中国の便宜置籍船?

 秋を感じさせる北よりの微風に乗ってどんどんと沖へセーリングしていると、風が落ちたエリアに大阪市の帆船「あこがれ」がセールを3枚揚げたまま漂っていた。デッキには体験乗船らしい老若男女が大勢乗っている。そういえば日曜日にはこのあたりの海面でよく見かける。

 ボク等は機帆走で近寄り、帆船が機帆走するときに揚げる形象物が揚がっているかと注意深く見たが、無かった。同じ帆船分類されるヨットでは全く見たことはないが、プロが乗る帆船では形象物もしっかり管理してるだろうと期待していた。

 「あこがれ」はセールが揚がり、エンジンは掛かっていたがプロペラは回っていなかった、エンジン音は大きく聞こえたがジェネレーターかもしれない。この場合は帆走中(止っているが)なので機帆走の形象物は必要ないが、もし、対向船がきて移動する場合は機帆走になるのでマストの周りに形象物が準備してあるかと思い念入りに見たが発見できなかった。残念。
 次回、機帆走時にしっかり観察することにしよう。

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 「あこがれ」から離れると神戸港の沖に異様に大きな2本のアンテナタワーとマストを持つ古い中型のコンテナ船が漂泊していた。船名は漢字で「明州12」、船尾には見慣れない国旗が揚がっている。船籍港を読むとカリブ海のキングスタウンと表示がある。調べると国名はセントビンセントおよびグレナディーン諸島、略号で「SVG」人口16000人あまりのイギリス連邦のメンバー国だ。アメリカ人のメガヨットもここによく船籍を置いている。

 近くに寄るとクルーが手を振っている。色の白いアジア人達だ。中国人かも知れない。一緒にいた仲間はあの異様なアンテナからして「北朝鮮のスパイ船と違うか」と言うが、白昼堂々、そんなはずは無い。

 中国のコンテナを積んでいるので中国のコンテナ船らしいがファンネルマークもない。中国の外航船は国営だと聞いていたが、最近は民間資本の海運会社が税金の安い国に船籍を置く便宜置籍船を運行しているのだろうか。
 近海航路を運行しているようだが、それにしてもマースクやNYKの最新型のコンテナ船を見慣れてくるとなんとも古臭い。逆三角形の艫にアンカーホールが開いているコンテナ船など最近は珍しい。GMDSSで衛星通信が一般化して何本もロングワイヤーを張ったアンテナを持つ船も少なくなってきたなぁ。
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by pac3jp | 2008-09-01 16:48 | 貨物船  

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