新しいレーシングヨット

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 八月はじめ、上架ヤードに高い船台に乗った大型のレーシングヨットがいた。つい最近アメリカから輸入されたそうだ。
 すでにレース実績のあるヨットらしくセールやその他装備品が収納された20フィートの専用コンテナが近くに置いてある。
 このヨットは以前からファー47でレース活動していたチームが新たにフネを入れ替えたようだ。

 近くにいたクルージングヨットを専門に販売しているディーラーに「なんちゅうヨット?」と聞いてみるが知らないとおっしゃる。有名なプロダクションヨットではないようだった。

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 あとでヤードのレーシングヨット情報に詳しい人に聞くと「TP52」だという。トランパック52と読むようだがロスとハワイ間で行われる有名な外洋レースに勝つためにデザインされたレーシングヨットだろう。

 大きな船体を下から眺めると、大きなバルブがついた深いキールと幅も厚さもない小振りなラダー、それにジェネカーを上げるバウのカーボンポールが目立つ。ステムはストンと直角に切れているがミジップはグランド・ソレイユのように四角い断面はなくファーのような素直な船型である。

c0041039_10593989.jpg レーサーのラダーは一般的に長細いが、54フィートのラダーにしては特別に厚さ、幅とも狭いように見える。またこのラダーを吊っているシャフトが細かったらラダーに掛かる荷重はどうして受けるのだろうと心配したが、よく見ると普通のラダーポストとは違う強度の出る構造をしている。(左画像)

 昔、キールは船体の横流れを抑えて風上への揚力を発生する機能を持つ、なんて思っていたがあの幅が狭いキールでそんな機能が発揮できるとは思えない。ただ、重いバラストを船体と連結し、スタビリティを発生させる構造体にしか見えないなぁ。でもしっかりと風上に上っているらしいので文句はないけどね。

 「このヨットだったらあの高いマストを持ち100fを越すエンデバーよりずっと早いでしょうね」と、いう人もいるが確かに追っ手の強風を受け、プレーニングしてすっ飛んでゆく姿を想像するとそうだが、比べる対象がちょっと違うように思う・・・。

 この52フィートのヨットがハーバーで上架されたレーサー中で最大のサイズになった。これからKYCのポイントレースやオープンレースで走っている姿を近くで見る機会もあるのでその走りを注目することにしょう。

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by pac3jp | 2008-08-15 11:03 | ウオッチング  

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