カテゴリ:瀬戸内海周航( 42 )

 

クルージング五日目・帰港へ

c0041039_8415922.jpg

8月15日(水)
臭い岸壁も微風の風が西に振れ、運良く昨夜は臭いにおいに悩まされることはなかった。(よかった!)

お盆の15日なのに朝早くから漁船のエンジン音が響いている。生簀で飼っている魚達には朝ごはんが必要なのだ。次々と沖の筏に向け出港してゆく。港内東側にもう1隻のヨットが係留している。大阪から来たという「安楽」と書かれた40f位のクルージングボートだ。

今朝は夏の朝らしいSEの微風が吹いていて、沖は少しかすんでいる。明石まで37マイル。東への転流は12時ごろなので0600引田港を出航する。航路を外れているので本船とも会わないし漁船も殆ど出漁していない。小さなサメやトビウオは見かけたが他は何もない。漁具用のブイだけ注意して明石を目指す。

お昼過ぎ、明石海峡大橋の下を通過、GPSによると対地速度は8.5kt。転流してまだ1時間も経ってないのにもう2kt以上の潮流だ。ラクチンで母港に向かう。丁度うまい具合にSW、10ktのいい風も吹いてきた。でも、暑い。日本全国が猛暑に違いない。キャビンの温度計が36.5度になっている。

デッキに日陰をつくり、冷たい飲み物で絶えず水分補給に努め、残り僅かな航海を楽しむ。15時30分バースに安着。真夏のクルージングは無事に終わった。
[PR]

by pac3jp | 2007-08-16 08:44 | 瀬戸内海周航  

クルージング四日目・香川県引田港

c0041039_14524543.jpg 8月14日(火)

今日は昨日と、うって変わって穏やかな海だ。

 小豆島土庄から四国側にコースを取る。遠くから見ると備讃瀬戸航路を航行する本船は少なめに見えたが航路に近づくと次々とやってくる。地蔵埼から真直ぐに航路を横断し、香川県の三本松港、白鳥港、引田港のいずれかに入る予定でのんびりと航海する。まず、名前が気に入った白鳥港を一番の候補に上げたが、防波堤はある港らしいが詳細は分らない。とにかく行ってみる。でも着いてみるとこの漁港は直ぐ前にある筏の養殖漁業をやっている数隻の漁船と潜水作業船が泊っているだけの小さい港で水深も浅そうなのでここは残念ながらパスとする。

 ヨットは東を向いているので三本松より岬の東にあり、土庄から23マイル、以前にも来たことがある東かがわ市の引田港に入る。ここはハマチ等の養殖が盛んな漁港で港も広い。漁協指定の係留可能な岸壁はカモメのフンと汚れた養殖網の置き場で風向きによってはかなり臭い!でも・・それを差し引いても余りある楽しい出会いがあった。

 この港に1隻だけヤマハ26が係留してある。この町にもヨットの愛好家がいらっしゃるのだなと思って見ていた。

c0041039_14555678.jpg 暑い中、久し振りの町内を歩いていると以前にはなかった施設があった。今、流行のたっぷりとある古い町並みを生かした町おこしの看板施設である。
この町には江戸時代から醸造業を主に手広く事業をしてきた「井筒屋」という大地主の財産家がいて立派な町家のお屋敷が残っていたが、没落して荒れ果てていたが、最近町が買い取り今はそこが「讃州井筒屋敷」として由緒ある建物を中心に飲食店やお土産店が入った町の観光文化の拠点として賑わっている。

 そんな町並みを歩いていると、誰にでもフレンドリーな相棒が釣具屋さんの店先にいた女性に声を掛けると「どこから来たの?」と会話が始まり、突然、港に繋がれたヨットのオーナーと出会った。それは釣具屋さん「こんちゃん」の近藤店主だった。

c0041039_145720100.jpg そして、日も暮れて少しは過ごし良くなってきた頃、今日、小豆島の地蔵埼で釣ってこられた「真鯛」とこれまた美味しい「アカアジ」の刺身をそして名物チリメンジャコと酢橘までご持参でわが艇を訪問して下さった。
町のこと、港のこと、そしてヨットの事と楽しくお喋りさせて頂く。

 彼はヨットの交友も幅広く、今のヤマハ26は「さちかぜ」の大平さんから譲って頂いたとおっしゃる。山口県の室津フィッシャリーナからご自分で回航してきたそうだ。「さちかぜ」は1975年から2年半かけて世界を周航されたベテランのヨット乗りで、奥さんが「さちかぜ航海記」を書いているので知っている人も多いのだろう。ボクはすっかり忘れていたが昔、KAJI誌に載っていた記憶がかすかにある。また譲って頂いたヨットは3年前にご夫婦が日本一周されたヨットだが、ご夫婦共、体調が優ないらしくヨットをお止めになったのかもしれないね。

 引田港は鳴門海峡から西へ11マイルで割に近いので東から瀬戸内海に入るヨットにはいい場所にある。そんな位置関係から長距離クルージングヨットの寄港も多いとおっしゃておられた。

●食事はアチコチで出来る。「讃州井筒屋敷」内にも「ごはんや醤」がある。
●お風呂は翼山温泉 港から歩いてはチョット遠い。
[PR]

by pac3jp | 2007-08-15 07:03 | 瀬戸内海周航  

グローブのような手も・・・

c0041039_12182435.jpg

昨日、土庄東港で風速25ノットの追っ手で槍付けしようとして、遂にやってしまいました。アンカーラインがウインチから外れ、風に押されたフネにブレーキがかからず、グローブの様に見えたお手ても本当はお姫さんのような柔な手だったのでした!
[PR]

by pac3jp | 2007-08-14 12:18 | 瀬戸内海周航  

クルージング三日目・土庄 王子前漁港

c0041039_812318.jpg

8月13日(月)
白石島を出てからずっと強風の真上りだ。塩飽諸島の手島そして、広島青木港に寄港し、お婆さんがお店番をする雑貨屋さんでアイスクリームを買うとビールを冷やす氷は頂いて仕舞う。お昼頃、櫃石島港を偵察。瀬戸大橋付近の海は風速25KTを越え、逆潮で波も高くなってきた。盛大なスプレーを浴びながらやっとの事で温泉のある土庄東港に入る。でも東風なので何時もの浮桟橋もシブキが掛かっている。仕方が無いので王子前漁港に入ることにする。
今日は大潮の日だ。潮が引くと岸壁横付けは出来ないので、やり付けにする。追手の風25ノットで槍付けは少しばかり難しい・・・。
[PR]

by pac3jp | 2007-08-14 08:12 | 瀬戸内海周航  

クルージング二日目・岡山 白石東港

c0041039_1902194.jpg

8月12日(日)
晴天だが寒霞渓から吹き下ろす20ktの東風を受け大部港を出港。ジブ一枚で6ノット。下津井瀬戸を目指す。今日の泊地はお店が何もないところなので水深3mに掘り下げた狭い水路を3マイルも遡って笠岡港で買い物する。でも、予定した港が係留不可となってしまったので白石島東港にシフトする。桟橋には既に55fの大型モーターボートが、隣には40f釣り船がいる。でも何とか割り込めた。これで今夜は安心して停泊できる!
(画像は大型ボートはお客さんの送迎に、釣り船は帰って少しひっそりした桟橋)

c0041039_1755875.jpg 今日の航路で一番面白かったのは笠岡港に至る水路だ。幅60m深さ3mに掘られてよく曲がった見通しの悪い航路をブイと水深計を交互に見て進んでゆく。勝手知ったる地元の船は全速で走っているが、ボクは慎重にコースを選んでゆく。

 航路奥の港で係留して買い物に行った相棒を待つ間も潮はどんどん下がってくる。瀬戸内海でもかなり潮汐差がある海域なので早く帰ってきて欲しいが、買い物に時間が掛かるのが欠点の男に頼んだのが失敗だと直ぐに気づいた。
 水深計が1.8mに・・・早く帰れ~!!
 
 未知の港にチャートと港湾案内を頼りに入ってゆく緊張がまた楽しいのだ。これがクルージングの一番の楽しみだね。

右の画像は電子チャートからコピーした画像です。浅い水路がよく分りますね。
クリックすると大きくなります。
[PR]

by pac3jp | 2007-08-12 19:00 | 瀬戸内海周航  

備讃瀬戸クルージング一日目・小豆島 大部港

c0041039_18184932.jpg

8月11日(土)
毎年恒例のお盆クルージングに出た。今年は岡山県笠岡市の神島港に行く予定。その後点々と寄港しながら帰る予定。初日は新しく出来た虫明マリーナの予定だったが水路やマリーナ海面の浚渫工事が今だ完成せず、入港は出来なかった。仕方なく、比較的近い小豆島大部港に停泊する。港に入ると数年前にはなかった古い浮桟橋がある。近所にいたフェリー会社の人に聞くと使っていいらいとの事。ラッキー!

この港に出入りする本船も漁船も少ないようだ。お盆のこの時期でも港外にガット船が1隻と港内に小型の貨物船が1隻停泊しているきり。

●食事はフェリーターミナルに食堂、レストランの2店がある。
●お風呂は近くのビジネスホテルで入れてくれるかも。とはフェリー会社の係り員のお話。(確認していない)
[PR]

by pac3jp | 2007-08-11 18:18 | 瀬戸内海周航  

和歌山県 和歌浦漁港

c0041039_16422725.jpg

クルージング2日目。今日も暇なフネ3隻で淡路津名から微風の友ヶ島水道を抜けて20マイル先のの和歌浦漁港にやってきた。この港は漁船も減り岸壁はガランとしている。2隻は槍付けで係留するが、横付けしたい艇が1隻いる。彼のクルーのために必要なのだ。今日は大潮だと心配したが、でも上手く岸壁のコーナーに舫いを取り岸壁から離した。

c0041039_1052031.jpg この港は町に近いので買い物もお風呂も食事する場所も近くにあるし、夏はきれいな片男波の砂浜で泳ぐことも出来る。元々ここは和歌山の風光明媚な観光地でホテルなども多いところである。

 ボクたち4人は近くの山裾に見えている西国2番札所の紀三井寺に詣でた。車椅子のクルーは途中で美味しいものでも見つけたのか、そこの食堂で待っているとか言ってそそくさと行ってしまった。
 山門から急な石段が続く、昼のビールが効いてきて息が切れる、そして足がだるくなってきた。でも境内からの展望は絶景。


c0041039_10543995.jpg 夕食は漁港前の居酒屋で新鮮な地魚をあてにビールをのむ。宴会も2日目になると酒量もへるのか、ここでのお勘定は大分安かった。ラッキー!
 
 仕上げはお風呂へ行く途中で見つけていた和歌山ラーメンの店だろうか、「中華そば」の看板をあげた専門店にはいる。  メニューは「中華そば」1品のみ。お客も数人入っているし、後からも4人ほど入ってきた。地元で人気のさぞかし美味しいのだろうと思って食べてみたが醤油味の普通のラーメンだった。@550円
[PR]

by pac3jp | 2006-11-04 16:42 | 瀬戸内海周航  

淡路島津名港へ

c0041039_16101414.jpg

文化の日の3連休に「近場でグルメクルージング」という企画で仲間のヨット5隻で快晴微風の大阪湾を渡り25マイル先の淡路津名港にやってきた。
ここには立派な浮き桟橋があるが高速船は大分前に廃止になって桟橋はいつも空いている。でも大きなターミナルビルはバスセンターになっていてしっかりと利用されている。従ってトイレも売店も朝早くから開いている。お風呂は「津名ハイツ」が徒歩範囲にある。@420円

c0041039_9423591.jpg 
 この町は例のバブルの頃、全国の市町村に国が一億円をバラ撒いた時、そのお金で金塊を買ったのだ。当時はチョット趣味が悪いなとか思ったが、なかなか、これが正解だったみたい。
ボクも初めて行ってみたが、未だに観光バスが2台も来ていて賑わっている。一人の入場料100円だが充分経費の元は取り、今はしっかり稼いでいるようだ。
c0041039_15515932.jpg
 一億円 静の里公園にて

c0041039_9431734.jpg
 津名港桟橋全景 左はバスターミナル
[PR]

by pac3jp | 2006-11-03 16:10 | 瀬戸内海周航  

五日目 帰港 真上りの強風と逆潮!

c0041039_9365410.jpg

 日生港のこの県営浮桟橋は昼間は訪れる人は割と少ないが、夕方から深夜まで老若男女が大勢集まってきてイカ掬いに興じている。岡山出身のクルーによると「ちーちーイカ」と言うそうだ。体長は5~8cm位の小さなイカである。桟橋の端の方ではクラス会だろうか若いグループが賑やかにBBQパーティをやっている。

 5日目は真直ぐに帰港の予定だ。湾奥の港から播磨灘に出ると台風10号に吹き込む北東の風が強い。帰りの航路は播磨灘北航路に沿って航海する。家島沖付近から風速が20ノットを越え、波も高くなってきた。ラジオのニュースによると紀伊半島では4mの波だそうだが、ここは1mチョットだ。ラクチンで機帆走する。流石お盆の16日だ、漁船は1隻もでていない。家島の港外には多くのガット船が船首を並ぶて係留している。
 東播磨港沖から風速は相変わらず20ノット前後の真上リだが、逆潮にもなってきた。10マイル先の明石海峡大橋が見えているが、しんどい海域になってきた。今日の明石海峡の潮流のMAXは13:18で4.3ノットの西流だといっているが、どうもその時間に掛かってしまいそうだ。明石港沖では対水速度は7ノット前後だがGPSの対地速度は3.5ノット。大きな橋脚は見えているのに中々近づかない。やがてGPSは2.5ノットになってきた。潮波と本船の引き波で対水速度までが落ちる。やっと橋の下を通過して大阪湾に入るが今度は平磯灯台が近づかない。
 今が西流最大の時間だ。ついにGPSは2ノットになった。でも大阪湾は広いのでその内穏かになってくると思っていたが、風は進行方向から強く吹いてきて波は高いし、太陽は後からじりじりと焼きつけてくる。冷たいビールくらいでは全く効き目はない。暑い!!

 やがて懐かしのホームポートが見えてきた。暑さで「だら~と」していたクルー達に写真を撮ると声を掛けると元気そうな顔でポーズをとってくれた。クルージング最終日の航海は強風の真上リ、逆潮で予定より2時間も余計に掛かってしまった。

 今回のクルージングで初めて入った港、いつも入る港、そしてそこで出会った人たちと素晴らしく楽しい交流もできた。
 短いクルージングだったがフネの故障もなく無事に帰ってこれたのも、いつも同行してくれる仲間達の協力に寄るものも大きいと思っている。感謝!!
[PR]

by pac3jp | 2006-08-16 19:36 | 瀬戸内海周航  

四日目 岡山県日生港

c0041039_1524446.jpg

昨日は長いコースだったが今日は近いので小豆島の港を寄り道して行くことにする。まずは東隣の池田港、西隣の土庄港へ、ここはフェリーや高速船が多いが北側の浮桟橋が使えそうだ。島の北側に回り見目漁港、小海の道の駅に桟橋がある北浦港と4ヶ所回って日生港につく。ここで多少仕事中毒気味の仲間が大阪からやってくるのを待つ。桟橋はJR赤穂線日生駅改札口から100mくらい。画像で前に見えている白い建物が駅舎です。こんなに便利な桟橋はそうないだろう。ヨット係留禁止など言われないように大切に使わなくてはね。

日生は観光地である。瀬戸内の魚とみかん、夏は島のキャンプや海水浴だ。町には料理店も居酒屋もある。スーパー、お酒のデスカウント、コンビには勿論あるよ。お風呂は少し遠くタクシーで行く。
[PR]

by pac3jp | 2006-08-15 15:02 | 瀬戸内海周航