大型RO/RO貨物船 「タロンガ(TARONGA)」

 ボク達のセーリングエリアに隣り合った神戸六甲アイランド東側の埠頭には乗用車、バス、トラックなど一般車両と大・小の建設機械、鉄道車両、プラントなど大物貨物も並んでいて主にRO/RO船や重量物運搬船が使っている岸壁のようだ。
 9月15日(敬老の日)には赤み掛かったオレンジ色の船体をしたノールウェイのWILHELMSEN LINEの大型RO/RO船「タロンガ」が停泊していた。

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 新造時の“TARONGA”主要目
全  長:264.6m
型  幅:32.26m
総トン数:54,286t
航海速力:20.6kn
航続距離:35,000海里
乗組員 :25名
主  機:三菱-7UEC85LSC(Derated)×1
最大出力:34,000PSx95.4rpm
常用出力:30,450PSx92.0rpm
主発電機:1,640kWx3,1,230kWx2 合計7,380kw

 この船はコンテナも搭載できるRO/RO船として1997年、三菱重工長崎で建造されたが、やがて運航会社がコンテナ輸送から撤退したのでRO/RO専用に大改造されたという。
c0041039_1456871.jpg その外観は倉庫ビルのようで不細工な自動車運搬船とは違ってコンテナ船のようにスマートで長く見える船体と上部デッキには白い箱のような船倉が並んでいる。そしてブリッジなど居住区は大きく、まるでマンションのようだ。竣工時には暴露デッキにコンテナを最大5段積みにして航海していたというが、そのデッキにいまは外洋の風波を防ぐRO/RO貨物の船倉になっている。

 右舷船尾には巨大なスターンランプ(乗り込み口)がある。全長約44m、先端部で有効幅12m、カーブ部で有効幅約20mの大きさがあり、最大荷重320tと表示してあった。この大きさがあれば新幹線並みの車両も楽に積み込みが出来る。

 このWILHELMSEN LINEの赤いオレンジのRO/RO船はよくこの岸壁に停泊しているが、ボクが「タロンガ」に注目したのはあるとき、ゴロゴロと遠雷ののように聞こえてくる音だった。快晴の空にどこにも雷雲らしきものも無いのにと思っていると、どうもそのRO/RO船から聞こえてくるのだ。近くに寄って眺めてみると大型のコマツブルトーザーが列を作ってランプを上っていた。そのキャタピラの音が船体に共鳴して遠雷のような音を発していたようだ。タイヤがない土木機械が鋼板のデッキを自走するとホント喧しいものだと納得したものだった。

 少し興味が出てきたので、お仲間にRO/RO船の荷役を専門に請負う会社で今も現場で指揮を取っている社長さんがいらっしゃると聞いているので是非一度お話を聞いてみたいものだと思っている。

【参考】
RO/RO貨物船とは、コンテナ、乗用車、背高車、重車両、ヘリコブタ、鉄道車両、プラント、大型建設機械、鋼材、木材製品、工作機械等様々な貨物を輸送する貨物船のことで、これらの貨物をトレーラ(台車)に乗せ、あるいは自走により岸壁から船内へ積込む。
この種の船は荷役をRollOn(車輪で積込み)、RollOff(車輪で積出し)により行うことからRO/RO船と呼ばれる。ちなみに自動車運搬船やフェリ-もRO/RO船の一種である。またRO/RO船は、様々な貨物を岸壁から直接荷役ができるため、世界各地の港湾、特に大型岸壁クレーン等荷役装置のコンテナ化の進んでいない港にも寄港可能であることが特徴として挙げられる。

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by pac3jp | 2008-09-17 14:58 | 貨物船  

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