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ローボートでインド洋横断を目指す英国女性が豪を出港!

c0041039_17482050.jpg 【4月14日AFP】23フィートのローボートで単独インド洋横断を目指すイギリス女性がオーストラリアのフリーマントルからインドに向け出港したと報じられた。

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 彼女は環境活動家でもあるロズ・サベージさん(42)で既にこのローボートで大西洋、そして女性初の太平洋シングルハンド横断をなしとげた経歴をもつ有名な漕ぎ手である。
 今回は、5~6か月をかけて、3600マイル先のインド・ムンバイのゲートウェイ・オブ・インディアを目指す。この航海は海洋汚染に対する人びとの関心を高めることが目的だという。太平洋は3シーズンかけて横断したがインド洋は寄港なしで一発で横断するので彼女にとって一番の長丁場の航海になる。

 当初はアフリカ東部タンザニアのザンジバルを目指す航海を計画していたが、海賊による襲撃事件が増加していることを受け、ルート変更を余儀なくされた。旅の様子はホームページ(英文)のブログで逐次報告しているが、海賊の襲撃を避けるため、正確な航行位置は公表しないという。

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 上の画像は過去に漕ぎ渡った航路と今回のインド洋、そして来年、2012年にはニューヨーク~ロンドンの航海予定が・・・。(クリックすれば大きくなります)

 今から45年前の1966年には2人乗りローボートで大西洋横断一番乗りが競われたし、1969年にはシングルハンドで大西洋横断したローボートがあり、太平洋横断は1971年4月から1年がかりでブリタリアⅡ号がダブルハンドで成功している。
その後、太洋には多くのチャレンジャーたちが色んなジャンルで冒険航海に挑戦してきたが、今や太洋を漕いで渡ってやろうという元気な女性が現れる時代になってきたというですね。

 インド洋も池とは違うので風が吹けば波も高くなり、時には嵐にも出会う。そして地域によっては海流や潮流の早いところもある。毎日長時間オールを握り漕ぎ続けなければ目的地に着かない。確かに精神面がしっかりしてなくてはと思います。
 彼女も「もっとも大事なのは精神面。それなりにハッピーな気持ちを保って、集中してオール(櫂)を動かし続けること。ごく単純なことに聞こえるけれど、12時間こぎ続けるのが大変なときもある」と、サベージさんは出発前に報道陣に語った。

 ローボートのチャレンジが始まった45年前は食糧や飲料水の確保は大変でしたが現代は海水の淡水化も簡単だし高機能食品もある。そしてソーラーによる電源でローボートからでも衛星経由でインターネットが使える時代なので航海の安全は増したが動力が人力だけなのでいざと言う時のパワー不足が・・・。でもそんな時は何もせずにじっとしているほうが正解かもね。

 フネの装備は時代で進歩するが海の営みは太古から変わっていない。無理をしないで自然に逆らわないことが肝心ですよね。


【関連記事】:オランダの少女が単独世界一周航海、最年少記録に挑戦! 


 
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by pac3jp | 2011-04-24 18:03 | ボート  

ターボチャージャー

 かってのヨット仲間でエンジンを大事にするあまりだろうか、無風の海でもエンジンの回転はアイドリングの少し上で、ノロノロと機走していた人がいた。その全く反対のヨットマンもいた。彼はエンジンは最大出力で回すものであると確信していた。レースが終わり機走で帰港となるとアクセルレバーは一杯まで倒し、全速力で帰っていったものである。(いつでもトップをとりたい?)

c0041039_14583869.jpg 作業台の上に故障したのかモーターボートの大きなターボチャージャーがおいてあった。

 そのアメリカ製のボートは目の前を黒潮が流れる和歌山の漁港に繋がれていて、いつもはカツオやマグロのトローリングに使われているという。修理担当のメカニックにお聞きすると「このボートはトローリングスピードで長時間運転するとエンジンに良くない」とおっしゃる。
 確かに5~6ノットのスピードはヨットでは巡航速度でもモーターボートではアイドリングスピードであり、高速ディーゼルエンジンが効率的に動く温度にもならない効率の悪い運転状況のようだ。トローリング専用のフィッシャーマンや漁船はちゃんとトローリング速度にセットできるギヤーを持ってるという。

 モーターボートで大阪湾奥から串本沖までカツオ釣りに出漁するには数時間の高速運転時間があり、その後トローリングに入り、また帰路は高速運転となるので途中の低速運転は問題にならないが、このボートのように出港から5分で魚場、そして一日中低速で曳きまわしているとやがてこうなってしまうそうだ。

 車でもボクの弟が仕事で使っている2トントラックがたびたび故障して困っているというので、「まだ新しいのになぜ?」と聞いてみると、走る距離が短いからだという。道具と資材を積み、狭い道路を1.5km先の得意先へ行き、仕事終われば帰ってくる。1日たった3kmだけ。
 そんな日が多いから車の持つ本来の性能を充分発揮できないうちに運転を終わってしまうので、高回転高出力のディーゼルエンジンが駄々を捏ねているらしい。

 確かに機械類は大事にとっておいても駄目で、きちんと整備をしながら使っているほうがずっと長持ちするのは誰でも知っている。だがエンジンは高い燃料を食うので「ちょっと節約」と考えた時に魔が差すのでしょうかね。

 かって、ノロノロと走らせていたヨットのエンジンはずっと前に故障してしまった可能性は高いなあ。そして全速力で走らせていたヨットマンは今でもおNEWのエンジンをフルスロットルで走らせているはずだ!・・・とボクは思う。
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by pac3jp | 2010-04-23 15:00 | ボート  

関西ボートショー2010

c0041039_10131436.jpg 今年も春のモーターボートショーが新西宮ヨットハーバーで開催されていた。ボクも日曜日に行ってみたが景気も回復してきたのかお客さんの入りも良いようだし例年に較べて出展されているボートも多く、フローティング出来ないボートは広場や駐車場にも並んでいる。

 会場の桟橋を歩いていると地元のボートディーラーもいるが殆どは知らない営業マンなので気楽に見物できる。そして一番沖側の桟橋が今回も中古艇の展示場所になっていて40f~50fの大型のボートが7~8隻並んでいる。

c0041039_10134193.jpg ふと目に付いたヤマハ(MX-40)の窓に「ご契約ありがとうございました」の張り紙が張ってあった。ちょっと興味があったので簡単な仕様を眺めて値段を確認(1470万円)していると、同業者に先を越されて少し焦っているのか、向かいのボートの営業マンがにこやかな表情で寄ってきて、「こちらのボートもお買い得ですよ」という。
 買ったときには1億円以上もした45fのボートが今は3000万円余りだ。価格は1/3になっているが、そう安くはないともいえる。このボートの価値の2/3の部分は既に消耗していると思ったほうが良い。
 安さに釣られて買ってしまい乗り始めるとアチコチに故障が出て、最悪エンジンの換装が必要となったら2基でウン千万円が吹っ飛ぶ。それでなくても豪華ボートはジェネレーターやエアコンなど故障しやすい補機が数多く搭載されている。エンジンなどの程度をよく見て今後の補修費も見込んで考えるのが基本でしょうね。

 今年もオカザキヨットが新しい小型ボートを売り出している。
c0041039_10143934.jpgRanger R25SC
長さ:7.49m  
重量:2.61トン
燃料:284L 
主機:ヤンマー150hp 
価格 1,334万円

 最初はディーラー社長が自分好みのボートを輸入して皆さんに勧めているのかといるのかと思っていたが、どうもそうではないようだ。
 長年ヨットに乗ってきたがもうセールを揚げるのもメンドクサイ、フネにきたら舫いを外してすぐに沖に出て一回りすれば気分が落ち着くのだからもうヨットでなくても良いのだとおっしゃるオールドソルトが乗りたそうな小型ボートをチョイスして輸入しているようである。

 元気なオジサンには少し大きめの外洋クルージングボート、もう遠くに行く気がないオジサン達には上のようなボートを勧めている。釣りボートのように酷使しないので華奢で装備過剰もOKだし、ここのハーバーにもミノアなど同じようなボートが何隻かはあるが、乗り倒すオーナーさんは居なくて大抵は静かに舫われているだけだ。

 商談中の社長と目が合ってしまうと、「デイセーラー(サフィア)も安くなってきましたよ、どう!」と声を掛けられてしまった。
 彼は「遠くへクルージングする元気はもうないが、安くなったデイセーラーで近場セーリング位はできる客だ」と思っているのかも知れない。

 自慢じゃないが、お金の掛かかりそうなモーターボートは一度も「どうですか!」と声を掛けられたことはないもんね。
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by pac3jp | 2010-03-30 10:25 | ボート  

シー・シェパード「アディ・ギル号」南極海での行状!

南極海が騒がしくなってきました!


調査捕鯨:シー・シェパード船衝突 シー・シェパード、海賊行為で捕鯨調査船を告訴
 【ブリュッセル福島良典】南極海で反捕鯨団体「シー・シェパード」(SS)の抗議船「アディ・ギル(AG)号」が日本の調査船「第2昭南丸」と衝突、大破した問題でSSは8日、第2昭南丸の行動が「海賊行為」にあたるとして、同船の乗組員をオランダ司法当局に告訴した。(毎日JP 2010年1月9日)


 最初は酪酸を投げたり、ロープを流し、レーザー光線を照射するなど妨害行為をしていたが、ついに監視業務をする調査船(712ton)と衝突してアディ・ギル号が沈没したというニュースが当初に流れていたが、環境テロリストたちは大破し、燃料油を流出する高速ボートを南極海に放棄し、基地に帰ってしまったという。そして、今度は法廷闘争に持ち込みマスコミから注目を浴びようとしているようだ。

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 ランチャーとカメラを構えるシーシェパード活動家及びアニマルプラネットの撮影クルーらしき男。ハルに不気味なドクロのマークが見える。
 お前たちが海賊ちゃうの?!

 監視・調査船「第2昭南丸」から撮影した衝突当時の映像↓を提供している。



  波静かな南極海に浮かぶ大破した「アディ・ギル号」の画像↓
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 調査船のスクリューを狙って曳航したロープの残骸がぶらさがっている。AG号のハッチは解放されており、自沈を意図していることが疑われる。

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 ↑大破したAG号から海上に流出した多量のゴミの中から、殺傷能力のあるボウガンのダーツが発見された。

今、ボクの一番の願いは、早くこのような海の争いが終わり、安くて美味しかった冬の味覚、ハリハリ鍋を昔のようにお腹一杯食べたいなあ~。

※画像は全て日本鯨類研究所提供

【関連記事】:エコテロリスト シーシェパードの新兵器!! 
【参考Web】:(財)日本鯨類研究所
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by pac3jp | 2010-01-12 17:59 | ボート  

エコテロリスト シーシェパードの新兵器!!

c0041039_132595.jpg 先日、南極海で日本の調査捕鯨船に対して、体当たりや薬物の投げつけなど過激な抗議活動を行っているアメリカのシーシェパードが「アディ・ギル(Ady Gil)」号という新兵器を導入したと発表した。

 そのフネは、カーボン製の78 フィート(約 23 メートル) のトライマラン で高出力のバイオディーゼルを搭載し、大豆、カノーラ油、ブドウエキス、人間の脂肪さえ使用できるバイオ燃料で動き、炭素廃棄物を全く発生しないといっている。(上の画像は航走中のアースレースで下の画像はその艇内)

c0041039_13253973.jpg 資金を潤沢に持っている環境団体とはいえこんな過激なボートを自前で開発したのだろうかと不思議に思ったが、2008年、世界一周の新記録を作ったエコボート「アースレース(Earthrace)」を買い入れたようである。

 でも、僚船の「スティーブ・アーウィン」号がいるとはいえ、こんな高速ボートで南極海で長期間の抗議活動が出来るのだろうか?ボクは南極には行ったこともないし、捕鯨の体験談を直接聞いたこともないのでなんとも言えないが、夏の南氷洋でも多分穏やかな日もある訳なので、高速を生かしてキャッチャーボートの捕鯨活動を邪魔したり、カーボンで軽量化した船体でまさか鋼船に体当たりはしないと思うが、鯨の群れを追い払ったりすることはやりそうだなあ。

 海保が捕鯨船に保安官を派遣していると報道されていたが、南極海には巡視船や対テロリストの訓練を積んだチームもいないので手も足も出ないでのしょうね。

 日本の調査捕鯨船団が何事もなくお仕事が出来ることを遠くから祈っている。

下はシーシェパードの動画



下はANNの動画




【関連記事】:サミットがらみで騒がしくなってきた神戸港 
【参考Web】:Eco-boat powered by human fat attempts round the world speed record2007 
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by pac3jp | 2009-12-16 13:40 | ボート  

メガヨット2隻

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 クルージングで暫くヨットハーバーを留守にしていたが、2ヶ月振りに行くとビジターバースに外国のメガヨットが2隻停泊していた。
 モノハルの方は少し前からいて、大きなカタマランは数日前に入港してきたという。共に船籍はカリブ海のジョージタウンである。シップカラーも同様で、紺のハルに白いデッキ構造物を持っている。

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 正面から見るとモノハルの「ARCADIA」の横幅はカタマランの「SILVER CLOUD」の半分位で小さく見えても全長は120フィートの立派なモーターヨットである。一見近づきがたいメガヨットでもハーバーに停泊していればなにかとコネクションが出来るものでボクの仲間たちが「あの豪華メガヨットを見学してきたで!」とあれこれ教えてくれた。

彼らが言うには
1.内装の豪華さ、ドアが帝国ホテル?並みだったなどキャビンの隅々までお金がかかっているように見えたこと。
2.ブリッジの航海機器がずらっとロールスロイスだったこと。デッキのチーク材は厚さが5センチ!もあるんだって。
3.主機関と発電機が同程度の出力を持っているなどかなり電化された船であることが窺えるなど。
4.でも、日頃乗っているヨットと余りにもかけ離れているので「羨ましいともおもわなかった」とか、など等・・・。

 オーナーはアメリカ人のリッチマンで瀬戸内海のクルージングが終わり、今は本国に帰っている。次の航海は地中海の予定なのでそれまでクルーたちはフネの整備をしながら回航の時期を待っているらしい。

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 一方、カタマランタイプの「SILVER CLOUD」はモノハルの「ARCADIA」より全長は少しだけ長いようだが、排水量はかなり大きそうだ。
 よく見るセールボートのカタマランと違って水中の魚雷型船体で上部構造を支え、吃水線を絞って造波抵抗と揺れを抑えスピードを確保しているのだろうか。大型高速のカーフェリーにも使われている船型である。

 桟橋から透明度の悪い海面を見ると赤い船底塗料が塗られた水中の船体がボーっと見える。またこの細い吃水線を前後二つに分けているのは高速航行時の引き波などの対策だろうか。
 桟橋を歩いているとカタマランのジェネレーターの音がやけに響いている。防音装置がいまいちよくないようだ。

 時々やってくるメガヨットの船籍は殆どがケイマンのジョージタウンになっている。本船のパナマ船籍と同じく税金対策の便宜置籍船でしょうね。先月も屋久島で見たこともない国旗をあげた日本人所有の82フィートのヨットがいたなぁ。お金持ちもそれなりの苦労はあるのかも知れないが胸を張って母国の国旗を揚げたら良いのにね。
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by pac3jp | 2009-08-10 11:40 | ボート  

セールドライブを補機にしたボート

 近くのバースにいらしたヨットのオーナーさんは以前から南西諸島など、ロングクルージング志向の方だった。

 彼はヨットではいつも機帆走でクルージングしていたし、風がよくても真上りだったり波が高ければ出港しない。それに最近はセールの出し入れもチョット「しんどい」など考えていると、何もクルージングヨットにこだわらなければロングのクルージングもできるトローラなどのボートに乗り換えても自分の遊びとしてはそう変わらないだろうということになったようだ。

 ドルが安くなった時期を狙ってアメリカ製のタグボート「Nordic Tug 37」を注文したと聞いていたが、ボートビルダーの船台が空いていたのか割合早く新艇が届いていた。

 最近、そんな彼のボートを少し見せてもらった。名前は「タグ」だがスタイルは「グランドバンクス」などと同じようなレイアウトで豪華なキャビンに贅沢な装備も付いている。

c0041039_1344979.jpg全 長:12.19m
重 量:10.250kg
燃 料:1,226L
清 水:545L
主 機:ボルボ370hp×1
レンジ: 1,000 NM @ 8 knts
(varies with load and cruising conditions)

 デッキにライフラフトとEPIRB、衛星電話までちゃんと装備されていたので全沿海区域は航行できるようだ。7月のトカラ群島皆既日食にも行きたいとおっしゃっていたのでボートに変わっても南西諸島にアプローチするフネの準備は整っているのだ。

 主機は高速のフィシャーマンと違ってディーゼル1基である。軽油1.2トンの満タンで8ノットならば1000マイル航海できるとカタログデータにあるが、もし故障したら困るので補機をつけたとお聞きした。
 小型のモーターボートのスターンによく小さい船外機を載せているのを見たことはあるが、このフネはボートビルダーも初めての工事だったという、セールドライブ(ボルボ・D1-13 11.8Hp)を補機として左舷オフセンターに付けたとおっしゃる。非常の場合、これで、静かな海面ならば5ノットで航行可能になるそうだ。
 でも通常の航海中には補機のプロペラが邪魔になるでしょうね、そうか、フォールディングペラをつける手もあったなぁ。

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 船検ではボート内の船内主機エンジンは機関室に据付られている物で、スターンロッカー内に別のエンジンが据え付けられたらそのロッカー自体にエンジンルームの要件を満たす消火設備などを設けなければならないと指示されるなど中々難しかったとお聞きした。
 確かにアフターデッキ下にあるエンジンの消火設備もさることながらエンジンに海水が被らないような防水ハッチも完全なものが必要になる。

 先月も沖縄・残波岬の沖で大きさの違う3隻グループの機帆走ヨットと行き会った。大きい方は40fクラス、小さいほうは30f位だが、大馬力のエンジンを搭載しているのか、波を蹴立て他のヨットと同じ速度で北を向いて走っていった。

 ボク達の沿岸クルージングは殆どが機帆走だ。そして、スキッパーの多くは、もしエンジンがトラぶればセーリングしながらなんとかエンジンのリカバリをしてと少し甘く考えているだろう。それにヨットのエンジンは補機だとして整備もそれなりだったりするもんね。

 でも、ボートに転向し、航行中にエンジンが止まれば最後ですよ。ヨットマンの甘えは捨て、フネの完璧な整備と、もしもの時のリカバリのスキルをしっかり身に着けることが必要ですね。

 補機のセールドライブはとても高そうですから!!
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by pac3jp | 2009-06-18 13:12 | ボート  

豆タグボート

 沖縄・宜野湾マリーナに係留し終った時、数隻ほど離れたお向かいに面白そうなボートが泊っているのが見えた。
 それは小型のタグボートスタイルのボートで乾舷は低いが背の高いホィールハウスがあり、バウには太いクロスビットが、デッキは全面チーク材が張ってありおしゃれなワークボートに仕上がっている。

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 エンジンハッチから中を覗くと新品ではない「いすゞ」の4発、50HP位のエンジンが据わっていた。エンジンやデッキから想像するとボートビルダー製の量産品ではなく、ワンオフ艇か、あるいは別のフネからの改造艇だろうと見当をつけた。

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 翌朝はオーナーがやってきてどこかに出港していった。外洋に面した沖縄であんな低い乾舷では波をかぶり、走るのも難しいのにと思っていたが、沖縄でも波穏やかな日は当然あるので、そんな日に楽しめば良い訳だ。

 夕方、帰ってきた「タグボーイ」のオーナーさんと話をした仲間からの情報によると、そのタグボートは嵐で本船から落下し、岸に流れ着いた持ち主不明のライフボートを大改造して造られたといい、現オーナーがそのタグボートが気に入り、無理を言って改造した前オーナーから譲ってもらったという話である。

 また、彼は新西宮ヨットハーバーにも大型ヨットを置いているという。はてと、思い当たるヨットを思い浮かべると、2007年のジャパンカップに出ていたレース艇で B&C 49fの「CEREZO」が売られて、艇名は変わったがまだ陸置ヤードにいたことを思い出した。

 あの黒くて、正面から見ると真四角のハルをもつ49fのカスタムレーサー(ヨットデザイナーはスペイン人のBotin&Carkeek)をこのタグボートのオーナーが乗るのかとその対比に少々驚いた。

【関連記事】:レース艇
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by pac3jp | 2009-05-28 13:04 | ボート  

タダミさんのタグボート「Red Mini」号

 ハーバーのビジター桟橋では3月のヨットショーに引き続き、4月はフローティング・ボートショーが開かれている。気温も大分上がってきて気分はもう海の季節になってきたようで、お客さんの入りもヨットよりは多そうだ。

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 ボクはモーターボートに興味はないので通り過ぎようとした時、桟橋の端っこに面白そうな赤いタグ風のミニボートが泊っているのに気がついた。ヤマハやヤンマーの商品でないことはすぐに分かった。自作かワンオフのボートだろうと遠くから眺めていたら、どうも前から「KAZI」誌で高橋唯美さんが好みのボートを紹介する連載があって、そこに描かれていた特徴のあるボートイラストになにやら雰囲気が似ているのに気がついた。

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 前日に見学した友人がタダミさんがデザインしたボートだと教えてくれたので「やっぱり」と合点した。ビルダーはどこだろうと思っていると船体に「NJY」と表示があったのでニュージャパンヨットが建造したらしい。前日まで詰めていたタダミさんから12日の日曜は関東のハーバーで同型艇の進水に立ち会うとのメモが張ってあり、タダミさんご本人は不在だった。


 小さなボートなので全部見せてもらってもすぐに終わった。バウには大きなクロスビットが立ち、スターンにも2本の頑丈そうなビットがある。そして煙突がついたクラシックな外観からは小型のディーゼルエンジンをのせ、トコトコと港内を走る小型タグのイメージだ。
 だが、エンジンは115馬力の船外機とトローリングロッドが両舷にセットしてある。船尾船底には滑走するためのプレーニングボードのようなものが見える。鈍足なイメージは停泊中だけで、いざ出動となれば普通のフィッシングボートと同じ機動力を持つ高速フィッシングボートに変身するボートなのだ。

 ブリッジには右舷にステアリングとコンパス・燃料計・速度計・オーパイが、左舷にはレーダー・GPS装置が設置してある。キャビンも小さいながらバウに着替えるスペースがある。アフターデッキからキャビンに入ると右手に手洗いボールがついているので左舷にはトイレがあるのかもしれないが確認を忘れた。

 このサイズのボートで外洋トローリングは無理だが波の立たない内海でクルージングや釣りをして遊ぶのは結構面白いと思うよ。外国製のトローラやタグボートも最近よく輸入されているが、内装が豪華過ぎるので、魚釣で汚してはもったいないと思ってしまう貧乏性のスモールボート派とか、個性的な雰囲気をもつ小型フィシャーマンが欲しい人にはぴったりだと思うがどうでしょう。
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by pac3jp | 2009-04-13 15:53 | ボート  

大工さんのまな板

 このところ、マスコミの報道はアメリカ発の金融不安と株安のニュースばかりで一向に良い話はないが、大型モーターボートは売れているらしい。と、いっても発注したのは大分前で納期が今になっているだけのことですが。

c0041039_17245930.jpg でもボクがいつもお世話になっている大工さんは年末までに3隻のボートにチークデッキを張る予定だとおっしゃっる。今月末に1隻目が出来上がるらしいのでちょっと様子を見に行ってきた。

 ボートも海に浮いていると桟橋から簡単にデッキに乗り移れるが、工場内では船台上にあるのでデッキはかなり高い場所になる。作業階段を上り作業中のアフターデッキを見ると、もうデッキハッチやファイティングチェアー基台などコーナー部分の部品は定位置に仮付けされている。これから長い部材を貼り付ける工程がはじまるようだ。

c0041039_17262053.jpg そんな広いデッキになにやら幅が広くぶ厚いチーク板が置いてある。デッキ部材にしては不細工なものが、と思って聞いてみると「こう使うんやで」とデッキ部材のチークの小口に目地を入れるための切込みを刻んで見せてくれた。そして次々と細かい鋸作業をこの台でこなしてゆく。

 そうか、料理屋の板前さんはまな板の上で包丁を使い料理を作ってゆくが、船の大工さんもやっぱりデッキ上のまな板で材料を鋸で引いて仕上げていくんだ。材料と使う刃物も職種も違うが、いい仕事をしょうとする職人さんたちは日本人の文化である俎板に行き着くのかなと、思ったりしたが少し考え過ぎだったかな。

 国産のヤマハマリンやトヨタマリンの大型ボートにはビルダーオプションでチークデッキの設定はなく販売店オプションになっているらしく工場出荷後に現地で工事することになる。
 外国で建造されるボートはビルダーでチークデッキが施工されるのが普通だが、国内大手のヤマハでも木のデッキを張れる技術者が少なくなってしまったのでしょうね。

 皆さんも手入れが面倒だとかおっしゃらずデッキにチークを張ってみたらいかがですか。夏のシーズンなど、きれいに手入れされたチークデッキを素足で過ごすのはなんとも気分がいいものです。ベンチシートだけでも雰囲気・気分が変わりますよ!!
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by pac3jp | 2008-10-29 17:33 | ボート