神戸市港務艇「竜王2」RYUOH2

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総トン数:195.00ton
機関出力:3,600PS
速  力:14.50 kt
所  属:神戸市
建  造:1995/03 金川造船 神戸
装  備:給水装置、消防設備、オイルフェンス搭載

 外観はよく見かける大型のコンテナ船などの入出港をサポートしているダグボートである。バウに大型タイヤの防舷物を取り付け、デッキに大きなウインチが載っている。船体もペンキの剥げたところもなく手入れのいいダグボートにみえる。

 クルーにお聞きすると神戸市の所属だとおっしゃる。なぜ、民間のダグも多いのに神戸市が「竜王2」を運用しているのだろうと疑問に思っていた。
 調べてみると、2~3年前に給水設備を追加し、オイルフェンスも搭載する防災型多機能ダグだったのだ。通常は港湾管理者が船舶に飲料水を提供する「運搬給水」業務についているようだ。以前はもっと小型の給水船があったようだが船舶の大型化で間に合わなくなってきたのかもしれない。それにボクの知っている岸壁の給水所も無くなってしまったし・・・。

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 ブリッジに上がると正面に主機とレックスペラの操作コンソールがある。中央の丸いハンドルが複合操縦ハンドルで、微速から全速までの前・後進、停止、旋回、横進などの操船を正確、迅速に行うことが出来る。隣のレバーは主機のスロットル。右舷側のコンソールはウインチ操作卓だ。

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 少し見難いが川崎レックスペラを装備した「竜王2」のドックでの写真である。
レックスペラは各々が360度旋回し任意の大きさの推力を発生することが出来るのだ。
■プロペラ直径:1.8m 旋回速度:10sec/180度

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 機関室を見せてもらうと主機はヤンマー6気筒1800PSディーゼルエンジンが両舷分2台が据わっている。船尾寄りに発電機が2基、1台は稼動中だった。

c0041039_853131.jpg 主任務の給水設備は船体前部タンクに90トン、船体後部右舷に15トン、同じく左舷に15トンの合計120トンの清水を搭載することができ、80トン/時間の能力がある。画像は潜水艦救援母艦「ちよだ」の給水風景だが、船により給水設備も様々で旧ロシア船籍の船舶などは給水口の口径が小さくて、直接ホースが繋げず細いホースで長時間かけて給水したことあるとのこと。

 また、船によっては船首からの給水を指示され、波や風がある沖の泊地で船首同士をくっつけての給水となり、難しい舫いとりとなるがダグボートの持つ能力を最大限に発揮することでカバーするという。

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【参考資料】:みなと物語「近畿」VOL.13 国土交通省 近畿地方整備局
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by pac3jp | 2008-08-01 08:59 | 特殊船  

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