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'09 航空祭 in KOMATSU 「サバイバル・キット」

 第3格納庫ではF-15用装備品の各種展示をしていた。ミサイルなどの兵装・ジェットエンジン・それに脱出用パラシュートや僻地や海に落ちた場合のサバイバル・キットの展示もあった。

 作戦中の戦闘機は相手を撃墜するか、自分が落とされるか常に墜落の危険は付いて回る。作戦中、或いは訓練中の軍用機もすべてレーダーで位置を把握されているので、もし事故があればすぐさま救難機や救難ヘリが凡そのエリアに救助出動出来るシステムになっている。漁船やヨットの遭難のように連絡が取れなくなってから海保が捜索開始するなど後手に回ることはきっとないのでしょう。

 映画などで墜落する単座のジェット戦闘機のコクピットからシートごと脱出するシーンは見たことがある。

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c0041039_11310100.jpg  パイロットが脱出に成功し、無事に海上着水した時、シート下に格納されていたサバイバル・キットが入った軟質コンテナからまずライフラフト(1人用救命浮舟)が膨らむ(画像1)。
※複数のクルーが乗り組む輸送機などは船舶用と同じタイプのライフラフトが搭載されている。

 手に持っているのは夜間用のストロボ・ライト(画像2)で「救命胴衣灯」と表示がある。
(画像3)は風船タイプのレーダーリフレクター「ライフ・バルーン」。

 ↑の(画像4)は航空機用のELT(イパーブ?)とフロートの付いたアンテナベース。121.5Mhzと243Mhz(軍用)のビーコンとマイクを繋げば通話も出来る「救命無線機」。軍用機なのでGMDSSのコスパス・サーサット衛星システムなど国際機関に頼らずとも自前の救難システムで間に合うので400Mhz帯のELIは使ってないようだ。

c0041039_1151755.jpg サバイバル・キットの中に面白いキットを見つけた。「海水脱塩キット」だ。メーカーは「水のKurita」とテレビCMをやっている栗田工業製、脱塩剤と海水を混合して、飲料水を作るという。その方法はキットの中の透明なポリ袋に海水を450ml入れ、その中にパックされた脱塩剤の中から一個を投入して溶かす。そのまま封をして15分~30分間ほど静かに揺らし反応させるだけ。
 飲むときは下部の吸い口のネジを緩め吸い出す。数滴は塩辛いので捨てる。実際に飲んだ人にお聞きすと「美味しくない水ですよ」とおっしゃる。
 ヨットのライフラフトに入っている救命水は本物の水でしたが、パラシュート携行品で重いのは大きな欠点ですね。

 一見するとそう高くはなさそうな「海水脱塩キット」をヨットの非常用に積み込んでおくのも良い考えかも知れないが、市販されているかどうが問題ですね。

「サバイバル・キット」コンテナのその他内容品
●応急修理用具
 ボートの破れ補修に使用。
●レスキューシート
 携帯用の特殊毛布
●救難信号筒
 昼間は赤色発煙、夜間は発光して自分の位置を知らせる。
●救命糧食
 カロリーメイト風の非常食。
●救命保温具
 60度の発熱をし、70時間使用できる。

【関連記事】:ライフラフトの救命水と応急医療具 
【参考Web】:コスパス・サーサット衛星システム
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by pac3jp | 2009-11-07 11:10 | 航空・宇宙  

'09 航空祭 in KOMATSU Part1

 「休日は海だけ!」という行動パターンを随分長い間続けて来た結果、ふと、自分がへんに偏ってしまっているのではと、疑問に思うときもある。そこで「海」以外にも芸術・歴史など文化系も幅広く見聞を広めることにしているのだが、今回は「空」、近くで飛行機(軍用機)を見学できる航空自衛隊の航空祭に行くことにした。
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 11月1日(日)、石川県小松市のJASDF小松基地の航空祭に行ってきた。↑画像はずらりと並んだT-4「ブルーインパルス」チーム

 天気予報はお昼から雨になるとなっていたが、午前11時に小松基地に着いた頃はまだ晴れていてもうすぐ雨になるとは思われない青空だった。JASDFの主力戦闘機、「F-15J」の編隊が低空で轟音を引き連れて飛んでいる。格納庫前の広いエプロンには陸・海・空の自衛隊機と米海軍機まで大小29機の航空機が並んでいる。見物の人も多く写真を撮るのも人垣をかき分けてという状態だ。
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 ↑画像は要撃戦闘機※「F-15J」の後姿、V型の大きな尾翼とジェット噴射口 ここはカメラマンへのサービスかモデルさんが配置されている。(※要撃機とは、戦闘機のうち、特に、爆撃機の迎撃を目的とした機体である。)

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 ↑画像は米海軍/海兵隊の戦闘攻撃機「A/A-18ホーネット」薄いグレーの迷彩がしてあり、機体の星マークも消えかかっているように見える。

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 展示されたヘリコプター群には陸自の攻撃ヘリ、ヒューイ・コブラもいたが、JASDFのヘリコプターは救難ヘリの「UH-60J」(↑画像)がいた。機体はブルーの「洋上迷彩」に塗装されている。遭難した航空機の機材・乗員を日本の防空識別圏内をほぼカバーする捜索ができる長い航続距離(1300km)を持ち、夜間や荒天の捜索・救援のための気象レーダーや赤外線暗視装置も搭載している。
 以前、映画「パーフェクトストーム」の中で嵐の海で空中給油を受けている救難ヘリの映像を見たことがあるが、この機種でも空中給油機能つきの機材もあるので洋上での長時間の捜索も可能になる。

 航空機のパイロットなどは養成に長い時間と多額の費用が掛かかるという。作戦中に墜落しても機体はともかく人命は航空救難団所属のレスキュー部隊が確保する仕組みがちゃんと出来ている。
 山岳遭難の場合のように保険の有無でヘリを飛ばすかどうかを判断するなんてことはない。民間人と命の値打ちは同じでも国が養成に大枚を費やしたパイロット達を国が大事にするのは当然だし、もともと軍用などという物騒な乗り物に乗っている人たちですからね。
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by pac3jp | 2009-11-05 11:52 | 航空・宇宙