カテゴリ:クルージング( 65 )

 

限定近海区域

 海難審判庁の記録を見ていて、普通の内航貨物船でも限定沿海区域の資格しかない船があるんだと気がついた。限定沿海と言えば小型船舶だけかと思っていたが、意外だった。航行区域は大型も小型も変りはないのだ。

 この前のクルージングでボク等のすぐ後の岸壁に着けた、200トンクラスのタンカーのクルーとお喋りしていたら、彼らの航行エリアも瀬戸内海の限られた港間でガソリンや軽油を運ぶを航海しているだけだと言っていた。限定沿海(瀬戸内)船かもしれない。

 ヨットやボートの場合は今まで航行区域を限定沿海にしているフネが多かったが、安全装備の追加で全沿岸区域を航行できるようにも規制が緩和された。その結果、5海里以内の沿岸を航行して日本一周も可能になるといわれているが・・・。

c0041039_10494127.gif だが、ボクのフネは沿海区域で船検を取っているが、日本一周は出来ない。本州側から奄美大島には行けないのだ。少しだけ沿海の区域が切れている。南に向かう大抵の沿海艇は鹿児島で臨航をとってから奄美に向かうのだが、臨航(臨時航行許可書)は有効期限があり切れたら来年まで更新出来ない。これが大変だ。

c0041039_10503053.gif  臨航なしで日本一周をしようと思うと近海区域で船検を取らなければならない。厳密にいえば沿海船で沿岸から20海里以上沖を航行すれば航行区域違反だ。例えば屋久島や種子島から直線で室戸岬にコースを引けば近海区域に入っているし、室戸岬から足摺岬に直線に航行するとチョット掛かりそうだ。

 だが、沿海区域図を見ていると直線で航海したい内航船主団体の要望だろうか、伊勢沖、土佐湾沖などどんどん沖側に大きく広がってきている。沖縄航路で奄美付近で切れている沿海区域や、沿海区域の付近で長距離フェリーを運航する会社から建造費や運航ロスなどの指摘に対して、限定近海という航行区域が出来ているそうだ。

 これは本船の資格みたいだが、我々ヨット乗りにも沿海区域から少しレベルアップしたフネが、丁度いい位の外洋クルージングが出来る範囲だとと思うね。沖縄と八丈島が入っているので・・・。


沿海資格の船が長めの航路を引くとき沿海区域に合わせてコースを引くと航海距離が伸び、燃料費が大目にかかる。そこで、国内海上輸送について、輸送時間及び輸送コストの削減のために各港間を直線的に航行するというニーズに対応するため、限定近海船(近海区域を航行区域とする船舶のうち本邦の周辺の水域のみを航行する船舶)という船舶の分類区分を設定し、その水域を航行する船舶の安全性の確保に必要十分な基準を策定してきたところです。

沿海区域を航行区域とする場合とほぼ同等の積載量を確保したまま直線的な航路を選択(航程距離を5%~10%短縮)することにより、結果的に燃料費の節減等の運航コスト削減が可能となる。 なお、運航時間の短縮により船員労働環境の改善に貢献
  (参考)長距離フェリーの燃料費 年間約6億円
 近海区域を航行区域とする船舶より建造費を3%程度削減可能となる。
  (参考)699㌧型貨物船の建造費 約5億円                国交省HPより 引用
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 本船のこの規制の緩和は船体の満載喫水線や船員の資格も関係しているが、我々が乗っているヨットは船体そのものは近海の資格は充分取れると聞いている。海技免状も小型1級があればOK。
 あとは安全・無線装備だが近海と限定近海で較べれば航行できる範囲はかなり狭い。それに見合う程度に削減するか、沿海装備に数点追加して限定近海船として認めて欲しいものである。
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by pac3jp | 2006-06-09 11:02 | クルージング  

クルージングの愉しみ方

                       福岡県 能古島
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 ヨットを持ったばかりの頃、家族を乗せて近くの港に入って、持参のお弁当を食べ周辺を散歩してから帰途につく。てな、クルージングが多かったような気がする。

 今でも日曜日のデイクルージングではセーリングする事がメインの楽しみで、港は食事と休憩の場所になっている。 まぁ、デイクルージングは一般的なクルージングとは言えないけど・・・。
 遠出をしないセーリングクルーザーやレースをしないディンギーに乗っていると大体こういう楽しみ方だろうと思う。

 でもクルージングは巡航だ。海を巡り、港を訪れる旅である。そしてその土地の風物に触れ、自分自身の感性とあいまって感動をしたり、また、新しい出会いや発見があったりする。多少の危険もある交通機関で、自炊可能な宿泊設備を持つクルージングヨットの観光旅行。
 だが、観光だけがクルージング本来の目的だろうか。 否、クルージングのタイプは多様で個々のセーラーが自分の思いで自分のクルージングを創っているのだ。ツーリストが作る既製品の旅でないのがvery goodだ。

 ボクの場合、スキッパーとして航海計画を立て、フネを整備し、必要な物資を積み込み、港を出港する。毎日、安全に航海して目的の港に入る。係留場所を確保し、舫いが完了すれば本日のクルージングは殆ど終わってしまう。
 後は、泊地周辺の写真を撮り、航海記録をログに、インターネットにブログをUPすればOKだ。明日のお天気と航海計画の確認をする事も大きな仕事だ。そこでビールを飲み一休みすると観光しようと思わないくらい疲れる時もある。

 しかしクルーの人達はそうではない。初めて入る港で何か面白い観光スポットは無いか、いい温泉はないか、素敵な出会いはないかと朝からガイドブックを見ながら大いに楽しみにしている。航海を楽しむよりも停泊地の旅情を楽しみにしているのだ。
ボクの気分→(超小型の客船の船長になった気分かな)

 一方、クルージングを、山を縦走しているように考えている人もいる。山脈のピークを次々にハントし地図に赤線を引いてゆく。一つの山を深く味わうよりもどんどん歩き、より多くの頂上を極めてゆく事に目的がある。
 海の場合も未知の海峡を通過し、初めての港に入る。新しい海図に航跡が書きこまれてゆく。次の日も同じくような航海をしてゆく。航海そのものが目的になってしまう事もある。四国一周位はは4~5日で回ってしまうだろう。このタイプの究極の姿は堀江さんの無寄港世界一周だろうね。
 
 また、観光とは少し違うが、端やんが歌う旧き良き時代のマドロス演歌の世界に憧れる旅をするセーラーもいる。
港、港に酒と女あり! 今日の港でどんな美人と出合い、共に美味いものが食べられるのか! この期待に胸が大きく膨らみ、ついつい安全な航路を見失ってしまう事もあるのだ。 元気印のシングルハンダー究極のクルージングタイプでもある。
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 初夏、5月。きっと、今日もあちこちの海で、港で、元気なリタイヤ組がシングルであるいはカップルで自分達の創ったヨットの旅を楽しんでいるのだろう。
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by pac3jp | 2006-05-29 11:11 | クルージング  

クルージングに出掛けます!

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 桜が咲き始める頃から暫くの間はウチのパートナーが付き合ってくれるので、今年は日本海に出たいと思って、日本海を拠点に活動しているヨットマンにお聞きすると、4月の日本海はまだ楽しくないとのお返事だ。

 そこで、日本海は楽しい時期に行くことにして、今回は反時計回りで2回目の四国周航に出ることにしました。

 お天気が良かったら、明日4月1日(土)に出航してクルージング期間は3週間の予定です。 このブログに泊地の画像を投稿したいと思っていますが、ケイタイがDocomoムーバなので長めの文章は送れませんので帰ってきてから又、詳しく編集するつもりです。

 今回も予算の都合によりヨット上でのインターネット環境はありません。
従ってブログにコメントを頂いてもお返事が出来ません・・・。
 
 よろしくお願いいたします。
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by pac3jp | 2006-03-31 09:17 | クルージング  

兵庫運河クルージング

 神戸市や阪神間でお住まいの方も兵庫運河という名前を聞いたことはあるが、どこにあるかまでご存知の人は少ないだろうと思う。
 一方、北海道の小樽運河は観光地としても全国的に有名で、どなたでもご存知だが、運河の大きさから見れば神戸市の兵庫運河が日本で一番大きいらしい。

 この運河のもつ内陸水路の役割りは今も細々とはあるようだが、大方は既に過去の遺物になっている。しかし最近は運河イベントや再開発のニュースも耳にするようになってきた。

 数年前、神戸港からつながる新川運河~兵庫運河をクルージングしたことがあった。運河には防潮用の水門や道路橋、JR和田岬線の鉄橋があり、一番低い橋は満潮時水面上1.2~1.5m位しかない。従って、かなり小型のボートしか通過できない。
 ボク達はヨットに搭載しているインフレータブルボート(アキレス CR295 )の点検と運用練習を兼ねて運河を探検クルージングしてみた。
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 画像の1の場所に母船を係留した。ここからボートを下ろし、まず、新川運河に入る。ここは小型船の船だまりになっている。水門を越えると広いイベント海面がある。さらに水門を出ると、兵庫運河との接合部に出る。ここからは出会船もある。注意して曲がった水路を辿ってゆく。運河沿いに日清製粉の大きな工場があり、2隻の艀から小麦だろうか、ポンプで荷役をやっていた。暫く進むとJR和田岬線の鉄橋に当たる。この鉄橋が低い。橋の構造を見るとかって運河を行き交う船が多かった時代には橋を回転させて船を通していたように見える。

 運河も所どころに幅が広い部分があり、最近まで貯木場だったが、整備されて小型のモーターボートや釣船の係留場所になりつつある。
 工場街の裏庭の運河をなおも進むと、台湾や中国の新幹線も造っている大きな車両工場の船積み岸壁がある。完成した車両はここから台船に積まれて神戸港に回航されるようだ。
 そこから北へ行くと兵庫駅に近い東尻池まで行ける。南に出るとその先は刈藻島に挟まれた水路に出る。ここから西へ行き又、次の運河(新湊川)を北へ進むと阪神高速湊川出口付近まで入れる。カルモの水路は漁港や小型船の造船所や船溜まりがある。
 ここにも護岸に囲まれた貯木場があったが、昨年から神戸カルモマリーナというマリーナ業に衣替えした。(画像2の場所)
そしてここは運河の西側の出入り口でもある。

c0041039_9543188.gif 帰りは又、兵庫運河を戻り中ノ島の南を通り兵庫埠頭と三菱造船の間に出る。ここから神戸港内だ。兵庫埠頭をぐるっと左に回って出発点の中央市場対岸の母船に帰る。
 この運河クルージングエリアに大波はないが、運河の底に沈んだ沈船の破片や朽ちた係船杭がゴムボートに刺さらないかと心配した事と運河の曲がった場所での出会い船が心配だったが概ね楽しく遊べた。

 最近の新聞記事によるとボク達が係留した岸壁がある海面は、近く埋め立てられて新しい中央卸売り市場になるらしい。まだ工事に着工していないようだが要注意。

 もしこのコースを試してみようと思っている人はカルモ島から入って、カルモマリーナに船を預けてからテンダーで出発されたほうが良いかも知れないね。
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by pac3jp | 2006-03-17 09:59 | クルージング  

日本財団 図書館

 ボクは子供の頃からずうっと、お上、あるいはお上に準ずるお金持ち組織から一度も補助金などは貰ったことはなかった。勿論、勉強もしなかったので奨学金を貰ったこともない。だが、組織も人もこれを貰うと止められなくなるみたいだネ。新聞が政府の補助金削除などを報道するとあれやこれやと騒がしい。

 日本財団も田舎の海岸でB&G施設とか言って子供たちが海に親しむ施設を作っているみたいだが、この財団が補助金を支出している団体や個人はかなりの数になるのだろうが、その成果で唯一?、我々クルージングヨット乗りが利用できるものであると思うものがあった。

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 「プレジャーボート・小型船港湾案内」が全冊、閲覧/プリントアウトが出来るできる。
日本財団 図書館から入る。

H-803「瀬戸内海東部(大阪湾-燧灘)」   
H-807「南方諸島(伊豆諸島ー小笠原諸島)」

 上記の2件はページ右側からジャンプできるが、残りの小型港湾案内はタイトル欄の日本水路協会をクリックして水路協会が日本財団から補助金を貰ってやってきた実施事業を年度別に表にしてあるので、その中から目的のプレジャーボート・小型船港湾案内作成を見つけて閲覧、あるいはプリントアウトする。

 ちなみに下記の港湾案内(書籍)は水路協会では改訂予定で現在、在庫切れと言っている。今春から日本一周に出ようと思っている方は要注意です。

H-808「瀬戸内海東部(大阪湾-燧灘)」
H-806「本州北岸・東岸(陸奥湾-野島埼)」 
H-808「九州北西岸(玄界灘-島原湾・対馬・五島列島)」 

 小型港湾案内は1冊 3,675円である。10年以上昔のデータで編集された本でこの価格は高い。それに、日本財団からしっかり補助金まで貰ってつくっていて、なんでこんなに高いの? 海保関係の海図をはじめ他の刊行物も全て高いと思う。海上保安庁のファミリー企業が役人OBを養っているからだろうね。
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by pac3jp | 2006-02-01 10:37 | クルージング  

ショート・ショートのクルージングポイント

 私たちは大阪湾奥の西宮市内にあるヨットハーバーをベースに活動しているが、かねてより近場で、そしてヨットに乗って行けて、天然温泉があるクルージングポイントを探していたが、最近そのポイント(係留場所)を発見したのでこのブログの読者にのみ?こっそりとお教えしたい。

 前に神戸港内のHAT神戸「なぎさの湯」もご紹介したが、ここはもっと近い。ハーバーを出てから東へヨットで20~30分で行けそうだ。

 先の日曜日、ご近所のヨットに便乗して偵察にいってきた。

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 そこは鳴尾浜埋立地の根っこ部分で、阪神大震災で被災し解体された住宅やビルのコンクリート破砕土砂で海面を埋め立てて出来た用地の岸壁である。係留したところは、昔は甲子園フェリーの予備船がもやってあった場所だが、新しく岸壁を作ったときに一部は公園として整備されたので岸壁の高さも大分低くなっていて柵が付いている。
 公園の北隣は千趣会の大きなビルがある。岸壁付近の水深は5m位なのでヨットでも充分である。公園なので、トイレもあるし、遊ぶのなら子供用の遊具も数種類はある。

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 ここから徒歩範囲(5~6分)に天然温泉「熊野の郷」がある。ボクはまだこの温泉に入ったことはないが、仲間で西宮の住人は入った人も多いと聞いている。鳴尾浜にはずっと前から「リゾ鳴尾」という温水プールとスポーツ施設がついたリゾート施設があるが、これにはチョット遠くて歩けば20分は掛かるかなと思うが、調べてないのでわからない。

 
 この泊地はマリコンのダグボートやバージが係留していることもあるが、公園の対岸で自社の専用岸壁の方である。
 お天気により変わる海面の状況は、南西~西の強風が吹けば波が入ってきそうだが、他の風向で普通の天気では大丈夫だろうと思う。他船の曳き波も一文字渡しの渡船業者が一軒あるが、そう頻繁には通ってない。

 初めてこの付近に入って見ようと思っている人は海図で充分に水深をチェックして置いてください。この辺りは甲子園干潟で有名なところです。鳥獣保護区で渡り鳥の天国になっています。航路以外は浅いので勿論、ヨットも航行できません。
 
 いまや、「オンザロックの達人」と呼ばれている友人も初回はこの干潟に乗り上げてしまったのだ。運の悪いことに救助を頼んだ人が海保に通報し、ついには海難審判に! いやぁ えらいことになってしまいましたョ。皆さんも努々ご注意めされよ!

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 泊地の係留情報も管理者に許可を受けているわけではありませんし、保証もしていません。もし行って見ようと思っている方は自己責任でお願いしますネ。
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by pac3jp | 2006-01-17 09:21 | クルージング  

小さい漁港の魚市場

 子供の頃、半農半漁の村の浜辺でよく遊んでいた。午後遅く、熊さんと皆んなに呼ばれていた老漁師が櫓を押して浜に帰ってくる。
 小さな漁船の船べりから生簀を覗いて、ぴちぴちと跳ねる大きな魚を見ては、アブラメしか取れない自分に較べ、本職はすごいもんだと思っていた。

 いつもヨットのクルージングで行き交う底曳き漁船が網を揚げているのを見ると、どんな魚が獲れるのかと近寄ってみたい気もするが、仕事の邪魔になると悪いから離れて通るのでどんなものが獲れるのか良く知らない。

 日頃は良く漁港でお世話になっているし、沖で網を曳いている漁船も良く見ているが、取っているお魚の種類や、漁協の魚市場で取引される様子を真近で見たことはなかった。

 先日、小さい漁港で底曳き漁船の水揚げと、セリを見学をすることが出来た。

 お昼前、底曳き漁船が次々と港に帰ってきて15隻位が並び、漁協の水揚げ岸壁は一杯になった。
 岸壁からデッキを覗くと、船頭さんと奥さんが漁獲物の選別に余念がない。さすが、底曳き網だ。色んな魚が取れている。貝まである。
各漁船から次々と選別されては網袋やトロ箱に入れられ、運ばれてゆく。
 鯛、チヌ、タコ、イカ、あなご、えび、キス、ベラ、シャコ、ふぐ、シタビラメ、カレイ、ヒラメ、かに、アジ、サバ、ホウボウとその他、ボクが名前のしらない魚まで多彩である。

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 セリが始まった。仲買人が6~7人いる。セリ人の前にトロ箱が並んでゆく。ここは掛け声などは掛けない。並べられた魚を見ては、自分の名前が書かれた木札になにやら数字を書いている。買いたい者がセリ人の前に木札を並べると素早く札を見て行き、落札者を決める。係りが魚をトラックや別の生簀に入れてゆく。そして、次々と漁船から水揚げされたお魚はセリにかけられ行く。市場の裏では保冷車が次々と発着している。

 仲買人も色々だ。鯛やヒラメの大物を買い付ける人、なごやフグなどの加工用の魚を買う人、町のお魚屋さんに並んでいるような魚種を買う人、満遍なく買い付けているように見える人、と様々である。
それでも、大きなピチピチと跳ねている鯛やヒラメは仲買人皆さんが覗いている。

 カメラを持って見ていたら、シタビラメ、地元では「赤した」というものや、小型のフグが多いので絵にならないと思ってか仲買人の一人が、あれを撮ったらと鯛を指差した。そして、今の時期の漁の内容を教えてくれた。

 多彩な魚介類が水揚げされているが、当然、各種類の海産物にはおのおのに旬があるのだ。あの魚は今の時期、まだ小さくて美味しくはない、あの貝はまだ身が入ってない、春先が一番だ。 等々。

 毎日、漁をする漁師さんも大変だが、毎回、買い付けをする仲買人さんもご苦労さんだと思ったことである。
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by pac3jp | 2005-12-05 13:30 | クルージング  

お香の匂う港 淡路江井港

 11月3日 文化の日 台風も来ない、そして暑くもなく、寒くもない絶好のクルージングシーズンである。我艇は例年、この時期に瀬戸内海で4~5日のクルージングをしてきた。今年は播磨灘方面の周航である。

 今日の目的地は淡路江井港だ。朝、軽風の追っ手とつれ潮に乗って出航し、明石海峡に向かう。今日は大潮にあたる。西流MAX6.5ノットと潮汐表にある。
 明石海峡航路A線、航路中央ブイ付近から潮波が立ってきた。明石海峡大橋の南橋脚の外を狙ってコースを取るが、どんどんと橋脚に吸い寄せられるようにフネが寄って行く。大きく岩屋港に進路を変針し、橋脚と安全な間隔を空ける。船速は10ノットオーバーで橋下を通過する。

 淡路島西岸も既にノリ網が一杯に張ってある。播磨灘航路とノリ網の間を南下する。イルカが5頭、ヨットの傍で豪快にジャンプしなががら歓迎してくれる。 やがて、江井崎が正横位に見える位置からノリ網の間の航路を2マイル弱航走し港にアプローチする。

 港は、地方港湾であるが、古くから開けていて、今は船溜りになっている旧港と、漁業施設を設けた新港部分と二つで江井港となっている。

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 漁船で作業中の漁師さんに係留場所を聞く為に声を掛けると、自分の船のアンカーを使って良いよ、と言ってくれた。喜んでお言葉に甘えさせて頂く。漁船は「流し建て網」で、今はキスを取っているとの事だ。漁獲は好調だが、魚価が安くて・・・。とおっしゃっておられた。
新港物揚げ岸壁の端っこの漁船とノリ網作業船の間にヤリ付け横抱き係留をした。
 別の漁師さんは少し長く泊るなら奥の船溜まりが良いと教えてくれた。親切な人が多そうだ。

 古くから開けた湊に興味があるので、奥の船溜まりを見に行く。狭い水路を入って行くと奥に丸い池のような水面がある。湊の由来を説明してある表示板にはこの湊が魚のエイの形をしているからそう呼ばれているとの説も書いてあった。まさしくその通りだった。細い尻尾から入って、丸い胴体がこの湊を表しているようだ。

 昔、ここ、西浦一番の良港では長崎、平戸と商いをする廻船問屋が軒を連ね、淡路島の富が全てここに集まっているといわれた黄金時代もあった。だが、季節風が吹く冬の季節は仕事がなく人々は困っていたが、その対策に7軒の廻船問屋が線香つくりの副業を始めたそうだ。

 やがて、時代は移り、いまや日本全国の線香生産の70%をここ淡路島、江井港付近で生産されているらしい。詳しくは淡路が一番をご覧ください。

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 みなとの周りには古い線香工場がある。祝日なので作業をやっている雰囲気は無いが香の匂いは流れてくる。狭い道路を歩いてゆくと香を扱っているお店や作業所の古い看板が幾つも見える。そして、何種類もの香の匂いがしている。

 夕食の買出しに入った、小さな商店で一人のお婆さんが、「線香の仕事は年寄りにでも、でけて、ほんまにええわ」と言っていた。線香仕事の内職は昔からこの地域の年寄りたちの仕事を創って来たのだろうと思った。

 江井港近くにお風呂、食堂や居酒屋はないが、料理屋さん、魚屋さん、食料品店はある。旧港内は南西側が岬に守られていて台風避泊にも良さそうだ。
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by pac3jp | 2005-11-09 09:06 | クルージング  

11月5日 神戸港 HAT神戸

 11月3日に出航してから好天微風のクルージングだったが、11月6日(日)は雨で昼頃から荒模様になりそうな予報なので、11月5日は岡山港付近で泊まる予定だったが、早めに大阪湾まで帰る事にした。

 志度湾を出て、備讃瀬戸に入るともう逆潮が0.6ノット。播磨灘本船航路の北側2Mのいつものコースに入る。逆潮はだんだんと強まり、鹿の背付近では2.5ノットになってきた。風は微風なのでセールパワーの助けも期待できず、パワーを上げて、逆潮を乗り切るほかはない。船底掃除をしていて、本当に良かった。

 明石海峡航路B線付近からやっと転流し、潮に乗りだした。せっかくの潮だが良かったのはわずかな時間のみだった。神戸港中央航路から港内に入る。
 海から見る神戸港のコンテナヤード以外のあちこちの突堤では中古車で一杯だ。いまやこの港は車と建設機械の中古車で稼いでいるのかなと思いながら「やじろべー」タイプの麻耶大橋を目指す。晩秋の日暮れは早く、もう午後5時頃になるとまわりは薄暗くなってきた。
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 麻耶大橋はHWL18mと表示がある。計算上で高さは大丈夫だが、減速して、慎重に橋の下を通過する。正面がイベント広場と東に県立美術館、西側に温泉施設「なぎさの湯」がある。この付近はHAT神戸の中心部分で病院や大きなビルが並んでいる。最近オープンした映画館がついた複合商業施設もある。

 係留は正面のイベント広場の前も可能だが、港内の引き波も考慮して、西側の住宅マンション群の前の係留ビットとゴムの防舷材がある岸壁に舫う。本日のLOGは70Mだった。付近の水深は5m位。対岸の岸壁を見ると多くの艀と、小型のダグボート、交通船が数隻いる。通行は少なそうだが、念のため、ビームアンカーを入れて岸壁から少し離した。
 
 岸壁沿いは付近の住民の格好のウォーキングコースなので珍しいものがいると思うのか、次々に話し掛けられる。おしゃべり好きのクルーは結構楽しそうであった。

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 なぎさの湯は@700円、まだ新しいので建物も中のお風呂も綺麗だ。土曜日の夕方だったが混雑はしていなくて、ゆっくりと入れた。ボクの夕食は下町の居酒屋が好みだが、この町は新しいビルばかりでそんなものはないようだ。仕方がないので温泉施設内の「なぎさダイニング」で食事をする。メニュには色々有るが、酒が飲めるような料理を頼んだが、そう高くはない値段のように思う。

 翌朝5時、予報ではお昼頃から降るはずの雨がもう降ってきた。ゆっくりと朝食をして向かい風で雨の中をハーバーに向かう。午前9時半、母港のポンツーンに舫い、4日間のクルージングから無事帰着した。
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by pac3jp | 2005-11-07 12:48 | クルージング  

11月4日 さぬき市 志度港

 天気予報では高気圧に覆われて、いいお天気のはずだったが、午前中は曇天で肌寒い気温だった。風弱く、波50CM、穏やかな海を淡路江井港から32マイル、志度湾口に至る。湾口を塞ぐ程に見えるノリ網の西側のブイを回り狭い航路をたどる。お昼過ぎに広びろとしていて、閑散としたさぬき市・志度港に入った。視界が少し悪いが、四国88ヶ所で有名な志度寺の三重塔を目印にアプローチできた。港の前には立派な市庁舎がある。
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 デッキを片付つけ、付近を見渡すと、すぐ近くに図書館があった。これはラッキー!! 取りあえず、到着の報告をと思いパソコンコーナーへ。パソコンは5台準備してあるが、今はボク一人だ。クルージング先ではブログの更新はケイタイでもやれるが、画像データのUPは出来ないけど、やっぱりパソコンの方が使いやすい。

 クルーはもうすでにどこかへ行ってしまった。多分、観光パンフレットを貰いに近くの市役所観光課へでも行ったんだろう。

 この町は志度寺と江戸期の天才、平賀源内の生誕地として有名だ。街中に案内の看板がある。早速、今は資料館になっている平賀源内の旧邸宅に行くことにした。案内板に沿って歩いていると、学校帰りの小学生と一緒になった。
「ボク、平賀源内って知ってる?」 と聞いてみると、彼の返事にびっくりした! 「僕は平賀源内の直系です」ボクの名前は?と聞くと「平賀です」「家はそこです」と指差したところは、大きなご先祖さんの銅像に立っているお屋敷だった。
そういえば、顔のつくりが何となく似ているし、DNAはすごいね!。とはウチのクルーの感想。

 讃岐といえば讃岐うどんだ。この町にもおいしいうどん屋さんが沢山あるそうだが、抜きん出た人気の店は無いのか、聞く人によってご意見が違う。まぁ、何処でも大して違わないのかなと思ったが・・・。

 港から徒歩範囲で銭湯がある「観光湯」@280円。リッチな人は車でしか行けないが、岬の上に展望の良い温泉もあるらしい。
 居酒屋は港の周りに数軒ある。フネに一番近い「花まる」に行く。若いマスターと話が弾み、やがて夜も更け、焼酎の酔いもまわってくる。
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by PAC3JP | 2005-11-04 14:55 | クルージング