カテゴリ:ヨットの艤装と艤装品( 146 )

 

ジャイロ六分儀(Gyro sextant)

 いま、神戸大学の海事博物館で「航海術と計器の発展」という企画展が開かれている。(2011.7.15~2011.10.28)

 古い航海計器などに興味があるので7月18日の「海の日」に見学に行ってきた。この博物館は原則、土・日・祝日は休館で月・水・金の13:30~16:00のみ開館しているというマイナーな施設ですが、さすがに海事博物館なので祝日の「海の日」には開館していた。

 航海計器も色々あるが、ボクが今回初めて実物で見たのが「ジャイロ六分儀」と「気泡式六分儀」だった。
 六分儀で天体を観測する場合は必ず水平線が明瞭でなければならない。しかし、明るい月夜か薄暮、薄明の短い時間しか観測できない欠点がある。そこで水平反射鏡、水銀盤など人工水平を使って観測する多くの方法が試みられてきたという。

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 ↑「ジャイロ六分儀」は初めて見聞きするタイプの六分儀だった。
   メーカー名;PONTHUS'&THERRODE PARIS'

 「真空中で高速回転するジャイロを利用してこれを六分儀の水平鏡の前に取り付け人工的な水平線が得られるように工夫されたものです。」(説明板より)

 保管箱に入ったジャイロ六分儀を眺めるとフレームに取り付けられた円筒内にジャイロ本体が入っていてその底にガスコックのようなものが2個付いている。これが真空ポンプの接続口だろう。でもジャイロを高速に駆動させる動力源が見あたらない。

 係りの人に聞いても「ジャイロの回転が空気抵抗で落ちないように真空にしている。最初の駆動は紐で回しているのかもしれない・・・」と「地球ゴマ」の遊びかたのようなお返事だった。それにしても天体観測に先立ち真空ポンプを用意するのは大変だったですね!

 このジャイロ六分儀は航海用ですが、元々は飛行機の航法士が使っていたのでしょうね。航空用のジャイロ六分儀はこちらをご参照下さい。

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 ↑「気泡式六分儀」(Babble sextant)はアルコール水準器を六分儀の中に組み込み、人工的に水平をつくり観測するなど割と理解しやすい構造を持っている。こちらも初めは航空機用として開発されたが海上でも使用された。しかし、10分以内の精度はでなかったという。
メーカー名:島津製作所

 どちらも展示ケースに入っていて詳しい構造が分らなかったのでもう一度出かけて詳しく観察してこようと思っている。

【関連記事】:セクスタント
 
【参考Web】:神戸大学 海事博物館

 
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by pac3jp | 2011-07-24 16:58 | ヨットの艤装と艤装品  

風信盤・・・「陸奥記念館」

 遺品などが展示されたケースのなかに航海用だろうか、或いは砲術用なのか、小さい円盤様のハンドツールが並んでいた。海から引き揚げたものではなく当時「陸奥」で使っていたものを乗員の縁者が寄託したのだろう。

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 ↑「風信盤」と中々クラシカルな名前だ。説明板には、航海中、風速計で測ったものから更にこの計算盤で真の風向・風力を算出するものと説明されている。
(クリックすると大きくなります。)

 詳しく観察すると円周には360度の方位が刻まれ中央の太い部分には艦速の目盛りが0~30ノットまで打ってある。そしてその目盛りの上を移動する右のアームは風力が2~60ノットまで打ってある。艦速プレートに接続された上のアームの刻印が読めないのが残念だがこのツールで簡単に真の風向・風速が計算できるたのでしょうね。

 でも軍艦の航海用にこのようなものは使わないでしょうし大砲の照準には真の風向・風速を射撃盤に入力する必要があるのでちゃんとした専用の計器があると思うし・・・はて、何に使ったのでしょうね。


c0041039_13141258.jpg この「風信盤」を見ているとずっと昔、コンパスとデッキに貼り付けたMUSUTOの計算盤「コンピューコース(Compucourse)」でレースコースを帆走っていたこともあった。コミッティが上マーク設置後、風の振れでスタートラインの傾きでコースに有利・不利がでるのでこれでチェックするのだ。単純にコンパス角度を暗算で計算しても良いのだが、ボクの頭はつらいハイクアウトが長く続く状況では計算・メモリー能力はどんと落ちてしまい役に立たなくなってくる。しかたなく簡単操作の「コンピューコース」に依存していたのだが・・・。

 ↑「Compucourse」サイズ:140×190mm もうウン十年前に買ったものだが探したら出てきた。今でもまだ販売されているのだろうか。

 またフネでよく使う円盤と言えばチャートのコンパスローズだ。ボクのクルージングポリシーは紙チャート主義だったのでGPSプロッターはバックアップで使い、定規は「チャート プロットレクター(Chart Protractor)」を使っていた。日本古来の三角定規は持っていたがほとんど使わなかった。このツールはチャート上でコースを引くと円盤を回し地元の偏差にマークをつけておくと即、磁針方位がでる。わざわざコンパスローズまで定規を動かさなくても良いのだ。操作は簡単だし値段も安い。今でも多分20ドル位だろう。ずっと重宝していた。でも高機能GPSプロッターや電子チャートが増えてきたのでもう既にオールドタイマー専用品でしょうね。きっと。

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 ↑「Chart Protractor」サイズ:130×385mm 19.99$ westmarine

 ボクも電気もないレーザーに乗っていた頃は小さなコンパスとカンだけで走らせていたので見かけの風だけで充分だった。やがて大枚をはたいて設置した風向・風速・ログにGPSを加えて使うようになってくると、昔は原始的に走っていたなどと思っていたが、ディスプレーに出てくるデータを充分に使いこなすこともせず(出来ず)やっぱりカンが主体で走っていた。そんな時でも“運”がよければローカルレースで上位に入ることもあったなあ。

 こんな昔話をしているとまたシングルハンダーで帆走ってみたい想いが出てくるが、今度は体力不足が大問題になってくる。
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by pac3jp | 2011-05-29 13:27 | ヨットの艤装と艤装品  

お出かけ用の差し板?

c0041039_1535565.jpg 先日、この時期になると例年、修理ヤードの片隅でせっせと自艇用の木工品の製作などに励んでいた工作志向?のヨットマンに出会った。

 今年は何を作るのだろうと彼のフネを覗くと、かなりくたびれた差し板がコックピットに立てかけてあった。「確か、新しいのを作っていましたね!」と声をかけると、キャビンの奥からまだニスの輝きがある差し板を取り出し、「これですよ!」とちょっと自慢げに見せてくれた。

 使わないのですかとお聞きすると、どうも日常の戸締りには古いモノを使い、近くのハーバーのビジター桟橋で一時係留する時などに新しい差し板を使っているらしい。
 新西宮ヨットハーバーなどのビジター桟橋は横付けが基本なので、通行する人からコクピットが丸見えになる。そこでオーナー氏は積層など苦労して造ったカーブの付いたティラーとしっかりとキャビンテーブルと同系ニスで仕上げた自慢の差し板を見てもらうということなんだろう。

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 合板の差し板は長い間紫外線に晒されると劣化してくるのである程度乗っていると修理や交換の時期が必ずやって来る。木工に興味があるヨットマンだったらこれくらいは自分で作ってみようと思い立つでしょうね。でも、色々考えている内にめんどくさくなってくる。

 上の画像の差し板は数年前、木工にはセミプロ級の腕を持つお仲間のボートマンがなにかの話のついでに彼(この艇のオーナー)の差し板も作ってあげるということになり、「ラッキー!」だと喜んでいた。多分ご自分で作るより随分きれいに仕上がっているとボクは思いましたね。

 日曜日、ビジター桟橋に古いフネ、新しいフネなどいろんなヨットやボートがやってくるが、古くてもきちんと整備されたフネは安心して眺められる。でも舫いが雑でロープの端がバラけていたり、フェンダーが外れそうだったりしているとどうも落ち着かない気分になるなぁ。

 まあ、それは年寄りになってきた証拠ではありますが・・・。


【関連記事】1:もう整備の季節がきた?
【関連記事】2:コンパニオンハッチの差し板
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by pac3jp | 2010-11-12 15:39 | ヨットの艤装と艤装品  

技適付きの輸入「AIS」(自動船舶識別装置)

c0041039_1455967.jpg ロングクルージングを目指すヨットマン諸氏の中にはこれから自艇に新しくレーダーを装備しようと思っている方も多いと思いますが、最小サイズのレーダーよりも少しだけグレードを上げ、AIS(自動船舶識別装置)のデータを表示できる機種を選んだ方が良いかと思っています。
 夜間や雨中そして濃霧の中を航海する時でも、レーダーの画面に相手船とAISデータが表示されるし、勿論、GPSチャートプロッターにもAIS情報が表示されるので安心ですね。
画像はAIS-1000の外観 WestMarine Webより

 それにはアンテナ出力が2Wで従事者免許不要(書類手続きのみ)の「クラス-B」AIS装置が必要になりますが、少々高いのが難点で、以下は現状の販売価格です。

フルノ    420,000円(GPSANT付き VHFANT別)
Eチャート  220,000円(GPSANT付き VHFANT別 税別)
銭屋アルミ  265,000円(GPSANT付き VHFANT付き)

 今回、ボクのお仲間の会社が技適付ながら格安の「AIS-1000」発売しているのでご紹介したい。

 彼はヨットボートに「AIS」を普及するため AIS1000に技適を付け ¥98000.- GPSANT付きで販売します。と言っているので興味ある方は下記のURLから詳細をご覧下さい。

販売会社「ラミレーテ」: http://www.e-mas.co.jp/ais/
【参考Web】:自動船舶識別装置(ウイッキペディア) 
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by pac3jp | 2010-10-11 14:20 | ヨットの艤装と艤装品  

ヤンマーの【KMG65E】フライホィール発電システム

 セーリングクルーザーに搭載される新しい航海機器・情報機器に加えて快適な環境を求めるユーザーも多くなりヨットの電力需要は高まるばかりだ。そしてその対策には大型のオルタネーターの増設や専用の発電機を搭載することで対処してきた。

 でもオルタネーターの増設にはエンジンルームのスペースの問題があり、専用発電機は別のエンジンを搭戴するため、そのスペースと給水・排気・燃料系などが必要だし、パンダなど小型ジェネレーターは防音ケースに入っていても結構うるさい音がする。

 ヤンマーからセーリングクルーザーの36F~42Fクラスに推奨されるディーゼルエンジンで3JH4E(39HP)と4JH4(54HP)の2機種でセールドライブにも対応し、最大6KVAの出力を持つ小型フライホイール発電システム「KMG65E」をオプションでセットすることが出来るマリンエンジンがヨーロッパで発売されている。

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 ↑画像にあるようにエンジンとギヤBOXとの間に組み込む。大きさは 320×360×145ミリメートルで重さは20.5kgのユニットだ。シャフトドライブタイプはサインカーブACの230V-3KVAを2セットまで、6KVAの出力が取り出せる。SDタイプは1セットの3KVAのみになる。
 画像のエンジンはユニットが別の塗色になっているが実物は本体と同色に塗装されている。

c0041039_893240.jpg左図は「KMG65E」1台の出力カーブ図です。

■1000rpmで4A(0.92KVA)
■1500rpmで8A(1.84KVA)
■2000rpmで12A(2.7KVA)

■2100rpm以上で3KVAのフル出力が得られる。

 ボクのお仲間がメインエンジン(ヤンマー3YM)駆動の2KVAの発電機をエンジンルーム下に取り付けエアコンを使っているが主機を1800RPMくらいで回すと充分冷房効果は有るとのことだ。勿論電子レンジもOKです。
下の【関連記事】ご参照ください。

 今回この新しいジェネレーター内蔵のエンジン(4JH4AE)を搭載したセーリング・クルーザーがXヨットから「XC42」として新発売された。

 船内の電源がヨーロッパ系の230Vとなり、アメリカや日本の家電を使うにはダウントランスが必要になるが、やがてアメリカ市場向けの110Vタイプも現れるだろう。

 電力に余裕があるとエアコンのほかに長いクルージングに出ると欲しいのが全自動洗濯乾燥機だ。いつか「HR46」に装備されていたのが230Vタイプだったのでヨーロッパではフネやモービル用の洗濯機があるのだろうかと思ったことがあったなぁ。

まあ、贅沢に家電が使えたら快適だが、これらは全て燃料を消費して得るものだと意識して・・・などはいらぬお節介かな。

【参考Web】:KMG63Eジェネレータの紹介(PDFファイル)
【関連記事】:オルタネーターの増設を考える(3)
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by pac3jp | 2010-09-30 08:22 | ヨットの艤装と艤装品  

ヨット用のUVグッズあれこれ

 ヨットハーバーのポンツーンを歩いているとあちこちでドジャーやビミニ、デッキカバーなどUVクロス製の装備品が目に付く。クルージング志向のヨットに多いようだ。中には手作り風のUVグッズを見かけることがある。

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■左はスターンに取り付けたポール先端に有名キャラクターが取り付けてありますが・・・。
■右側上は割合簡単に作れるウインチカバー。
■右側中は船外機カバー、コントロールレバーまでカバーしてある完璧型。
■右側下は50fヨットのスターンに収納されたエンジン付ボートのカバー。

 元々、紫外線劣化が心配なヨットの艤装品にUVカバーを掛けるのが多かったのですが、最近、桟橋側の備品であるホースリールまでカバーをしているオーナーがいらした。
 いつも桟橋に置きっぱなしの安いプラスチックのホースリールはUVでリール本体は勿論、ホースまで劣化してしまいそう長持ちはしない。まぁ、安いので古くなったら買い換えたら良いのですが、ホームセンターで買い込みハーバーまで持ってくるのが面倒だ。それにゴミが増え環境にも少しは悪い。そこで環境意識の高いオーナーさんはエコを考え、ホースリールにUVカバーをかけて長く使おうということでしょうか。

c0041039_12492757.jpg UVカバーの正面にセールメーカーのラベルが貼ってあるのでプロの縫製だと分る。費用はホースリール本体よりはきっと高かったでしょうね。でも、もしかしたら新艇のセール一式を買ったらオマケに作ってくれたかもしれない?・・・ですね。

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by pac3jp | 2010-06-29 12:53 | ヨットの艤装と艤装品  

さて、何でしょう?

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 日曜日、ハーバーの作業ヤードで見つけたワンカットです。

 何を写した写真かお分かりですか?

 ◎正解は新艇艤装中のまだハリヤードが入ってないマスト内部でした。

 これからメンハリ・ジブハリ・スピンハリの3本とトッピングリフトそれにスピンポール系ロープが数本。それにまだケーブル用の塩ビパイプに入線されてないVHFやレーダーの同軸ケーブルなどディーラーオプションがあるのかも知れない。

 マストが立ってしまうと新たにケーブルなどを入れるのは大変だがこの状態だと簡単に出来そうだ。ヨットに長らく乗っていてもマストまで倒して整備することは少ないのでマストの内部を見ることは簡単には出来ないが、ハリヤードなど動索と固定のケーブルがパイプなどで干渉しないようになっていれば良いが、そうでない場合、長い間にハリヤードがケーブルと擦れて損傷する恐れもある。

 ボクが昔に乗っていたフネはワイヤーのハリヤードとアンカーライトやデッキライトのケーブルがマスト内で同じようにぶら下がっていたなあ。でも、そのフネには3年くらいしか乗ってないので何とも無かったが、30年前の国産ヨットはそんなもんでしたね。
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by pac3jp | 2010-04-21 11:10 | ヨットの艤装と艤装品  

スターンのソーラーアーチ

 春から長期のクルージングにでるヨットは今頃はきっとヨットのソーラーなど最後に残った整備に忙しい時期かもしれないなあ。

c0041039_16524573.jpg 先日いつものマリーナに寄るとヤマハ30Cのスターンにソーラーパネルを搭載するアーチのようなヤグラを取り付けているオーナーさんがいた。お聞きすると自設計のフレームで、やっぱりソーラーを載せるとおっしゃっている。ざっと勘定して75W×2の150Wくらいは搭載できそうに思う。これだけあれば冷蔵庫からキンキンに冷えたビールがいつでも飲めるハズ。

 フレームを眺めていると、左右両サイドにステップのような足がかりが溶接されている。瀬戸内など潮汐が大きい港では岸壁からヨットに乗り移るのに便利なハシゴなんだと納得。

 数年前、鹿児島・枕崎港で横抱きさせてもらった旅の漁船は船尾両サイドにインチ半もある立派なステンのハシゴが装備してあった。夕方買い物から戻り、高い岸壁からも楽々と降りれたとき、次はこれを付けたいと思っていたがヨットは一般的に船尾が絞られているので漁船のようには行かなく、あとそのままになっていたが、スターン幅が広いこのヨットなら目的は達せそうである。
 ただ、このようなパイプ構造に詳しい人がブレース(斜材)が必要といってたが確かにそのとおりである。

c0041039_16534867.jpg その翌週だったか同じ場所に大きなソーラーパネルを載せた29fのヨットが整備に入っていた。ソーラーモジュールがヨット用にしては少し大きいなあと思っていたら、これは今、流行っている住宅用のパネルを転用したもので24Vの出力がでるパネルらしい。
 家庭用ならばパワーコンデショナーでDC250V~280Vを→ AC単相200Vに変換して電力会社の系統連系方式に繋がれるので出力電圧が高くても問題ないが、小型ヨットでは12Vのバッテリに接続するのでちょっと面倒である。DC-DCコンバータで24V→13.8Vにしても良いが多少ロスが出るし、もっと良い方法が多分あるのだろう。

 でも、部品の購入方法としては良い方法なのかも知れない。住宅だと標準タイプの3kWでは24枚~30枚くらいのソーラーパネルを設置するので1枚くらいはおまけで入手できる?かもしれないなあ。

 交渉力の全くないボクでは無理だが、お仲間にはそれが出来そうな人は幾人かは居そうだ。
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by pac3jp | 2010-04-09 16:56 | ヨットの艤装と艤装品  

STANDARD の国際VHFトランシーバー

 ボートショーの陸上ブースに昨年の規制緩和から安くなってきた国際VHF無線機で「スタンダード ホライズン」から発売されているVHFトランシーバーを展示説明していた。発売元はヤマハ系のワイズギヤー(Y'S GEAR)なので今後は全国のマリンショップで販売されるでしょうね。

 展示しているのは右から5Wハンディ機が2機種4台と25W固定機が2機種の3台である。
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 ハンディはGPS内蔵でDSC機能内蔵の上級タイプと、その2つの機能を含まないシンプルタイプがある。買うならDSC機能が使えるのが良いと思うが、こちらは5W の出力でも資格は2級海特が必要になる。
■ブルーウエーブJ  (定価29,800円)26,820円(インターネット調べ)
■ブルーウエーブGPS DSC機能(定価44,800円)38,080円(インターネット調べ)

c0041039_14252162.jpg 25W機も高機能タイプとシンプルタイプの2種類あるが、ボクなら拡声器機能がある高機能タイプの方にしたいと思う。それはマスト取り付けた30Wのスピーカーで入港時に対岸と通話したり、コクピットから荒天のバウ作業など指図するときにも便利に使える。それに濃霧の時はハンディのフォグフォーンより強力な霧笛として使えるからだ。
 それにちょっと高いオプションだが無線(Bluetooth)のヘッドセットもあるので忙しいスキッパーさんは重宝するでしょうね。
 画像はフルオプションの「クアンタム」で、左にリモコンマイク、スピーカー部分に無線のヘッドセットが引っ掛けてあり、左端に黒い外部スピーカーが見える。

■エクリプス プラス DSC機能  (定価29,800円)
■クアンタム DSC機能・拡声器機能(定価98,000円)
 これらの固定機は、外部アンテナと同軸ケーブルが、そして自分で設置出来ないと業者の工事費も必要になる。

 国際VHF無線機では昔からアイコムが有名だが、まだ国内では3種類しか売り出してないようで、ついこの間まで法外な値段で販売していた固定機のIC-M504Jも34,400円とぐんと安くなってきたが、WESTMARINEのラインナップにある拡声器機能がついた高機能タイプVHFのM604(570$)はまだ日本で売り出してない。

 スタンダードのクアンタムもアイコムのM604と同クラスなので98,000円はちょっと高いからこれから下がる可能性はあるねと、営業マンに言うと、「マリンVHF固定機(5W)は20万円していましたよ、こちらはパワーは25Wになり値段も10万円安くなってさらにこの機能ですよ!」とおっしゃるが、全く普及しなかった無線機の値段など高くても安くとも無意味ですよね。

 新しくVHFの機種を選ぼうとすると残念ながら免許の問題が出てくる。5Wのハンディを仲間の連絡用に使うならばシンプルな機種で資格は3級海特でOKだが、もしケイタイが使えない沖でトラブルが発生すれば高出力のVHFで救助要請したいし、より緊急状態になればDSCで周辺の船舶に救助を要請したいなあと思うなら2級海特の資格がいる。
 そんなことで、これから海上特殊無線の資格をとるなら2級以上を取ったほうが良いとボクは思っています。

【参考Web】:国際VHFのDSC機能 
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by pac3jp | 2010-04-01 14:36 | ヨットの艤装と艤装品  

国際VHFの無線従事者免許

 国際VHF無線機が関係各位のご努力で、やっと規制緩和されてアメリカ並みの価格で購入できるようになり、これで我々ヨット・ボートなども他の船舶と共通する通信設備としてVHFを割合安く装備できるようになってきた。

c0041039_10415811.jpg ところが、監督官庁は無線局の要件は多少規制緩和しているが、無線従事者(オペレータ)の資格は従来のままである。5Wハンディ機は第三級海上特殊無線技士、25W固定機は第二級以上の資格がいる。

←画像は第二級海上特殊無線技士免許証(模造)ですが、古いのでもうデザインが替わっているかの知れないなぁ。

 国家試験もそう難しくはないと言われていますが、ヨットマンも試験などは長らくご無沙汰の方も多く、ましてや無線工学など“とても無理!”とおっしゃる。でも、ハーバーで開催された三海特講習会では皆さんちゃんと合格されているので「なせばなる!」なんでしょうね。

 三級海特を取っておけばその内、二級に昇格するという甘い予測をしている人もいますが、さてどうなるかな。

 そんな時、芦屋市にある独立行政法人海技大学校で「第二級海上特殊無線技士養成講習」が募集中だと友人からお聞きした。それは総トン数20トン以上の内航船に乗船する甲板部職員に第二級海上特殊無線技士以上の資格所持が義務づけられたのに伴って開催されているようなので費用が少し安いのが狙い目だという。

 航海機器メーカーの古野電気が昨年、新西宮ヨットハーバーで開催した第三級海上特殊無線技士講習の受講料は2万5千円(講習料、テキスト代、免許申請料、免許証送料 )だったが、海技大学校の開催分では上級の第二級海上特殊無線技士では講習期間は2日で費用は約2万円である。(講習料、テキスト代こみ、免許申請は個人で申請する)

 募集対象者は船員としての経験がある方、もしくは船員になろうとしている方となっているので普通の人でも良いようです。

 日程は 平成22年3月29日~3月30日 (募集期間:1月12日から3月12日)
遠方の受講者には希望により、敷地内の学生寮に宿泊できて 入寮宿泊料は2泊3日で約8,500円
詳しくは下記の【参考Web】からご参照下さい。

 日本のヨットが持っていた無線機はアマチュア無線の時代からケータイへ、そして、やっと船舶共通の国際VHFになりつつあるなぁと実感しますね。


【関連記事】:6級海技士 
【参考Web】:平成21年度 「第二級海上特殊無線技士講習」開催案内 
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by pac3jp | 2010-02-04 10:50 | ヨットの艤装と艤装品