海上の緊急通報用電話番号は「118」

 「118」が海上の「110」として運用されて始めてからもう8年も経った。
友人のヨットのキャビンにも海上の緊急通報用電話番号は「118」と書かれたシールが張ってあった。海で働き、遊ぶ人たちのほとんどはもうご存知だろう。

 ボクはまだ一度も「118」を発信した経験はない、多分今まで平穏無事なヨットライフだったのだろう。

 こんな場合は「118」に通報してくださいと告知されている。

■海難人身事故に遭遇した、または目撃した。
■産業廃棄物の海域への不法投棄や油の排出等を発見した。
■不審船を発見した。
■密航・密漁・密輸事犯等の情報を得た。

 海上保安庁のホームページに「118」の通報実績が掲載されているのを見て驚いた。 通報の99.3%が間違い電話だという。実際に海保の業務内容に関わる通報はたった0.7%だ。世の中、事件・事故がない平和な毎日が望ましいが、ちょっと間違い電話が多すぎるように思う。

c0041039_919993.jpg
     (注)間違い電話等:間違い電話・いたずら・無言・着信即断
 
 実はボクも大昔、間違って「119」に掛けてしまったことがあった。当時新しい電話機に買い替え、何気なく「117」で時間を確認しようと思いボタンを押すと間違って「119」に繋がってしまった。すぐにシマッタと電話を切ったが先方からすぐにコールバックされた。謝って許してもらったが冷や汗をかいたものだった。

 「118」は海関係ではよく周知されているが陸にいる国民の大多数は何の番号か知らないだろう。「116」などNTTのサポート窓口位に思っている人もいるのかもしれない。

c0041039_9223438.jpg 一方ワールドワイドに運用されているコンパス・サーサットシステムへ遭難船からの「EPIRB」(イパーブ 船舶用非常用位置指示無線標識)からの遭難警報も誤報が多いのが報告されている。海保によると02~06年の5年間に、同庁が船舶から受信した遭難警報は約7800件。うち、約5700件が誤発信で総数の73%にもあたる。また、原因の約65%は船員が操作を誤ったり、整備不良など人為的なミス。約20%が機器不良だった。
 このような誤った警報で巡視船や航空機が出動したケースは年間300件以上に及ぶという。

 非常時、ヨットなど小型船舶用EPIRBは手動のスイッチを押し警報を発信するが、本船用は船体に固定されていて水圧などセンサーが遭難を感知して警報を発信する仕組みなので日頃の適切なメンテや取扱いに注意が必要だ。
 でも海外に転売された船舶などはEPIRB等の維持管理も行き届かない面もあるので国内外の船会社や関係機関に啓発ビラを配るなど海保も対策に乗り出しているという。

 どちらにせよ間違いや誤報の大波の中から迷わず真の情報を選び、速やかに捜索救助活動を、あるいは海上犯罪の取り締まりを開始するなど頑張って頂くよう願っております。


【関連WEB】:海上犯罪に関する情報提供のお願い 
[PR]

by pac3jp | 2008-08-29 09:43 | 海保  

<< 中国の便宜置籍船? 新しいレーシングヨット part2 >>