造と検定によってより高くなってくる。

我々のフネは料金を取ってお客を乗せないし人の大事な荷物も運ばない、自分の楽しみの為にフネを浮かべている。全て自己責任で遊んでいる。出来るだけお金をかけずに、いっぱい楽しみたい。  船舶用品の検定は要らない、桜マークは不要だ。

ライフラフト・VHF・イーパブ・レーダーなどフネの安全を保証する機器は日本製の高い検定品を買いたくない。実績のある欧米のメーカー品を使いたい。同じ金額ならもっと良いものが買えるから。

それに桜マークの商品はどことも定価(値引きなし)になっている・・・これもおかしい?
桜マークは検定マークだが各個の商品の差はあるはずで販売店で値引きをしないのは国交省の指導かな?
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by pac3jp | 2005-06-13 10:28 | ヨットの艤装と艤装品  

バウスプリット考

バウとは船の船首部分のことを言う。英語では幹の意味だ。
船首部分も色んな部分がある。ステム。船首で水を切る部分のこと。英語では枝。スプリット。同じく英語では小枝。

昔から木造船は木の持つ性質をうまく使って作られてきた。ステムの曲がった部分は根から幹に立ちあがる曲がった部分を使ったそうだ。昔からある古い造船所にはそんな木材がよく転がっていたっけ。

長いバウスプリットと船首像フィギアヘッドを持つ快速帆船クリッパーが一世を風靡した時代があった。 そして ヨットでもクラシックな雰囲気を持つボートにその伝統が残っている。
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実利面もある。その長いバウスプリットによって大きな軽風用のセールを展開できる。
カッターリグに作りやすいので外洋の航海には好適なリグになる。
以前近くのヨット泊地でブリストル・チャンネル・カッターが浮いていたので見に行ってきたがもうなかった。

シルバーエイジの一人乗りに最適と野本先生が推薦のファルマス・カッターも同タイプのフネのようです。
木造、フルキールの重排水量のヨットを長いバウスプリットを生かして、帆走係数14くらいになっている。 こんなフネでも風力が4もあれば結構走るそうです。

しかしながら世知辛い現代では、その長くかっこいいバウスプリットがオーナーの悩みの種でもあるらしい。
マリーナの保管料金がバウスプリット等を含む全長で計算されるからだ。
我々のハーバーの場合、2mのバウスプリットがついていると、年間で30万円位は余分に払わなくてはならない。これは大変だ!
何とかしたいと思うと、船体の呼称サイズで計算してくれるマリーナに変わるか、あるいは泣く泣く自慢のバウスプリットを切るかだが、これは出来ない!
そうゆう風に見ればバブルの頃は長大なバウスプリットをつけた優美な大型ヨットも係留していたが、今はごく少なくなってしまった。

つい最近、長崎のハウステンボスマリーナに少しのあいだお世話になったが、ここにいる外国艇は格安の係留料で優遇されているので長いバウスプリットを持つクルージングヨットも多数、帆を休めていた。
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by pac3jp | 2005-06-09 09:01 | ヨットの艤装と艤装品  

マリーナでインターネットをしたい!

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外国のマリーナには長期滞在艇が多い為か、各艇に電話線が引き込めるようになっていると聞いたことがある。 お隣の高級マリーナには各艇に電気とテレビの引き込み口は付いているが、電話はない。 まぁ今時、固定電話は必要ないけれどもね。

しかしフネにも通信回線は必要で、今や情報を受信、発信する通信機器であるパソコンにつながるインターネット回線を使える環境が欲しいと思っている。

マリーナがユーザーに発信する情報は全て管理事務所にあって、情報が欲しい人はここへ取りにこい。と言うがごときではある。管理者が選んだ情報源からの伝達でそれ以外に選択権はない。それでもいい人はいいが、もう少し多くの情報が欲しい時に困る。情報は欲する者が自由に取捨選択して受け取りたいものだ。

会社も昔はこんな風に情報が流れていたね。しかしこの頃は中小企業でも各部署がLANで繋がっていて普通の時代である。マリーナの提供するサービスに電気、水に加えインターネット回線を加えて欲しい。

サントピアマリーナに係留する知人が「船でインターネットが使えるよ」と言っていた。
無線LANが設置されているらしい。巷では無線LANが使える「ホットスポット」があちこちにあるが、マリーナでは珍しいし、うらやましい!

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仮にLANが出来たとして、肝心のパソコンがヨット・ボートにどれだけ積み込まれているかだが、高齢化著しいヨット乗りでもパソコンのまったく出来ない人は極少ない。私達のグループでは昨年、突然起ったパソコンブームでメンバー艇の半分位までに普及したようだ。
パソコンも必要があって且つ有用であれば航海計器の一つとして積み込むことを誰も厭わないでしょう。

最近は電子チャートの普及の兆しもあるし、携帯もauなどは2Mbpsで通信できるものが普通になってきたので航海中にもパソコンが有効に使える道具としての位置を占めるのに時間はかからないと思っている。 長距離のクルージングをしているヨットは2~3台のパソコンを搭載しているのが普通だそうだ。
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by pac3jp | 2005-03-14 13:31 | ヨットの艤装と艤装品  

ヨットのデンキモノはどこまで増えるの?

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上の画像は知人のヤマハ26の右舷キャビンサイドです。まず、手前からVTR1、VTR2、HPの複合プリンタ、スライド棚に乗っているノートパソコンそしてテレビ、HFトランシーバー、奥にU/Vトランシーバー、テーブルの上にハンディGPSが見えている。右舷では画像に写ってない前の部分に電動トイレがある。左舷は電気冷蔵庫がセットされている。

各々の役割はまず、VTR1はスターンデッキのポールについている前方監視?カメラの映像を記録する役。クルーの働き具合を後からチェックもできる優れもの。VTR2は通常の録画再生。テレビはVTRの表示装置とテレビの受信、HF無線機とノートパソコンは気象FAXの受信用。同じくGPSとノートパソコンで電子チャートの表示、プリンタは必要なときに、FAXやチャートの紙出力に使用する。複合プリンタは単独でカラーコピーにもなるので便利だ。

夏に向けてエアコンの電源にスターンの物入れを改造してジェネレータを設置する計画らしい。運転音の軽減・遮断が問題点だそうですが、プロトタイプでは何とかなったそうで、可能性は充分です。

最近、我が艇もデンキモノが増えつつある。航海計器や無線関係を除き、多量に電気を消費する電子レンジや電気炊飯器、家庭用冷凍冷蔵庫はないが、パソコン、プリンタをはじめTV、ビデオ、DVD、掃除機と少しずつだが増えてきた。

電気製品は買ってくれば増えていきますが、いざ、船の中で十分にその機能を発揮させる為には電源計画が必要だ。電気の使用量と利用率を考えインバータやバッテリーの容量を決めることからはじまり、バッテリーの放電に合わせて充電の為のオルタネーターの容量を決めてゆく。60Aのオルタネータ-は3倍以下の容量のバッテリーに振り当てる。120A×2の240Aのバンクでは100Aのオルタネータ-が必要だ。60Aではアイソレーターで分配するより120Aバッテリーを別々に充電したほうが効率よく充電できると聞いている。

ヨット内の文化的生活はフネを重くし、故障の種を増やし、燃料を余分に消費し、そして財布を軽くする。 エンジンなしで大洋をわたった人も沢山います。 これからは質素なヨット遊びを目指そう!!

・・・でも、快適・楽チンものにはすぐに目移りするしぃ・・・
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by pac3jp | 2005-03-10 14:13 | ヨットの艤装と艤装品  

ヨットのキャビンは穴倉か?

(折り畳み式ハッチカバーの自作)
モーターボートのオーナーからヨットのキャビンは穴倉やね。と、よく言われる。確かに、ヨットのコンパニオンウェイから階段を降りてキャビンに入るとそんな形容が納得できる。

ヨットでもフランス製のジャヌーやベネトウは横幅が広く全体の窓、ハッチ等開口部が大きく、内装もホワイトオークだったりしてキャビンは明るい。

少し前、大阪の木造ヨットビルダーが作るヨットでデッキ上部分の多くが窓になっているデッキサルーンタイプを見かけたが、「キャビンは明るいけど、あんなに大きな窓を沢山とっていたら大波が来た時、危ないなぁ」とは古手ヨットマンの偽らざる感想でしたが、オーナーは琵琶湖で乗るからいいねん。・・・だそうでした。

それに比べ、寒い北ヨーロッパ圏のヨットビルダーが作るヨットは全体に窓が小さく内装はマホガニーやチーク、チェリー?だ。そして開口部は少なく、窓は小さい。この事は外洋を航海するヨットの安全性を保証する事ににはなるが、その分キャビンの中は暗い。

一昨日、スウェーデンでフネを進水させて、地中海を巡り、大西洋を横断し、つい最近パナマにフネを置いて、一時日本に帰ってきた知人が尋ねてきたが、「海外で色んなフネに招待されたが、やっぱりマホガニーの雰囲気は一番や。」の感想でしたが、やっぱり、インテリアは好き好きですね。
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冬のハーバーでキャビンライフを楽しむとき、我が愛艇も、もっと光が入ったほうが暖かいし、読書にも良いなと前から思っていた。
明り取りにスライディングハッチを空けたら暖房が効かずに寒い。しかし、そのスペースに折畳式の明り取りハッチを付けると、既にある2枚の明り取り用差し板と合わせてコンパニオンウェイ部分の採光は大幅に増え、キャビンは明るくなる。
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そこで9ミリの合板と透明ビニールで写真のようなものを作ってみた。固定式ではないので帆走中は使えないが港に入ればOKだ。
(夏には透明ビニールを網戸の網に入れ替えて使えばクーラーのない我が艇では重宝するだろう)

まぁ、穴倉には変わりはないが、少しは明るくなって、気分は良し。
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by pac3jp | 2005-02-08 09:49 | ヨットの艤装と艤装品