オリンピッククラスのキールボート「スター級」

 北京オリンピックは毎日にぎやかに報道されているが、セーリング競技はマスコミの関心も薄いし、成績もいまひとつのようでテレビにもそう映らない。ヨットハーバーでセーリング競技の話題がでても日本人選手が出ている「レーザー」や「470」・「49er」「RS:X」(ウインド)などは知っているが、オリンピッククラスは新しデザインでスピードが出るディンギーばかりで昔からのキールボートはもう過去のものになっているのだろうと多くのヨットマンは思っているようだ。

c0041039_15183442.jpg ところが昨日、上架用桟橋で珍しく?オリンピッククラスの2マンキールボート、スター級を艤装しているチームがいらした。
 お声をかけると「鈴木君が負けたのでオリンピック出場枠が取れなかった・・・」とおっしゃった。そこで、日本にもスター級でもオリンピックキャンペーンをやっていた選手がいたんだと気がついた。

<検索すると>
北京五輪出場枠が懸かるセーリングのスター級世界選手権が4月11日、米フロリダ州マイアミで開幕し、鈴木国央(和歌山ク)和田大地(日吉染業)組は第1レースを9位で滑り出した。北京五輪で実施される艇種で最大サイズ(全長6・9メートル)の同級は、五輪出場16枠のうち残り4枠を今大会で争う。 (共同)。
結果は、最終レースで85位を獲得。総合26位と健闘しましたが、日本の国枠獲得は達成できませんでした・・・とあった。

【スター級】
メンズ・キールボート 
全長:6.90メートル
幅 :1.73メートル
重量:730kg(キールを含む)
セイル面積:25.73m2

 スター級は1911年にアメリカで設計された二人乗りのキールボートで、1932年からオリンピッククラスになり今回で17回目となりオリンピッククラスで一番古いクラスだ。100年近い伝統をもつ格式あるクラスなのでアメリカズカップセーラーやゴールドメダリストなどもわんさといる。また、普通のスター級は星のマークが赤ですが、世界ナンバー1になると金の星をつけてもOKとなるルールもあるとか。

c0041039_15214585.jpg ちなみにセーリングのウンメンズ・キールボート種目は3人乗りソリング級から同じくイングリング級(6.35m)に変更された。北京2008ではイギリスチームが金メダルを獲得した。(左画像)


 ボクが知っているオリンピックキールボートは
スター級  1932年~2008年 東京オリンピックもこれだった。新西宮ヨットハーバーにあり細々と活動中。
ドラゴン級 1948年~1972年 東京オリンピックもこれだった。新西宮ヨットハーバーにあり活動中。
ソリング級 1972年~2000年 あちこちのヨットハーバーの片隅で朽ち果てていたけど・・・。

 このスター級を見ていて感じたこと。その一、マストにブームを固定するグースネックの位置がかなり低い。当然ブームも低い。タック、ジャイブは頭を完全にコックピットに沈めなくては大事(ギロチン)になるよ。その二、キールボートは高価なので普及しないといわれているが、スター級の隣に25mものカーボンマストをもつ54フィートのレーサーで20人ものクルーが作業する様子をみてしまった後ではスター級がほんのポケットクルーザーのように見えてしまった。・・・多分大きな錯覚だったのでしょうね。
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by pac3jp | 2008-08-18 15:32 | ウオッチング  

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