予備のプロペラを積んだ貨物船

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 先日、神戸港・六甲アイランド東側のコンテナバースの外れにパナマ船籍の中型バラ積み船が空荷で泊っていた。貨物ハッチの上に移動式のクレーンが装備されているので、ここで荷役する船ではないなぁと見ていたら、向こうからフレンドリーなクルーが手を振っていた。

c0041039_10531924.jpg 左舷ブリッジ下の甲板に4枚翼のプロペラのような物体が縛ってある。なんだろうと思って近づいてみるとやっぱり直径4mはありそうな本物のプロペラだった。塗色はクレーンや前マスト、ボートダビットなどデッキから上に出っ張った構造物と同じ黄銅色に塗ってある。どうも予備のプロペラが保管されているようだ。

 神戸港周辺では大小の本船が数多く行き交っているがデッキに予備のプロペラを準備している船は初めて見た。確かに本船だって航海中にプロペラが脱落する可能性はゼロではないはずだし、漂流物や浅瀬でプロペラが損傷することもある。そんな緊急時には近くのドックまで曳航してもらい自前のプロペラに取り替えれば直ぐに航海が続けられるわけだ。

 この船が予備のペラをクレーンで搬出しやすい場所に用意しているということは、プロペラに損傷を受け易い海域を航海しているのか、あるいは過去にこの手の事故で痛い目にあった経験がある船長が乗っているのかもしれない。

 ヨットでもビルダーが正規の手順でセットした状態ではプロペラが脱落することは少ないと思うが、セールドライブではプロペラを外さなければジンクの交換が出来ない機種もあるので、ここでオーナーの手でプロペラ脱着作業が行われる。
 本来こういう船の重要な装置を専門家以外が脱着作業をする可能性があれば「フールプルーフ設計」になっていなければならないのだろうか、ボルボのセールドライブでプロペラが脱落してしまった話はよく聞く。ご近所で4隻、よその泊地のヨットマンなどは2回も落としたとおっしゃる。

ペラの脱落経験者は彼等なりに対策を講じている。

1.予備のプロペラ一式を用意している。
2.ダイビングセットを用意している。(潜って探す!)
3.ペラが落ちない最新のバージョンに交換する。
4.高くても専門業者に作業を依頼する。

 ボクの場合はシャフトドライブなのでまだ1回もペラを取り外したことはないが、上架のつど必ず点検はしている。でも万一のことを考えて予備のプロペラは艇内に常備している。
 風は弱く、潮は早い瀬戸内海のクルージングはエンジン頼りの場面も多いので、日頃から機走系の整備やその予備品の準備が大事ですよね。

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by pac3jp | 2008-10-22 10:55 | 貨物船  

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