ROYAL NAVYにもあった偵察機搭載の潜水艦
先日、戦勝国イギリスのロイヤルネービーの歴史を実写も交えた映像で構成制作されたDVDを見ていて面白い映像を見つけた。
それは第2次世界大戦の開戦前かと思うが、巨大な艦砲を装備した潜水艦、盛大な黒煙を吐く罐を持つ潜水艦、それに複葉機を搭載した潜水艦などが次々と映し出されていた。
画像左は全速力で航走する潜水艦のデッキをカタパルトで発射され、まさに艦を離れようとする瞬間。
画像左は格納庫の上のクレーンで機体を吊り上げ収納しようとする場面。
潜水艦に飛行機を積み、偵察用途に使う試みは古くからヨーロッパ各国で試みられていたが、これを実戦に取り入れ、ある程度成功したのは日本海軍だけであったといわれる。
日本海軍は太平洋戦争中、一次、二次と二回にわたり伊25潜水艦から発進した零式小型水上偵察機によってアメリカ・オレゴン州の森林を目標に焼夷弾爆撃を成功させたのだった。その戦果から、攻撃機「晴嵐」3機を積み、潜水空母と呼ばれる大型の伊401潜水艦が建造されたが・・・。
イギリスがこの潜水艦を造らなかったのは簡単な理由だ。
大西洋も太平洋もアメリカと共に真っ先に制空権を獲得したし、夜間でも索敵できるレーダーを開発、運用したので航空機での偵察は空母発進の高性能偵察機が運用できた。潜水艦に積むため小型で足の遅い水上機を危険を覚悟で偵察運用する必要はまったくなかったからだね。
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by pac3jp | 2008-08-13 12:10 | 映画・演劇