防災用通信設備あれこれ

c0041039_11464778.jpg 9月1日は「防災の日」だ。兵庫県の防災訓練は、8月30日(土)に西宮港の埠頭で開催された。陸、海、空と立体的に行われるので対岸にある一文字ヨットクラブなどは行事の前後は出港停止になっていると聞いた。

 当日は災害訓練に合わせたかのように小雨が降っている。会場には災害時主役の消防の車が一番多く、国・県など行政、自衛隊、大ガス・関電・NTTなどインフラ系、それに大学やNPOなど民間ボランティアのバスが何台も並んでいる。本部席には海保や海自の制服組もみかけた。
 参加者は毎年行われているイベントなので皆さん特に緊張もなく、のんびりと自分たちの出番を待っている感じである。

c0041039_11474476.jpg こういうイベントで活躍するのはヘリコプターで、朝から数機がブンブンと飛んでいる。会場の正面に大きなテレビスクリーン車がおり、現在の情景を映している。
 上空からの周辺関係施設の映像が映し出される。アナウンスによると県警のヘリで対策本部にいち早く現場上空から災害の状況をビデオ画像で送ることが出来るといっている。
 ヘリからのデータはどこで受信しているのだろうと探すと近くに「兵庫 機動警察通信隊」と表示されたバンが止っていてヘリがいる上空に向いたパラボラアンテナを操作する地上チームがいた。車の後ろに雨よけカバーが掛かったパラボラアンテナが見えている。

c0041039_11522467.jpg 会場の端から県の防災関係らしい人がビデオ撮影している。すぐ横には新品のJRC可搬型衛星通信装置が開かれ平面アンテナが衛星に向いている。
 また、駐車場に近いJRCの展示ブースでは会場正面の大スクリーンと同じ映像が「衛星中継放映中」と説明されていたので、防災訓練中の地上、上空で撮影された映像が選ばれて衛星にアップされ、そのデータを現場指揮所が、そして同時に本庁の担当部署でも見ることが出来るのだろう。多分、県の防災用移動衛星通信システムでしょうね。

 上の画像は高価そうなJRC可搬型衛星通信システムのうちの
■平面可搬局で、概要は以下のようです。
○送信周波数 14GHz帯
○受信周波数 12GHz帯
○電話/FAX又は上り最高情報速度64~256kbps、下り最高情報速度2MbpsのIPデータ通信を実現する可搬局です。
○すべての衛星通信機器を一体化。一人での運搬・設置を実現しました。
○極めて簡易なアンテナ方向調整。衛星補足に特別なスキルは不要です。

c0041039_11533697.jpg 一方地上系のアンテナを上げた車両がいた。15mはありそうなアンテナポールを装備し、なぜか1番のナンバープレートをつけた「ランクル?」の特装車だ。天辺に小型のパラボラを装着している。オペレーターにお聞きすると生駒山へデータを送っているとおっしゃっていた。
 生駒山には在阪TV局の施設も多が、無印の車なので総務省など監督官庁か、あるいはフリーの制作会社かもしれない。暫くすると現場からカメラクルーが帰ってきて、オペレーターにビデオパックを渡していたので、同時中継車ではなかったようだ。これから画像を送ってあるいはお昼のニュースにするのかも知れない。


 ボランティアの通信部門では地元のアマチュア無線グループが災害時の画像伝送のデモをやっていた。お金の掛かったプロフェッショナルの機材に比べると旧式で心もとないが、大災害で何もない非常時にはきっと頼りになる存在になるでしょうね。
[PR]

by pac3jp | 2008-09-03 12:01 | ウオッチング  

<< Bluetooth & GPS... 中国の便宜置籍船? >>