境港で水産高校の練習船が沈没・・・

 今回四人目の日本人科学者下村さんがノーベル化学賞を受賞すると決まったと、うれしいニュースを見ていたら、境港で隠岐水産高校の練習船が沈没したと臨時ニュースが入った。船名は「わかしまね」といっていたので、もしやと思って調べてみると今年('08)の2月5日に神戸港中突堤に来ていた練習船に間違いなかった。

 当時、船に実習生は乗っていなかったが当直のクルーにお聞きすると航海実習に来ているとおっしゃった。冬の日本海は高校生の訓練には向かないので波静かな瀬戸内のクルージングを楽しんでいるかと思っていた。
 練習船はまだ新造のようにキレイな大型イカ釣り漁船タイプで、作業エリアの木甲板もまだまだきれいなもんだった。
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イカ釣り用 前デッキうえの集魚灯全景と器具の詳細
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壱岐や対馬で出会う小型イカ釣り漁船はスミで真っ黒だがさすがキレイなデッキ。マストトップにはサテライトコンパスのセンサー(左画像)が付いている。航海・通信機器はFURUNOの新型が装備されているようだ。
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「わかしまね」主要寸法
全  長:41.0m
全  幅:7.4m
総トン数:195トン
速  力:12.0ノット
定  員:34名
実習内容:イカ釣り、船釣り

 ところが昨日のニュースによると以下のように報道されていた。

練習船が衝突、沈没…隠岐水産高生ら25人救助 (YOMIURI ONLINE)

 8日午後6時45分ごろ、鳥取県境港市昭和町沖合の境水道で、島根県所有の水産練習船「わかしまね」=196トン、山本克己船長(58)=と、同県隠岐の島町の漁業協同組合JFしまね西郷支所所属の漁船「第22事代(ことしろ)丸」=222トン、花房光男船長(59)ら5人乗り組み=が衝突。「わかしまね」は同7時30分ごろに沈没したが、乗っていた同県立隠岐水産高の実習生13人と引率の教諭ら2人、乗組員10人の計25人は全員、事代丸に救助された。うち実習生ら2人が境港市内の病院に運ばれ、軽いけが。
 境海上保安部の発表では、事代丸の船首とわかしまねの右舷が衝突。わかしまねは船体の右側を下にして沈没し、船内にあった重油約54キロ・リットルなどの一部が流出しているという。同保安部は業務上過失往来妨害などの疑いもあるとみて、両船の乗組員らから衝突時の状況を聞く。


 衝突から沈没までの原因は今後海保が捜査し、海難審判で結論を出すだろうが、この練習船は隠岐水産高と浜田水産高(同県浜田市)が交互に実習で使用し、これからの日本海のイカ釣り漁業などを支える若い人を育てる学校施設だ。
 幸い、全員救助もされたし、境港のすぐ近くで水深10mと浅くサルベージも楽そうに思う。修理して現役に復帰するのも比較的早いかもしれなが、出来るだけ早く学生たちの漁業実習が出来るように関係者の皆さんにがんばってもらいたいものです。

【参考資料】:水産練習船「わかしまね」の概要
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by pac3jp | 2008-10-10 10:39 | 特殊船  

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