カテゴリ:航空・宇宙( 12 )

 

尖閣諸島のスクランブルとサイバー攻撃

 先月、8月末、2011年7月10日~11日に警察庁ウェブサイトがサイバー攻撃で閲覧出来なくなったが、そのIPアドレスを解析した結果、90%が中国からだったと報道された。そのきっかけは7月4日の尖閣諸島において航空自衛隊のF-15が中国偵察機に対してスクランブル発進したことに対する報復だったらしい。

 国籍不明機が自国の防空識別圏に入れば戦闘機がスクランブルするのは世界の常識なのにそれに報復するなど過剰反応だろうと思っていたが、中国の大手検索サイトの掲示板に書き込まれたサイバー攻撃の呼びかけと原因としているテレビニュースのURLには自衛隊の活動が過剰に表現された「あおり動画」が長々と写されていた。

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 画像は中国のY-8型電子情報収集機。機首下部と垂直尾翼の前あるドーム内にあると思われる大型アンテナなど大小のアンテナで電子情報を収集している。
(統合幕僚監部提供)

c0041039_17571932.jpg 同機は、日中中間線付近を北緯27度付近から北緯31度付近まで飛行。その飛行パターンは7月の4日、7日の航跡と非常によく似ており、沖縄から九州西部の自衛隊や米軍の電子情報を収集したのではないだろうか。 一般的に、収集した電子情報は分析され、電子妨害や電子防御を行なう機材に設定されるとともに戦術分析に役立てられる。電子機器の高度化にともなって、電子情報は複雑化しており、定期的な情報の収集と高度な分析がなければ、電子機器への妨害や同機器からの防御の効果は低くなる。そのため、今後も同機が同空域へ定期的に飛来する可能性は高い。
(NetIB News 8/3)

 また7月31日には尖閣諸島のEEZで中国の海洋調査船がケーブルを曳航しながら航行しているのが発見された。

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c0041039_17592378.jpg ←↑ 11/07/31 尖閣沖EEZ航行中の中国の海洋調査船「北斗」
(第11管区海上保安本部提供)

 尖閣周辺のEEZで中国海洋調査船が7月31日午前7時25分ごろ、沖縄・尖閣諸島の魚釣島北北西約61キロの日本の排他的経済水域(EEZ)で、中国の海洋調査船「北斗」が、船尾からワイヤのようなものを4本ひいた状態で北西方向に航行しているのを第11管区海上保安本部(那覇市)の航空機が確認した。
 11管によると、尖閣諸島周辺の日本のEEZ内で中国の海洋調査船が確認されたのは今年初めて。水質調査などを行っているとみられ、無線で調査を中止するよう呼びかけたが応答がないという。11管は巡視船などから監視を続けている。尖閣諸島周辺では30日、中国の漁業監視船が日本の接続水域内を一時航行しているのが確認されていた。

 南シナ海の南沙諸島では中国船は他国調査船のケーブル切断など手荒な手段で権益を確保しているようですが、尖閣では海保も遠くから無線で注意するだけ?なので中国船は安心して仕事に集中しているようです。
 ちょっと前に海底資源調査船「資源」が調査中に不注意で航路を横切った自衛艦に曳航ケーブルを切断された事故がありました。この手は使えそうですが誰か・・・。

 ボクも航海中、スターンから曳いていたラインを漁船やモーターボートに切られことは何度もありましたが謝られたことは一度もなかったなぁ。

【参考資料】サイバー攻撃の呼び掛けがなされた掲示板(警察庁Webより)
 
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by pac3jp | 2011-09-03 18:12 | 航空・宇宙  

「はやぶさ」帰還カプセル特別展示 in KOBE

c0041039_14182812.jpg やっと神戸にも、あの「はやぶさ」の帰還カプセルがやってきました。

 早速、2011年1月27日、開催初日に神戸港・ポートアイランドにある神戸市立青少年科学館で特別展示されているカプセルの見学に出かけた。主催者は混雑を予想して通常の入館コースとは別に遠回りのアプローチを設定していたが平日の木曜日なのでスムースに見学することが出来た。入り口左手の円筒形の建物にプラネタリウムシアターがある。

 新館4階の展示会場は一方通行で、見直すために後戻りすることは出来ない不便なルール。係員が解説してくれるがある程度の予備知識がないと分り難い。それに特別展示品はロープと床に張った立ち入り規制テープの外からの見学となり、遠くから眺める感じで視力の落ちたボクにはちょっと辛く、小型の双眼鏡が欲しかったなぁ。

c0041039_1419199.jpg 前面ヒートシールド
 コメント:秒速12kmという速度で大気に突入するカプセルは15MW/m2、スペースシャトルの30倍という厳しい「空力加熱(くうりきかねつ)」に晒されます。空力加熱は機体に衝突して急にせき止められた空気が高温になり、機体を加熱する現象です。この3,000度もの空力加熱から機体を守るのがヒートシールドの役目です。ヒートシールドはアブレータという熱防御をするための炭素繊維強化プラスティックからできています。
 ヒートシールドの裏面(インスツルメントモジュールに触れる内側部分)に敷き詰められた白い綿状のものは断熱材で、外からの熱が内部に到達するのを遅らせます。前面ヒートシールドは、背面ヒートシールドと一緒にパラシュートを開く際に分離され、そのまま地上に落下しました。過酷な空力加熱を経た後、さらに秒速40m/sで地上に激突したはずですが、思いの外、損傷もなく奇麗な状態で発見されています。本体の下に鏡が置いてある。この展示物はレプリカでした。

c0041039_1420513.jpg 背面ヒートシールド
 コメント:背面ヒートシールドは、別名パラシュートカバーとも呼ばれます。ヒートシールドとして背面側の加熱から機体を守る役目をすると同時に、パラシュート開傘時には、パラシュートを引き出す役目もします。分離後カプセルが単独飛行しえいる際の温度を解析予測しやくするため、アルミを蒸着したカプトンテープが貼付けてありましたが、再突入をした後は、特にその合わせ目部分を中心に模様のようにテープが燃え残っています。

c0041039_14205819.jpg パラシュート
 コメント:パラシュートは、サンプラコンテナを含むインスツルメントモジュールに接続され、これを緩降下させます。強く、軽く、そして容積をとらないよう、ポリエステル製の十字形状の傘体(布の部分)が採用され、パラシュートが開く際に絡まったりしないよう、十字以外の部分はネットで張られています。カプセルは計画通り高度約5kmで開傘し、十数分かけてウーメラ砂漠に着地しました。インスツルメントモジュールが風に引きずられて損傷するのを防ぐため、パラシュートは着地直後に分離されましたが、実際には無風であったため、すぐ脇に留まった状態で発見されています。

c0041039_14213897.jpg インスツルメントモジュール
 コメント:インスツルメントモジュールの上部は、そのままカプセルの背面にあたるため、耐熱材料である支持アブレータ、サンプラアブレータで守られています。中心部には、イトカワサンプルを入れておくための円筒状のサンプラコンテナ部があり、その周囲に搭載機器部が配置されます。パラシュートはそれらを取り囲むようにドーナツ状に収納されています。
 一番下には、錘(おもり)付きのひものようなビーコンン発信アンテナがぶら下がっています。内部には再突入カプセルとしての様々な役目を果たす心臓部である電子機器が収められています。

c0041039_14222989.jpg 搭戴電子機器
 コメント:はやぶさからの指令を覚え、再突入カプセルとしての様々な役割を果たす心臓部です。

 小惑星イトカワの微粒子サンプルを格納してきたカプセル。左はカプセル外観。右はカプセルを上から覗いた画像。この部品の展示はありません。

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 約7年の宇宙旅行を終え、無事に地球へ帰還したカプセルの見学を終えると1階のプラネタリウムシアターで「HAYABUSA-BACK TO THE EARTH-帰還バージョン ディレクターズカット」を鑑賞する。実物を見たあと心地よいシートにすわり、天空を飛ぶ「はやぶさ」の長い冒険旅行の物語にもすっかり感動した。

下のCG画像は地球からスイングバイしてイトカワへのコースに乗る「はやぶさ」とイトカワに着陸しサンプルを採取しようとする「はやぶさ」。

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展示物は撮影禁止だったので画像・コメントはJAXAのフォトアーカイブからお借りしました。

【関連記事】:ウーメラ砂漠から「はやぶさ」のカプセル回収作業完了!
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by pac3jp | 2011-01-31 14:53 | 航空・宇宙  

イカロスが太陽光圧でセイリングを始める!

 7月9日、イカロスの運用において、セイル展開後に実施した精密軌道決定により光子加速(太陽の光子の圧力(太陽光圧)により物体が加速されること)を確認し、これにより「IKAROS」は、惑星間航行において、光子による史上最大の加速度を発揮した実証機となりましたとJAXAから発表があった。
 詳しくはプレスリリースをクリック

 展開したセイルが受ける太陽光圧による推力は1.12mN(ミリニュートン)であり、想定通りの値で、1.12mNは、地球上で0.114gの物体にかかる重力にほぼ等しい。1円玉の1/10の重さの推力であのイカロスの14m四角のセイルと本体部分をあわせた合計310kgある探査機を加速させて行くのだ。

 セイルが主推進エンジンだが、セイルに貼ったソーラーパネルは姿勢制御スラスタなどのイオンエンジンの電源になるなど車でも流行のハイブリットパワーになっているという。

 イカロスBLOGを読んでいるとセイル展開後、「光圧以外にも,セイルに付着していた物質が気化して推力を発生するなども考えられるため」などと書いてあるので重力のごく少ない宇宙では気化する物質は多かれ少なかれ推進力は発生するものだろう。

 子供の頃、校庭の松の新芽を折って小さな泉水に浮かべて競争させた遊びがあったなぁ、と突然思い出した。あれは松の新芽から出る油分が水面に流れ出す際にでる推力が松の新芽をフネにしていたのかもしれない。もし宇宙空間だったらこの推力で宇宙の果てまで加速して飛んでゆくのかな?
 ・・・ちょっと次元が低い話しでした!

 やっぱり、JAXAが作ったイカロスの紹介ビデオが一番分り易いですね。


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by pac3jp | 2010-07-11 16:03 | 航空・宇宙  

内之浦宇宙空間観測所

 7年間もの長い宇宙の旅をして地球に帰ってきた「はやぶさ」が出発したのは、2003年5月9日13:29 大隈半島東岸にある内之浦宇宙科学研究所のロケット発射台からM-V5号機に搭載され旅立ったという。

 打ち上げ1年後、6年前の4月末、ボクは何も知らずにここを訪れてたが、その時、地球軌道上の探査機「はやぶさ」はイオンエンジンを併用した地球スイングバイに世界で初めて成功するなど、着々と長旅の準備をしていた。

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 ↑画像はミューセンター施設で整備塔と横たわっているのは「はやぶさ」を打ち上げた M-V型三段式固体燃料ロケットの模型?で、長さ:30.8m、直径:2.5mで本物の総質量は140.4tonもある。以外に小さいように思ったが大陸間弾道弾「ICBM」もこのサイズらしい。

 打ち上げ時はスタッフなど大勢の人が集まるのでしょうがこの日の構内は閑散として人影も疎らだった。ゲートを入るのもサインだけで簡単だったけど最近はテロがらみの規制があれこれ出来たのでどうでしょうかね。

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 ↑画像は広場に展示されたロケットのモニュメントと丘の上にはテレメーター用の34mアンテナ、右にコントロールセンターとレーダーセンターが見える。ここは打ち上げた衛星の追跡を行う60cm反射式天体望遠鏡及びシュミットカメラもあるという。

 この施設は6年前に行った時でも古びた施設だったのでもう大型ロケットの打ち上げなどやってないのかなと思っていたが、その後、'05年に「すざく」、'06年に「あかり」と「ひので」の計3基がM-Vロケットで打ち上げられた。トータルではM-Vロケット7基の内、1基は失敗したが、6基が科学衛星の打ち上げに成功した。

 5月に種子島宇宙センターからHⅡAで「あかつき」と同時に打ち上げられた「イカロス」のソーラセイルの軌道上でのテストは'06年のM-V8号機とM-V7号機のペイロードとして打ち上げられテストされたがこの時は2回とも不調だったようだ。あんなややこしいセイルがそう簡単に展開できるのだろうかと思っていたが、かなり前からしっかりお金をかけてテストをやっているんだと知って納得した。

 ボクは「ペットボトルロケット」のオーナーだったが、こんな本物のロケットは凄く高いだろうと思い調べてみると固体ロケットM-V1基を打ち上げるのに本体+輸送費+打ち上げ費用の総計は75億円だという。もっと安く上がる次期固体ロケット「イプシロンロケット」の計画はあるがまだちょっと先のことでしょうね。ちなみに最新型の液体燃料のHⅡAは本体だけで85億円するが5倍のパワーがあるそうだ。

 実はこの内之浦ロケット発射場の麓にある内之浦漁港には3回ほど寄港したことがある。九州東岸をクルージングするヨットには丁度良い中継点になる港で、湾奥の広い港で係留にも困らないし、お風呂も食事も近くにある。漁師さんも親切だった。一度は差し入れまで貰ったことがあったなぁ。

c0041039_91020.jpg この町にはロケット関連の補助金で建設されたと思われる大きなホール「内之浦銀河アリーナ」がある。あまり使われているようには見えないが付属施設の図書館などでは子供達が楽しそうにおしゃべりをしていた。公共施設は立派だがAコープなどはそれなりである。でも漁港の施設も大きいし定置網からの水揚げで盛況のように見えた。

【関連記事】: 7月24日 大隅半島・内之浦漁港
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by pac3jp | 2010-06-18 09:03 | 航空・宇宙  

ウーメラ砂漠から「はやぶさ」のカプセル回収作業完了!

 長い旅を終えた「はやぶさ」本体は大気圏に入ると激しく美しい火花になり黒い闇に消滅した。何か悲しい感じもしたが、その火花の下から細い光の尾をひいたカプセルが現れ、地上をめざし流星のように飛んでいった。しばらくするとカプセルはオーストラリアの予定の地点に落下したとニュースが流れ、やがてヘリからそのカプセルは目視確認された。



 「はやぶさ」カプセル回収作業完了! 熱シールドも発見!日本時間2010年6月14日16時8分、「はやぶさ」カプセルの回収作業を完了しました。なお、現段階でカプセルは破損していない模様です。また、熱シールド(防護材)を捜索した結果、6月14日14時頃に、WPA内にて発見しました。明日以降、回収作業に入ります。
※WPA : Woomera Prohibited Area (ウーメラ実験場(立入禁止区域))

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カプセルの着地状況
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カプセルの安全化処理作業 
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カプセル確認
 以上画像はJAXAのHPからお借りしました。


 カプセルの安全化作業には爆発物処理に使うような防護服を着た人がカプセルに繋がる白い電線をニッパーで切っているように見えるけど何をしているのだろう。服はもし、想定外の物質が入っていた時の防護のためでしょうか。

 帰還したカプセルには地球外の物質が入っている可能性があるのでプラネタリーカランタイン(惑星検疫)にも対応しておく必要があるという。それにはCOSPAR(国際宇宙空間研究委員会/コスパール)の承認が必要で探査の方法(観測や着陸だけか、試料採取か)や天体の種類に応じて計画を検討します。試料採取の場合、生命のもとになる有機物など地球に影響を与える物質が含まれている可能性が考慮されますが、今回はイトカワと同じ種類の小惑星から多くの隕石が降ってきており、持ち帰っても問題ないということです。

 空港でも検疫があるので地球外からでは当然でしょう。B級SFホラー映画の変な宇宙人が紛れ込んでも困りますからね。

 もう一つ、「はやぶさ」のイオンエンジンてなんだろうと探していると、JAXAの川口先生が書かれた素人向けのこんなお話しを見つけました。

 高性能のイオンエンジンと聞くと、F1マシンさながらに、あるいは宇宙戦艦ヤマトのようにぐいと加速するイメージを持たれる方が多いのですが、それはかなり違っています。「はやぶさ」のイオンエンジンの推力は、1円玉で2枚分ほどの力でしかありません。これで軽自動車くらいの「はやぶさ」を加速するわけです。
 これでも1年間駆動すると,時速で4500kmまでの加速することができます。これに必要な「燃料」(燃やすわけではありませんが)は、20kgほどです。ちょうど軽自動車を満タンにして加速させる場合と同じようなものですが、これだけで太平洋を2時間で横断するほどの速さまで加速することになります。


 アルゴンやキセノンといった「燃料?」ガスをイオン化させ、電気の力でそのイオンを加速して後方に押し出すことで推進力を得るという、イオンエンジンです。このイオンエンジンであれば、燃焼という過程は必要がないので、宇宙空間でも航行が可能になるのです。
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 ←イオンエンジンは、磁石でプラスとプラスだと離れるのと同じく、常に反発させて進んでいく。


【参考Web】:祝帰還!「はやぶさ」7年50億kmのミッション完全解説【その1】
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by pac3jp | 2010-06-15 14:58 | 航空・宇宙  

2010 美保基地 航空祭 ブルーインパルス+α

 美保基地航空祭の最大の呼び物はT-4ブルーインパルスチームが大空を華麗に舞う曲技飛行だろう。従って航空祭プログラムの最後を飾るイベントになっている。しかし、風は弱いが雨は降り続き、雲も低く、航空ショーの気象条件としてはどうもよくないように思われる。今日は中止かなとお客さんの多くがそう思っているように見えた。

 ところが、大勢の観客の願いが叶ったのか予定時間前になると雨は少し弱くなり、雲はちょっとだけ高くなったような気がする。場内アナウンスがブルーインパルスの離陸を報じ、パイロットが観客に手を振りながらタキシングしてゆく。



 ブルーインパルスはやむを得ず低い雲の下での編隊飛行だけになってしまい上昇しながら回転するなど曲技飛行は出来なかったが滑走路の上空を右から左に規則正しく飛ぶので何とかボクのムービーでも撮ることも出来た。昨年の小松基地では中止だったので、これがはじめてのブルーインパルスだったが、こんなお天気でも見ることが出来ただけでもラッキーだったのかな。



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 エプロンに展示された全ての機体に細いワイヤーが繋がれているのに気が付いた。ワイヤーの先は接地極を表す黒と黄色に塗られた丸い標識のターミナルにつながれている。↑左画像は救難ヘリ「UH60J」の機体の一部分で静電気などを放電させるアース線の差込口を撮ったものだが、他の航空機にも同じようなアース接続点が見受けられる。流石に高価な乗り物はちゃんと安全に管理されていると思ったものでした。

c0041039_9154253.jpg 左上画像はC-1用の20人は乗れそうな大型の救命いかだ。

 左下画像は救命いかだ用のサバイバル・キットとして展示された海水脱塩キット。これは汎用品のウオーターメーカー「サーベイヤー35」が展示されていた。カタログ値では1.2gphの能力があり、SOLAS・FAA・FDA・USCGなどで認められたサバイバル用品のようだ。価格は1999.0ドル(West Marineカタログより)

 昨年11月に小松基地でみた「F-15」に搭載される一人用海水脱塩キットは日本の栗田工業製の海水を化学的に処理する薬剤が入ったキットだったが、輸送機などクルーが多い機体は飲料水の量の確保の関係から膜系のウオーターメーカーになったのでしょうね。この装置を10分動かし約600mlの水が取れる計算になるが、固定できないライフラフトの中で重いハンドルを動かし飲料水の確保は大変でしょうね。

 小型のライフラフト用にはもっと小さいのウオーターメーカーがWestMarineのカタログに載っていたが今はないのでもう商品がないのかも知れない。どうなったのだろうか。

【関連記事】:'09 航空祭 in KOMATSU 「サバイバル・キット」
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by pac3jp | 2010-06-01 09:39 | 航空・宇宙  

2010 美保基地 航空祭 ビジネスジェット系

 美保基地のエプロンに展示されている航空機はチームで移動しているブルーインパルスを除くと大体は1機種は1機だけだが、迷彩カラーのC-1は地元なのでアチコチに10機もいる。白い機体に黒のラインが入った双発の小型ビジネスジェット風の航空機が並んでいる。

 よく見れば少し離れた場所にもずらりと並んでいる。そうか、この基地に本拠がある機体なんだと分った。説明板によるとそのシックな機はT-400中等練習機とあり、美保基地の第41教育飛行隊で輸送機、救難機などの大型機パイロットを目指す学生に対して基本操縦課程(13ヶ月)の実技訓練に使われていると記されている。

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T-400(054号機)
製 造:ホーカービーチクラフト社    定 員:乗員2、乗客4          
全 長:14.8 m              全 幅:13.3 m             
全 高:4.2 m              自 重:4,650 kg          
最大速度:M0.78            航続距離:3,000km         
エンジン:P&WC JT15D-5F ×2       出 力:1,315kg×2

 このT-400は米国から輸入されたが、元々はMU-2の後継機として三菱重工で設計・開発された「MU-300ビジネスジェット」だが、色々の事情→ここがあり米レイシオン社に譲渡され米軍用の練習機として改良されT-1Aとなり民用としてはホーカー400となった。それを航空自衛隊初の並列座席練習機として里帰り導入したということだね。
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 画像はT-400のターボファンエンジン。長さ:1.6m、直径:0.68m、重さ:294kgとそんなに大きくないのに推力馬力で4223HP(THP)がでるらしい。隣には長さが6mもあるC-1のエンジンが大きかったので、これが2台で最大速力の870km/hが出るのだろうかと思った・・・。

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 飛行点検機 U-125 (042号機)

 航空自衛隊が運用している飛行点検機(航法施設検査機)である。航空航法設備などの動作点検を行うことを目的としており、自動飛行点検装置を搭載している。それまでの三菱MU-2Jに代わって、1990年(平成2年)度より3機を調達され、全機とも入間基地の飛行点検隊に配備されている。白と赤を基調とした塗装がなされている。原型は英国ブリティッシュ・エアロスペース社のビジネスジェット「BAe125-800」です。現在は米国のホーカービーチクラフト社が製造し、ホーカー800となっている。

 なお、今回の展示にはなかったが、U-125と同タイプでは国内11ヶ所の航空救援隊向けに配備された探索救難機のU-125Aがある。
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by pac3jp | 2010-05-29 10:17 | 航空・宇宙  

2010 美保基地 航空祭 C-1

 5月23日(日)米子市のJASDF美保基地航空祭に行ってきた。

 ここはC-1戦術輸送機が主力の航空輸送部隊がいる基地だと知っていた。それにボクの甥っ子夫婦がここに勤務している縁もあって前から一度は行った見たいと思っていた航空祭だった。ところが出発前夜から雨が降っているし、予報ではかなりの悪天候になるという。

c0041039_1417177.jpg 11時半頃、ぬかるんだ駐車場から基地に入る、今年は見学者の手荷物検査があったが護衛艦のようなセンサーでチェックなどでなく目視だけで適当である。まぁ、バスツアーでやってくる善男善女のグループだということですからね。

 小雨が降るエプロンにはずらりと地上展示の機体が並んでいる。ミサイルや機関砲を装備した戦闘機は1機もいないが、輸送機、練習機、救援機、偵察機、多用途機など割と地味な航空機が並んでいる。そのなかで航空祭の花形「T-4ブルーインパルス」チームの機体が見える。美保基地の主力はC-1輸送機だ、ぐるっと見渡すとエプロンや格納庫に10機くらいはいるようである。

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 エプロンで唯一の機内見学が出来るC-1が車両や榴弾砲まで搭載できるという貨物室を開放しているので覗いてみる。大きな開口部なので雨の日でも傘の仕舞が楽だねと思いながら中に入る。
 機内の天井は高いが奥行は意外と短い、この機は中央に救急搬送の担架が8人分セットされている。内壁に簡単な座席が畳んであるが、旅客機とはえらい違いだ。コクピットの見学は出来ないが隙間からちらっと見ることが出来た。

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  (クリックすると大きな絵になります)
 格納庫でC-1のジェットエンジンが展示されていた。全装備重量39トンの機体を最大速力800km/hで飛ばすエンジンは直径:約1.2m、長さ:約6m、重さ2トンの大きさだ。着陸には逆噴射がつかわれるのでジェット噴射口の後に開閉式の弁が付いていて、その作動デモが大音響つきで行われていた。戦闘機などは付いてないのだろうか、空港に行くと旅客機の着陸時には必ず逆噴射をする音が聞こえてきますよね。

 C-1戦術輸送機は昭和46年3月から装備が始まり昭和56年までに31機が配備されたというが、一番新しい機体でももう29年も経っていて、古いのはもう40歳だ。でも今年になって川崎重工からやっと一号機がJASDFに引き渡されたので、もう暫くすれば新型輸送機が配備され始めますね。下のXC-2の動画をご参照ください。



 ⇪ボクがちょっと気になったところ・・・試験飛行中に車輪を出しているのは突然の故障に備えているそうです。

 空挺降下するために離陸したとアナウンスされたC-1が早々と戻ってきた。どうもパラシュート降下には適当な気象条件ではないようだ。今回もブルーインパレスは駄目だろうと覚悟していた。
 <続く>
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by pac3jp | 2010-05-25 14:32 | 航空・宇宙  

ソーラーセールで太陽系をセーリング!

 昨年、呉の大和ミュージアムでJAXAの小惑星探査機「はやぶさ」のドキュメント映画を見た。大きさがたった500mくらいしかない小惑星イトカワに到達し、そこの岩石サンプルを地球に持って帰るというプロジェクトだ。現在も進行中で大変面白いなあと思っていた。

 今度、JAXAではソーラーセイルを持つ小型ソーラー電力セイル実証機「イカロス」を打ち上げ、省エネ(燃料なし)で半年かけて金星を目指すと言う。

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 ↑イカロスのミッション
 H-IIAロケットで種子島宇宙センターから打ち上げられたイカロスは、その後、惑星間軌道上で、太陽指向でスピン分離します。数週間で膜面を展開し、薄膜太陽電池による太陽光発電を実現します(ミニマムサクセスレベル)。打ち上げ後半年間でソーラーセイルによる加速・減速を確認し、膜面の方向を調整して軌道制御を実施します(フルサクセスレベル)。

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 ↑ソーラーセイルは、超薄膜の帆を広げ太陽光圧を受けて進む宇宙船です。ソーラー電力セイルは、帆の一部に薄膜の太陽電池を貼り付けて大電力発電を同時に行い、制御システムを駆動するエネルギーを得る。

 「イカロスキャンペーン」では、あなたのお名前とメッセージをDVDに収録し、「イカロス」に載せ、金星軌道に向かって宇宙の大海に旅立つというものです。

 ボクも早速メッセージを送っておきました。世界中で2010/2/28までにキャンペーンに応募の先着20万名様に限り、名前をアルミプレートに刻印してイカロスの帆の先端にあるおもり(先端マス)に搭載してくれるという。

 セーリングなので色々と心配もあるが(誰かさんのヨットと違う?)、早めに応募して、分身だけでもお先に宇宙旅行をさせてやりませか!!

ソーラーセールとは
太陽の光がソーラセイルの表面で反射すると、光子という光の粒のエネルギーが帆への運動量に変換されます。これが宇宙空間でソーラーセイルを加速させる「押す力」となるわけです。その加速度はとても小さいのですが、連続して発生できます。化学エンジンを使ったロケットでは、燃料を燃やすことで目的の速度に到達させられるのですが、燃料消費を抑えるために運転を停止する必要があります。他方でソーラーセイルは常時加速を続けることで、結果として相対的に短い時間で非常に速い速度へと到達させることができるのです。推進力の方向は帆の太陽に対する角度を変えて制御でき、軌道速度を加速も減速もさせることができます。(JSPEC HPより)

【参考Web】JSPEC 月・惑星探査プログラムチーム
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by pac3jp | 2010-01-04 16:44 | 航空・宇宙  

'09 航空祭 in KOMATSU 大型機

 小松基地のエプロンで大小合わせて29機も並んでいるが、人気のある飛行機とそうでもない機体もあるようだ。皆さんの一番人気はやっぱり、航空自衛隊の主力要撃戦闘機「F-15J」のようだ、モデルが華を添えている写真撮影コーナーには人垣が出来ている。一方、ずんぐりした輸送機や哨戒機など大型機は写真を撮る人も少ないように思った。
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 ↑画像は「C-1」戦術輸送機 川崎重工が製造した双発のジェットエンジン搭載の国産中型輸送機。
 航続距離が短いのが欠点で次期輸送機の「C-X」が就役すれば順次更新されるという。下の【参考Web】をご参照下さい。

C-1輸送機は国産開発機で、その特色はローディング(積み込み)システムに配慮していることです。尾翼の下の後部扉が開いて、カーゴを積み込みパレットに載せれば、りゅう弾砲でもジープでも、短時間、能率的に搭載して空中投下が可能です。床に金属ロッドを立てれば担架も取り付けることができ、36人の患者の空輸ができます。通常人員なら60人、完全武装した空挺隊員なら45人収容できます。性能的には、短距離離着陸性の向上と、高高度での高速性が図られています。(空自HPより)
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 ↑画像は「C-130H」 ハーキュリーズ 米国ロッキード製 イラク戦争で空輸支援にも行っていた4発ターボプロップの輸送機。

国産C-1輸送機の補助用として、昭和56年度から購入することになった戦術輸送機。完全武装の空挺隊員64人(通常の搭載人員は92名)を乗せることができます。米国初のターボプロップ(エンジン名)実用輸送機で、「ハーキュリーズ」の名前で知られています。米空軍、海軍、海兵隊のほか、世界各国でも採用されています。(空自HPより)
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 ↑画像は「E-2C 」早期警戒機 ホークアイ 米国ノースロップ・グラマン製
 空母で運用するための機能と主翼が折りたためるようになっている。日本は空母を持っていないので格納庫に収納する時のみ便利なのかな。

E-2C早期警戒機の役割は多岐にわたります。低空侵入機の早期発見、そしてその対処の迅速化、陸・海部隊との作戦連携、捜索・救難・指揮の円滑化、陸上レーダーサイト機能の代替、通信の中継など、航空作戦を効果的に遂行する使命を担っています。昭和62年から実戦配備され、現在13機が運用されています。また米海軍が配備しているE-2CグループⅡの性能向上型であるホークアイ2000と同等機能にアップグレートされた改修型機は、平成17年から部隊配備されています。(空自HPより)

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 ↑画像は「P-3C」対潜哨戒機 オライオン 富士重工・川重(エンジン)製 
 海上自衛隊の所属で100機ぐらいはあるそうでソマリアの海賊退治にも出動している。小笠原諸島など本土から遠く離れた海上でトラブルが発生すれば「P-3C」が頼り? 

 新型輸送機と同時に開発されている次期哨戒機「XP-1」は4発のジェットエンジンを搭載する機体で2007年9月27日初飛行し、2008年8月29日、飛行試験1号機が防衛省へ納入され、同、9月5日 、飛行試験1号機が厚木航空基地へ移動。11月6日、飛行試験2号機が厚木航空基地へ配備されたと年表にあった。下の【参考Web】をご参照下さい。

 本日のメインイベントが午後1時になり始まる。小雨の中、ブルーインパルスチームのエンジン始動の長いセレモニーに続き、やっと1号機から次々滑走路へ向かったが、お天気はどんどん悪くなってきた。雲も低く飛んでいるジェット機の爆音は聞こえるが姿は見えない。やがて風力が増し、冷たい雨が激しくなってきた。無線を聞いていた人がブルーインパルスは中止になった言っているので早々に格納庫に避難する。
 だが、そこも人で一杯、幸い、山用のゴアテックスのカッパとゴアテックスの防水靴を履いていたのでバスの駐車場まで歩くことに、雨具のない人や小さい傘の人はシャトルバスを待つ列でも大変そうだ。

 しかし、ボクはそれからが大問題だった。広い駐車場に数百台の観光バスが停まっていて、激しい雷雨の中で自分のバスを探すのが大変だったのだ。確か、この列の端から30番目くらいだった筈と見当をつけて捜すが、既に帰ってしまったバスもあり、端がどこか分らない。社名は知っているが同じような色合いのバスばかりで見つけにくい。添乗員がバスのケータイ番号を知らせていたのがよく理解できた・・・。

 帰途は休日の高速1,000円の影響で渋滞が激しかったりしたが、バスの1人旅も割りに面白かったなあ。

【参考Web】:次期哨戒機(動画)
【参考Web】:次期輸送機(動画)
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by pac3jp | 2009-11-09 17:34 | 航空・宇宙